社会の中に潜む「自己愛性パーソナリティ障害」と診断されそうな「化け物(モンスター)」について

2019年1月22日、
本日のお題は、社会の中に潜む「自己愛性人格(パーソナリティ)障害」と診断されそうな「化け物(モンスター)」について。

なぜ、この記事を書こうと思ったのかと云えば、会社組織の中に、男女を問わず、1人ぐらいいるんです。他人から見れば、自分にも、おかしな考え方や違和感のある感じなどがあると思いますので、「異常」の定義は難しいのです。しかし、脳の中の動きですので、普通の人は、勉強していないせいもありますが、具体例を上げないと理解することもできないでしょう。

好意的に見れば個性として捉えることもできますが、社会生活の中で常識を逸脱した「言動」や「行動」を起こしていれば、明らかに犯罪にはならないかは微妙だが、その事を複数の人が認めれば、やはり「異常」と云うしかないでしょう。

 

1.サンプルの女性

まさに、このサンプルの女性が、お客様の会社に居て、どうしようもない状態(早くやめてほしいが中々、辞めてくれない)で会社に来ていますので、私は、その「恐ろしさ」を実感として経験していますので、社内ですれ違っても、挨拶は、もちろん、口もきくことも、ほぼ避けています。

状態

■数年前、夫に逃げられて離婚。その夫が再婚して子供ができると知ると、気が狂ったように妬む。
■元「夫」との子供は優秀だが、進学で関西方面の大学に逃げる。
■元「夫」の親の一軒家に1人で住み、義理の親に「出て行け」と言われているが、家賃も払わず、未だに居座り続けている。

■定年退職する前から職場のボスと、今現在も「不倫関係」を続け、毎週、家に入れている。
■元ボス(ボスも頭の配線が元々おかしい)が退職しても、まだ、同じ会社に居座り続けている(社員ではない)神経。 普通の神経ならとっくに辞めているがそのまま居る神経が怖い。

■元ボスとの仲を平気でしゃべる。私は「モテるのよ」としか考えていない、この神経?
■他人の文句を陰で、例え入ったばかりの新人にでさえ、今いる社員の悪口を言い続けて、誰も味方は居ないが、会社に来ている。

■会社を労働基準局に訴える準備があると「うそぶく」。

普通の神経ではないので、社内のこの状態を認識している一部幹部社員は「触らぬ神に祟りなし」状態が続いている。

皆さん、この様な人間が会社の中に居たとしても「最悪な奴」程度しか、認識できていないでしょう。

一番、問題なのは、
このような「バケモノ」のような脳をしていることを知っている、認識している社員が少ないのです。 ほとんどの社員は、何も認識できていないことです。

私の場合、発達障害、人格障害、愛着障害について脳神経学などの生まれつき、幼児期の養育環境によって、人間の脳は、自分を守るために「無意識」のうちに、人とは違った考え方をする様に脳の配線が変化してしまう事をある程度は分かってきましたので、この件に関して更に調べると新たなことが分かってきましたので、下記の点を中心に記載してみます。

参照記事
元ボスが退職して居なくなっても、彼女は会社に居続けていましたが、下記の記事にあるような「猜疑性人格障害」の様な症状をした男性が、同じ部署に新しく入って、何度も怒鳴られて、「私、怖くてもうこの会社に居られない」と言い、さっさと辞めて行きました。 会社としては、問題児を2人とも退社して、「毒には毒を」の状態でしょうか。
ある会社に、ちょっと「脳」機能のおかしい人が入社してきました。猜疑性パーソナリティ障害(妄想性パーソナリティ障害)か?

