本日の面白記事は、「なぜ不登校はなくならないのか?」についてです。
2019年、NHKの調査によって、全国の中学生のうち不登校、あるいは不登校傾向にある子どもたちの数が、44 ~ 85万人に上ることが明らかになりました。
自分たちの世代で、不登校の児童、生徒ってそんな居ただろうか? ふと思うのですが、居なかったように思いますが、なぜ、こんなに不登校の児童、生徒が発生してしまうのか?
1.本当に、学校のシステム自体に問題があるのか?
社会を構成する人間が変わってしまったのか、それとも学校教育のシステムの問題なのか? 学校教育のシステムは、「近代学校教育が始まって以来、150年もの間ほとんど変わって来なかった」と言っていますが、今まで変わっていなくても、不登校の児童、生徒が発生してこなかったのに、今、なぜ、こんなに発生してしまうのか?
学校のシステムがもたらす「息苦しさ」この連載でもよく言っていることですが、日本の公教育は、これまで基本的に、「みんなで同じことを、同じペースで、同じようなやり方で、同質性の高い学年学級制の中で、教科ごとの出来合いの問いと答えを中心に勉強する」システムによって営まれてきました。しかしこのシステムが、今や大きな限界を迎えています。
その象徴的な問題の一つが、嫌な言葉ですが、いわゆる落ちこぼれ・吹きこぼれ問題です。
みんなで同じことを同じように勉強していれば、一度つまずくと、その後なかなか取り返しがつかないといったことが起こってしまいます。 またその逆に、すでに分かっていることを何度も繰り返し勉強させられることで、勉強が心底嫌になってしまう子どもたちも大勢います。
もし、それぞれが自分のペースで、自分に合った学び方で学んでいれば、そのようなことは起こらなかったかもしれないのに。
同質性の高い学年学級制も、子どもたちを苦しめている大きな理由の一つです。その同調圧力の中で、子どもたちは、多かれ少なかれ、人と違うことを恐れ、空気を読み合いながら生活しているのです。
ほんの30年前でも、上記のような問題が、普通にあったにも関わらず、不登校が発生してこなかったのに、なぜ? です。
ここが、理解不能なところで、今更、なぜ、こんなことが起って、表面化したのか?
「働き方改革」の中で、「ダイバーシティ(多様性)」の問題が浮上してくるのですが、これを考えるとき、社会で理解が進まないのです。この「ダイバーシティ」の中にある「ニューロダイバーシティ(神経構造の多様性)」の問題から、考えてゆきたいと思います。 これも「不都合な真実」です。
2.精神医学の問題から、言えば、
精神科医の先生のお話が、著書「ケーキの切れない非行少年たち」として記載されていますので、読んで欲しい書籍です。
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・【書籍紹介】 ケーキの切れない非行少年たち 宮口 幸治 (著)
「ニューロダイバーシティ(神経構造の多様性)」と云うと、 「発達障害」、「愛着障害」、「人格障害」などが浮かびますが、それ以前の「脳」の認知機能に障害がある問題もあります。
問題を起す子、そうでない子も含めて、小学生のときに、知能検査を実施しますが、IQが69以下だと支援学級でしょう。だが、IQが70から85の人たちは、境界線上の人たちボーダー(境界知能)と言われて、正常として、一生扱われます。
—補足説明———————————————————-——–
<知的障害>
■IQ:70 – 85 ボーダー(境界知能)と呼ばれている 知的障害者とは認定されない。 ■IQ:69以下が、知的障害(IQにより、軽度、中等度、重度の分けられる)。
<認知機能とは>
外界を正しく認識し、正しく実行するための機能のことで、記憶力、思考、計算、知覚、注意力、学習、言語理解、判断、推論などの幾つかの要素が含まれた知的機能を指します。
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1)ヒトの”認知機能”の違いと学校教育の問題
宮口先生は、少年院などで子供たちを見ている過程で、問題を起こして、少年院に入ってこなくても、軽度知的障害(知的障害の8割)、ボーダー(境界知能)の人たちは、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。
画一化された学校教育の現場では、このような生徒たちを置いてきぼりにします。ですので、後から色々な問題を起こしてしまう要因になっている様です。
「不登校」や「引きこもり」になる人たちの何割かは、「発達障害」を背負った人たちだと言われていますが、同じように、ボーダー(境界知能)と呼ばれている人たちが含まれていると予測します。
問題を起こした不良の少年・少女ではなくても、 世の中の十数%(7人に1人の割合で)の人間は、このような「認知機能」が極めて低いまま、社会に出て、生きにくい生活を送っているのです。
2)認知機能の違い。。「認知症」とほぼ同じ認知機能障害
そうです。 「認知症」と同じ、認知機能の問題です。 これが、程度の違いで分かりにくいのです。
老人が「ボケ」たら大体わかりますが、元々、部分的な認知機能の障害だと、他人は気が付かないのです。
私が、一番不思議に思うことは、歳をとり、認知機能が衰えても、人間って面白いもんで、どんなに「ボケ」ても自尊心とプライドだけは「一人前」というより「百人前」なのです。 どんなに「ボケ」ても自尊心とプライドだけは維持しているのです。
本当に不思議だと思いませんか?
