「引きこもり」が高年齢化。。。の記事に思う。 親が元気で生きているうちは良いがこの先どうする?

2017年04月06日、
「引きこもり」が高年齢化。。。の記事に思う。

引きこもり」は、アメリカ精神医学会編纂の『DSM-III』の診断基準における「Social Withdrawal(社会的撤退)」という用語からきているようです。

内閣府が、学校や仕事に行かず半年以上ほとんど外出しない15~39歳の「引きこもり」の人が、全国に54万1千人いるという推計値を発表していますが、ただ40代オーバーの年齢はカウントされていません。

1.厚生労働省では、「引きこもり」の定義は、

仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態」 時々は買い物などで外出することもあるという場合も「ひきこもり」に含める。

日本では、青少年の問題と捉えられ、10代から30代初頭の「引きこもり」の実態調査を30代までしかしていないようですが、実態は、確実に年齢がスライドして、段々と高年齢化しているので、対策の見直しが、必要になっているようですが、どうなんでしょう。

どんな対策の見直しなのでしょうか?

 

2.実態としては

自治体窓口で、引きこもりの対応で、40代が62%で最も多く、次いで30代が52%の窓口で対応しているようで、確実に年齢がスライドしています。

内閣府が、全国に54万1千人いるという推計値を発表していますが、40、50代を含めると、恐らく、この倍は居るでしょう。 100万人の単位になる。。。。

昨今、貧困問題が社会の中で、問題視されていますが、20歳以上の「引きこもり」の人たちって、結局、働かず、家に閉じこもっているという事は、三食付きで、暖かい部屋で遊んでいられる身分の人が多いんですかね。。。。。まあ、元気に遊んでいるのとは違うでしょうが。

貧困問題の渦中の人、「引きこもり」の人も、脳の状態は、同じような気がしますが、親が経済的に余裕が有れば、ぬくぬくと暖かい部屋で遊んでいられる。

片や、親が経済的に余裕が無ければ、経済的に「貧困状態」になる。

 1)年代別にみると、かなり変化が存在します。

■若年層(10代から20代初頭)
・学業への適応の困難:
高校や大学などの学業への適応が難しい場合があります。受験ストレスや学業の成績不振、いじめなどが原因で引きこもりになることがあります。

・ソーシャルメディアとの関連:
インターネットやソーシャルメディアの普及により、オフラインの社会とのつながりが希薄になり、仮想空間に引きこもる傾向が見られます。

・親子関係の問題:
家庭内での問題やコミュニケーションの不足が原因となり、家庭から遠ざかることがあります。

■中年層(20代後半から40代)
・労働市場での難航:
就職難や適切な雇用機会の不足があり、経済的な不安定感から引きこもりになることがあります。

・結婚や家庭形成のプレッシャー:
社会的な期待や経済的な問題が結婚や家庭を築くことを難しくし、それが引きこもりの要因となることがあります。

・心理的な問題:
ストレス、うつ病、不安障害などの心理的な問題が引きこもりを引き起こすことがあります。

■高齢層(50代以降)
・孤独や健康問題:
高齢者は身体的な健康問題や配偶者の死亡などが原因で孤立感を抱えやすく、これが引きこもりにつながることがあります。

・社会的な変化への適応困難:
急速な社会の変化に適応できないことが、高齢者の引きこもりの原因となることがあります。

・地域社会の変化:
地域社会の構造変化や地域コミュニティの希薄化が、高齢者の孤独感を増大させ、引きこもりにつながることがあります。

 

 

3.脳の状態は、「貧困」も同じような気がしますが、ここにも、格差が生じています。

どっちを先に救済する必要があるのか、どちらも同じか。

ただ、「引きこもり」は、親が面倒をみているので、貧困状態にならないだけで、高齢化してくれば、親もいつまでも生きているわけでもありませんので、やがては貧困状態に陥るのは確実です。

親に、経済的に面倒をみてもらえる者を「引きこもり」と云い、そうでない者は「貧困生活者」と言うのか?

親が居なくなれば、自動的に「貧困生活者」になってゆく。その前に何とかしなくては。

 

4.何が、原因なのか?

「貧困問題」を調べていても、全部ではないが、「精神疾患」を抱えた人間が多いのは、「引きこもり」も同じようなパターンなような気がします。

ひきこもりと関連の深い「精神障害」の主なものとしては、

発達障害、パーソナリティ(人格)障害、適応障害(ストレス)などが、複合的に絡み合って発生しているようですので、一個人で対策をとれるような状態ではないのではと思います。「精神障害」の場合は、子供だけではなく、親も治療の対象になってくる問題でもあります。治療をしても、改善する場合と、改善しない場合が、多く発生するのは必至で、現代医学ではまだ解決できない問題でもあります。

思うのは、学校での「いじめ」問題についても、なぜ、いじめられるのか? という部分で言えば、人として、ちょっと、変わったところの子が、いじめられるのが多いと思います。

社会の中でも、「いじめ」問題は、密かに、発生しています。 大人になると、ずるくなるので、責任を取らされるのを嫌うため、子供と同じように、陰湿な手を使い、攻撃されます。就職すれば、たちが悪いのは、金をもらって仕事をしていますので、能力を問題にして、攻撃してきます。

 

5.教育現場で、脳の障害について、ちゃんと教えるべき。

もう、中学生くらいの年齢になったら、授業の中で、発達障害、パーソナリティ(人格)障害、適応障害(ストレス)、愛着障害などの精神疾患について、ちゃんと単位をとって、生徒に、ちゃんと教えるべきです。

「人間は、みな同じ脳の配線パターンをしていない」という事を。。。 大体、先生自体が、勉強不足で、ほとんど「無知」です。

なにも先生とは限らないが、せいぜい、血液型で人の性格を判断している低レベルの人間が居る、地球100周分くらい、世の中から遅れているアホが、日本には大量にいるのが現実です。

「無知は罪悪なり」という言葉がありますが、この言葉の意味を知らないアホは、死ぬまで一生同じなんでしょうね。

この様に、「精神疾患」を治療する必要のある人と、それを理解して、社会の中で、何とか生活できるように、少しでもカバーできる社会に成ってゆかないと、「いじめ」も「差別」も、なくならない様に思います。

 

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