「酒鬼薔薇聖斗」こと、「元少年A」という名で18年前の神戸連続児童殺傷事件を起こした犯人が手記『絶歌』を出版

2023-08-27、
本日のお題は、以前、別サイトに移動した記事を元の本サイトに再移動しました。
なぜなら、「札幌ススキノの首チョンパ、頭部持ち去り事件」がありましたので、これも当時、単独犯でしたが「首チョンパ、頭部持ち去り事件」として、彼の現在の事が記載されていますので、この精神科医と娘の将来も見えてくるような気がします。

酒鬼薔薇聖斗」と、この「娘」の違いは、事件を起こした年齢が違うことですが、いずれも小さい頃から、この兆候が有ったが、29歳になって、変な奴が現れ、父親と共謀して、その相手を見事に始末してしまった事でしょうか。

酒鬼薔薇聖斗」(当時14歳)こと、「元少年A」という名で18年前の神戸連続児童殺傷事件を起こした犯人が手記『絶歌』を出版したことで、良い記事が有りますので紹介します。

「酒鬼薔薇聖斗」の“人間宣言”――元少年A『絶歌』が出版される意義

この書籍『絶歌』、手に取って見たいと思って、書店に行っても書籍が置かれていません。 販売を自粛している書店もあるようです。。。

追記
当時の精神鑑定で発達障害の一種「アスペルガー障害」(現在の「ASD:自閉症スペクトラム障害」)という診断を受けていたことが明らかになっていましたが、少年Aが受けた矯正教育は、「自閉症スペクトラム障害」ではなく「愛着障害」を克服するプログラムでした。

自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は、愛着障害と誤診されることが多いのです。

関東医療少年院では、少年Aの「愛着障害」を克服するために、スタッフ内で疑似家族をつくり「育て直し」を行いましたが、元少年Aが入院していた関東医療少年院の元院長は、「矯正教育は失敗だった」とマスコミに語りました(2015年7月2日、NHK『クローズアップ現代』)。

この手記『絶歌』の中には、Aが受けた矯正教育のことは、ほとんど書かれていません。

ただ、私が考えているのは、当事者の書籍の内容とは、ちょっと違う視点です。

人間の「脳」についてです。

精神障害では無いが、
・パーソナリティ障害(反社会性人格障害:精神病質(サイコパス))、発達障害(自閉症、広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)、ADDHD(注意欠陥・多動性障害)など、脳の機能障害に関する文献は、書店に行けば、山のように、腐るほど有ります。

人間の神経細胞(ニューロン)の数は約1千億個、シナプスの数は約100兆個と云われています、更にグリア細胞も脳に重要な役割を果たしていますが、いまだ未解明な部分があります。

現代科学の中でも、「宇宙物理学」と人間の「脳」に関することは、ナゾだらけで、何も分かっていないことが、たくさん有りますが、複数の書籍を読んでゆくと、現在、こうではないか。。と云う事が分かります。

 

1.無知からくる誤解、偏見

よく、頭の悪い奴を「脳みそ」が足りないと云いますが、完全に間違いです。

グリア細胞に囲まれた「脳細胞(ニューロン)」の数は、頭が良い、悪いにかかわらず、ほぼ同じですが、脳細胞どうし「シナプス」と云う接合部位で繋がっている数が少ないだけです。例え「シナプス」で繋がっていたとしても、ニューロン間の脳内物質による情報伝達が上手くできないでいるだけです。 分かり易く云えば、ニューロンどうしが繋がっている「ネットワークの配線」が、おかしいか、問題があるのです。

とりわけ、「脳」の障害、病気に関することは、ほぼ、テレビで「放送」しません。 なぜ?

