【書籍紹介】 爆発する宇宙 138億年の宇宙進化  戸谷 友則 (著) 「爆発」とは何か?

2021-06-24、
本日の書籍紹介は、爆発する宇宙 138億年の宇宙進化  戸谷 友則 (著) です。

爆発」とは何か? コロナ禍では「感染爆発」などと言います。私の大好きなクルマもバイクも、エンジン内での爆発(燃焼)で動いていますが、宇宙の爆発となると、元々、爆発(ビッグバン)で始まっていますので、最後も爆発で終わるのが必然なのかと思うのですが、しかし色々な爆発が有り、まだ、解明されていない爆発があると言いますので面白いです。

ところで、夜空を見上げると、輝いて見える「星」は、「恒星」と言います。

NHKの番組で「コズミックフロント☆ヒーリング」という夜空の星を眺めるだけの番組を深夜にやっていまが、夜空にあんなに沢山の星(恒星)が有るのか。。。。と見ていると、とても不思議に思います。

恒星とは、太陽と同じ爆発(核融合反応)が続いていて、輝いている星のことを言います。 地球や金星、火星、土星などは、太陽(恒星)の周りを回る太陽系の「惑星」です。地球の周りを回っている「月」は「衛星」と言います。

夜空に輝く星の半分は「連星」であるという事実は、不思議とあまり知られていない様で、私も知りませんでした。

連星とは、2つ、あるいはそれ以上の星が、お互いに回りあっている星である。1個にしか見えない星の、少なくとも半分は連星なのだ。
実は北極星も、3つの星が回りあっている「3重連星」だ。有名なあの星座のあの星は、4つの星が回りあう「4重連星」だし、南天を代表するある星座には「5重連星」もある!

宇宙における人類の大発見――超新星爆発、ブラックホール、ダークエネルギー、重力波などは、すべて連星からもたらされた。もしも連星がなかったら、人類は宇宙のことをいまだにほとんど知らないままなのだ。
だから「星とは連星のことである」と言っても、決して過言ではない。

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太陽の周りを地球などの惑星が周っていますので、夜空を見上げた時に見える、その輝いている恒星の周りには、見えないだけで、もっとたくさんの星(惑星)が存在している。

 

宇宙にとって「爆発」とは、なにか?

宇宙のさまざまな爆発を挙げると、この宇宙の始まりでもある「インフレーション」138億年前の「ビッグバン」、「超新星爆発」、宇宙最大の爆発現象「ガンマ線バースト」……宇宙に起こるさまざまな爆発現象があるのですが、これを取り上げて説明しています。

更に、赤色巨星、白色矮星、ブラックホール、中性子星、さらにはダークマターについてなど、さまざまな天体・物質についても詳細に解説していきます。
そして、まだ観測されたばかりの謎の爆発現象「高速電波バースト:FRB」を、その観測実例をもとにさまざまな仮説・研究を紹介しています。

 

目次
第一章 爆発とは何か
第二章 宇宙は爆発に満ちている
第三章 爆発としてのビッグバン宇宙
第四章 ビッグバンから星々の世界へ
第五章 星々を輝かせるもの
第六章 超新星と中性子星の人類史
第七章 超新星の爆発メカニズム
第八章 超新星より凄いやつーガンマ線バーストの物語
第九章 そして新たな謎の天体が生まれるー高速電波バースト
第十章 星の爆発と人類
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▮「超新星爆発」は、聞いたことがあると思いますが、新しい星が爆発するのとは違います。

「超新星」とは、新しい星ではなく、恒星(白色矮星)の表面に一時的に強い爆発が起こり、夜空に明るい星が突如輝き出し、まるで星が新しく生まれたように見える為、新星(nova)と言われる由縁なのです。 要は、恒星が、終わる前の爆発現象です。

・超新星爆発に関する長年の謎ついに解明か ニュートリノ加熱説立証へ

 

▮「ハビタブルゾーンHabitable zone)」とは、地球と似た生命が存在できる天文学上の領域で、日本語では生命居住可能領域や生存可能圏、生存可能領域と呼ばれる。

太陽系で云えば、ぎり「地球」なのでしょうが、太陽系の存在している「天の川銀河」のレベルで見ると、銀河の中心付近は、星が密集していて、爆発が起こり、非常に不安定で、生命が育つ環境ができても、爆発してしまうので知的生命体は無い。 もちろん、太陽系(誕生から46億年で、太陽の寿命は約100億年で爆発します)も銀河の端っこの方にあります。

太陽系の渦巻きは、数億年かけて、天の川銀河を周回しています。地球の46億年の中で、銀河を20周くらい周回している計算になります。

銀河は、まだ遠い所に、無数にありますが、ハビタブルゾーンは、色々な「銀河」が存在する中で云えば、中心付近は不安定ですので、無いという事になります。

太陽の様な恒星から、ちょうどいい距離を取っている惑星を見つけるのは、困難を極めていますが、研究者の手によって「ハビタブルゾーン」の星を見つけているが、如何せん、何十億光年先ですので、在っても、たどり着けなければ、移住もできません。

「ワームホール」を利用してタイムスリップするか、USS エンタープライズ号の様に「ワープ航法」が使えれば、可能になるかもしれません。

 

土星の衛星「タイタン」や「エンケラドス」
土星の無人探査船「カッシーニ」が、地球を飛び立ったのは1997年10月、スイングバイ航法を駆使して加速し、やっと「土星」の周回軌道にたどり着いたのは、2004年でした。 遠いですね、実に7年間もかけて、やっと土星の周回軌道に到着するんですから。2005年には、子機「ホイヘンス」が土星の最大の衛星「タイタン」に着陸。そして、12年間という長期にわたって土星系を観測し、多大な成果を残してきました。 2017年9月、最後のミッションで、土星の大気圏に突入して燃え尽きるてしまいました。

なぜ、燃え尽きさせてしまったのかと云えば、土星の衛星「タイタン」や「エンケラドス」が、将来、移住可能な「ハビタブルゾーン」の衛星になりそうですので、地球の「菌」を土星の周回軌道上に残しておくのはまずいと考えたからです。菌は宇宙空間では死んじゃうだろうと思うでしょうが、菌類の中には、真空でも生存する事のできるものもいるのです。

ウイルスも同じで、生物の細胞内に侵入するまでは、生き物ではありませんので、存在できるのではないでしょうか。

 

いつも、自分の周り、半径5m以内の事ばかりでは、つまらないでしょう。

たまには、半径、数十万、数億年先の事に思いを巡らせるのも、知的好奇心が広がり面白いのです。

「我われは、どこから来て、どこに向かっているのだろう?」とよく言いますが、最後は絶滅しかありません。 恒星(太陽)が、爆発するのですから。 そして、いつかまた、新たな生命体が誕生する機会が到来するかもしれません。

人類なんて、本当にちっぽけな存在なのですが、1年中、右往左往して、「暇つぶし」をしているだけです。

絶滅に向かって、みんなで、好き勝手に生きよう。 人類は地球環境に多大な影響を及ぼしているか? と云えば、そうでもない様な気がします。 恐竜が、CO2を排出しなくても、地球環境の変化で絶滅していますので、なるようにしかならないでしょうと思うのですが。。。

「地球環境」問題は、一部の人間達の金儲けの手段にならない様に注意も必要です。

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