2025-04-22、
将来、南海トラフ巨大地震が日本を襲い、死者32万人など莫大な被害が出ることが予想されている。
「地震後の日本社会が心配」と語る養老孟司が、地震と災害後の日本について識者と語る。発生時期の予測、日本人の被害や避難・疎開のシミュレーション、首都直下地震と連続して起きた場合の最悪ケース、津波や復興が変える自然環境……。日本人が行なうべき「備え」と復興後のビジョンを問う。
京都大学の地球科学者の尾池和夫先生によると、2038年、南海トラフ地震が起こると明言されています。
<目 次>
第一章 2038年、南海トラフ地震が起こる 尾池和夫(京都大学名誉教授)×養老孟司
●まず「地球を知る」ことが大切
●活断層とは何か
●大地震が歴史を変えるetc.
▼第二章 被災のシミュレーションと復興ビジョン 廣井 悠(東京大学教授)×養老孟司
●電話ボックス一つ分に6人が詰め込まれる―帰宅困難問題
●震災疎開により都市への一極集中が進む
●お祭りをやっている地域は防災に強い?etc.
▼第三章 巨大地震後の日本経済 デービッド・アトキンソン(小西美術工藝社社長)×養老孟司
●日本には「事前対応」という発想がない?
●最悪のシナリオ―ー日本は中国の属国になる?
●文化財の耐震工事を行なえばリスクが高まる?etc.
▼第四章 復興後、自然環境はどう変化するのか 永幡嘉之(自然写真家)×養老孟司
●津波から2年後に起こった予想外の変化
●復旧事業に「待った!」
●南海トラフの復旧事業に東北の教訓は生かせるか
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「日本には、「事前対応」という発想がないのかな」 デービット・アトキンソン
彼のこの発言の背景には、恐らく日本の社会や経済における様々な課題に対する対応が、問題が顕在化してから事後的に行われることが多い、という認識があるのかもしれません。例えば、
- 人口減少や高齢化: かなり以前から予測されていたにもかかわらず、具体的な対策が遅れていると感じられることがあります。
- 経済の停滞: 長期にわたる経済の低迷に対し、抜本的な事前対策が十分に講じられてこなかったという見方もあります。
- 自然災害への対策: 地震や台風などの自然災害が多い日本ですが、事前の防災・減災対策が十分ではないと感じる人もいるかもしれません。
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