【書籍紹介】「人類と気候の10万年史」  著者 : 中川毅  気候変動について

本日の書籍紹介は、「人類と気候の10万年史過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか  著者 : 中川毅 です。

去年の2月に発売された書籍ですが、どうも、最近の異常気象について、どうなっているのだろう? という単純な疑問から、何か良いものがないか探していると、「ブクログ」の自分の本棚に登録してありましたので、早速、購入して読んだ次第です。

目次
第1章 気候の歴史をさかのぼる
第2章 気候変動に法則性はあるのか
第3章 気候学のタイムマシン―縞模様の地層「年縞」
第4章 日本から生まれた世界標準
第5章 15万年前から現代へ―解明された太古の景色
第6章 過去の気候変動を再現する
第7章 激動の気候史を生き抜いた人類
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北海道は、運よくと云うか、あまり被害にあっていませんが、本州の方は、みなさん大変ですね。 もう、気温も暑すぎて、住んでいられないほどに気温が上昇しています。このまま行ったら、首都機能、産業を北海道に持ってきて、みんなで、移住しないとやってられなくなるのでしょうか?

北海道は、土地は幾らでもありますよ。 余っています。
人さえ集まれば、JR北海道も線路を廃線にしないで、もっと線路を敷くことが出来るでしょう。

■前から疑問に思っていたこと:

人類のCO2の排出により、「地球温暖化」が進んでいると言われていますが、どうも、それがメインの問題でもないように、いつも考えていました。

気候変動」という言葉からすると、宇宙、つまり太陽と地球の関係(軌道、地軸)、太陽の黒点活動など、大きな要因があり、その中で、ちょっとだけ、人類のCO2の排出が、周期的な「気候変動」に影響を与えている様な気がします。

その証拠に、「地球温暖化」は、過去に今以上に激しかったこともあれば、その逆に寒冷化が進んだ時期もあるようです。

人間が個人で、考えられる年代は、せいぜい長くて100年くらいでしょうが、地球の歴史は45億年前からですが、ネズミから人間になるまでの期間はさておき、ホモサピエンスが、出アフリカを果たして、世界中に広がった十数万年くらい前の情報を収集する事が出来れば、「気候変動」の様子が、ある程度判明します。

その証拠を探る方法として、

1.福井県の三方五湖のひとつに、奇跡の湖、「水月湖」に堆積する「年縞」

7万年もの気候変動の記録を刻む、世界でも稀な年縞のある湖で、こんなところに存在しているのをはじめて知りました(奇跡のというのは、水が、かき回されす、きわめて安定的に積み重なった状態という意味)。

補足説明>「年縞」とは?
年縞とは、土やプランクトンなどの堆積物が地層のように積み重なり縞模様を成しているもので、樹木の年輪の様なものです。

水月湖の年縞は、いくつかの奇跡が重なってできた世界的に珍しい貴重なもので、考古学や地質学における年代測定の「世界標準ものさし」に採用されました。

 

2.地球の公転軌道と気候の関連を示した「ミランコビッチ理論」

■「10万年サイクル」で、「 地球の公転軌道のサイクルによって気象現象の変化が起きる」

・公転軌道による違い(太陽の周りの回る地球の軌道が、真円からだ円に変化する)

・地軸の傾き「歳差運動」、ちなみに傾きがあるから「四季」があるのです。
(地球の地軸は傾いていますが、傾いたまま2万3千年かけて1回転する)

補足説明> 「歳差運動」
自転している物体の回転軸が、円をえがくように振れる現象である。

後は、これは本書籍には記載されていませんが、太陽の活動(黒点活動)にも、地球の「気候変動」に、大いに影響を及ぼしていると考えます。

地球は「4000年間の温暖化」を終了し、これから長い寒冷期へ。そして、「地球の気候変動の原因は太陽活動にある」という内容を持つ科学論文が多数発表されています。

こうなると、ただ単に、地球の気候だけでなく、宇宙、太陽など、地球物理学、宇宙物理学の領域まで、入りこまないと、何がどうなっているのか、分からないと思います。

これから長い寒冷期へと言われていますが、現実の地球の日本以外の場所も、灼熱になっていますので、何だそれは? と多分、考えられる時間のスパンが余りにも違いすぎるのでしょうか。

人間は、今現在から数十年の時間を言っていますが、地球、太陽の歴史からすれば、ほんの一瞬の出来事でしかなく、研究者の方たちからすれば、今生きている人間の感じる時間など、関係ないのでしょうか?

今、生きている人間達は、千年先のことなど、どうでもいい事で自分が生きているスパンでしか物を考えていませんので。。。。これから「寒冷期」に入ると言われても、なんのこっちゃですね。 自分が、この世から居なくなった後の数百年先ことなんて。。。どうでもいい事です。 例え、地球が消滅したとしても、何の問題もありません。

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