 

2.「自己愛性人格(パーソナリティ)障害」とは

人格障害は、『精神障害の診断と統計マニュアル』(DSM)により分類で、10種類に分類され、更に、大きく3つのグループに分類されています。

1)A群
・妄想性パーソナリティー障害
・統合失調質パーソナリティー障害
・統合失調型パーソナリティー障害

2)B群
感情の混乱が激しく、ナルシスティックで演技的で情緒的なのが特徴的。ストレスに対して脆弱で、他人を巻き込むことが多い。
自己愛性パーソナリティー障害
・演技性パーソナリティー障害
・反社会性パーソナリティー障害
通称「サイコパス(精神病質)」と呼ばれている。
・境界性パーソナリティ障害

3)C群
・回避性パーソナリティー障害
・依存性パーソナリティー障害
・強迫性パーソナリティー障害

「どんな特徴を持っているのか」、「どうしてそんな脳の配線になってしまったのか」について、記載してみます。

そうすれば、ある程度「化け物(モンスター)」を見分けることができますので、トラブルに巻き込まれる被害を最小限にすることもできます。特に、会社の中では、トラブルに巻き込まれる可能性が高いので、怒りの感情を抑えて、冷静に対処しましょう。

 

自己愛性人格(パーソナリティ)障害」は、何も凶悪な犯罪を犯していなくても、この障害は、全人口の1~6%が該当するという統計も存在します。

調べてみると、この障害は、精神医学のスタンダードな教科書『カプラン臨床精神医学テキスト DSM-5診断基準の臨床への展開 第3版』でも治療的対処については、ほんの少ししか書かれていないようです。

そして、この人格障害は、生れ付きの「脳」の特性と云うより、生後の養育過程において、発生する問題であることが、悲しいですが、分かったような気がします。

人格障害の中でも、遺伝的な要素ではなく、養育過程で発生してしまうという事は、愛着障害と同じような要素を持っているという事でもあります。人間が、生れて、特に、幼児期に劣悪な環境の中で、生き抜こうとすれば、通常の脳の成長過程の編成ができなくなる、そして大人になっても、その哀れな脳の配線のおかげで、人とうまく付き合うこともできず、嫌われ、それでも、尊大に自己を保とうとする

脳の成長過程の編成に大事なことは
脳は成長過程において、大きく、脳の各機能部品とのつながり、ネットワークを構成する上で、劣悪な環境により、脳神経の編成が、通常通りに進まなく困難になると、無意識化で変調をきたし、心も体も、アンバランスになってしまいます。

ここの部分は、社会の中で、「家族」という最小単位で構成されている為、なかなか可視化することができません。一人の人間が、家族の中でどのような過酷な環境で育ったのか、人ごとですので、全然、分からない点でもあり、見えにくく、ここがベールに包まれているがゆえに、他人は、何か事件が起きた時だけ、とぼけたように「なんで、そんな奴がいるのか?」と間抜けな疑問が湧いてくるのです。

 

3.「どんな特徴を持っているのか」

「思考」「感情」「他人との交流」「衝動の抑制」の2つ以上において、思考と行動の不適応パターンが長期的に認められるようです。

1)特長

誇大性(空想または行動における)、賛美されたい欲求共感の欠如の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。

□誇大な過剰すぎる自意識
□過大な成功や権力に関する強い妄想

□自分は特別で、同じように特別な人間にしか理解できないという思い
□傷つきやすい自尊心の持ち主で、それゆえに絶え間ない賞賛を期待する

□自分は特別であると思い込み、人が自分の欲求を満たすことを期待する
□自分の欲求のために、人を利用する

□他人への共感の欠如
□他人に嫉妬する、あるいは他人から嫉妬されていると思い込む
□常に横柄で尊大な態度や行動を示す

誰しも、「自己愛」は有していても当然だけれども、健全な「自己愛」との違いは、「共感力」の有無、「反省」の有無が決定的な違い。

脳の配線が、通常の配線ではなくなった状態になっている為か、フィードバックができないためか、共感力も反省も無いのです。

 

2)2つのタイプに分類される

(1)誇大的・自己顕示的で、他者の反応に鈍感な「無自覚型」タイプ

自分はできる・自分は特別だと思い込み、社交的に振る舞いつつも他人のことには興味はなく自分の利益だけを考えています。このタイプの人が他者と親しく付き合うのは、自分に何かしらの利益があるからだと考えているためですが、自分の意向に沿わないときや責められると激怒することがあります

