【書籍紹介】 2018年夏休み まとめて読んでおきたい書籍  人工知能、発達障害と犯罪、脳と腸の関係、人類学

本日の書籍紹介は、2018年夏休み 暑すぎる異常気象が続いていますが、もう少しでお盆休みになります。 帰省もせず、都会で、まとまった夏休みを過ごす方にお薦め、読んでおきたい書籍です。

書籍を読む場合、1冊ではなく、同じ、コンテキストの書籍を複数冊読むと、書籍に記述してある事が、事実に近いかどうかが、分かります。特に、自然科学系の事柄は、この鉄則を守らないと、「がせネタ」をつかまされることが有りますが、裏を取る意味でも、複数冊読んでおくことをお勧めします。 そうすると、どんな定説があるのかが分かります。

今回は、ジャンル別に、複数冊、同じコンテキストを並べてみましたが、全部読むのは、ちょっと難しいのですが、まとまった休みの中で、興味のある事柄をまとめて読むのも良いのではないかと思います。

なに、1冊、1,000円以内の200ページくらいの文庫本なら、1時間で読み終わりますので、公共の交通機関を利用していれば、行き帰りの電車、地下鉄、バスの中で読み終わるでしょう。

私は、仕事に出かけたときは、ほぼ、街の書店によります。まず最初にひら積みになっている文庫本を新しいものがないかチエックします。ページ数は様々ですが、月に10冊くらいのペースで書籍を購入して読んでいます。

夏は、暑い!
まとまった休みであれば、街に出かけて、涼しい処で、ちょっと空いている時間帯にスタバなどコーヒーショップで、冷たい飲み物でも飲みながら、文庫本なら読み終えてしまうでしょう。

今時期は、夏休みですので、おチビ達(高校生、大学生)が、生意気にスタバでお勉強らしきことをして長い時間占領しているのですが、ちょっと、鬱陶しい。。。「勉強は、図書館ですれ」と言いたいのですが、いかんせん、人が見ていないと勉強できないおチビさんたちですので、困ったもんです。

札幌も、こう暑いと、家に「エアコン」も付いていない家が殆どですので、自分のお家で勉強するのは大変で、百歩譲って、仕方ないか。。と思うのです。 札幌の人間は、東京の「ディズニーランド」に家族で行くのに、十数万円かけて遊びに行くのですが、たかが、5,6万円のエアコンは絶対買いません。扇風機で済ます。

どうせ、家に帰り、風呂入って、飯食って、テレビやネットの動画を観て、バカ笑いして、糞して寝るだけでの生活習慣ですので、どんなに、くそ暑くても、エアコンなんて必要ないんです。

 

最近の「独裁者」、「化け物」
最近、腐った組織の「独裁者」の様な、頭の配線がおかしいトップが、血祭りにかけられようとしていますが、しぶとい奴も居ます。

なぜ、この様な「化け物」の様な奴が、トップにまで登りつめて、好き放題な事を続けられるのか?

シリアルキラーの様に1人で、犯行を繰り返す場合もありますが、この様な場合は、必ず、イエスマンの取り巻きが存在します。ですので、組織を本当に改革しようとするときは、この「取り巻き」も戦犯として排除する必要が有るのですが、しかし、排除できたとしても、人間は弱い動物ですので、同じような「化け物」が現れると、また「取り巻き」ができて、同じようなことを繰り返してしまいます。

人間の弱さ由縁で、身の保身を考える、うまみを与えられると、人間だれしも、「化け物」の「取り巻き」になり、権力側に付く可能性が、十分あるのです。

清く、正しくは良いが、逆らい、乾されて、貧乏になりたくないから、悪事に加担するしかないのです。 本当に強い人は、そこから離れるのでしょうが。。。それができない人間が大半です。

世の中、簡単です。 だから、同じことが、何度も、繰り返すのです。

更に云えば、トップを選ぶ側の人間も、頭の配線がおかしければ、どこかの国の大統領の様にみんなで「頭の配線のおかしい」トップを選挙で選んでしまう。。。。

地球上で、「ホモサピエンス」だけが、生き残ってこられた理由は、「人間の弱さ」にある様な気がします。 なぜなら、絶対に良くならないし、歴史を繰り返しているから分かります。