なぜなら、放送したら、差別だ、偏見だ。。。とテレビを観ている視聴者から、電話がかかってくるからです。 そんなもん、危なくて、放送できないでしょうね。

従って、世の中、書籍も読まず、テレビしか観ていない、「世間」の大部分の人間は、ほぼ、自分の脳のことなど、何も知りませんし、知ろうとも思っていないのでしょう。ひとたび、事件が発生すると、あんな事するなんて、「信じられない」、「人間じゃないよね!」などと、ほざくだけです。 何の意味もない。

本当は、小学校、中学校、高校と、教育機関で、ちゃんと教えるべきです。 自分の頭(脳)の仕組みを。

関連記事2
【面白記事:重要】 “普通の子”たちがなぜ凶悪事件を…危ない親子関係の傾向
【書籍紹介】殺人に至る「病」 精神科医の臨床報告  岩波 明 (著)

 

2.精神病質(サイコパス)について

例えば、精神病質(サイコパス)などは、世の中の2~3%の割合で存在すると云われています。 映画、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターまではいかなくても、サイコパスは世の中に確実に存在するのです。

サイコパス」は異常であるが病気(精神病)ではなく、ほとんどの人々が通常の社会生活を営んでいる。そのため、現在では精神異常という位置づけではなく、パーソナリティ障害(人格障害)とされている。そのため、日本では「反社会性パーソナリティ障害」と名称されている。

余りに「無知」過ぎて、「捕食」されてしまう人達が絶えません。「捕食」と書きましたが、どういう事かと言うと、食物連鎖の中で、動物が、下位の他の動物を食い殺すのと同じなのです。 そこに、良心の呵責など、微塵も無いのです。

上記の様な凶悪な殺人犯だけを指すわけではなく、確実に「サイコパス」は存在するのです。

1)犯罪心理学者のロバート・D・ヘア博士は、「サイコパス」を以下のように定義している
参照:ウキペディア

犯罪心理学者のロバート・D・ヘア博士によると、サイコパスは、下記の7つの特徴を有する。
(1)良心が異常に欠如している
なんのためらいもなく嘘をつくことができます。他者に対してある程度の感情移入や同情心をほぼ持たない。

(2)他者に冷淡で共感しない
他人に感情移入をすることができないので、感動して涙を流すことも無い。但し、自分を有利に持ってゆく、心は最大限持っている。

(3)慢性的に平然と嘘をつく
息を吐くように嘘をつける、嘘をつくことへの良心の呵責など全く無い。

(4)行動に対する責任が取れない
自分が何か間違ったことをしたときや、もしくは、そもそも自分に非があったことを認めるのは非常に難しい。そのため自分自身がしたことで、他人にバレていようとも、特定の行動に対する責任を否認する傾向にある。

(5)罪悪感がまったくない
平気で友だちの彼女に手を出したり、友人を裏切ったりします。他人の気持ちが理解でず、自己中心的な行動をとります。

(6)自尊心が過大で自己中心的
付き合っていて、別れる場合はゆっくりと冷却期間を置く必要があります。急な別れは、相手を逆上させてしまいます。

(7)口が達者で表面は魅力的
自己中心的で、頭の回転が早く、競争を好むため、論理的な思考回路を持っている。
ここが、勘違いするところで、人に対する思いやりは全く無いが、自分を有利に見せようとする心は、人一倍なので、最初、魅力的に見えて、騙されます。

普通の人間では、決して、犯さない犯罪でも、脳で良心を感じることが出来なければ、なんでもできるのです。他人を思い通りに操縦たり、ウソに長け、口がうまく、愛嬌があり、人の気持ちを引きつけたりといった特徴も含むものとされています。

「サイコパス」=「殺人鬼じゃない」という部分も、多分に含んでいますので、注意が必要です。
人生、長く生きていれば、1度くらい、こんな最悪な「化け物」のような、理解不能の人間に出会っているはずです。

詐欺などの被害に合わなければ、気が付かない人も居るでしょう。

2)ケヴィン・ダットンの調査による、「サイコパス」の多い職業の上位10位は次のとおりです。
参照:ウキペディア

  • 会社経営者
  • 弁護士
  • TVやラジオのジャーナリスト
  • 小売業者
  • 外科医
  • 新聞記者
  • 警察官
  • 聖職者
  • コック
  • 軍人

始末が悪い事に、「知能」は低くないのです。 むしろ、高いと言われていますが、これは、「勝ち組」のサイコパスは捕まらないので頭が良いのかもしれませんが、当局にすぐ捕まってしまう頭の悪い「負け組」のサイコパスも多数いるのです。

