何年たっても仕事のできない「ADHD」女子社員。。本人、無自覚、ずっと放置されてきていますが、今更ですが、会社としては、どう扱うべきなのでしょうか?

本日のお話は、何年たっても仕事のできない、多分「ADHD」女子社員。。です。

本人、無自覚、ずっと放置されてきていますが、今更ですが、会社としては、どう扱うべきなのでしょうか?

こんな社員「どこにでもいるよ!」と云って、放置せざるを得ない状況の会社が殆どではないでしょうか。無理もありません、上司も部下、同僚も、無知ですので、どのような「脳」の構造をしているのか、認識できていないのです。しかし、精神科医でも普通に間違えますので、無理もないと言えることでもあります。

当の本人よりも、何も知ろうとしない「上司、部下、同僚」の方も、不思議な人たちです。 自分の「無知」を認識できないから、学ぼうともせず、ずっと「無知」のままですので。

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「発達障害」という言葉だけが先行し、脳科学の「社会の理解が進んでいない」

 

当サイトにたどり着いた人のキーワードを見ると、
自覚させるには?
辞めさせるには?
「adhd 同僚 やめてほしい」
adhd 仕事できない」など
こんなキーワードを見かけられますが、何か被害を受けているせいで、こんなキーワードで検索するのでしょうが、発達障害と診断され障害として認められれば、社会的にも障害として認められます。

本人と職場の合意を元に、どのように対応していくか考えるには、めんどくさくても、あなたが会社に訴えるしか方法は無いでしょう。 被害状況を正確に報告できるか、会社がそれに対してどう対応してくれるかです。

「貧乏くじを引きたくないなら、黙りなさい」と言うしかないでしょう。

世の中、「働き方改革」などと云われていますが、「ダイバーシティ(多様性)」の中でも、「ニューロダイバーシティ(神経構造の多様性)」の問題も多く含まれていますので、これを考えてみたいと思います。

問題点は、被害を受けている人たちが「無知」の為に声を上げる事ができないでいる。

更にはっきり言えば、被害を受けていない人たちは、所詮、他人事で、何にも興味ないのです。被害に遭って初めて困るだけです。

 

1.どのような状況か

「社内失業者」として君臨
どのような状況かと云えば、分かりやすく云えば、彼女は、過去、何度も「社内失業者」として君臨しています。そして、誰も、手を付けないので「君臨」という言葉になる。

会社の人間も、ダメな事は分かっているが、上手い事に、皆、無知なため、「ADHD」ではないかという事に気が付いていません。 「全然、使えない」と云うのだけは、共通の認識として出来ているのですが。

仕事を任せても全然できないので、その担当する仕事を毎回外されます。 外された回数は、ここ10年間で数知れず、でも毎日、出社時間ギリギリで会社に遊びに来ます。 そして、速く帰れと上司が言っても帰りません。 「お遊び」時間はとっくに終わっているんですけど。。

入社30年以上になります。。。が、同じこと(社内失業者)を繰り返しています。

会社の人達は、この「ADHD」女子社員のことは、一応、通常会話のコミュニケーション能力は低いが日常会話はできるので、この「仕事の出来ないダメさ加減」が、どこから来ているのか、何が原因なのか、理解できないでいます。

私が見たところでは、ほぼ、間違いなく
「ADHD」女子か、
知能(IQ)
検査の4つの項目(言語理解 指標、知覚推理 指標、動作記憶(ワーキングメモリー) 指標、処理速度 指標)の内、どれかがかなり低い
のではないかと思うですが、会社としては、どう扱うべきなのか、従来通りの方法で行くのか、それとも新しい方法(「発達障害」だという事を認識して、本人にも、会社にも認識させて、雇い続けることです)」で行くのか、選択肢が増えていますが、これが「新しい方法で行くと言っても、なかなか、世間一般では理解が進んでいません。

大体、会社の中で、上司も含めて、ちゃんと「ADHD」、「知能検査」を理解している人が何人いるか?ほぼ、ゼロに近いのです。発達障害という概念自体、理解、認識できていないのが現実です。

 

発達障害に気づかない大人たち(職場編)

子供だけのものと思われがちなこの発達障害だが、実は「大人の発達障害」の人も数多く存在する。しかも、大人になってからのほうが、うつ病や依存症につながるなど大きな問題を引き起こしやすいのだ。

 

 

2.従来通りの方法で行くのか、それとも新しい方法でゆく。。とは?