はたから見ていると、「哀れ」に思えますが、人間、これが生きてゆく「原動力」なんでしょうね。 人間以外の動物にはない機能です。 ましてや、まだ「ボケ」てもいない「若い子」や「普通の社会人」も、認知機能が人より低くても、自尊心とプライドだけは「一人前」なのです。
昔は、色々な「逃げ道」が、それぞれの社会、階層の中で在ったのでしょうが、今は、その逃げ道が無くなったのか、それとも「逃げ道」など必要の無かった階層の人間たちまで、追い込まれてしまったのか。。。。
昔から変化しない、日本の「村社会」、「タコツボ」社会の同調圧力に、やっと「嫌だ!」と言えないが、不登校、引きこもりと云う「拒否」を行使できるようになっただけなのか?
一昔前までは、学校の授業に付いて来れない認知機能の低いクソガキが単車に乗って集団で暴れてまくっていたが、現在は、暴れる元気もない子供達が、最後の手段である「ストライキ」を起こして学校に行かなくなってしまった。しかも、他勢に無勢で、昔のガキどもより、はるかに人数が多く手に負えない状態が続いている。
3)起こりうる問題を認識していないし、止めようがない
人間、そんなに同じような「脳」の性能をしていない。かなりのバラつきがあり、それを補いながら、暮らしていると思っていますが、そうでもない。皆と少しでも、違うと、すぐに「いじめ」の対象なる、いじめられた子は、家に引きこもる。
そして親が可愛い子供を「躾(しつけ)」と称して、平然と虐待する。
確かに、引きこもれる場所があるから、「引きこもれる」ので、それだけ、親も経済的に豊かになったから可能なんでしょう。 「引きこもれる」家が無かったら、どんな生活を送っているのでしょうか?
