2023年12月7日、
本日の書籍紹介は、宇宙になぜ、生命があるのか―宇宙論で読み解く「生命」の起源と存在 です。
戸谷友則【著】
地球以外にも「生命の星」は存在するのか?と、単純に疑問に思うが、その前に、生命と呼べるものが、なぜ存在するのか? 生命の起源は何なのか?
宇宙人が居るのかどうか?よりも、それ以前に、この宇宙に、生命がどのように存在しだしたのか?という疑問がわいてくるはずです。単細胞、多細胞にしろ、生命の増殖には、分子、原子が繋がり、DNA、RNAにより遺伝子を引き継がなければ増殖できないが、その塩基の配列も100塩基以上ないと、生物として形作れないのですが、こんな仕組みがどのようにして出来上がったのか? 今は神のみぞ知る事柄で、現代科学でも解明できない点です。
生物学の観点から観ると、自分たちが居るのだから当然「宇宙人が居るのかどうか?」なんて考えが飛んでしまいますが、それはまだ先の話なのです。最初の生命の誕生過程と原始生命発生確率。どうやって生命が誕生したのかも不明なのです。
宇宙を作るインフレーション宇宙論。138億年の宇宙のなかで、地球は唯一の惑星なのか。
<目次>
序章 生命の起源―物理と生物の狭間で
第1章 生命とは何か
第2章 化学反応システムとしての生命
第3章 多様な地球生命とその進化史
第4章 宇宙における太陽と地球の誕生
第5章 原始生命誕生のシナリオ―どこで、どうやって?
第6章 宇宙に生命は生まれるのか―原始生命誕生の確率?
第7章 宇宙はどこまで広がっているか、そこに生命はいるか
第8章 地球外生命は見つかるか?
終章 生命の神秘さはどこからくるのか
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■著者紹介:
戸谷友則 1971年、愛知県生まれ。
1998年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。
国立天文台助手、プリンストン大学客員研究員、京都大学准教授などを経て、東京大学大学院理学系研究科天文学専攻教授。
専門は宇宙物理学、天文学(特に、宇宙論、銀河形成や高エネルギー天体物理学)。
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