1)従来通りの方法とは、

「発達障害」などとは、全然認識せずに、ただ単に会社からお引き取り願うか、職場内で配置換えをする。 それで終わらせてしまう。

職場や世間の認識としては、このような症状を呈している「社員」を「原因」が、「発達障害」のせいだと考えていない。というより、認識すらできていない。

「発達障害」って何?。。。という状態なのです。

上司も、「頭がおかしい」のでは?とか、本人の「性格」だと信じ込んでいる。

これは、ある意味、「障害」と認識されていない分、当事者としては、助かっているのか? お互いに認識できていない分、ダメな原因が分からず、当事者もダメと思っても居ないし、困っていないのでは。。。。と思います。

 

2)新しい方法とは、

「発達障害」だという事を認識して、本人にも、会社にも認識させて、雇い続けることです。

この新しい方法を取ろうとするには、3つくらい問題が浮かび上がります。

1つ目は、誰が、どのように本人と社員に「発達障害」の事を伝えるのか?

2つ目は、「発達障害」について、全社員がちゃんと理解、認識できるだろうか?

3つ目は、会社組織の中で、「発達障害者支援法」が施行されているが、法律に遵守した形で対処できるのだろうか?

2005年に「発達障害者支援法」が施行され、初めて発達障害は支援すべき対象とされ、2007年、文部科学省は「原則として軽度発達障害という表現を使用しない」と通達を出し、知的障害の有無にかかわらず「発達障害」と呼ばれるようになりました。そして、2016年5月「発達障害者支援法」が改正されました。

国のレべルでは、ここまで来ているが、会社組織の中で、法律に遵守した形で対処できるのだろうか?

これは、一般の中小企業にとっては、色々な意味で、ハードルが高いのではないでしょうか。

 

3.「発達障害者支援法」について

平成16年には、下記のような法律が、すでに出来上がっていますが、世間は、何も学習していませんので、認識できていません。

発達障害者支援法(平成十六年十二月十日法律第百六十七号)
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H16/H16HO167.html

長年にわたって福祉の谷間で取り残されていた発達障害者の定義と社会福祉法制における位置づけを確立し、発達障害者の福祉的援助に道を開くため、

  • 発達障害の早期発見
  • 発達支援を行うことに関する国及び地方公共団体の責務
  • 発達障害者の自立及び社会参加に資する支援

を初めて明文化した法律である。

・発達障害者支援法:ウィキペディア参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E6%94%AF%E6%8F%B4%E6%B3%95

 

この法律の考え方は、発達障害者が適応できないのは、周囲の工夫や配慮が足りない状況が原因で、それを社会の責任として問題解決を図るという考えです。

しかし、これを聞いただけでも、「めんどくさくなる」、「どうしていいか分かんない」、と心の中で、つぶやく幹部が、正直、多いのではないでしょうか。。。

 

4.問題の根幹は、「発達障害者支援法」の法律を知る前に、まず、最初に問題なのは、「この仕事ができない女性社員」とは何者なのか? を上司が知らないのです。

「発達障害者支援法」の法律を知る前に、まず、最初に問題なのは、「この仕事ができない女性社員」とは何者なのか? を上司が知らないのです。

本人にも、会社の人間にも、両方に「認識」させる必要が有るが、会社でも、一般世間でも、何も「発達障害」についての知識が、あきれるほど無い状態なのです。

こんな会社、腐るほどある。 多分、このレベルが、ほとんどでしょう。

更に言えば、女性は、男性に比べて、ASD:自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)もそうですが、ADHDも気づかれにくいのです。

女性のADHDについては、ほとんど知られていないのが現状だそうです。男性と女性では、性差があり、症状の現れ方が違うのだそうです。

専門の「産業医」にでも診てもらえばいいのですが、パワハラだと訴えられるのが、怖くて、猫に鈴を付けられない、言えないのです。

ただ、IQ(知能検査)テスト(児童用と成人用がある)を実施すれば、言語理解、知覚推理、動作記憶(ワーキングメモリ)、処理速度の4つの項目での「でこぼこ」が判明すればある程度の事は分かるようです。 児童用の知能検査「WISC-Ⅳ(ウィスクフォー)検査」

