2015年 夏休み 読んでおきたい書籍14冊です。 ちょっと多いのですが。。。
最近、人工知能(AI)に関する情報が多くなってきましたので、チェックしているのですが、ほんとうに、自分の知らない所で、人工知能が使用されてきています。
例えば、「OK Google!」、「hei! Siri」など、日本人はあまり使っていないと思いますが、スマートフォンに話しかけると、言葉を返してくれる機能。。これも人工知能です。
人工知能の発達により、数十年後、どんな世界になるか?
多分、もう生存していないと思いますので、知った事ではありませんが、いつでもどこでもネットワークに接続できるようになりましたが、使いこなせもしないスマートフォンを購入して、バカ動画、エロ動画、バカゲームにいそしむ「底辺の人間たち」に、どんな恩恵をもたらすのか、増々、ひどくなるのか?
人工知能の開発をする側の人間なら、この「底辺の人間たち」の質問を一切、無視する様にプログラムするようにするでしょう。なぜなら、「アホ」ですので、きっと「私、これからどうしたら良い?」と質問してくると思います。 こんな質問が来た時は、”そのアホ「頭」で考えろ!!”と返す様にプログラミングしたAIを作ってみたいものです。
この夏休みは、「人工知能」と人工知能の開発に必要な人間の「脳(神経)科学」について調べて行くと、これが面白い!!!
人工知能より、人間の「脳」の方が、遥かに、面白く、謎だらけです。
人間って、すごくて、愚かで、いい加減で、悲しい生き物なのが理解できます。
この世に、神様、仏様が居る? この世に「幽霊」が存在する? 死後の世界が存在する?
バカじゃないの!!!
まだ、人類が居る「宇宙」がどんな存在かも、分かっていないのに、寝言いってんじゃーねーよ!。。。この極楽トンボ!!。 と云う事が「脳」を知ると、よーく分かると思います。
1.脳科学
1)脳科学は人格を変えられるか?
「楽観脳」と「悲観脳」の違いについての興味深い研究結果が記載されています。
「心と脳の白熱教室」NHKのEテレで放送(金曜日、夜11時だと。。)されています。
8月8日、現在、第3回目まで放送されましたが、YouTubeでも第1回から見ることができますので、本を読みたくない方は、映像で講義が聞けます。 第3回目の「あなたの中のサイコパス」の講義、もう最高ですよ!!!。
<目次>
序章 なぜ前向きな性格と後ろ向きな性格があるのだろう
第1章 快楽と不安の二項対立
第2章 修道院の奇妙な実験
第3章 恐怖を感じない女
第4章 遺伝子が性格を決めるのか
第5章 タクシー運転手の海馬は成長する
第6章 抑うつを科学で癒す可能性
例えばこんな調査がある。
1930年代に修道院に入った全米各地の修道女180人が書いた自叙伝を検証し、前向きな言葉と後ろ向きな言葉が出てくる頻度を点数化した。
約60年後に、修道女たちの寿命との相関関係をみる。すると結果は、前向きな自叙伝を書いていた修道女が、そうでない修道女に比べて10年以上長生きしていたのだ。
2)知能のパラドックス
人間の知能についての謎について。
XY(父) × XX(母) —–>息子のXYは父のYと母のX、娘のXXは父のXと母のX。
つまり、知能はX染色体でしか遺伝しないので、男性(親)は娘を通じてしか自分の知能を残せないし、同様に男性は母方の知能しか遺伝しない。。。。やっぱり。。。(-_-;)
<目次>
1章 進化心理学とは何か?
2章 人間の脳の本質と限界
3章 知能とは何か?
4章 どんなときに知能は重要なのか(あるいは重要でないのか)
5章 保守主義者より自由主義者のほうが知能が高いのはなぜか?
6章 神を信じる者より信じない者のほうが知能が高いのはなぜか?
7章 知能の高い男性ほど、1人の相手とだけつき合う傾向が強いのはなぜか?そして、知能の高い女性にそれがあてはまらないのはなぜか?
8章 朝型人間より夜型人間のほうが知能が高いのはなぜか?
9章 なぜ同性愛者は異性愛者より知能が高いのか?
10章 知能の高い人ほどクラシック音楽を好むのはなぜか?
11章 なぜ知能の高い人ほどたくさん酒を飲みたばこを吸うのか?
12章 なぜ知能の高い人は究極的には人生の敗者なのか?
13章 知能の影響には他にどんなものがあるか?
3)暴力の解剖学: 神経犯罪学への招待
犯罪者の脳を調べてゆくと、脳細胞の興味深い、仕組みがわかってきます。
重大な犯罪行為をする人間の心拍数は通常の人間より、かなり低いそうです。 なぜか?
