2019年3月1日、
本日の書籍紹介は、宇宙はなぜブラックホールを造ったのか 谷口義明 (著)です。
たまには、宇宙物理学も面白いと思います。
世の中で、未だ解明が進んでいない、謎の多い分野は、「宇宙」と「脳」だと言われています。 そんな意味においても「ブラックホール」について、大変面白い一冊ではないでしょうか。
不思議です。「宇宙」と比べると、「脳」なんてちっちゃいのですが、どんなにスライスしても機能が解明がされていないことが沢山あります。
宇宙物理学は、私も、ふむ、ふむと読み進むのですが、詳しく突っ込むと、ちゃんと理解していない事が多々あります。 時間と空間の論理が分からないと、何を言っているのかも分からない。。。
「ブラックホール」とは何か? 言葉から何を想像すると、黒い溝? 言葉からは想像できないほど、厄介な天体の様なのです。
重力で潰れてしまった(重力崩壊)、光さえ出てこれない天体らしいのです。
銀河の中心には、ほぼ、必ずと言っていいほど「ブラックホール」が存在している、しかも、その質量は非常に重く、太陽の質量の100万倍以上もある。
そもそもなぜ、
・ほとんどの銀河の中心に超大質量ブラックホールがあるのか。
・ブラックホールは、いつ生まれ、どのように育ち、どのような運命を辿るのか。
・宇宙はなぜブラックホールを造ったのか。
■宇宙はなぜブラックホールを造ったのか
– 目 次 –
第1章 ブラックホールとは何か
1・1 ブラックホールへの道
1・2 重力の意味
1・3 ブラックホールの誕生
1・4 ブラックホールの世界
1・5 ブラックホールへの道、再び
第2章 ブラックホールの発見
2・1 超大質量ブラックホール
2・2 恒星の運命とブラックホール
2・3 中質量ブラックホール
2・4 原初ブラックホール
2・5 ブラックホールはなぜ発見されたのか
2・6 ブラックホールの階層
第3章 超大質量ブラックホールの謎
3・1 天の川銀河の中心
3・2 アンドロメダ銀河の中心
3・3 銀河の中心
3・4 超大質量ブラックホールと銀河は共に進化する?
第4章 宇宙はなぜブラックホールを造ったのか
4・1 超大質量ブラックホールの生まれ方
4・2 超大質量ブラックホールの育ち方
4・3 宇宙の進化と超大質量ブラックホール
4・3 超大質量ブラックホールの運命
4・5 宇宙はなぜブラックホールを造ったのか?
最後に〝ブラックホールは見えるか〟という質問に答えよう
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ブラックホールの基本物理量は、質量、角運動量、電荷の3つで、これらの組み合わせで、次の4種類のブラックホールに分類されます。
1)シュバルツシルト・ブラックホール
質量だけを持ち、電荷を持たず、回転もしていない。2)カー・ブラックホール
質量を持ち、回転していて、ただし電荷は持たない。3)ライスナー・ノルドシュトルム・ブラックホール
質量と電荷を持ち、但し回転していない。4)カーニューマン・ブラックホール
質量を持ち、回転していて、さらに電荷を持つ。
ブラックホールにこんなに種類があるだけでも驚きです。
そんなに、文章は難解ではないのですが、一般相対性理論と特殊相対性理論の概要だけでも理解していないと、ピンとこないのです。重力崩壊など、そもそも「重力」って何か? を理解していないと、「重力が崩壊する?」何のこと。。。となってしまいます。
現物を見て、理解するのは、わりとできると思いますが、物理学上の難解な理論で云われると、なかなか「概念」で理解するのが、とっても難しいのです。
ブラックホールの解明だけではなく、宇宙物理学がここまで進歩してきたという事だけは、理解できたように思います。宇宙物理学の基礎の基礎から、勉強しないと、理解できていないところが多すぎますので、同じようなコンテクストの書籍を多数読んで、理解が進んでから、もう一度、読み返してみたいと考えています。
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