このIQテストも、ボーダー境界知能:IQが70から85くらい)の人達が、人口の2割程度いると言われています。ですが、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。
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補足説明> 知能検査
全般的なIQ(全検査IQ)と、4つの下位検査指標が算出され、4つの群指数に偏りがないかどうかが重要になります。

・言語理解 指標
言語による理解力・推理力・思考力に関する指標です。

・知覚推理 指標
視覚的な情報を把握し推理する力や、視覚的情報にあわせて体を動かす力に関する指標です。

・動作記憶(ワーキングメモリー) 指標
一時的に情報を記憶しながら処理する能力に関する指標です。

・処理速度 指標
視覚情報を処理するスピードに関する指標です。

クルマを運転するのは上手なのだが、事務仕事が「とろい」のは、処理速度は良いが、動作記憶が低いのでしょうか?

発達障害などの検査では、ほぼ、この「知能検査」を行うのでしょう。私は、今まで、症状で判断してきましたが、この点が重要だと云う事に本書を読んでいて実感しました。そして、グレーゾーンを判断する上でも重要な指標になるのです。

このグレーゾーンの扱いが、非常に難しくしていると思います。なぜなら、頭(脳)の中の障害ですので、手や足と違い、専門家でも判定が困難だからです。

 

5.何年たっても仕事のできない「ADHD」女子の特徴について

マイナビニュースに「大人のADHDの特徴と職場で注意すべきポイント」として精神科医が解説しているのですが、その中に、下記の記載があります。

1)「ADHD」の方の職場での特徴として、

職場では、このような行動・傾向があるようです。

□会議や面談中に落ち着かず、ソワソワしてしまったり、席を離れてしまったりする

□会議中や面談中に、相手の質問を待っていられず途中で話し始めてしまう、他の人の言葉の続きを言ってしまうなど、自分の順番が待てない

□貧乏ゆすり、手足をもじもじ動かす、指で机をたたくなどの癖がある

□時間にルーズで、よく遅刻をする

□注意散漫で集中力がないので、仕事がはかどらない

□細部を見過ごす、作業が不正確だったり雑だったりする

□よく忘れ物や失くし物をする

□大事なものが管理できない

□仕事や約束の日時、期日や期限・締切を守れない

□上司に指示されたことをすぐに忘れてしまう

□いろんなことに手を付けては中途半端になってしまう

□物事の優先順位をつけられないので、一番にやるべき大切なことを後回しにしてしまったり、まだ先でよいものを先にやってしまったりする

□自分では頑張ってやっているつもりなのに、よく注意されたり怒られたりしてしまう

□(このような行動のクセを)自分でも気を付けようと思っているのに、なかなか直せない

参照:大人のADHDの特徴と職場で注意すべきポイント

上記の14項目中、10項目以上、当てはまる勤続28年の「ADHD」女子と、もう一人同じような特徴を持った女子社員がいるのです。 社内に「ADHD女子」が2人も居ます。

分かりやすく云えば、ただ単に、「頭が弱い」、「頭が悪い」とはちょっと違うのです。

どう対処したらいいんでしょうか? どうすべきなのか?

まさに、上記の11項目の特徴を見事に、ほぼ網羅しているのです。

とにかく、事務系の仕事と電話での顧客対応をさせているのですが、0.5人分の仕事もできません。マルチタスクで仕事をすることが不可能なのです。

シングルタスクでも、普通の速度で仕事が出来ない、10分で終わる仕事が、1時間かかるのです。 タスクの優先順も付けられないのです。電話も、5分で終わる電話が30分話している。

新人の事務員さんが入ってきても、3か月もしなう内に、抜かれてしまいます。いや、3日で抜かれている。

30年近くも会社にいるのに、入社1年目の子でもしない、基本的な質問を堂々とします。「はっ?!!!!」って思う様な質問で、みんな何も言えません。

まるで、特殊な「小学生の女の子」が、毎日、会社に遊びに来ている様な感じです。

仕事のやり方を教えようとすると、「いいんです。 私のやりたいようにやりますから。。」と言い放ちます。 いや、お前のやり方がまずいから言っているんだって! と言いたくなります。 何か勘違いしている様で、自分がこの会社のボスの様な立場で、平気で言い放ちますので、始末に負えないのです。。。。何様なのか? モンスター状態なのです。