やはり、問題を起す子供や大人は、脳が、成長する段階の年齢で、脳の成長を阻害される様な出来事が、家庭や学校内で発生していて、被害を受けた後、脳(脳の精神の発達に関わる、前頭前野、大脳辺縁系の海馬、扁桃体の成長が阻害される)がおかしくなり、人間社会で生きにくい生き方しかできなくなる。
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・【書籍紹介】子どもの脳を傷つける親たち
▮受精卵から、お母さんのおなかの中で胎児になり、ヒトとして生まれてくるまでの脳の発達や仕組みに非常に興味がありますが、この脳が形成される過程は奇跡のような変化が起こっています。
・【書籍紹介】 ヒトの発達の謎を解く 明和 政子 (著)
3.「愛着障害」の問題
岡田氏の書籍2冊紹介します。
1)「ネオサピエンス 回避型人類の登場」 岡田 尊司 (著)
これは、脳科学、脳神経学、分子生物学などを勉強している方なら、理解できるだろうと感じることですが、これより先に、徐々に人間の方が、ヒトから動物へと退化する「動物化」が進むような気がします。
「回避型人類」とは。。。
・単独生活が基本
・セックスをしない
・子育てに関心がない
・集団への嫌悪と恐怖
・人より物、物より情報を好む
・ルールと統制を重視する
・キレると何をするかわからない
・蔓延する依存症と刺激中毒
・突然襲ってくる自殺衝動 ・死を悲しまない
人間は、劣悪な環境で育てば、自分がどんなに正常でいようとしても、正常にはならない場合が多いのです。 それは、脳の配線が、自分の意思とは関係なく、成長過程で歪んだ形で編成されてゆくからです。
そのことを知らないので、「性格のせいでしょう」としか認識できないのです。
この書籍を読んでいると、人間性の極めて低い人類が増えれば、人工知能によらないシンギュラリティが、もっと早く到来するのではと思ってしまう。人間が、「動物化」、「家畜化」してゆけば、人間性の欠片もないロボットとすぐ同等になるでしょう。
今の、労働人口構成で云えば、上位の人間たちも、仕事を奪われてくれば、増々、格差が広がり、上位の人間たちが、ほんのすこしで、残りは、ほぼ、同じような下位の人間たちになり、人間というより、動物化が進むのではないでしょうか。
「シンギュラリティは来ないが、100年前のケインズの予言は当たる」、つまり意識を持った汎用型AIの到来はまだ難しいが、確実に人間の仕事は奪われる。 最先端テクノロジーのエンジニア、クリエイター、抽象的・人文科学的なことを考えられる人たちは、これから活躍できる。
AI関連の書籍、哲学、人類学、脳神経学、生物学などの書籍をいつも読んでいると、感じるのが、AIが発達してゆくが、同時に人間の方が、動物化してゆくのではないかと云う不安が付きまとうような気がします。
「動物化」という言い方でなければ、違う言い方で云えば、映画ターミネーターの未来から来たロボット「T-800」のように、優秀だが「心」の無い人間と、後は、「心」は有るが、ガラクタのロボット化した人間と云った方が分かりやすいのかもしれません。
今でも、「T-800」のような人間性の欠落した人間が増殖中というか、たくさんいます。
・単独生活が基本 :相手がいない、できないし、煩わしい。
・セックスをしない :相手がいない、相手ができるわけが無い。
・子育てに関心がない :けれど、自分の思い通りにならないと、平気で虐待できる。
・集団への嫌悪と恐怖 :同調圧力をかけられても同調できない、しない。
・人より物、物より情報を好む:人との関りを避ければ当然そこへ行き着く。
こんな奴、あなたの周りにもたくさんいるでしょう。
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・【書籍紹介】 ネオサピエンス 回避型人類の登場 岡田 尊司 (著)
2)「死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威」 (光文社新書) 新書 岡田 尊司(著)
「愛着障害」の場合、生まれつきではなく、生後の養育期間で劣悪な環境下で育つと、脳が機能不全を起こし発症しますが、劣悪な環境下とは、養育者である親の責任でもあります。
親の脳が「正常」でないと、育てる過程で、子供の脳も、親の行動や言動により「正常」に育ちません。それも後から問題が起こりますので、親も自分のせいだとは、考えも及びません。
動物もそうですが、特にヒトの場合、「高度な社会性」を身に着けるためには、精神的に、養育過程で、正常な養育者の愛情が無いと、正常な「脳」が形成できなくなります。
決して、大げさではないと、最近、思うようになっています。 何故、そう思うのか?
豊かになったはずの社会で、生きづらさを抱える人が増え続けるのはなぜか。 心も身体も苦しく、死んでしまいたいと思う人が増え続けている理由は。 現代に突如現れた、治療困難な数々の障害の背景にある、共通の原因とは。 「愛されず、愛せなくなった」社会、「世話をしなくなった」社会で、生きる意味を見出す術はあるのか。
「死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威」より
どの階層にいる親でも同じで、「脳」の配線のおかしい人間は、下層の人間だけとは、限らないのです。 「毒親」然り、「発達障害」、「愛着障害」、「人格障害」など精神疾患を背負っている人々は、貧困だからではなく、社会の階層に関係なく存在しています。
一体この国は、どうなっているのだろう?
