【書籍紹介】 2020年夏休み 若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし 他3冊

本日の書籍紹介は、夏休(お盆)みですので、計4冊を紹介します。

お盆休みに入る前に、ある仕事を手伝い、1万円分の「図書券」をゲットしましたので、全部で5冊の書籍を休み中に、本屋をほっつき歩き、懐を気にせずに購入して使ってしまいました。

もちろん、全部読に終えていません。お盆明けまで、あと2日、「美しい生物学講義」を後半と「骨が語る人類史」がまだ未読です。

何かを学ぼうとすると、直接、自分が選んだ事柄の「how-to」本などを書店の本棚から見てゆこうとしますが、私の場合は、自分の仕事の専門書ももちろん読みますが、普段はその専門外の書籍を大切にしています。

例えば、「人工知能」を学ぼうとすれば、まず、どうするかと云えば「人間」について、先に学ぶべきでしょう。人間の「脳」について学ぶとなれば、人類学、人体、脳科学、脳神経学、精神科学などを学ぶべきでしょう。 そうしないと「人工知能」とは何か?  どこが凄いのか、凄くないのかも理解出ないでしょう。

また、世の中の事を学ぼうとすれば、「社会学」はもちろんの事、人類学、遺伝学、脳科学、脳神経学、精神科学など、まずは、人間の成り立ち、脳の仕組みは、不可欠な要素になります。

近道をせずに、俯瞰的に、少し「遠回り」しないと、本質的な部分が見えてこないのです。

よく、「世間知らず」と云いますが、半径5m以内の範囲の中で、自分が不利にならないように振る舞う事を身に着けるのであれば、「幼稚園児」でもできます。それよりも、もっと大事なことが有ります。

半径5m以内の「世間」ではなく、もっと広義の「世の中の事柄」についてです。

生物とは?、人間とは何者なのか?、頭(脳)の配線のおかしい人は、どうして存在するのか? どうしてそうなるのか? 学んでおいた方が良いでしょう。

そんな意味においての「世間知らず」で「無知」な国民が多すぎます。

 

本日の紹介する書籍4冊
1)若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし 更科 功 (著)

2)メンヘラの精神構造 加藤 諦三 (著)

3)思考の技術  立花 隆 (著)

4)骨が語る人類史  ブライアン・スウィーテク (著)

もちろん、全部読んでいません。
お盆明けまで、あと2日、全部、読み切れるか、ちょっと怪しい。。。。

 

▮若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし 更科 功 (著)

目次
第1章 レオナルド・ダ・ヴィンチの生きている地球
第2章 イカの足は10本か?
第3章 生物を包むもの
第4章 生物は流れている
第5章 生物のシンギュラリティ
第6章 生物か無生物か
第7章 さまざまな生物
第8章 動く植物
第9章 植物は光を求めて高くなる
第10章 動物には前と後ろがある
第11章 大きな欠点のある人類の歩き方
第12章 人類は平和な生物
第13章 減少する生物多様性
第14章 進化と進歩
第15章 遺伝のしくみ
第16章 花粉症はなぜ起きる
第17章 がんは進化する
第18章 一気飲みしてはいけない
第19章 不老不死とiPS細胞
———————————————

「更科 功」先生の著書は、読むのは、これで3冊目になりますが、本書籍は人類学的な見地と云うより、生物学の基本的な細胞について、生物と無生物の違いて云えば、分子生物学の福岡 伸一先生の動的平衡(どうてきへいこう)と同じ考え方で、生物の仕組みを記載しています。

例えば、人間の体は、1年経つと、ほぼ、細胞の分子レベルで云えば、ほぼ入れ替わっていますので、別の体です。 しかし、私は変わりないでしょう。これが動的平衡です。

福岡 伸一先生曰く、
死んでしまうという事は、この「動的平衡」が止まるだけです。荼毘にふせば、分子、原子に戻り、地球上で使い回しされるだけです。天国も地獄も有りません。

生物の細胞膜の仕組みなど、根本的な基礎を分かりやすく解説してくれています。

初版は2019年11月ですので、残念ながら「新型コロナウイルス」の記載は有りませんが、細胞膜の仕組みが分かりますので、新型コロナウイルスの「スパイク」が、細胞の「ACE2受容体」とくっ付いて、人の細胞の中に侵入するのか? NHKの報道番組でも放映されていましたが、このウイルスは実に巧妙です。

ヒトの細胞に侵入できるという事は、ウイルス自体は、生物から排出された物(ウイルス単体では「生物」の定義に入らないのです)なんでしょうね。 そうでなければ、ヒトの細胞が招き入れる、いや、侵入することが不可能なはずですので。

関連記事
【書籍紹介】 残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか  更科 功 (著)
【書籍紹介】 絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか 更科 功 (著)

【書籍紹介】 動的平衡3  チャンスは準備された心にのみ降り立つ 福岡 伸一(著)

 

▮メンヘラの精神構造  加藤 諦三 (著)

目次
第1章 なぜ、あの人はいつも不満なのか?
第2章 「ひどい目に遭った」という被害者意識
第3章 根底に潜むナルシズムとは?
第4章 傷つきやすい私を大事にしてほしい
第5章 メンヘラの精神構造を分析
メンヘラ本人ができる4つの改善策
———————————————————-

■あまりにも、記載することが多いので、記事を別におこしました。
【夏休み書籍紹介2】 メンヘラの精神構造 加藤 諦三 (著)

 

下記の2冊は、読み終わってから記載します。

▮ 思考の技術 立花 隆 (著)

この書籍は、テクニカルな思考技術を解説するのではなく、現代の危機と「ものの見方・考え方」を考えてみたそうです。

目次
Ⅰ 人類の危機とエコロジー
1章 エコロジーの登場
2章 閉ざされた地球
3章 生命と環境
4章 文明と自然は調和しうるか?

Ⅱ エコロジーは何を教えるか
5章 システムのエコロジー
6章 適応のエコロジー
7章 倫理のエコロジー
8章 生存のエコロジー
——————————————

 

骨が語る人類史 ブライアン・スウィーテク (著)

目次
第1章 骨になる
第2章 骨の生い立ち
第3章 骨のからくり
第4章 骨組み
第5章 骨を祈る
第6章 骨までしゃぶる
第7章 毒を食らわば骨まで
第8章 骨は災いのもと
第9章 骨の真相
第10章  骨をうずめる
———————————

関連記事
【書籍紹介】 「第三のチンパンジー」 ジャレド・ダイアモンド (著)
【書籍紹介】 ヒトの発達の謎を解く  明和 政子 (著)
【書籍紹介】 未来を読む  AIと格差は世界を滅ぼすか

【書籍紹介】 日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学   小熊 英二 (著)
【書籍紹介】「悪と全体主義」―ハンナ・アーレントから考える 仲正 昌樹(著)

コメント