【書籍紹介】「空気が支配する国」 物江 潤 (著)  無知からくるクソ用心深さ

2020年11月21日、
本日の書籍紹介は、空気が支配する国 (新潮新書)  物江 潤 (著)   です。

あっという間に読み終えてしまいますが、内容は、たいへん面白い書籍です。

日本の場合、なぜ、「クソ空気」に支配されてしまうのでしょう。著者は、この同調圧力の強さと言うよりは、「空気」の持つ曖昧な「」というものが強い力を持つ国なのではないかと指摘する。

明確な「掟」が存在しない代わりに「曖昧な空気」というものがその場を支配し、「掟」となっていくのではないか。

この疑問は、私も持っていましたが、そろそろ答えを出しても良いでしょう。そんなに難しい疑問でもないのです。 簡単なことなのです。

この「クソ空気」を説明するのに、難しい言葉は必要ないのです。何故なら「クソ」ですので、そんな說明は必要ない。

 

▮脳の仕組み、知能のばらつき、認知バイアス、同調圧力
▮大衆の愚かさ、無知さ、弱さ、無宗教、社会階層(ヒエラルキー)

上記のような、キーワードで考えれば、実に下らない「不都合な真実」が見えてきます。

空気が支配する国 (新潮新書)  物江 潤 (著)

目次
第1章 空気、この厄介な存在
政府のコロナ対応は遅かったか/どうして日本人は空気を守るのか/賛否両論の同調圧力/社会不安を利用したナチス/曖昧な掟が息苦しさのもと etc.

第2章 誰が空気を決めるのか
名著『「空気」の研究』/テレビ番組にいる代表たち/論理的な主張よりも扇動的な主張/ etc.

第3章 制御不能の恐ろしさ
トップエリートの悪しき習慣/自動制御装置まで備えた掟/安倍政権をめぐる実体語と空体語/インパール作戦 etc.

第4章 学校の中は地雷だらけ
教室は、例えて言えば 地雷原/スクールカーストとはなにか/一軍が作るカーストリスト/合唱祭は手を抜き、体育祭は死ぬ気で/スマホが広げるサバイバル生活 etc.

第5章 新型コロナ禍の空気論
田中角栄は巨悪だったのか/空気を読んでから法という名の掟をつくる/曖昧さが生む不公平/大阪府知事をどう見るか etc.

第6章 「ネットの正義」の強い副作用
乱立するカリスマ/炎上における違和感の正体/正義の心が生む罵詈雑言/保守であれば議論ができるはず/現実にはない理想を目指すリベラル etc.

第7章 精神は常に自由である
「変わらなくてはならない」って本気?/あのエネルギーはどこへ/SNSで実体語を発する意味/私たちは自由である etc.

 

著者は「日本は曖昧な掟である空気が発生しやすい。だから特異なことが起きる」と言い換えています。大事なことは、その空気の暴走を止める手立てを考えて行くことが今必要とされていることではないでしょうか。

 

空気を読むと言っても、色々な種類の空気が有るように思う。 低レベルの空気で云えば

1)半径5m以内の極めて、限定な範囲での仲間内の空気。
この空気を読むのは、女が得意で、得意と言うより、自分を不利な状況にしないために、常に気おつけて居るが、所詮、半径5m以内だけの損得の感情で、本人以外、何の意味もない。

その点、男は、そんな空気を読まない奴が、結構いるが、度が過ぎるとちょっと厄介でしょう。

2)社会規範、モラルに関する空気
これは、男も女も、同じようものだが、例えば、「歩きながらスマホ」をするなと、言われていても、平気で歩きながら、スマホを見ているのは、圧倒的に「バカ女」が多いが、誰も注意しないので、好き放題の状態が続いている。

「バカ女」どもは、誰にも注意されなければ、空気など完全に無視して読まず、平気で「ながら携帯」をするところを見ると、自分が不利な状況にならないと思えば、平気で空気を無視できるのです。ここが小賢しい所でもあります。