答えは、ファクトは、不明です。 確実に言えることは、モンスターペアレント、モンスタークレーマーも含めて、世の中の下層階級の「自己肯定感」の極めて低い人間たちが、自分のストレスのはけ口を求めて、暴れ始めているのだけは確かです。
現代社会では、何が起こっているのだろう? と不思議に思うと同時に、何が原因だろうとふと、考えてしまい、色々なジャンルの書籍を読み漁るのだか、ふとした事で、腑に落ちる事がある。
愛着障害の問題が、如何に見逃されているかです。
どこまで、エビデンスがあるのか? 「脳」の機能部品が壊れて、脳内のネットワークが正常でなくなる問題ですので、残念ながら、そんな、脳の配線のどこが壊れているかどうかを測定するアナライザー(分析)装置など、どこにもありません。 ぜいぜい脳波計くらいか。
人間がまともに成長するには、いかに幼少期の社会や親との関係が重要か、ヒトの脳の機能、いかに「脳」が、どんなタイミングで発達するのかが、読んでいて認識するしかありませんが、高等教育のレベルでも、未だに教えていません。
人間の脳は成長過程の中で、徐々に配線(脳内ネットワーク:主に前頭前野、大脳辺縁系)が組まれて行きますが、劣悪な環境下では、それが阻害されると言うことです。
4.歴史社会学の立場から
「日本社会のしくみ」 小熊 英二 (著)の中で、日本社会は、「大企業型」、「地元型」、「残余型」3つの類型によってできている。 60年代後半から70年代のはじめに完成したその構造を「
■日本社会のしくみ 小熊 英二 (著)
その比率は、「大企業型」が26%、「地元型」が36%、「残余型」が38%と推定される。
■「大企業型」とは、 大学を出て大企業や官庁に雇われ「正社員・終身雇用」の人生をすごす人たちと、その家族。
■「地元型」とは、 地元から離れない生き方で、地元の中学や高校にいったあと職業に就く。その職業は、農業、自営業、地方公務員、建設業、地場産業などその地方にあるものになる。
■「残余型」とは、 都市部の非正規労働者がその象徴で、地域につながりもなく、高齢になっても持ち家が無く、年金も少ない、いわば、「大企業型」と「地元型」のマイナス面を集めたような類型である。
1)さて、あなたは、どの「階層」の人間か? 認識するのは容易でしょう。
この中で、昭和から平成にかけて、大きく変化したのが、「地元型」と「残余型」だと言われています。 「大企業型」の構成人数は、ほとんど変わっていません。
「地元型」と「残余型」の階層の人たちは、安い労働力として、稼いでも稼いでも、一向に暮らし向きが、豊かになるわけでもないし、政治にも無関心にならざるを得ない。「残余型」は地域との関わりも極めて薄い状態で生活している。
暴動でも起きない限り、上層の人間たちは、決して何も変えようとはしない。
人間、極貧ではなく、相対的貧困でも、普段から、経済的に、余裕もなく、暮らしていれば、言葉使い、態度も、荒れてくるでしょう。 そんな状況の暮らしの中で、子供を育てれば、子供に対する接し方も、子供自体が、親から愛着を感じとることの出来ない人間に育つのが容易に想像つくが、そんな親である当事者たちしてみれば、子供に影響が出るなどという、そんなことは、気にもしない、認識することもできない事柄なんでしょうね。 階層が固定化されれば、改善の余地は無く、親子代々、「劣悪な連鎖」の糸は切れることが無く続く。 再生産される。 しかし、子供の数も減ってきて、少子高齢化が進み、人口自体が減少した状態では、どうなるんでしょう。
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・【書籍紹介】 「私たちの国で起きていること」 小熊 英二 (著)
・【書籍紹介】 上級国民/下級国民 橘 玲 (著)
2)将来、AI(人工知能)が進歩して、労働環境が変化するといわれていますが、どうなるのだろうか。
「
これから没落するのは、やはり「大企業型」の構成員ではないでしょうか。
