NHKスペシャル シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク 「第3集 “骨”が出す! 最高の若返り物質」

NHKスペシャル シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク

2018年1月7日(日) に放映された シリーズ 人体

第3集 “骨”が出す! 最高の若返り物質

NHKのシリーズ 「人体」は、ためになるコンテンツ(放映)でしたので、テレビを観ながら、メモを取り、ちょっとまとめてみました。

500ページくらいの書籍を読んで、まとめるのも勉強になりますが、50分くらいの番組の内容をメモを取りながら「まとめる」のも「勉強」になるのではないかと思います。

「RHODIA」のマス目のメモ帳と1本300円の万年筆を使い、汚い字でメモをとってみました。

私も知りませんでしたが、骨の仕組みと、骨の持つ役割(機能)について、勉強してみましょう。 歩くことが、いかに大切かと云うことが分かります。

 

1.「骨」の作り替えの仕組み

1)人体を構成する骨
人体を構成する骨は、なんと約200個で構成さて、3年から5年で全部入れ替わります。
人体は、「ネットワーク」をたくさん持っていますが、「骨」もまた、人体とネットワークを持っています。

 

2)骨細胞(骨の90%から95%を占める)と2つの細胞
・破骨細胞—>骨を壊す細胞
・骨芽細胞—>骨を作る細胞

上記、2つの細胞の骨の作り替えのバランスが崩れるとーーー>骨粗しょう症

 

3)骨の細胞の仕組み
■骨は、3年から5年で全部入れ替わります。
どのように入れ替わるのかと云えば、「破骨細胞」で骨を壊し、「骨芽細胞」で骨を生産しています。

■コントロール方法
骨細胞」で、骨を作れ、抑えると云った指令を出すためのメッセージ物質を作っている。

「スクレロスチン」は、骨細胞が出すこのメッセージ物質の一つで、骨を作るのを抑えるメッセージ物質で、これを「骨芽細胞」に出すと、抑制されます。

「破骨細胞」は、—>骨を壊す(カルシウムを溶かす)。

骨細胞のスクレロスチンを抑制すると—–>「骨芽細胞」は骨を作る。
骨細胞のスクレロスチンを発生させると—>「骨芽細胞」は骨を作らない。

実は骨細胞には「骨にかかる衝撃を感知する」という働きもあり、衝撃があるかないかによって、新しい骨を作るペースを決めているのです。

骨に「衝撃」がかからない生活(歩かない、走らない)を続けていると、骨細胞が「スクレロスチン」を多く出して、「骨芽細胞」の数を減らし、骨の建設を休憩させてしまうことが、最新の研究で解明されています。

 

2.「衝撃」不足により、引き起こす「スクレロスチン」の大量発生

骨に「衝撃」を与える(ランニング、ウォーキングなど運動をする)ことにより、「骨細胞」にあるセンサーが感知して、メッセージ物質「スクレロスチン」を出して骨を制御する。

スクレロスチン」という「骨の細胞が出す物質」の異常発生により、「骨芽細胞」で骨を作るのが抑制されてしまう。

骨に「衝撃」が、少ないとスクレロスチンの発生により、「骨芽細胞」が骨を作らなくなる。

よく高齢者が、骨折をして寝込んでしまうとダメになるのは、まさにこのせいですので、通常は、骨量の減少を防ぐ為に、なるべく歩かせるように訓練をする様です。

若く健康でも、高齢者の骨量しかない場合は、「スクレロスチン」の大発生が原因となっている可能性が高いと語っています。

効果のある運動
ランニング、ウォーキングで、まさに骨に「衝撃」を与えて、骨量を増す(自転車に乗るのも、筋力アップなどに役に立つが、骨に衝撃を与えないので、効果は少ない)。

私などは、大好きなバイクもクルマも、もう止めました。 ほとんど運転していません。嵐の日や、吹雪の日は、即、タクシーに乗ってしまいますが、それ以外は、駅まで25分くらいですが、ちゃんと歩きます。 1日、平均6kmくらい歩いていると思います。

 

3.骨は、脳にメッセージ物質を送っている

1)脳にメッセージ物質を送っている
骨は、脳に「オステオカルシン」というメッセージ物質を血管を通じて送って、人体の大事な役割を果たしていますが、「骨量」が低下して骨が弱ると、骨から、膵臓へメッセージ物質を送れなくなります。

2)骨からの「メッセージ物質(オステオカルシン)」に関係している機能は、記憶力、免疫力、筋力、精力です。

骨の「骨芽細胞」が出すメッセージ物質には、「オステオカルシン」、「オスティオポンチン」があり、下記の4つの能力を高める為に必要な物質だそうです。

(1)記憶力、筋力
脳の「海馬」は、記憶力に関係していますが、骨の骨芽細胞が出す「オステオカルシン」という物質が血管から送られてきますが、これが少なくなると「海馬」の機能が低下する様です。筋力も影響します。

(2)免疫力
骨芽細胞が出す、別のメッセージ物質「オスティオポンチン」という物質は、「骨髄」内で生まれる免疫細胞を増やし、免疫力を高めています。

(3)精力
精巣の男性ホルモン「テストロテン」を増やし、精子を生産する役目もしています。

どれも、若さを保つための要素が、たくさん含まれています

 

このように、骨は「体を支える」だけの機能だけではなく、「ホルモン」を分泌して全身の代謝を活性化する「内分泌器官」でもあるのです。

 

追記
いつも感心するのですが、人体の器官は、司令を出すだけでなく、ちゃんと、フィードバック機能を有していて、自動でコントロールしていることです。

人体のネットワーク系は、まだ分かっていないことも、多々あるのだと思います。 次週の放映は、「」についてです。

人間の腸内には、1,000種類以上、100兆個以上の微生物(マイクロバイオータ)が存在しています。そして、腸内に限らず皮膚や口の中などの微生物達とも共存しています。
(100兆個というと、なんと人間の脳細胞を接続するシナプスと同じ量です)

腸は脳と密接な関係を持っていますアレルギーや発達障害なども関係していますが、腸については、ある程度、書籍を何冊か読んでいますので、何か、新しい発見があるか、楽しみでもあります。

次回放送は、1月14日 (日) 午後9:00~午後9:50(50分)
NHKスペシャル 人体 神秘の巨大ネットワーク(4)万病撃退!腸が免疫の鍵

 

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