<目次>
本能―いかに暴力は進化したか
悪の種子―犯罪の遺伝的基盤
殺人にはやる心―暴力犯罪者の脳はいかに機能不全を起こすか
冷血―自律神経系
壊れた脳―暴力の神経解剖学
ナチュラル・ボーン・キラーズ―胎児期、周産期の影響
暴力のレシピ―栄養不良、金属、メンタルヘルス
バイオソーシャルなジグソーパズル―各ピースをつなぎ合わせる
犯罪を治療する―生物学的介入
裁かれる脳―法的な意味
未来―神経犯罪学は私たちをどこへ導くのか?
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4)フューチャー・オブ・マインド―心の未来を科学する
総合的に、脳科学、人工知能の基礎など、広く学びたいなら、この一冊をお勧めです。
<目次>
第1部 心と意識(心を解き明かす;物理学者から見た「意識」)
第2部 心が物を支配する(テレパシー;念力;記憶や思考のオーダーメード;天才の脳と知能強化)
第3部 意識の変容(夢のなかに;心は操れるのか?;意識と精神疾患;人工知能;脳のリバースエンジニアリング;心が物を超越する;心がエネルギーそのものとなる;エイリアンの心;終わりに)
意識の量子論?
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5)デジタル・デメンチア 子どもの思考力を奪うデジタル認知障害
小さいころから、デジタル機器に多く触れる機会についての「危険性」について記載されています。
<目次>
緒言 Googleはわれわれを愚かにするか
第1章 ロンドンのタクシー
第2章 自分はどこに?
第3章 学校:読んで書かないでコピーとペースト
第4章 脳に登録するか、それともクラウドの中に放り出すか
第5章 ソーシャル・ネットワーク
第6章 ベビー・テレビとベビー・アインシュタインDVD
第7章 保育園にラップトップ?
第8章 デジタル・ゲーム:悪い成績
第9章 デジタル・ネイティヴ:神話と現実
第10章 マルチタスキング:損なわれる注意力
第11章 セルフ・コントロールvs.ストレス
第12章 不眠、うつ病、依存症とその身体への影響
第13章 見て見ぬふり? 何も起こらないのはなぜ?
第14章 どうしたらよいのか?
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6)サイコパス・インサイド―ある神経科学者の脳の謎への旅
サイコパスを調べていたある研究者が、自分の家系もサイコパスだったことに気が付きます。
<目次>
プロローグ
第一章 サイコパスとはなにか?
第二章 悪の醸成(Evil Brewing)
第三章 殺人者の脳
第四章 血のつながり
第五章 第三の立脚点
第六章 表沙汰
第七章 愛と他の抽象的なもの
第八章 私の脳内の一群
第九章 サイコパスの脳を変えることはできるのか?
第十章 なぜサイコパスは存在しているのか?
訳者あとがき
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7)良心をもたない人たち
サイコパスとは、決して、血も涙もない「殺人鬼」のことだけを指していません。
サイコパスの能力の大きな欠点は、「良心の呵責のなさ」ですが、それ以外の能力は、優れたものもを持っています。 それが証拠に、サイコパス的な人間の多い職業は、経営者、医者、弁護士です。
<目次>
1 ジョーのジレンマ
2 氷人間スキップ
3 良心が眠るとき
4 世界一、感じのいい人
5 なぜ人は身近なサイコパスに気づかないのか
6 良心をもたない人の見分け方
7 なにが良心のない人をつくりあげるのか
8 となりのサイコパス
9 良心はいかに選択されてきたか
10 なぜ良心はよいものなのか
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2.人工知能(AI)
1)AIの衝撃 人工知能は人類の敵か
2)の書籍よりお買い得ですので、手っ取り早く知りたければ、この1冊がお勧めです。
<目次>
第1章 最新AIの驚異的実力と人類滅亡の危惧 ――機械学習の光と陰
第2章 脳科学とコンピュータの融合から何が生まれるのか ――AIの技術と歴史
第3章 日本の全産業がグーグルに支配される日 ――2045年「日本衰退」の危機
第4章 人間の存在価値が問われる時代 ――将棋電王戦と「インダストリー4.0」
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2)人工知能 人類最悪にして最後の発明
<目次>
人類はこうして絶滅する―ビジーチャイルド・シナリオ
一度起こればもはや手遅れ―AIのリスクは予測不可能で計算できない
グーグルXとアルカイダに共通する怖さ―人工知能の「知能」は人と同じか?
チューリングテストとAIボックス実験―人工知能版「ロボット三原則」の設計は可能か?
「遺伝的プログラミング」の落とし穴―AIの思考プロセスは必然的に「ブラックボックス」化する
人工知能の「4つの衝動」―完璧に「経済合理的」なAIにとって人は必要か?
数学者グッドの予言―「知能爆発」はどのようにして起こるのか?
