本日の書籍紹介は、2018年冬休み まとめて読んでおきたい書籍6冊です。
いよいよ、今年も1カ月を切りましたが、来年卒業まじかの学生さんは、内定も取れて最後の冬休みに突入します。そして社会人は、もう少しでお正月ですね。冬休み、お金が無くて、どこにも行かない方、帰省しない学生、社会人の方、読書のタイミングです。
どこにも行く予定がなくても、ちょっと静かな「スタバ」などの喫茶店で読書などいかがでしょうか。
さて、2018年のノーベル医学生理学賞を京都大学特別教授の本庶佑氏が受賞しました。日本人の医学生理学賞は、1987年の利根川進氏、2012年の山中伸弥氏、2015年に大村智氏が、2015年に大隅良典氏が受賞しています。
ですので、がん免疫治療薬「オプジーボ」の開発に関係のあるこの「免疫学」について、体の中でどんな働きをしているのか、ちょっとお勉強しておく必要が有るでしょう。
それともう一つ、「地球温暖化」問題
近年の異常気象。。。異常気象と言うより、常態化してきていますが、宇宙のことは少ししていても、地面の下の地球の中はどうなっているのか、あまりよく知りませんので、良い機会ですので調べてみましょう。
1.免疫学
免疫細胞は、互いにコミュニケーションをとりながら、人体に有害な異物のみを選んで攻撃していたのですが、がん細胞は、それを上手くブロックして自己増殖していますが、それを抑える仕組みを研究中です。
1)新しい免疫入門 自然免疫から自然炎症まで
免疫の入門書としてもGoodですし、最新の情報が詰まっています。
<目次>
1章 自然免疫の初期対応
2章 獲得免疫の始動
3章 B細胞による抗体産生
4章 キラーT細胞による感染細胞の破壊
5章 三つの免疫ストーリー
6章 遺伝子再構成と自己反応細胞の除去
7章 免疫反応の制御
8章 免疫記憶
9章 腸管免疫
10章 自然炎症
11章 がんと自己免疫疾患
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2)美しき免疫の力―人体の動的ネットワークを解き明かす
。
<目次>
第1部 免疫学の革命はこうして起きた(免疫学の小さなほころび―自然免疫の発見;
獲得免疫の始動の仕組み―樹状細胞の発見;免疫細胞のコミュニケーション―サイトカインの発見;免疫システムの暴走―超大型新薬の登場)
第2部 内なる宇宙に挑む(揺れ動く免疫システム―熱・ストレス・リラックス法の影響;
免疫システムと時間の流れ―体内時計と加齢の影響;免疫システムの番人―制御性T細胞の発見;未来の薬―がん免疫療法の開発)
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3)人体はこうしてつくられる――ひとつの細胞から始まったわたしたち
人体は、すべては「受精卵」というひとつの細胞から始まる。この恐ろしく精巧な体。それに比べたら、人工知能なんてタダのオモチャです。なんせ、自分でかってに、体を作り上げ、ネットワークをはるのですから、始末におえません。
受精卵の細胞分裂から、各器官が次々に形成されて人体が完成するまでの過程、さらには成長し、生命が維持される仕組みまでを克明に綴り、未知の部分の多いヒトの発生過程という、難解で神秘的な生命現象の一般向け解説を目指した科学読み物ですが、ちょっと難しいです。
<目次>
1章 異質の方法と向き合う
【第 I 部】ラフスケッチ
第2章 一から多へ 《卵割》
第3章 違いをつくる 《胚盤胞の形成》
第4章 体の基本構造をつくる 《原腸形成》
第5章 脳の始まり 《神経管の形成》
第6章 長いお分かれ 《体節の形成》
【第 II 部】細部を描き込む
第7章 運命は会話で決まる 《情報伝達とパターン形成》
第8章 体内の旅 《細胞の遊走》
第9章 配管工事 《心臓・循環器系の発生》
第10章 組織を組織する 《器官の発生》
第11章 手も足も出る 《体肢の発生》
第12章 Y? どうして? 《生殖器系の発生》