このように、空気を読めるはずの「バカ女」でも、実にいい加減なもんです。

1.百年前の教訓が全然無い、同じことが繰り返される。

百年前に、同じ様な事が、起こって、日本でも約45万人もの人が「スペイン風邪」で亡くなっているのに、未だにすったもんだしています。

過去の感染症では、100年前の大正時代、1918年、第一次世界大戦中に始まった「スペイン風邪」で、当時の日本での感染状況は、

2期に分けて、冬から春にかけて流行している(寒い、体の抵抗力が落ちる時期)。
・第1波:『前流行』(1918年11月~1919年6月)
・第2波:『後流行』(1919年12月~1920年6月)

内務省の記録では、流行を第1回、第2回、もう一つ小さく第3回の3つに分けて、丸2年をかけて漸く終息したという事になる。

死者数は、3波合わせて、約45万人以上の死者が出たと言われています。 この当時の人口は、現在の1億2千万人の半分くらいで、平均寿命も80歳代ではなく、40,50歳代ですので比較するのは難しいですが、感染者の多い年代は、当時で云う所の高齢者30、40代が多かったようです。

この時代、電子顕微鏡(開発できたのは1931年)も無い時代ですから「ウイルスの存在も知らず」、もちろん「ワクチンもあるわけがない」時代です。

 

1)GoTo 何とかキャンペーンで、すったもんだしている場合なのか?

GoTo 何とかキャンペーンをするしない、中断する。。。そんなのどうでも良い、自分で行くかどうか、決めれば良いだけです。

本日は、感染者が何人でました。。。感染者の数をちゃんと把握できないのに、何人、出ましたといったところで、どんな意味が有るのか?  何件検査して、陽性者何人だろう?

無自覚の感染者が居る状態の中で、今日何人発見しましたと云ったところで、「あっそう」というしか、意味が無いでしょう。 だって、陽性者の実数が不確定すぎるでしょう。

 

2)経済を止めるなと言うなら、なぜ、これをしない。

100年前にはできなかっただろうが、今の時代なら、今、働いている人間を会社組織、学校単位で、一斉にPCR検査をすれば良いだけです。 無自覚の陽性者を症状により、全員、ホテル送りにして、隔離すれば良いだけです。 そうすれば、繁華街に、飲みにも、食べにも行けるでしょう。

歩いていて、空気感染は、ほぼ無いでしょう。 3密になるからです。 3密になっても、隠れ陽性者が居なければ、会食、飲み会、大いにできるでしょう。 経済は回るでしょう。

学生や労働者に組織的に、PCR検査を実施して、隠れ陽性者を徹底的に洗い出し、隔離すれば良いだけです。

 

2.日本は、隣のどこかの国より、一番、危ない国なのです。

本当は、戦争の悲惨さを伝えていこうという空気は、毎年夏の終戦(敗戦)記念日当たりに起きますが、戦争の悲惨さを語り継ぐのではなく、なぜ、戦争に突入していったのか、戦争になる前になぜ、止められなかったのか。

この一番大切な事をいつも置き去りにしているのです。だから、またやらかすのです。 何度でも、凝りもなく、「空気」に従った愚かな国民が、一番、痛い目に会うとも知らず、やらかしてしまうのは、なぜでしょうか。

愚かさ、無知さ、弱さ、これを解消しないと、また、同じことが起こるということが、理解できないし、「愚かさ、無知さ、弱さ」を解消できないのでしょう。

「愚かな民衆」を操作しょうとする為政者が、現れると、為す術なく、同じ方向に向いてしまう恐ろしさを認識できないのです。

ドイツの様に、完全に「頭の配線のおかしい為政者」が現れなくても、日本の場合は、天皇制と、それを利用したサイコパス集団の軍部により戦争に突入してしまうのです。

第二次世界大戦のときでも、戦争が始まってしまうと、まともな考えを持っていた人も、黙り込んでしまい、声を上げることさえできなくなる。 マスコミも、こうなるともう役に立たず同調してしまう。 愚かにも「鬼畜米英」の大合唱になってしまう。

