【書籍紹介】2016年、追っかけていた自然科学、人工知能とロボット、社会学(貧困問題、教育問題など)についてまとめ

2016年12月22日、
今年1年、追っかけていた自然科学(宇宙物理学、生物・遺伝子工学、脳科(神経)学、人工知能とロボット)、社会学(貧困問題、教育問題など)について、自分が勉強してきた事をすこし、まとめてメモっておくことにします。

1.5つのジャンル

特に自然科学の分野は、まだ解明されていないことが多いジャンルですが、近年、解明されてきていることが多くなっています。

この5つの項目の情報を追いかけていると、新しい事柄に出合うことがたくさんありますので、飽きることが有りません。特に自然科学分野は、日進月歩ですので、新しい書籍が入荷するのがちょっと図書館では遅いので、あまり利用しません。 お金がかかりますが、やはり本屋さんで新刊で出た書籍をその都度購入してしまいます。

当サイト、画面左サイドバーの下の方に、今まで読んだ書籍を管理している「管理人の本棚です(ブクログ)」を設置しています。

自分の「ブクログ」サイト:http://booklog.jp/users/step01hy

「ブクログ」を利用すると、自分で読んだ書籍や読みたい書籍を登録して管理できますし、この様にブログサイトで表示するためのブログパーツもあります。

 

1)書籍を読むときのコツとして

ただ、書籍を購入するときの注意点としては、ある「コンテキスト」で書籍を購入しても、1冊ではなく、同じようなコンテキストで書かれているのを数冊購入して読んでみることです。

何故なら、SNSなどのネットの情報などは、もっとも注意していないと、ガセネタを掴まされることが有りますが、書籍の場合も同じで、出版社の編集者が絡んでいて、裏をとっているから、内容は確かだと思ったら大間違いの場合もありますので注意が必要です。

本当は、科学的な分野であれば、インターネット上に公開されている世界中の研究者の論文を読めばいいのだと思いますが、そこまではちょっと手が回りませんので、そんな方が、分かりやすく書いた書籍を読むレベルでしかありません。

私も、たまにですが「失敗した」と思う事が有ります。 本当に書いてある内容が理解できないのです。 そんな時は、無理せず、あまり内容を理解できなかった書籍を別途、別の棚に寄せておきます。どうしてそうするかというと、他の同じようなコンテキストの書籍を何冊か読んでいる内に、理解できる事があるからです。 全部ではありませんが、この様に理解できる日がくる場合があるので、捨てずにちゃんと保存しておきます。ちょっと理解できなかった書籍として。

 

2)読むタイミングについて

書籍を読む習慣のない方が、よく言うのが「寝る前に読もうとすると、すぐ寝てしまう」、いや、あったり前でしょう!!。 誰だって寝る前に読めば、1ページで眠くなります。 まあ、元々、読む習慣のついていない方は、このタイミングで読もうとしますので、なおさら「睡眠導入剤」にしかなりません。

もう一つ、日本人が、字の読めない方は非常に少ないのですが、マンガ本は読めても、数百ページの書籍に書いてある内容を理解できないレベルの方は、圧倒的多数を占めます。

 

3)読むスピードについて

私も速くありませんが、200ページほどの「文庫本」でしたら、仕事の行き帰りの交通機関の中だけで読んでも、2日間くらいで読み終わります。

たまに、スタバでアルバイトをしている北大の学生さんたちにも書籍をお貸しするのですが、色々と忙しいと思いますが、概ね、読むのが遅い様です。 300ページくらいの本でも、なかなか帰ってきません。。。

勉強、アルバイトと忙しいでしょうが、もっと書籍を読んだ方が良い様な気がします。読むのが遅いと、やはり、数読めないので困りますね。

 

2.宇宙物理学

重力波の観測とブラックホールの研究について、たいへん興味があります。

1)重力波の観測

重力波の存在は、100年前にアインシュタインが予言していましたが、2月11日(現地時間)LIGO(Laser Interferometer Gravitational Wave Observatory)が、重力波の直接観測成功を正式発表しました。

だから何なんだ?というと、「重力波は、通常光のないブラックホールや中性子星といった謎の天体の観測に利用できる」と言っています。さらに、重力波の波形によって、それを作り出した物体の大きさや動きを推定できると指摘します。

私たちの住んでいる「銀河系」の中心にも存在するとされている「巨大ブラックホール」の存在が明らかになっていますが、その「巨大ブラックホール」の形成過程に多くの謎が有りますが、いまそれが明らかになろうとしています。

