【書籍紹介】 上級国民/下級国民  橘 玲 (著)  男と女では「モテ」の仕組みがちがう

本日の書籍紹介は、「上級国民/下級国民」   橘 玲 (著) です。

橘 玲氏の著書は、とても読みやすい書籍ですので、すぐに買ってしまいます。

先日も、著者は違いますが、「日本社会の仕組み」、新しい「教育格差」などの新書を読みましたが、ファクトが大事とばかり、客観的?な統計「データ」などで、ガンガン攻めてきますので、ちょっと飽きてきます。

その点、橘 玲氏の書籍は、以前に出版されてたものを読んでいると、なおの事、守備一貫した内容がぶれずに記載されていて面白いのです。

社会を色々な角度から、階層に分けているのですが、雇用の側面からも、人類学的な側面からも、面白く、記載されいます。

 

■「上級国民/下級国民」という言葉について。

2019年4月、東京・池袋の横断歩道で87歳の男性(元事務次官)が運転する車が暴走、母親と3歳の娘がはねられて死亡しました。この事件をめぐってネットに飛び交ったのが「上級国民/下級国民」という言葉です。

「上級国民/下級国民」は、個人の努力がなんの役にも立たない冷酷な自然法則のようなものとしてとらえられているというのです。いったん「下級国民」に落ちてしまえば、「下級国民」として老い、死んでいくしかない。幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ──。

コラムニストのオバタカズユキさんは、令和改元にともなう10連休に対して、ツイッター上に次のような発言があふれたことを報告しています(「「上級国民」というネットスラングの大拡散が示す日本人の心中」NEWSポストセブン)。

〈(羽田空港行きの)モノレールが連休を旅行で過ごす上級国民様で満たされておる〉

〈10連休を取れるのは全体の3割。そんな能天気に生きて居られるのは、上級国民だけってか〉

〈10連休なんて上級国民様の催しでしかないのです、下級国民は労働奉仕なのです(震え)〉

〈給料総額15万、週6日働いて稼働日数月25日。盆正月関係なし。ほとんど奴隷と同じです。きっと公務員や、NHKに勤めてる上級国民の皆さんには理解できないんだろうな〉

〈次、生まれ変わるなら人間じゃなくて蝉が良いな上級国民に×されずに済むし〉

「上級国民」という表現は、「エリート」や「セレブ」「上層(上流)階級」とはニュアンスが異なるということです。

・参照 :https://blogos.com/article/394715/

 

– 目 次 –
「下級国民」の誕生
1平成で起きたこと
2令和で起きること

「モテ」と「非モテ」の分断
3日本のアンダークラス
4「モテ」と「非モテ」の進化論

世界を揺るがす「上級/下級」の分断
5リベラル化する世界
6「リバタニア」と「ドメスティックス」

 

特に、4「モテ」と「非モテ」の進化論などは、本当に面白い、人類学的に見てもそう思います。

欧米、日本の最近の大きな殺傷事件の犯人像を観ても、「モテ」と「非モテ」が、関係しているといっています。

「女どもが、だれも相手をしてくれなかった」と。。。。そして「自爆」してしまう。

私的には、「どうしようもなく、誰からも相手にされない奴」は、「どうしようもなく、自分が、どう見られているか認識できていない奴」だと思う。

そこに気づいて、自分を変えるか、偽装する心が無ければ、「女どもが、だれも相手をしてくれなかった」と、負け犬の遠吠えを一生するだけです。

ありのままーなんて通用するか! 「ありのまま」がダメだから、だれも相手をしてくれないのが、認識できていないのです。

 

私など、「性愛」などとは、関係のない処に来ていますが、若い女性に、良いお父さん、エロ親父と言われても、近づいて、仲良くしてもらえるように努力します。

私が、若い女性に期待しているのは、「性愛」ではなく、可愛さ、無邪気さ、冷酷さ、身勝手さ、甘えくらいでしょうか。

先日、催しで、若い娘の写真を撮ったのですが、普段、会ってお話をするのと違い、カメラで2次元で表情を捉えると、大人になったなーというのが、ぞくっとするほど実感できます。

不思議なものです。カメラで瞬間をとらえると、「こんな表情をするんだ」ということが実感できます。 3次元で捉えられないものが、2次元の世界で、別物に、大化けする。。。

これが、カメラの醍醐味か。。。とちょっと感心します。

それよりも、撮影した女の子が大好きな理由も、サブミナル効果とは違うでしょうが、生身の3次元で捉えられないものが、カメラで捉えた2次元の世界に表れているのだとすれば、納得が行きます。

飲み屋のお姉さんの処に何とかしたくて、通うような努力は、「金」がないので、一切しませんが、若い女の子のお友達なら沢山います。

思うのですが、「彼女が欲しい」を丸出しにしている、若い男の子には、女の子はあまり近寄らないのです。 そこが、どうも分からないようで、私を見習えと言いたいのですが、誰も気が付きません。

男と女では「モテ」の仕組みがちがう。

進化論的には「愛の不条理」とは、男の「乱交」と女の「選り好み」の利害(性戦略)が対立すること。

 

「不都合な真実」が沢山、記載されています。

■言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

 

■もっと言ってはいけない (新潮新書)

 

出版社からのコメント

この社会は残酷で不愉快な真実に満ちている。
日本人の3人に1人は日本語が読めない」「日本人は世界一〝自己家畜化″された民族」「学力、年収、老後の生活まで遺伝が影響する」「男は極端、女は平均を好む」「言語が乏しいと保守化する」「日本が華僑に侵されない真相」「東アジアにうつ病が多い理由」「現代で幸福を感じにくい訳」……人気作家がタブーを明かしたベストセラー『言ってはいけない』がパワーアップして帰還!

最後に、

ポピュリズムは「知識社会への抵抗運動」です。

「知識社会」とは、定義上、高い知能を持つ者が大きな優位性を持つ社会です。

知識社会における「経済格差」とは、「知能の格差」の別の名前でしかありません。

「知識社会」に、ついてこれない、国民の数は、金を持っているいないに関わらず、圧倒的多数を占めています。

そのいい例が、携帯電話会社の乗り換えでしょう。 知能が低いと、安くても、格安SIMに乗り換える事もできないほど、頭が硬直化している。 総務省が、躍起になって、キャリアに規制をかけなくても、自然に値段を下げる事ができるはずだが、こんな簡単なことさえ出来ない「知識社会」の底辺に居る人間が多すぎるのです。

「経済格差」と「知能の格差」が、同じにならない場合も、多々あるのです。

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