始末が悪いのは、上記のタイプでしょう。

「犬も食わない」ではなく、「虫も食わない」タイプ、もっと分かりやすく云えば、「鼻つまみ」者でしょう。

(2)周囲を過剰に気にする「過敏型」タイプ

このタイプは身の丈に合わない理想化した自分自身を掲げますが、現実の自分との間にあるギャップに悩みます。他者からの評価に過敏ですぐに傷つきますが、自分には本当は才能があるという思いを持ち続けています。それゆえに自分自身を責めて落ち込んでいくサイクルが続きます。

 

4.「どうしてそんな脳の配線になってしまったのか」

自己愛性パーソナリティ障害の人は、自己愛が成長する幼少期から思春期にかけて、何らかの形で自己愛が傷つくような経験をしていると言われていますそのため、自己愛が未熟で、常に誰かに評価されるような自分でなければ存在を許されないという恐怖感が無意識化にあり、いびつな自己愛のまま大人になってしまっています。

 

1)自己愛性人格障害が形成されていく要因は、大きく分けると、2種類あるようです。

(1)子どもの頃からの逆境体験(トラウマ)により、身体内部はストレスフルで免疫機能が低下し、脳と身体を繋ぐ神経系が過敏に反応するタイプです。

(2)軽度の発達障害の傾向があり、生まれ持った資質の弱さから、神経の繋がり方が過敏になっているタイプです。

凶悪犯罪を犯してしまった人間を精神鑑定にかけて「精神分析」するのでしょうが、持って生まれた「脳」の特性も重要ですが、やはり、生後、どのような性質の養育者なのか、そしてどのような養育環境で育ったのかが、重要な要素となると思います。

 

2)なぜ「ありのままの自分を愛せない」のか?

脳が健全な状態で育たなくなる理由
愛着障害を起こしている人にも、同様に当てはまるり、このような障害を起こす原因になる環境です。

子どもは、母親(養育者)との関わりのなかで、自分を意識し、自己概念を発達させます。

つまり、子どもは、どんな時でも母親(養育者)を必要としており、自分が自分であるというのは母親があって成り立ちます。そして、子どもは母親の眼差しを見て自分のことを価値があるように思います。母親から愛情をたっぷり貰うことで、自己のまとまりはしっかりしていき、こころは豊かになって、心響き合う人間関係の土台が作られます。しかし、母親の不在やネグレクトなどの虐待、過干渉のもとで育った人は、自分が素晴らしい存在であるということを確信できず、自己愛が歪んだ形であらわれて、こころは病的になります。

人間は、自己の生存をかけて、通常の養育環境において、養育されないと、脳神経系の編成が大きく変わってしまうのではないかと、つくづく思います。

色々な環境の中で、色々な脳の思考パターンを持った養育者の元で育ちますので、色々な人間が育ち、社会の中で、突然、凶悪な犯罪が発生するのですが、これはもう、誰も止めることはできないと言っていいので、被害に遭った方たちは、浮かばれないでしょう。

 

5.「自己愛性パーソナリティ障害」のまとめ

自己愛性パーソナリティ障害の人は、世の中の心的外傷(トラウマ)という不条理な世界の中で育ってきていて、神経質で猜疑心が強く、社会や人に否定的で、自分は正しいという「誇大感」、「幼児的万能感」を強く有しています。しかし、自分に対する状況が悪化すると、神経が過敏なので、身体や心に様々な症状が表れて、無力感や劣等感の間を行き来するようになります。

■子どもの頃から、プライドだけで生きていて、目立ちたがり屋で、極度に傷つきやすく、自分を防衛するために他者を操作して攻撃性や自己中心性を身につけています。

■ストレスから覚醒度が高いときは、共感性が欠如していて、相手に合わせることが難しく、人の輪の中心にいないと気が済みません。

上手くいかないことは相手のせいにしてストレスを発散し、ストレスが溜まると、感情のコントロールが難しくなります。

更に、過緊張から闘争モードに入ると、自制がきかなくなって、悪魔のようなものに取り憑かれた状態になり、危険があるかどうか、敵か味方かを本能的に判断したり、細かいことまでを入念に調べたりして、行動や性格が極端になっていきます。