金融マーケットで人知れず進化するAI―人工知能はいつまで「人の道具」でいてくれるのか?
カーツワイルの「シンギュラリティー」再考―人類は機械に追いつけるのか?
人工知能は「21世紀の核兵器」―予防策はまだない
膨大な資金は「誰」が出しているのか?―経済と軍事という2大要因
あまりにも、あまりにも複雑―「ソフトウェアの複雑性」は克服できても…
超知能を生む「脳のリバースエンジニアリング」―…複雑すぎて人は人工知能を理解できない
AI研究にルールを作れるか―「悪魔」を解き放つのは善意の研究者か、それとも
もし社会インフラを人工知能に乗っ取られたら―コンピュータウイルスとAIの類似性
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3.遺伝子、生物学
1)ウイルス・プラネット
ウィルスは生物か無生物か。。。人類の進化の過程で、大きく絡んでいるのはウイルスだと言われています。
哺乳類のお腹の中で子供を育てる事が出来るようになった「胎盤」も「レトロウイルス」の遺伝子が入り込んだせいだと言われています。
<目次>
プロローグ 「感染力をもつ生きた液」タバコモザイクウイルス
1章 「ただならぬかぜ」ライノウイルス
2章 「天の星々のしわざ!?」インフルエンザウイルス
3章 「角の生えたウサギ」ヒトパピローマウイルス
4章 「敵の敵」バクテリオファージ
5章 「ウイルスに充ち満ちた海」海洋ウイルス
6章 「ゲノムにひそむ寄生者」内在性レトロウイルス
7章 「新たな病魔の出現」ヒト免疫不全ウイルス
8章 「目指すは自由の国アメリカ」 ウェストナイルウイルス
9章 「新興感染症の予測」 SARSウイルス、エボラウイルス
10章 「長いお別れ」天然痘ウイルス
エピローグ 「冷却塔のエイリアン」ミミウイルス
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2)寄生虫なき病
強烈です。 お腹の中に、虫を飼うと、病気が治ります。
<目次>
寄生虫に感染しにゆく
我々は「不潔なサル」である
自己免疫疾患の島で何が起こったか
寄生虫治療、最初の試み
喘息が出現しはじめた理由
我々が失ったのは寄生虫だけではない
母体の環境が子どもの病を決める
「悪玉」ピロリ菌は役に立っていた?
「体内生態系」の混乱
多発性硬化症から分かったウイルスの重要性
自閉症も寄生者不在の疾病なのか?
ガン、うつ病、老化まで―文明病に潜む炎症
鉤虫アンダーグラウンド―寄生虫に希望を求めて
私の寄生虫療法体
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3)人体 ミクロの大冒険 60兆の細胞が紡ぐ人生
NHKの番組でも、放送されました。
出産時に放出される脳内ホルモン「オキシトシン」のお話が、大変、興味深いものがあります。
「オキシトシン」の放出されるタイミングは、どんな時? これがすごいのです。
<目次>
第1章 「私たちが生きている」ということ
第2章 成長とは何か ~誕生から思春期まで~
第3章 あなたを変身させる“魔法の薬”
第4章 老いと死 宿命との戦い
終章 もうひとつのエピジェネティクス
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4.人類学
1)ネアンデルタール人は私たちと交配した
数万年前の人間の骨から遺伝子を取り出すことが、いかに大変なのか。。。。
ネアンデルタール人は、忽然と人類の歴史の中から消えたとされていますが、現在の人類と交配があったかを遺伝子の配列から、気の遠くなるような研究する研究者の伝記の様な書籍です。
<目次>
第1章 よみがえるネアンデルタール人
第2章 ミイラのDNAからすべてがはじまった
第3章 古代の遺伝子に人生を賭ける
第4章 「恐竜のDNA」なんてありえない!
第5章 そうだ、ネアンデルタール人を調べよう
第6章 2番目の解読で先を越される
第7章 最高の新天地
第8章 アフリカ発祥か、多地域進化か
第9章 立ちはだかる困難「核DNA」
第10章 救世主、現れる
第11章 500万ドルを手に入れろ
第12章 骨が足りない!
第13章 忍び込んでくる「現代」との戦い
第14章 ゲノムの姿を組み立てなおす
第15章 間一髪で大舞台へ
第16章 衝撃的な分析
第17章 交配は本当に起こっていたのか?
第18章 ネアンデルタール人は私たちの中に生きている
第19章 そのDNAはどこで取り込まれたのか
第20章 運命を分けた遺伝子を探る
第21章 革命的な論文を発表
第22章 「デニソワ人」を発見する
第23章 30年の苦闘は報われた
あとがき 古代ゲノムに隠された謎の探究は続く
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2)私たちは今でも進化しているのか?
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