戦争に負けて、暫くすると、自分たちが、何を叫んでいたかも忘れたフリをして、平気で嘘をつく「サイコパス」と同じ脳をしている奴が、そこらじゅうにいる。

クズ人間が最後に言う言葉は、「命令に従っただけだ」と言うに決まっているのです。 思考停止した、都合の良い人間を曝け出しても恥じることも無いのです。

日本って不思議な国で、「字」の読めない人はいないでしょうし、貧困でもない普通の暮らしをしていても、例え、都会で暮らしていても、世の中の流れから大きく遅滞した、田舎の「お爺さん」や「お婆さん」みたいな生活をしている階層の人たちが、マイノリティではなく、マジョリティとして大きく存在していますので厄介です。

 

3.最近、コロナ禍で感じたことは、

世の中、自分の頭で何も考えないで、のうのうと、まともな面をして、生きている人間が実に多いのかということが、実感できる。

1)「低脳」過ぎる考え方

例えば、

コロナ禍で、マスクは、他人に飛沫を飛ばさないように付けているだけで、防御としての役割は、極めて低いと言うことが認識できていない。 マスクをしていても、完全ではなく、少しウイルスが漏れ入ってくる方が、少しの暴露で、免疫細胞が機能して、重症化を防いでいる効果もあると言われています。

「バカ」と「ウイルス」って似ているかもしれません。 蔓延すると云う意味においては、ウイルスと同じように、只今、バカの感染者が増殖中です。

私など、家から最寄り駅まで歩道を歩いている時などは、最寄り駅舎に着くまではマスクなどしません。 でも、すれ違う人は少ないのですが、律義に、このクソ暑い中(寒くても)、マスクをしているのです。

「バカ」か。。。と思ってしまいますと云うより、笑ってしまいます。

人のたいして歩いていないような場所で、感染するわけないだろうと思うのですが、まるで「幼稚園児」の様に、素直に言うことを聞いて、ずーっとマスクをしているのです。

スーパーコンピューター「富岳」で、シュミレーションをして、飛沫の拡散の様子をテレビなどで見ていれば分かるように、あれは風のない(空気の流動のない)空間で、仕切り板を立てた状態で、どのくらい拡散するのかをシュミレーションしていましたが、これが外の密閉されていない、風が吹いている様な状況では、全然、違うと云う認識を持てない。 飛沫(微粒子)は殆どは、唾液の液体の塊でしょう。 その中に、もっと小さいウイルスが隠れていますが、液体の粒子の重みで、落下して、ウイルスだけ空気中を浮遊することは、すぐには出来ない。下に落ちるだろう。

密閉された室内では、比較的長い時間空気中を漂うウイルスを含む微粒子エーロゾル(エアロゾル)によって感染が起きる可能性を指摘しているが、風がそよぐ、野外では無いでしょう。

バカには、到底、想像出来ないだろうが、ちゃんと想像ができれば、人混みでもない、歩道を歩いている時に、「マスク」なんか付けなくても大丈夫ということが分かるはずだが、低脳すぎて、こんな簡単なことも、認識、想像もできないのだろう。

「幼稚園児」の様に、訳も分からず、素直に言うことを聞いて、幼稚園児レベルの「空気」を読んでいます。

 

2)飲食、観光業を目の敵にする自粛要請

感染を防ぐには、すすき野に遊びに来る前に、学校、会社単位で検査を実施すれば良いだけですが、これが、組織の都合で検査を絶対に実施しない。 本当に、面白い国です。

陽性者が出て、休業したくない、休みにしたくない、休まれたくない、風評被害にあうなど、会社都合ばかり考えていれば、こうなるので、どの会社も横並びなので、政府が会社組織の中で検査を実施する事を義務ずければ、仕方なく実施するでしょうが、これもしないでしょう。

郊外を歩いている時でさえ、マスクをしているバカどもが居る中で、今働いている会社で、「なぜ検査をしない?」と叫ばないのか? 無自覚の陽性者を探しだす一番の方法を望まないこの「不都合な真実」を続けれれば、経済が回らなくなるが、飲食業界以外の会社に勤める人間にとっては、どうでもいい事なんでしょうね。