さらに、結婚して旦那はいるのですが、晩御飯など作るはずもなく、家に早く帰りたくないのか、実家の親は「土地成金」で、お金に困っているわけでもないのですが、昔から「生活残業」と云うか、19時、20時くらいの時間の残業(遊んでいるだけ)は、むしろ進んでやるのです。

速く仕事を終わらせて、帰ろうとするどころか、仕事をかたずける能力の無さを、自分の「とろさ」を時間で稼ごうとするのです。働いているつもりなんです。ほかの社員から見れば、しなくても良い残業をわざとしているだけにしか観えないのですが。ただただ、「とろい」だけで、評価は何もないのです。

残業するほど仕事を与えられていないのですが、「残業しないで早く帰れ」と言っても、なかなか帰らないのです。普通なら、早く帰って晩飯の支度をするのでしょうが、会社を出ても、車の中でエンジンをかけて、なかなか出発しないんです。20分くらいは会社の駐車場に居ます。 多分、晩飯なんか作っていないんでしょう。

多分、私生活(結婚生活)にも問題があるのでしょうが。。。そこは興味もありませんので。

とにかく、誰が見ても、訳わかんないんです。。。。。

会社としては、タイムカードさえ、定時に押せばOKかと思いますが、そうはいきません。「労働基準監督署」はパソコンの起動・終了時間で労働時間をチェックしますので、タイムカードを定時で押しても意味ないのです。

 

でも、こんな「こざかしい」真似は、ちゃんとできるのです。

いつも出社時間、ギリギリに会社に入ってくるが、遅刻だと分かると、ICカードを使いシステムで勤怠を管理しているが、「押し忘れた事」にして、経理の人間(明らかに結託しているのですが)に、遅刻にならないように、パソコン上から修正を頼むのです。

「押し忘れ」ですので、時間を故意に修正したことにはならずに、「ごまかせる」のです。

1分でも遅刻は遅刻なのですが、古株の同僚の人間に、片棒を担がせて、遅刻扱いになるのを毎月1回は、まぬかれるという「こざかしい」真似は、平気でできるのです。

仕事のできる社員なら、百歩譲って、「まあ、仕方ないか」と思いますが、どうしようもない奴が、こんな真似をしていると、他の社員は「何様?」という思いを通り越して、「早く、消えろ」と云いたくなるでしょう。

 

2)女性のADHDに見られやすい10の特徴

参照サイト:https://susumu-akashi.com/2016/02/women-adhd/

(1)多動・衝動は目立たない「不注意優勢型」が多い
女性の場合は「不注意優勢型」(のび太型)が多く、男の子のようにトラブルを起こしたり、非行に走ったり、問題児となったりすることが少ないので、見逃されやすいのです。

男子に多くは「多動性・衝動性優位型」、あるいは通称ジャイアン型」として知られています。さらにどちらも合わせ持つ「混合型」も存在していて、人によって症状の現れ方はさまざまです。

(2)元気いっぱい。でも、ぼんやりしやすい
「不注意優勢型」(のび太型)のADHDは、興味のない場面では、いつの間にか注意がそれて、空想にふけりやすく、「デイ・ドリーマー」(昼間から夢を見る人)と呼ばれています。

(3)「おっちょこちょい」「うっかり者」が代名詞
ADHDの人は、脳のワーキングメモリが弱いので、聞いたことをすぐ忘れる。次の作業に取りかかると、さっきまでやっていたことを忘れる。

(4)注意の切り替えが苦手
ADHD(注意欠陥・多動性障害/注意欠如・多動症)というと、注意力が「欠陥」「欠如」しているのだと考えられがちですが、本当に欠如しているのは「注意力」そのものではなく、注意の切り替え能力です。

(5)頭の中が多動
ADHDの女性は、男子のように、見た目からして多動で落ち着きがない、ということはそう多くありません。むしろ、頭の中が多動なことが多いようです。

(6)時間の見込みがいつも甘い
頭の中が多動だと、当然ながら、次から次へとやることが出てきて、時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。ADHDの女性は、時間管理が大の苦手で、遅刻の常習犯になりがちです。

(7)余計なことまでしゃべりすぎる
自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の様に、空気が読めないのではなく、衝動性が強いため、思い付いたこと、余計なことをついつい言ってしまう。