第13章 配線工事 《神経系の発生》
【第 III 部】仕上げ
第14章 死んでも体をつくる! 《選択的細胞死》
第15章 心を決める 《ニューロンと学習》
第16章 バランス感覚 《大きさとバランスの制御》
第17章 友をつくり、敵と戦う 《共生細菌と免疫系》
第18章 メンテナンスモード 《体の維持と修復》
【第 IV 部】全体像
第19章 発生学から見えてくるもの
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2.地球物理学
近年、必ず、大規模な地震が発生すことが予測されています。 それに、「地球温暖化」の問題も避けて通れません。 この問題は、どうしようもないことかもしれませんが、やはり、少しは、どのような仕組みになっているのか、知っておくべきでしょう。
1)~3)まで読むと、よくもまあ、こんな日本という小さな島の盛り上がり(大地)に「原子力発電所」を幾つも造りやがって。。。余程の「バカ」でなければ、こんな日本列島に「原子力発電所」を稼働させておくことが、いかに愚かな事か、理解できると思います。
1)日本列島の下では何が起きているのか 列島誕生から地震・火山噴火のメカニズムまで
<目次>
プロローグ 沈み込み帯に生まれて――変動し続ける日本列島
第1章 プレートテクトニクス入門――地球を理解するための第一歩
第2章 地球内部を視る方法――地球の大構造とプレートの運動
第3章 日本列島ができるまで
第4章 日本列島の下には何があるか?
第5章 プレートの沈み込みと水
第6章 プレート収束境界で何が起こっているか?
第7章 沈み込むプレート内で何が起こっているか?
第8章 火山の下で何が起こっているか?
第9章 内陸地殻で何が起こっているか?
第10章 関東地方の地下で何が起こっているか?
2)フォッサマグナ 日本列島を分断する巨大地溝の正体
– 目 次 –
序 章 ナウマンの発見
第1章 フォッサマグナとは何か
第2章 地層から見たフォッサマグナ
第3章 海から見たフォッサマグナ――日本海の拡大
第4章 海から見たフォッサマグナ――フィリピン海の北上
第5章 世界にフォッサマグナはあるか
第6章 〈試論〉フォッサマグナはなぜできたのか
第7章 フォッサマグナは日本に何をしているのか
3)地球とは何か 人類の未来を切り開く地球科学
日本はなぜ自然災害が多いのか? 地球の事を知る一冊です。
– 目 次 –
第1章 地球の誕生
第2章 地球の内部構造
第3章 プレート・テクトニクスという考え方
第4章 地球環境はどのようにできたか
第5章 世界遺産で見る地球の歴史
第6章 日本列島と人類の歴史と気候の変動
第7章 地球の鉱産資源とエネルギー資源
4)地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来
最近の異常気象について、どうなっているのだろう? という単純な疑問から読んでみました。
地球は、色々な奇跡が重なり、微妙なバランスで、これまで成り立っていることが、この書籍を読むと理解できると思いますが、これから先も、この絶妙なバランスを保てるのでしょうか。。。誰も分かりません。
ただ、この書籍を読めば、「気候変動」を起こす要因が複数あると云う事が認識できるでしょう。
今年、火星探査機が、火星に降り立っています。
去年は、土星探査機「カッシーニ」が役割を終えて、土星の大気圏に突入して、消えてしまいました。 なぜ消したかと云えば、将来、木星の惑星「タイタン」が地球とよく似た環境ですので、土星の環境系を地球の菌で汚さない為に、燃やしてしまいますた。
遠い未来に、どの惑星になるか分かりませんが、地球から移住する惑星になるかもしてません。 その時は、人間の体も進化せざるを得なくなるかもしれません。 体だけロボットになっているかもしれません。
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