自分たちにとって都合の悪いことは、やりたくない。 

飲食業、旅行業関係の業者だけに、すったもんだの自粛要請をする。

実に都合の良い、クソみたいな考え方が、政府、国民にも新型コロナウイルスと同じように蔓延しています

 

3)携帯料金が高いと、政府がキャリアに圧力をかける

キャリアより、安い会社(MVNO)が、いくらでも有るのに、どうしても移動しないのは、キャリアのせいではなく、コンピューターも、まともに使いこなせない、アホ国民が多勢に無勢を占めているからです。

考えなくても分かるでしょう。。。自分で、ちゃんと扱えないものを、良いふりして、持っているのですから。

その「不都合な真実」を隠したいから、安い所があっても、政府がいくら「笛吹けど踊らず」の状態になるのです。

IT化時代と言っても、ちゃんとITを活用できる国民なんて、1割も居ないのです。

キャリアは、安い所に移動できないユーザーの体たらくをよーく、ご存じなのです。

解約料金がかかるからではなく、移動しても設定変更さえ自分でできない、低脳なのです、だから移りたくないのです。 変えたくないのです。

言い訳は、「そなに安くて大丈夫なの?」とほざきます。

安い会社など、数年前からあるし、「そんな心配する暇があるなら、自分の低脳な頭を何とかすれや!!」と言いたいのです。 調べる能力も無い。

▮バカ動画、エロ動画、バカゲームしかしない奴らからは、月額3万円以上の料金をとっても、全然かまわないのです。

▮高齢者は
ほぼ、WEB(ネット)など使わない、使えない、じじい、ばばあには、スマホではなく、「ガラホ」でも渡しておけば良いだけです。  大体、「猫に小判」、「豚に真珠」、「馬の耳に念仏」でしょう。  ラインなら、ガラホでもできるよ。

「なに、良いふりこいてスマホを持っているんだ? 」と言いたい。 

電気を入れれば、バカでも使えて役に立つ「白物家電」じゃないんだよ!!

甘えの構造の中で生きてきた日本の老人は、あと百年生きても、追いつくことなど不可能です。

4)児童虐待の検挙最多 昨年

これは、去年の統計データだが、コロナ禍で、増えてきているのが、この問題です。

元々、一夫一婦制は、子殺しが起きないようにした制度だとも言われていますが、一番弱い子供に、自分の不甲斐なさをぶつけて、憂さ晴らしをするような、頭の配線の可怪しい親が増えていることだけは確かで、これは、モラルとか云う問題ではない。

法務省が、11月24日公表した2020年版犯罪白書によると、2019年1年間の児童虐待の検挙件数は前年比42.9%増の1972件、検挙人数は前年比42.6%増の2024人でいずれも統計開始以降最多だった。

2019年度に全国の児童相談所が対応した虐待件数が、最多の19万3780件に上っており、それに伴い検挙件数も増えたとみられる。

 

厚生労働省は、2019年3月までの1年間に虐待を受けて、子どもが死亡した事例について専門家による検証結果をまとめました。

虐待を受けて死亡した子どもは、心中を除いて全国で54人で、前の年度より2人増えました。

このうち、育児を放棄する、ネグレクトで死亡したのは25人(46.3%)と最も多くなったほか、身体的虐待で死亡したのは23人(42.6%)でした。

厚生労働省によりますと、この検証は平成15年から行われていますが、虐待死の原因でネグレクトが身体的虐待を上回ったのは初めてです。

また、子どもの年齢でみると0歳が22人で(40.7%)最も多くなったほか1歳が6人(11.1%)2歳と3歳がそれぞれ3人(5.6%)などとなっています。

 

ここまで来ると、児童相談所だけでは間に合わないだろうとすぐ思いつくが、現状、何も対策されている様子もない。

 

▮自粛バカ  リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

▮同調圧力

▮怖い凡人

▮「甘え」と日本人

著者 : 土居健郎
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2010-01-10

 

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