【面白記事】「子どものいない社会」が理想になっている…養老孟司 「日本の少子化が止まらない本当の理由」

2023-02-24、
本日の面白記事は、養老先生の記事で、子どものいない社会」が理想になっている…養老孟司 「日本の少子化が止まらない本当の理由」です。

この記事は、『ものがわかるということ』(祥伝社)養老孟司(著)の一部を再編集したものから、更に抜粋したものです。

なぜ日本の少子化は止まらないのか。
解剖学者の養老孟司さんは「現代の人は、お金にならない自然は価値がないとして消していっている。先行きの分からない子どもも同じで、子ども自体には価値がないから投資をしなくなっているのだ」という。

産もうが、産まないも、私の勝手。そんなに産ませたければ「金出しな!」という事でしょう。

ここまで賃金の上がらない国になれば、大学までの子供の教育費までタダ(無償)にしないと、「子供を産む予定もないわ」となってしまう。子供を2人育てたが、小さい時は金がかからないが、大きくなって、やはり、教育費が重くのしかかるのは確かです。私立の大学まで行かしてやれる親は良いでしょうが、そうでない子供たちとの格差が広がってします。少なくても、親の財力に関係なく、できる子は、できる子だけは、高い教育をうけさせてやりたいのが親心でしょう。

 

■『論語』に「あしたに道を聞かば夕べに死すとも可なりという言葉があるそうです。

朝学問をして、その日の夜に死んじゃったら、何の役にも立ちませんが、そんな意味ではなく、学問をすることは「目からウロコが落ちる」こと、自分の見方がガラッと変わることです。

人間が変わったら、前の自分は死んで、新しい自分が生まれていると言っていいでしょう。それを繰り返すのが学問です。

学問をすると、自分が「違う人」になる。変わりたくない人は知ることはできない、私は私で、変わらないはず。だから変わりたくないのです。それでは、知ることはできません。

中々、深い意味があります。
生き物(生物)は、「福岡伸一」先生によれば、分子レベルでは「動的平衡」を繰り返して常に変化している、1年前の自分は、「脳(一部は入れ変わる)」と「心臓」以外の細胞は、ほぼ入れ替わっているので自分ではなくなっているのです。分子レベル以外にも変れる手段があるが、変えられないのです。

■バカやアホの特徴
・他人のいう事を都合が良ければ、すぐに信じてしまう。
・流行(はやる)という事は、バカに見つかる事(なぜなら、バカは多勢に無勢だから)。
・逆に、変わろうとしないから、自ら変われない。
・まず、勉強などいない。本も読まない、なぜなら自分はバカだと思っていない。
・自分が無知だという事を認識できていない。
・信念のかけらもないくせに、変わろうとしないから、自ら変われない。
・自分の物の捉え方を変えられない。

■少子高齢化など誰も止められない。特に少子化は止められない。
人間は自分の都合で行動しているのですから、そうしたいと云う思いがあっても、都合が悪ければ、わざわざ結婚して子供を作ることもしなくなるだろう。「結婚して子供を生め」、「既婚者にもっと子供を生め」と、2つあるが、両方対策しないと増やすのは難しいでしょう。

■「社会の価値観が変わる」などと云っているが、変わっちゃいけないのか?
LGBTQの問題で云えば、もう「結婚」自体が、古い価値観に縛られていれば、結婚さえも都合が悪いのでしょう。その中でも、子供は生まれないが、同性婚を認める事が、日本の社会では認められない。

色々な人間、生物が存在していて、その中で、生き残るものが残って行く、これが自然の摂理ですが、どう変わろうが、なるようにしかならないのです。

■最近、あまり聞かなくなったが「育メン」と云う言葉。
本当は、子供は「社会」が育てなければいけないのに、母親だけに子育てを押し付ける。 専業主婦が少なくなり、働く女性が増えれば、増々必要なのが、社会でどう子供を育ててゆくか考えて実施する必要があるのですが、未だ、母親だけに育てられた「軟弱なガキ」たちは、イジメに遭ったりすると、子供たち同士の世界にちょっとでも馴染めないと、不登校になってしまうような、ひ弱な子供が大勢あらわれる様になっている。

■社会性を身に着けた子供を育てるのは、親と社会のよい環境が必要。
0歳から3歳くらいまでは、子供にとって親への愛着は、脳科学的にも必要なことですが、それが育たないうちに、親は子供の世話をしないで、自分の世話を優先する。あたかも子供の為と思いをすり替えるが、「後の祭り」と化すことが多々ある。

ヒトの幼児は、生後、運動機能などは未熟で、二足歩行できようになるまで一年もかかる。他の動物と違い、生まれる時点で、頭(脳)が大きくなってきてから生まれるが、社会性を身に着けるための脳の機能は、まだ発達していなく、3歳くらいまでに、脳細胞が刈り込まれて、脳内のネットワークが構築されてゆく。その過程で、劣悪な環境で育てば、脳の配線が異常になり、劣悪なガキが出来上がっても、何の不思議もない。 障害以外にも、「知能」が育たなく認知能力が極めて低い場合もあるので、悪い事をしても反省さえもできないのです。

なぜなら、ヒトの脳の発達は、生まれ持った障害が無くても、劣悪な養育環境で育てば、エピジェネティックといって、余計な遺伝子のスイッチが入って脳が狂ってしまうこともあるのです。

■強盗殺人など、凶悪な「小もの悪党」が、はびこる思考停止した犯罪が社会の中かで発生している
経済が停滞して、相対的貧困状態が続けば、劣悪な環境に落ちてしまった国民は、ろくでもない事を考えるようになるだろうし、強盗殺人など、凶悪な「小悪党」がはびこる社会になってしまうでしょう。

第二次世界大戦中のナチスドイツの悪事(ユダヤ人虐殺)は、ホロコーストも、ほぼ、分業体制で悪事を行わせて、一番最後のガスを入れるスイッチは同胞のユダヤ人にやらせていたのです。罪の意識を抱かせない様に、細かく分業させて実行していった。戦犯たちの裁判でも、自分は、命令通リにやっただけとホザクのです。 分業させられて思考停止していると罪の意識が薄くなり、だから残酷な事もできてしまうのです。

 

■今まで記載してきた事柄の問題は、将来の日本の国家の国力、存亡にかかわる事なのですが、誰も、国家の事など考える訳でもなく、自分が不利か有利かそれしか考えられない。

そんな中、相変われず民主義国家では、
江戸時代には「百姓は生かさず、殺さず」と言われてきましたが、今の時代は、「平民は生かさず、殺さず」の状態で生きて行くしかないのです。やっと戦争のない、起こさないだろう国になって70数年が経っていますが、民主主義が本当に良いのでしょうか。

平和ボケしたバカやアホの蔓延る「国家」では、「民主主義」が腐ってしまう。

政府が悪いという前に、「バカやアホの国民」が選挙で選んだ「バカやアホの議員」がまともな仕事をするわけがないだろう。

仮に、地球に住むホモサピエンスは、民主主義国家と専制主義国家に分かれて対立していますが、あなたは、自由の制限された専制主義国家と、平和ボケした民主主義国家どちらを好みますか?

少なくても頭(脳)の配線のおかしい、他国を侵略して戦争を起こす為政者の居る国、それを許してしまわざるを得ない国民のいる国家には、存在したくないと思う。

 

 

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