(8)片づけられない
ADHDの女性というと、最もよく知られている症状は、片づけられないことでしょう。

ADHDの人は、脳の「ワーキングメモリ」が弱く、段取りよく物事を整理するのが苦手なので、散らかった部屋を見て、何から順に手をつければよいのかわからず、混乱するのです。
整理整頓ができなくても、家族のサポートのおかげで、学生時代をうまく乗り切る人もいます。ですが、男女とも、親元を離れて一人暮らしになって破綻する場合がある。

(9)「女性らしく」なれずストレスを抱えやすい
「きれい好き」「気が利く」「きちんとしている」「世話好き」「奥ゆかしい」「細かいところに気がつく」。。これができないので、「ダメ女」のレッテルを貼られてしまいます。

(10)個性豊かな創造性
多彩な面もある。

まとめると、
ADHDは、注意欠陥・多動障害と云われていますが、女性の場合は、男性の様に目立つ身体的な多動性ではなく、女性特有の「脳」の注意欠陥、「脳」の多動性などの症状が多いため、男性より気づかれにくいのです。

 

追記> 2020年————————————————–
ADHDの行動・傾向として、下記のような特徴があるのですが、もっと注意深く観察すると

時間にルーズで、よく遅刻をする。
遅刻をごまかす「知能」は持っている。

注意散漫で集中力がないので、仕事がはかどらない。
注意散漫で集中力がないのではなく、作業自体が、「とろい」のです。

細部を見過ごす、作業が不正確だったり雑だったりする。
処理能力が低いので、急がせると、危なくなる。

余計なことまでしゃべりすぎる
衝動的にしゃべるることは、これだけは無い

大事なものが管理できない。
デスク上に、まんべんなく「紙」がぶっ散らかっている。

仕事や約束の日時、期日や期限・締切を守れない。
もちろん、頼んだ仕事は「とろい」ので、どんどんため込んでしまう。それを黙ってため込むから危ないのです。 頼んだ仕事は、終わるまで3千年かかるのです。

上司に指示されたことをすぐに忘れてしまう。
忘れるというより、処理能力が「とろい」ので、結果、出来ないでいる。
怒られる人間によって態度を変える「知能(ずるさ)」はしっかり持っている。

いろんなことに手を付けては中途半端になってしまう。
マルチタスクで作業する必要があるのだが、処理能力が「とろい」ので、結果、出来ないので中途半端になってしまう。。

物事の優先順位をつけられないので、一番にやるべき大切なことを後回しにしてしまったり、まだ先でよいものを先にやってしまったりする
優先順位を付けて、仕事をこなすレベルに達していない「後回しに」ではなく、処理が追い付かないのです。

自分では頑張ってやっているつもりなのに、よく注意されたり怒られたりしてしまう。
唯一、注意されたときに、歯向かわないのですが、反省もできない。一番古株なのに、新人でも言わないような基本的なことを聞いてくる。

(このような行動のクセを)自分でも気を付けようと思っているのに、なかなか直せない。
「自分でも気を付けようと思っている」とは、到底思えないし、20年以上、全然向上しない。
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3)発達障害ではなく、「認知障害」なのか?

40歳を過ぎているが、育ちが裕福なせいもあり、おっとりしていて、幼稚だが、普通に会話できて、仕事以外では嫌われている事もない。嫌われないように空気は、ある程度読める。

仕事は「とろい」が、クルマの運転はとても上手なのです。

確かに、物事を教えるとき、言っていることを認識する速度が、恐ろしく遅いのが、話していて分かるので、何度も、同じことを教える羽目になる。 「前に教えたでしょう」が通用しないのです。

不良でもないし、人格障害でもないし、なんとも不思議な人なんです。あまり見たことのない「育ちの悪くないヤンキー」みたいな脳をしている。

最近、「発達障害」ではなく、「認知障害」なのか。。。とも考えてしまう。

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もしかすると、上記の様な「境界知能(ボーダー)」なのか、単に「学習障害」なのかもしれません。

 

最近、段々ひどいのは、自分の受けた仕事を覚えていられず、処理が滞り、人に言われないと何時間たっても進まないのですが、これって「認知症(アルツハイマー型)」の症状ではないのか、という疑いも出ています。

 

認知機能の内、記憶力、知覚、注意力、言語理解、判断、推論などの能力の中で、どれかが極端に低いが、他は大丈夫という人物像にも近い様な予測もできます。

知的障害とは
■IQ:70 – 85 ボーダー(境界知能)と呼ばれている 知的障害者とは認定されない。
■IQ:69以下が、知的障害(IQにより、軽度、中等度、重度の分けられる)。