「大企業型」が26%:大学を出て大企業や官庁に雇われ「正社員・終身雇用」の人生をすごす人たちと、その家族。
ほかの、「地元型」、「残余型」には、上には這い上がれないが、この没落した「大企業型」の人間たちが、流れ込んで、数が増えるのでしょう。
そんな意味で、上層の人間がますます減り、2極化が、一層進むのでしょう。
なぜなら、 所詮、AI(人工知能)が進歩しても、「頭」だけです。 人間の心とやさしさをも有した、頭も体も人間のような「AIロボット」なんて、まだまだ先の話です。
まずは「頭」の良さだけで事足りる仕事が、先に無くなると予想すれば、「大企業型」の構成員がまず、最初に仕事が無くなるのではと思うのですが。
現在、大企業の中高年の「リストラ」が、本当に始まっています。
・朝日新聞
・味の素
・カシオ
・ファイザー
・LIXIL
・KIRIN
・日産自動車
・損保ジャパン日本興亜など
少子高齢化で、人手不足と言われていますが、矛盾していますよね。 実は、大企業でも「意味のないクソ仕事」をしている階層は、人が余っているのです。
早期退職と云うリストラの実施理由は、 もちろん「業績悪化」という企業もあるが、それより、儲かっているが、AI時代の到来に備えるためとしているところが、なんとも時代の変化を感じるのすが、要らない人たちが切り捨てられる時代が、もうすぐそこに来ていて、始まっているのです。
現在までは、変動が起きているのは、下の階層の民衆で、社会の仕組みで云えば「残余型」の人たちですが、AIの能力が向上してくれば、上位の「大企業型」の人たちにも確実に変動が起こり始め、減少するでしょう。
さあ、「大企業型」に属する、40代、50代のお父さん、すでに変動が始まっています。
現代日本での生き方で「大企業型」「地元型」「残余型」の階層の内、「地元型」「残余型」の階層は、昭和から平成の時代に、嫌というほど、変動・変化してきましたが、変動の少なかった「大企業型」の階層がいよいよ動き出したのかと思うと、わくわくします。
これでやっと「大企業型」に属する人たちも追い込まれ、数が減り2極化が加速します。 このような状態に、本当になるなら、「人工知能」の進歩も悪くないような気もします。 「大企業型」に属する人間たちが没落してゆく。 いままで、その恩恵を受けている「家族」も、ちゃらちゃらしていられなくなると云う事です。
5.最後に、
戦後、村(タコつぼ)社会から、「
「格差社会」は今始まったことではないが、中間層が、ともすれば下層に転落する「新格差社会」が始まっています。
医療、働き方、教育、住宅、性愛など、様々な分野で引き起こされている、この格差の現実は、誰にも止められない。
何か問題が起こると、人間の「質」が下がったといわれるが、そうではなく、格差の底辺に居る元から質の低い人間は同じだが、今まで、黙っていた「底辺」居る人間たちが、自分より、ちょっとでも弱い立場の人間たちに、自分が社会の中で受けた「ストレス」をためらいもなく、他人に、ぶつけて、攻撃してくるようになったのです。
「モンスタークレーマー」などが良い例でしょう。
そう、今まで、目に見えなかった地下の「虫」や「菌」が、地上に、沸き出てきたような、不気味な感じです。 1匹やっつけても、すぐまた、他の虫が、次から次えと沸き出てくるのです。 ですので、誰も止められないのです。
自分の周り、半径5m以内は、自由で、フラットな空間だと、みんなが誤認すれば、このような状態になってくるのでしょう。
「私の勝手でしょう!」と、いつでもどこでも言い放つだけです。
日本民族は、だから天下の宝刀「同調圧力」をかけないと、みんな好き勝手に行動する民族なのかもしれません。
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・【書籍紹介】 「子どもを攻撃せずにはいられない親」 片田 珠美 (著)
・【書籍紹介】 虐待死 なぜ起きるのか,どう防ぐか 川崎二三彦(著)
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