【書籍紹介】AI支配でヒトは死ぬ。 ―システムから外れ、自分の身体で考える 養老 孟司 (著)

2021-10-06、
本日の書籍紹介は、AI支配でヒトは死ぬ。システムから外れ、自分の身体で考える 養老 孟司 (著) です。

解剖学者の「養老 猛司」氏の書籍は多数出版されていますが、ベストセラー「バカの壁」さえ読んでいませんでした。 確か、今年ですが「ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?~脳化社会の生き方」、「唯脳論」を読んだ覚えは有るのですが、内容まで覚えていない状況で困ったものです。

彼の著書は、難しそうに思えないと思いきや、世の中を観ている視点が違うので、「何、言ってるの?」となる点が多いのです。 私なんか、及びもつかない、思考のレベルが違いますので、理解しようとすると読み進むのが、かなり遅くなり、中々、一冊読み終わるのに時間が掛かります。

近視眼的な「how-to本」にはない、世の中の捉え方、思考の視点を広げるには良い書籍です。

先生は、解剖学者ですので、ちょっと厄介な「脳」についての記述部分は、ほぼ理解できますが、世の中を捉える視点が面白いのです。 80歳を超えても、「脳」は、まだしっかりしているのです。

目次
第一章 肥大化するシステムと、崩れ行く世間
第二章 システムを超える「もの」「自然」「身体」「国語」の手触りについて
第三章 「手入れという思想」~「バカの壁を超えるために」
第四章 「不気味なもの」との付き合い方
第五章 「自足」することと、「自立」すること
第六章 「一元化」し得ない世界のなかで
番外編 グローバリズムについて コロナ禍を考えるために
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タイトル「AI支配でヒトは死ぬ」と内容はちよと違います。 本当にAIに殺されると言うお話では、決してありません。

自分の頭で考えることが大切ですが、でも、頭(脳)に考える材料が、何も詰まっていなければ、何も考える事さえできないでしょう。

いつもそうですが、文章はそんなに難しくありませんが、世の中の事柄をちゃんと考えていないと、読んでも理解することが非常に難しい。 おこがましいが、先生はちょっと「曲者」でしょうと言うより、「視点」、「思考のレベル」が違い過ぎて、何も考えていない人は、多分、記載内容を理解するのが難しいでしょう。

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