 

2)ブラックホール

英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士は、ブラックホールを通って別の世界に入ることができるかもしれないとの予想を立ています。
さらに別のウルグアイとアメリカの研究者らはこの度、「ループ量子重力理論(Loop Quantum Gravity, LQG)」と呼ばれている理論を、単純化したブラックホールのモデルに応用したとする研究結果を発表しましたが、ブラックホールの中心に「特異点」が設定されることにはならず、その代わりにブラックホールの中心が別の宇宙へと通じるポータル(出入り口)である可能性が示唆されている。

例えば、複数の収縮していた風船が膨らんで、ビックバンが発生して膨張、そしてまた収縮し、また膨張するのを繰り返すことによるループが繰り返されているので、ループ量子重力理論と呼んでいるようです。

SF映画の世界ではなく、宇宙は複数存在していて(パラレルワールド)、よくタイムマシンに乗って過去に行き、歴史を変えてしまってはいけないといわれていますが、そうではなく、別の宇宙に存在するので、歴史は変わらないという説です。

宇宙の外側は何なのか、存在するのかも解明されていませんが、もし、ブラックホールを通過することが可能なら、宇宙旅行ではなく、次元旅行、パラレルワールド旅行ができることになります。

まずは、映画「スター・トレック」の様に「USSエンタープライズ号」を作って、宇宙空間をワープ航法が可能になるのが、先のお話ですかね。

 

その他、火星以外にも、太陽系の惑星に探査機が行っていますので、これから貴重な画像が地球に送られてきて、新しい発見が来年以降も出てくるでしょう。

人類は、地球で一番、愚かな「生物」ですので、自ら地球を壊す可能性も十分あり得ることですが、人類が滅亡する前に「火星」への移住計画が、まじめに研究されています。

これから人工知能(AI)が飛躍的に進歩して、技術的特異点(シンギュラリティ)に達すれば、不可能ではなくなる気がしますが、人類の体は果たして、火星の環境に耐えられるのか。。。。何世代もかけて、人類もまた遺伝子が変化して、適応できるようになるのかもしてません。 そうなると、今の姿形とは違う人類が出来上がっているかもしれません。

まあ、いずれにしても、私がこの世に存在しなくなってからのことですので、どうでもいいのですが、あの世など存在しませんが、もし有れば眺めてみたい事柄でもあります。

 

3.生物・遺伝子工学

1)オートファジー

ノーベル生理学・医学賞を受賞した東京工業大の大隅良典 栄誉教授の研究「オートファジー(autophagy)」について、調べてみましたが、細胞レベルでは、もう研究されつくしていたと思われていましたが、まだまだ、仕組みや謎が存在していることがわかりました。

似たような言葉「マクロファージ」が出てきますが、混同しそうになるのですが、これは違いを区別しておく必要があります。

マクロファージ(Macrophage)
白血球の一種で免疫機能を持つ遊走性の食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に侵入した細菌・ウィルスや体内で発生する癌細胞を取り込んで食べてしまう「貪食作用」を持ち、免疫機能を持っているという部分では同様です。

オートファジーは、タンパク質を分解して掃除をしますが、このタンパク質分解系に遺伝子異常が見つかった代表的な神経疾患、パーキンソン病、アルツハイマー病もオートファジーが機能(異常タンパク質の除去作用)しなかった場合に発生していると云われています。

この研究が進めば、アルツハイマーなどの病気を治すきっかけにもなる可能性を秘めています。

 

2)ゲノム編集

「遺伝子組み換え」ではなく、「ゲノム編集」の時代に突入しています!!!

「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」の違いについてですが、その前に、遺伝子とDNAの違いは、遺伝子(設計図)情報がまとまって鎖状になっているのが、DNAです。

DNAは、染色体というものに巻き付いて細胞の中に存在しますが、人間の染色体は46本あり、これが一つの細胞の中に存在しています。

「ゲノム」というのは、遺伝子(gene)と染色体(chromosome)という言葉から合成された言葉です。

ゲノム編集は、『クリスパー』と呼ばれる最新技術を使い、直接、ゲノムを入れ替えることができる技術で、一部の特定の遺伝子の情報をピンポイントで変えるという技術です。

従来の「遺伝子組み換え」は、狙った遺伝子の組み換えをピンポイントで変えることができない技術です。

すでに世界各国の企業は、この技術の特許を求めて、水面下で、色々なことが行われています。「特許」の争奪戦になっているようです。

倫理的には、ちょっと怖い技術でもあります。何故なら、受精卵の生殖細胞を操作することも可能になるからです。 いわゆる「デザイナーベビー」です。

もしかしたら、「人工知能」の革新・進化以上に、使い方を間違えれば、人類にとって悲惨なことが起こりそうな予感もあります。

 

