【書籍紹介】「地球46億年 気候大変動」 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来  横山 祐典 (著)

本日の書籍紹介は、「地球46億年 気候大変動」 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来  横山 祐典 (著)

以前から疑問に思っていたことの1つなのですが、本当に二酸化炭素(CO2)濃度の増加が、現在言われている「地球温暖化」の本当の原因なのか?

何十億年前の地球の姿は、予想するしかありませんが、数百万年くらい前の環境は、地層などから分かる時代になってきています。 そして「地球温暖化」に関係のある事柄は、地球と太陽の関係にも大きく影響されています。 一つの要因で「地球温暖化」が進んでいる訳ではないが、酸化炭素(CO2の排出が、地球気候のバランスを崩す原因の1つになっている事だけは確かだと云う事が理解でき、モヤモヤしていた事が、全部ではないが理解できる一冊になったように思います。

この「地球」に生命が存在すると云うこと自体、奇跡に近い事で、存在するための要因も、すべてではありませんが、この書籍で理解できると思います。さらに云えば、永遠にこの地球の環境が継続するとは限りません。 恐竜が絶滅した様に、人類もいつかは、住めない環境になり、今生きている人類には、関係ないでしょうが、絶滅する前に、他の惑星に移住する必要があることだけは確かです。

– 目 次 –
第1章  気候変動のからくり
第2章  太古の気温を復元する
第3章  暗い太陽のパドックス
第4章  「地球酸化イベント」のミステリー
第5章  「恐竜大繁栄の時代」温室地球はなぜ生まれたのか
第6章  大陸漂流が生み出した地球寒冷化
第7章  気候変動のペースメーカー「ミランコビッチサイクル」を証明せよ
第8章  消えた巨大氷床はいずこへ
第9章  温室効果ガスを深海に隔離する炭素ハイウエイ
第10章 地球表層の激しいシーソーゲーム

直近の260万年間にいたるまで地球の気候は激しく変動してきようですが、一見すると無秩序に激しく気候変動しているように見えるが、その変化には一定のリズムや規則性があることがわかってきた様です。
規則性の鍵を握るのが、地球表層における「炭素循環」と「公転軌道」要素の変化がもたらす「ペースメーカー」で、最先端研究でわかった気候変動を制御する地球の「からくり」です。

 

■この書籍を読んだら、下記の2冊もあわせて読みたい書籍です。

どうせ「地球」の事を勉強するなら、ついでに自分たちの暮らしている日本列島はどのような場所に存在しているのかが、恐ろしいですがよくわかる2冊です。

余程の「バカ」でなければ、こんな日本列島に「原発」を稼働させておくことが、いかに愚かな事か、理解できると思います。

 

日本列島の下では何が起きているのか」 列島誕生から地震・火山噴火のメカニズムまで

 

フォッサマグナ」 日本列島を分断する巨大地溝の正体

 

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