世の中の人達は、事件が、起こる度に、判で押したような「言葉」しか出てこない。。。「信じられない」、「人間じゃないよね!」などと、ほざくだけです。被害者には、何も罪は無くても、こんなことが、どうして起こるのか。。。世の中、無知すぎます。

世の中の人達は、どうせ書籍を読んで、学習する事なんてしません。ですので、もっと、テレビで、踏み込んで、報道すべきです。 普段は、好き勝手なことを言っている、コメンテーターでさえも、「脳」に関する事は、自分が叩かれるのを嫌がり、絶対にはっきりと物を言いません。

 

「サイコパス」について、詳しく知りたいなら、下記の4冊の書籍がお勧めです。

■サイコパスの真実  原田 隆之 (著)

人当たりがよく、優しい言葉をかけ、魅力的な人柄。だけど、よくよく付き合うと、言葉だけが上滑りしていて、感情自体は薄っぺらい…。このような人格の持ち主を「サイコパス」と心理学では呼ぶ。

目次
はじめに 隣りのサイコパス
第1章 私が出会ったサイコパス
第2章 サイコパスとはどのような人々か―サイコパスの特徴
第3章 マイルド・サイコパス―サイコパスのスペクトラム
第4章 人はなぜサイコパスになるのか―サイコパスの原因
第5章 サイコパスは治るのか―サイコパスの予防、治療、対処
第6章 サイコパスとわれわれの社会―解決されないいくつかの問題
おわりに サイコパスはなぜ存在するのか
—————————————–

 

■診断名サイコパス  ヘア,ロバート D.【著】

内容説明
サイコパスはなにも異常殺人者にかぎらず、私たちの身近なところにもいる。非行少年グループの一員、詐欺師、暴力亭主、幼児虐待者、悪徳宗教の教祖など、多くの実例をひきながら、「良心の呵責なき者たち」の素顔にせまる。

目次
第1章 サイコパスとの遭遇
第2章 診断のためのプロファイル
第3章 精神病質チェックリスト
第4章 自分だけの法律(ルール)
第5章 心のなかの大きな消しゴム
第6章 残忍な「お遊び」
第7章 コートのポケットから出てくる言葉
第8章 クモの巣にとらわれたハエ
第9章 生まれつき“悪い”子供
第10章 致命的な誤診
第11章 なにか打つ手は?
—————————————-

 

■良心をもたない人たち  マーサ スタウト (著)

内容説明
一見、魅力的だが、平気で嘘をつき、人を傷つける…。良心をもたないために、他者への思いやりが欠落し、手段を選ばずに自分の欲望を満たそうとする人たちがいる。

目次
1 ジョーのジレンマ
2 氷人間スキップ
3 良心が眠るとき
4 世界一、感じのいい人
5 なぜ人は身近なサイコパスに気づかないのか
6 良心をもたない人の見分け方
7 なにが良心のない人をつくりあげるのか
8 となりのサイコパス
9 良心はいかに選択されてきたか
10 なぜ良心はよいものなのか
—————————————-

■サイコパス  中野 信子【著】

とんでもない犯罪を平然と遂行する。ウソがバレても、むしろ自分の方が被害者であるかのようにふるまう…。脳科学の急速な進歩により、そんなサイコパスの脳の謎が徐々に明らかになってきた。私たちの脳と人類の進化に隠されたミステリーに最新科学の目で迫る!

目次
第1章 サイコパスの心理的・身体的特徴(サイコパス事件簿;サイコパスの心理的・身体的特徴とは?)
第2章 サイコパスの脳(サイコパスの脳の知覚能力、学習能力;「勝ち組サイコパス」と「負け組サイコパス」)
第3章 サイコパスはいかにして発見されたか
第4章 サイコパスと進化
第5章 現代に生きるサイコパス
第6章 サイコパスかもしれないあなたへ
—————————————-

 

 

3.野放しにしておくことしか、できない理由

ただ、現実には、このような人間は、過去、現在を通して確実に存在しています。

人間の神経細胞(ニューロン)の数は、約1千億個、シナプスの数は約100兆個有るので、脳の配線を直せば治る問題ではないのです。今の科学、医学で、こんなの治せるわけが無いのです。