4.脳科(神経)学

脳の障害では、発達障害、パーソナリティ(人格)障害、愛着障害など、自分の子供やパートナーに関係している場合もありますので、無知で悩む前に、ちゃんと分類して覚えておくべき知識でもあります。

ストレスについても、マインドフルネスなどの知識も必要です。

母親になる前に知っておくべき「脳」の仕組みについての知識も必要です。

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【書籍紹介】「死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威」 (光文社新書) 岡田 尊司 (著)

「発達障害」という言葉だけが先行し、脳科学の「社会の理解が進んでいない」

 

5.人工知能とロボット

私のお客様に幼稚園があるのですが、訪問すると、たくさんの可愛いチビ達に会うのが楽しみなのですが、この子たちが社会に出る20年後は、どんな社会になっているのだろうか、と考えると、ちょっと怖くなります。 現状のこのような教育の仕方で対応できるのか。。。。ちょっと不安ですね。

ただ、こんなことを言っている人もいます。
人工知能は、「人工知能」では無くて、まだ「ディープラーニング」だと、まだまだ、人間の神経細胞回路とは程遠い「統計処理」しかできないと。。。

あとは、「量子コンピューター」の開発が、「人工知能」の発達のカギを握っているのは確かで、Googleなど、世界中の企業がしのぎを削っています。

技術的特異点(シンギュラリティ)が、いつ頃、訪れるのかにもよりますが、人口が減少した状態で、人間の仕事はどうなるのでしょうか。

ただ言えるのは、AI(人工知能)が、シンギュラリティを迎えても、「ロボット」の技術は、必ず遅れるでしょうから、人間が体を使ってする仕事は、AIに奪われることは、その先だろうとと思います。

まずは、知識集約型の仕事が、「人工知能」に置き換えられて行き、体と心を使わないとできない仕事は、最後の方になるのではと思います。

そして、ロボットを作らせたら、日本が一番の国なような気がします。日本は、コンテンツを作れませんが、物を作る技術だけは、どこの国にも負けませんので。

商業的には、金になる「セックス・ロボット」が先行するような気がします。技術革新は、一番しょうもない、一番、金儲けのできる処から、往々にして流行ってゆくことが有りますので。。。

 

 

6.社会学(貧困問題、教育問題など)

子供の貧困、貧困の連鎖、脳の障害による貧困の連鎖、児童相談所の問題点など、簡単には解決できない問題が山積みです。

「保育園落ちた 日本死ね!」などと言っている場合ではありません。

子供の貧困より、子供を養育する「親」の障害による問題を解決する必要があり、この連鎖を断ち切るように対応して行かないと、いつまでも無くならず、増加の一途をたどる社会に進んでしまします。

 

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▮この貧困の問題は、発達障害、愛着障害などの問題が含まれている場合がたくさんあります。ほぼ、子供たちの問題ではなく、親の養育環境に大きく影響されていることが、よく理解できると思います。

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▮「格差社会」と云われていますが、私が思うに、確かに影響はあるが、影響がなく(裕福)でも「学力」の低い人間は幾らでもいるという事です。これは、「ゆとり教育」のせいでもない。

【面白記事】保護者の所得は学力にどれほど影響があるのか?  非常に興味深い内容の記事を見つけましたので紹介します。

もっと、具体的に言えば、知能指数(IQ)の低い人達を除いての話ですが、通常の知能指数を持っていても、親の所得が高くても、「学力」低い人間は幾らでもいます。
特に北海道は、不思議な土地がらです。 全国学力テストでは、いつも最下位に近い位置にいます。

偏差値30台クラスの私立大学がたくさんあります。偏差値30ちょっとの子を持つ親に限って「勉強だけできてもね!」と言います。
「お前がこの言葉を使うのは3000年早い」と思うのですが、親もこのレベルです。
ですので、親の経済状態に関係なく、学力が低いです。 でも北海道の場合、このレベルでも大丈夫なんです。

本日は、子供たちに読書習慣の定着を。。。です。 「1冊も本を読まない」…47.5%

 

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