また、ストレスが低いときや、理想化された対象(自分が勝手に理想化した相手で、世間的には理想の人では全くない相手も含む)が傍にいる場面では、良い人になり、一時的に落ち着いて過ごすことが出来ます。

本当の自己は、脳の未発達な状態(不安、不全感、欠乏状態、心が育っていない、愛ー憎しみ、思いやりー罪悪感など両眼を持ちにくい)にあり、物事を損得勘定でしか見れず、快楽原則に支配されていて、見せかけの完全性や合理性、規則性で自分の境界性を守ります。

そして他者の境界線を侵害して、無意識のうちに自分が有利な構造を作り出しています。そして、自分の生きている感じや存在自体が希薄で、落ち着きがなく、自制心が弱いことから、快原則(過食、セックス依存、買い物依存、恋愛依存、薬物依存、アルコール依存、ギャンブル依存など)で生きることに人間らしさを感じています。

参照:
神戸のトラウマケア専門『こころのえ』相談室  自己愛性人格障害の末路
https://www.kokoro-ashiya.com/narcissistic-personality-disorder/fate/

 

人間の「脳」が使うエネルギーの内訳は
・意識活動に5%
・脳細胞の維持・修復に20%
無意識活動に75%

ですので、無意識下に入った感情を自分でコントロールすることはできないのです。

感情の「自己崩壊」を防ぐために、常に心の中で、精神が揺れ動いていて、落ち着くことさえままならない精神状態になっていて、通常の人間の思考パターンから大きく逸脱してしまった「脳」の状態に陥っています。 自我を保つための無意識の脳の動きなのでしょう。

だから、傍から見ると、「化け物(モンスター)」に見えるのですが、本人にとっては、自己を守るための無意識下での心の動きで、コントロール不能なのです。

こんな状態が、病理として分かっていても、治療することもできず、一生、引きずって、生きにくい生き方をして、やがて死んでゆく、なんて、哀れなんだろうと思うが、自分ではどうししょうもない、脳の思考パターンに振り回され続けて生きてゆくしかないんでしょうね。

なんて「哀れ」なんだろうと思うのですが、ほぼ治らないのです。 そして治す気もないでしょう。

この「哀れさ」と、「化け物(モンスター)」の様な振る舞いをみせますので、観察と注意が必要です。

余談ですが、多分、「サイコパス」と対決すれば、サイコパスの方が勝つでしょう。
なぜなら、相手の思考や感情を「知的に認識することができること」ができるサイコパスは「認知的共感」を利用して、相手を気持ち良くすることができますので、これを利用されると、自己愛性人格障害の方の「強大な自尊心とプライド」を満足させるので、コロッと騙されてしまうからでしょう。

 

パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか   岡田尊司 著
本書は、境界性、自己愛性、演技性、反社会性、回避性など、パーソナリティ障害の10タイプそれぞれについて、(1)特徴と背景、(2)接し方のコツ、(3)克服のポイントを、具体的にわかりやすく解説してくれる。パーソナリティ障害全般に関する日本ではじめての入門解説書である。

目次
第一部 パーソナリティ障害の本質
第一章 パーソナリティ障害とは何か
第二章 パーソナリティ障害はなぜ生まれるのか
第二部 パーソナリティ障害のタイプと対処
第三章 愛を貪る人々―境界性パーソナリティ障害
第四章 賞賛だけがほしい人々―自己愛性パーソナリティ障害
第五章 主人公を演じる人々―演技性パーソナリティ障害
第六章 悪を生き甲斐にする人々―反社会性パーソナリティ障害
第七章 信じられない人々 妄想性パーソナリティ障害
第八章 頭の中で生きている人々 失調型パーソナリティ障害
第九章 親密な関係を求めない人々 シゾイドパーソナリティ障害
第十章 傷つきを恐れる人々 回避性パーソナリティ障害
第十一章 一人では生きていけない人々 依存性パーソナリティ障害
第十二章 義務感の強すぎる人々 強迫性パーソナリティ障害
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