認知機能とは
外界を正しく認識し、正しく実行するための機能のことで、記憶力、知覚、注意力、言語理解、判断、推論などの幾つかの要素が含まれた知的機能を指します。
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しかし、ボーダー(境界知能)の人たちは、やはり、認知機能的に劣っているため、色々な問題を起こしてしまうのですが、正常ととして扱われていますので、何のケアも有りません。

少年院で、観ている、精神科医の先生のお話が、「ケーキの切れない非行少年たちとして記載されていますので、読んで欲しい書籍です。

先生は、少年院などで子供たちを見ている過程で、問題を起こして、少年院に入ってこなくても、軽度知的障害(知的障害の8割)、ボーダー(境界知能)の人たちは、知能検査で、問題なしと判定され、認知機能が低いのですが、健常者と見分けがつかなくなり、「忘れられた人々」として、普通の学校でも、困っている子供たちがたくさん居ると言っています。

児童精神科医の著者は、多くの非行少年たちと出会う中で、何で悪いことをしたのか「反省する以前の子ども」が沢山いるという事実に気づき、少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない(丸いケーキを3等分にできない)非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだということを実感したそうです。

人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的な方法(メソッド)を公開しています。

画一化された学校教育の現場では、このような生徒たちを置いてきぼりにします。ですので、後から色々な問題を起こしてしまう要因になっている様です。

先生は、「忘れられた人々」と言っていますが、私は、ある程度見えますので、忘れてはいません。なんとも言えない、頭を傾げてしまう「不思議な人々」とでも言いましょうか。

発達障害に注意を向けていましたが、知的障害、認知障害にも目を向ける必要があるように思います。

いずれにしても、「知能検査」をすれば、すぐに判明するでしょうが、誰が猫に鈴をつけるかです。

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4)発達障害ではなく、「アルツハイマー型の認知症」なのか?

職場は、主に「コールセンター」ですので、修理などのオーダーが入ると、すぐに、依頼する自社のサービスマンや協力会社に連絡を取り、修理に行けるかどうか確認をとる必要があるのですが、。。。

朝、受けた依頼を、何をしているのか、昼を過ぎても、夕方になっても、修理をする人たちに依頼をしていないのです。 云われると、「分かりました」と言って、気が付いたように電話連絡をしだすのです。

それが、毎日のように、繰り返されているのは、分かっているが、上司もなんでか?と問い詰めないんです。

ここまで、「ボケ」ていると、発達障害や認知障害というより、アルツハイマー型の認知症のようにも思います。

人に言われると、はっと気が付いたようにするのですが、言われないと、何も次のアクションができない、または、忘れている様なのです。

そう、「海馬」の「短期記憶」機能が衰えている状況に近い症状なのです。

アルツハイマー型の認知症は、突然なるのではなく、10年以上のスパンで発症して、海馬や大脳がやられてくるようですので、勤続20年以上になりますが、昔から、仕事ができないのは、「発達障害」と「アルツハイマー型の認知症」が、併発しているのかもしれません。

 

6.この会社で、このような「発達障害」女子が、組織の中に居られた理由

この会社は、あるメーカーの子会社で、定期的に、本社の退職前のクズの役員が、天下ってくる会社で、社員は、いつもどんな「クズ」ボスが入ってくるか、楽しみに?しています。

実は、数年前まで居た組織の「ボス」自体が、「発達障害」等を患っている「ボス」でした。社員に対する評価の基準が、通常の「人事考課」基準と全然違いますので、生き延びてこれたようです。

そうです。

自分に逆らうか、言う事を聞くかどうか。。。しか、判断基準は無いのです。

女は、「ブス」を雇う。 「なぜなら、2,3年で、すぐに、結婚して会社を辞めないだろうから。。。」と平気で、このボスは言っていました。

1)仕事が、できるかどうかの判断なんか関係ないのです。

仕事のできない女子社員が、忙しくないのに、「生活」、「暇つぶし」残業していても、ボスは何も言わない。 会社で契約している「ナイター(野球)戦」を観に行く時は、「ちゃんと、仕事を18時で終わらせるぞ」と言いますが、他の社員は、「18時で仕事を終わらせているのではなく、途中でやめているだけですけど。。」と言います。 ボスの認識が全然、間違っています。