脳の血流を調べることができる「スキャン画像」で明らかになるのは、健常な人の脳と比較すると、「眼窩皮質」と「扁桃体」周囲の活動が低下していて、この領域の脳の活動が低下すると、人は衝動的になるとされ、他者の感情を共有する事に大きな障害を持つ可能性が高いと言われています。 幼少期の精神的、身体的、性的虐待により、サイコパス的な人格を発症するスイッチが入るのではとも言われています。

ですので、このような人間を「精神障害者」として、犯罪を犯さない限り、世の中から隔離できないのです。

「精神障害者」として、扱うと犯罪を犯した時に、法律で「罪」に問えないのです。だから、普段、正常者として扱い、犯罪を犯した時に、法律で「罪」を問うかたちしか取れないのです。 要は、野放しにしておいて、犯罪を犯して、初めて「罪」を問う事しかできないのです。

もう一つ、この様な「脳」を持った人間は「更正」する事が、可能なんだろうか?。。と云う疑問です。

この事件も、当時、未成年者をどのような更生プログラムで更生させたのか不明です。国もこのような人間を野放しにしておくなら、どんな脳をしているのか、それをどう更生プログラムで更生させたのか、明らかにすべきです。

脳のお勉強をすれば、すぐ、わかるのですが、人間は、意識、無意識の区別で言えば、かなりの割合で無意識の世界で行動している部分があるのです。しかし、「意識」は脳のどこに有るのかさえ、分かっていません。 人間、全て、自分の意識、意志で動いていると思ったら、大きな間違いです。

 

4.野放しにしておくことしか、できないのなら、できる対策は?

こんな凄惨な事件では無くても、職場で、「変な人」、「ダメな人」扱いで、陰口を叩いて、何の解決もできないくせに、愚痴やほざきが、多い職場を見かけます。

「脳」 の障害の事など何も分かっていないだろうし、何も知るとつもりも無いので、勝手にほざいていますが、無知な人に関わりにならないように、聴いているふりをすることも多々あります。 多分、一 生、堂々巡りでしょう。

バカにつける薬は無い」と云いますが、無知に付ける薬も無い」のです。。。。こんな状態ですので、差別や偏見が無くならないのも事実です。

いずれにしても、世の中のバカどもが、見ているゴールデンの時間帯に、テレビで、子共でも分かるように、分かり易く説明することができる「池上彰」さんにような人に、1年間かけて、週4回くらい、脳科学、脳神経学、脳の病気について、強制的に放送してほしい物です。 どこのチャンネルを回しても、同じ放送を流すのです。

そうすれば、自分の身を守る手段にはあまりならないと思いますが、地球に存在している「動物」の中で、一番邪悪な「生物」としての「人間」をちゃんと知る事が出来るのではと思います。 この世に生まれ育ってからの「性格」や「根性」の問題ではないのです。 劣悪な養育環境(ネグレクト、DV)の影響はあると思いますが。。

「誰でもいいから、人を殺してみたかった」と云って、本当に「実行」する「脳」の異常さ、違いを、ちゃんと共有すべきです。

 

最後に、

本当は、脳科学、脳神経学、脳の病気ばかりでなく、歴史、人類学、生物学、哲学、宇宙物理学など、幅広い知識があれば、興味も広がるのではと考えますが、ほとんどの国民は、半径5m以内の「ぐだぐだな世間」の中で自分をどう見せるか精一杯で疲れてしまい、家に帰ると、何もする気が無くなる気持ちも分かりますが。。。マンガの本ではなく、たまには、本屋さんで、1冊2500円くらいの書籍を身銭を切って、時間を見つけて読むのも面白いと思います。そして、1冊で信じてはいけません。同じことが書かれている書籍を複数冊読んでみる事です。

こうなると、本屋さんが儲かるでしょうが、いや、決して、本屋さんの回し者ではありません。。。。

そうすれば、テレビやネットの発言を簡単に「受け売り」して、くそ生意気な「意見」や「ボヤキ」を人前で言わなくても、よくなります。

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