「途中でやめても困る仕事はさせていません」ので良いのですが、要は、早く終わらせる必要が有れば、仕事を速く片付ける能力を持っていると勘違いしているのです。

しかも、この「ボス」は、社員を採用する時も、どこかの会社で、余された、おかしな子を平気で採用しますので、同じような「発達障害」グレーゾーンを有した、社員の割合が、他の会社に比べて、思いっきり、高くなってしまっています。

しかし、この「ボス」も、役員を降りる時期がきて、週1回しか会社に来ませんが、親会社から、既に新しい管理者が来ているのですが、まだ、この管理者の役職も決まらず、この「ボス」の支配権から、完全にのがれていない状況なのです。

「ボス」の支配権が、完全に無くなった時が、大きな変わり目になるように思います。

今まで、居られた、「仕事のできない社員」の扱いをどうするのか。。。。です。

これも、親会社から子会社へ定年前に降りてきた「ボス」などは、何も手を付けることなどできないでしょう。

このボスが採用した、同じような「発達障害」グレーゾーンを有した、社員が、まだ、残存していますので、何も変わらないのです。

2)現在は、と言えば

「発達障害」等を患っている「ボス」は、定年退職して居ないのですが、

完全に、幹部も「知識不足」ですし、
何より、「パワハラだ!」、「セクハラだ!」と、訴えられるのが「恐怖」なのです。

だから、本人に何も言えないのです。 誰も、猫に鈴を付けられないのです。

本当に、ひどい状況なのですが、何もアクションを起こせないのです。

中小企業の会社などは、こんな状態なのが殆どではないでしょうか。

「ガバナンス」だ、「働き方改革」だの「お題目」だけは、一人前ですが、実のところ、自分自身の「保身」や「知識不足」、「勉強不足」が原因で、自社の業務以外の事は、何も進んでいないところが殆どでしょう。

とにかく、医療機関で、何なのか? 診断してもらう必要があると思うのですが、

誰も本人に何も言えないのです。

誰も、猫に鈴を付けられないのです。

 

7.「発達障害者支援法」も知らないで、仮に「発達障害」をちゃんと認識できるレベルに達した時に、どうしていいかわからないと考えてしまう点。

発達障害者支援法も知らないで、仮に「発達障害」をちゃんと認識できるレベルに達した時に、どうしていいかわからないと、多分このような事を考えてしまうでしょう。

1)この様に、職場の中に何十年経っても、「仕事」ができない子を職場においておくことが、周りの社員達にとって、いい影響を与えるのだろうか。

仕事ができない子、したくない子、やる気のない子にとっては、同じ仲間がいることは、自分が目立たず、都合がいいでしょう。

しかし、やる気のある子にとっては、同じように、やる気が出なくなるでしょう。 「こんなもんで良いんだ」と考えてしまうでしょう。

なんで、私より、「給料高いのよ」と当然のように思うでしょう。

ただ、あの人は「発達障害」なんだよと、「社員全員」にまで、「周知」させておけば、上記の様な事態には、ならないような気がします。 本人の性格では無いので。

2)医者の所に、連れて行って、診断してもらうべきか?

この仕事、誰が、本人に言うのか?

本当に、診てもらう必要が有るのだろうか、誰が判断するのかです。 誰も責任など取りたくないと考えていれば、らちがあきません。

産業医に来てもらう?

然るべきポジションの人から、直接本人に伝えられるよう体制を築いていくのが、良いんでしょうが、これができている会社は、ごく、少ないでしょう。

 

3)診断結果が、発達障害の場合、本人には、どう伝え、どう処遇するのが一番いいのか?

産業医という人が、居ると聞きますが、この人を雇って、ちゃんと伝えてもらうことが、一番ベストな気がしますが、これも、「社員全員」にまで、結果を「周知」させることが必要なのか、どうかという問題もあります。

4)もし、本当に、発達障害の場合、そのまま職場において、改善できるのだろうか?

この思惑は、上司も、先輩社員も、できれば、めんどくさい事はしたくない。 できれば、ちゃんと自立して、自分のやるべき仕事をやってほしいと考えるに違いないのです。

ネットなどで、「発達障害」などを抱えた子に対する「対処法」が、さも簡単そうに、さらっと記載されているが、そんなことまで、管理するほど、管理者が暇なのか?

そんなの小学生じゃあるまいし、「やってられねー!」と心の中で思ってしまいます。

5)もし対処して、改善しない場合、どのような処遇にするのが、一番いいのか?

配置転換できる、適材適所では無いが、そんなポジションのある組織ならいいが、無い場合、そう処遇すれば良いのかが問題です。

チームワークで仕事をする必要のない、お客と直接接する事の無いポジションが有れば、そこに置いておくしかないのですが。。。。

組織の中で「障碍者」枠みたいなものを作って、ちゃんと雇っている会社もあると聞きますが、経営トップや人事部が、認知して、相当、苦労しないとできないでしょう。

6)採用時に、ちゃんと、気を付けて採用していない会社

今、現存する社員も含めて、こんな「社員」が会社に、どんどん入ってくると思うのですが、入ってきた場合、どう扱うべきなのか、組織の「コンセンサス」をどう取るのだろうか?

私も、書籍で言えば、百数十冊以上の「脳」に関する書籍を読破していますが、心療内科の先生ではありません、臨床経験も有りません。ただ、あるとしたら、このような脳に発達障害を持った人間を少なくても、何も知らない人たちよりは、認識できる程度でしょうね。

もし、発達障害だったとした場合、会社組織として、どう対応するべきなのかが、問われることになります。

そもそも、何を基準に採用を決めるか。。という、根本的な問題もありますが。

社員の採用時に、ちゃんと、気を付けて、採用している会社はいいが、そうでない会社には、この様な社員が沢山いる様に思います。

例えば、ブラック企業は、ブラック企業なのですが、この様な「発達障害」を抱えた子を雇ってしまい、お互いに、何も分からず、こき使われて、疲弊してしまう社員も中にはいる様にも思います。ブラック企業の餌食になって、鬱病を発症してしまうパターンも多々あるようです。

 

8.こんな事柄、学校で教育を受けないと、理解できない問題なんでしょうか?

多分、社会の中で、「理解」が進まない理由には、例えば、会社の中にも、こんなおかしい社員が沢山、会社に居ます。 でも、それを誰が「発達障害」と認定して、どのような処遇にするのかなんて、誰もやりたくないからでしょう。

自分が、おかしい人から「危害」や「大きな迷惑」を加えられない限り、そっとしておくのが、一番と考えているからではないでしょうか。

目に見えない疾患ですので、しっかり学習していないと、共通認識できないのです。

血液型で性格を判断するようなレベルの「国民」がまだ多勢を占めている中で、「発達障害」とは具体的に、どんな障害なのかを知らない、認識できない「無知な国民」が、まだまだ多勢に無勢を占めている事が、まずは、一番の問題ではないでしょうか。

 

追記> 2020年3月
先日、面白いコメントが入ってきました。

他罰的かつ主語が大きい何の結論も得られない記事」と記載されていましたので、色々な認識の仕方があり、勘違いも甚だしいという所が、面白いので、感想を。

他罰的?
大部分の社員は、「無知」ですので、被害にあった人は、ただ単に「早く居なくなって欲しい」と、言っているし、そう思っているのです。

何の結論も得られない記事
私が、「結論」を出す問題では決して無いのです。 なぜなら、この組織のボスではないからです。

出すのは、分かっていても、いなくても、結論を出せない組織の人たちです。
個人が集まって組織になりますが、このような人に結論を出すのは「会社」でしょう。
だたそれだけです。

もし、私が、この会社のボスに就任したなら、「知能検査」をしてもらい、配置換えする適当な部署もなければ「お引き取り願うでしょう」。
少なくても20年以上も、改善しない状態が続いているし、これ以上、組織の中で問題を起こさせたくないし、支払う賃金も、ほかの社員に回すか、新しい人に回したほうが、有効に人件費を使うことができる。

もう「結論」は出ているのです。 どんな結論を期待しているのか?。。意味不明。
実行するのは組織です。 それができないだけのことでしょう。

他罰的かつ主語が大きい何の結論も得られない記事」とコメントするのはいいが、勘違いするなと。。。。言いたくなるだけです。

私がこの記事で言いたいのは、
人間の「脳」の問題であるにもかかわらず、「何も分かっていないだろう」ということです。 どんな症状が出るのか、どんな原因が考えられるのか、どんな対処方法があるのか記載しているだけで、私が結論を出す問題では、決してないでしょう。
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