そうですね。 一度、人工知能(AI)に世の中を支配させたら? 人類が滅びようと1度任せてみましょう。 真っ先に滅亡させられるでしょう。

人間の作った、人工知能(AI)なんて、危ないでしょうね。 どんなに優秀でも人間の持っている「危ない」、「弱い」部分も必ず引き継がれるでしょうから。。。

 

1.人工知能について

2018年5月28日、アクセンチュアは世界の労働者を対象にした人工知能(AI)の意識調査を公表したが、日本人の場合、AIに対する認識がどうも弱い様です。

日本の労働者は「AIが私の仕事にポジティブな影響をもたらす」と回答した割合が22%にとどまり、世界平均の62%より40ポイント低かった。AIが自身の仕事にもたらす影響をイメージできていない人が多いのも日本の特徴で、「AIが自身の仕事にもたらす具体的な変化が分からない」と答えた労働者の割合は世界平均が15%なのに対して日本は25%と10ポイント高かった。

携帯電話の使い方さえ、未だに分からないバカが、大勢、多勢に無勢を占めている日本の社会で、人工知能(AI)?  分かろうともしていない、分かる訳が無いでしょう。

 

1)人工知能   人類最悪にして最後の発明

目次
人類はこうして絶滅する―ビジーチャイルド・シナリオ
一度起こればもはや手遅れ―AIのリスクは予測不可能で計算できない
グーグルXとアルカイダに共通する怖さ―人工知能の「知能」は人と同じか?
チューリングテストとAIボックス実験―人工知能版「ロボット三原則」の設計は可能か?
「遺伝的プログラミング」の落とし穴―AIの思考プロセスは必然的に「ブラックボックス」化する
人工知能の「4つの衝動」―完璧に「経済合理的」なAIにとって人は必要か?
数学者グッドの予言―「知能爆発」はどのようにして起こるのか?
金融マーケットで人知れず進化するAI―人工知能はいつまで「人の道具」でいてくれるのか?
カーツワイルの「シンギュラリティー」再考―人類は機械に追いつけるのか?
人工知能は「21世紀の核兵器」―予防策はまだない
膨大な資金は「誰」が出しているのか?―経済と軍事という2大要因
あまりにも、あまりにも複雑―「ソフトウェアの複雑性」は克服できても…
超知能を生む「脳のリバースエンジニアリング」―…複雑すぎて人は人工知能を理解できない
AI研究にルールを作れるか―「悪魔」を解き放つのは善意の研究者か、それとも
もし社会インフラを人工知能に乗っ取られたら―コンピュータウイルスとAIの類似性
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2)AIは「心」を持てるのか

目次
第1部 電気羊の夢
□第1章 「新しい心」の誕生
□第2章 ゴーストの森の生活
□第3章 機械仕掛けのトルコ人
□第4章 異人を愛する
□第5章 鎖を解かれたプロメーテウス
□第6章 神の帰還

第2部 心の問題
□第7章 世界の青写真
□第8章 身体のない心
□第9章 レジスタンス
□第10章 心を見つめる
□第11章 サイバネティックな脳

第3部 不思議の国のエイダ
□第12章 「すべてのクレタ人は嘘つきだ」
□第13章 プログラム
□第14章 ブレッチリー・パークからグーグルの構内へ
□第15章 思考するマシン
□第16章 カオスの縁にいるダーウィン
エピローグ――人類の未来
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3)ロボットの脅威 ―人の仕事がなくなる日

日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日 : 2015-10-01

目次
第1章 自動化の波
第2章 今度は違う?
第3章 情報テクノロジー―断絶的破壊をもたらすこれまでにない力
第4章 ホワイトカラーに迫る危機
第5章 様変わりする高等教育
第6章 医療という難問
第7章 テクノロジーと未来の産業
第8章 消費者、成長の限界…そして危機?
第9章 超知能とシンギュラリティ
第10章 新たな経済パラダイムをめざして
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4)拡張の世紀

東洋経済新報社
発売日 : 2018-03-30

目次
序章 スマート化された生活
第1部 ディスラプションの250年
□第1章 テクノロジーによるディスラプションの歴史
□第2章 「拡張」の時代
□第3章 姿を消すコンピューター
□第4章 ロボットの優位性

第2部 スマート・ワールドの進化の仕方
□第5章 Human2.0
□第6章 人間の「拡張」
□第7章 ライフストリーム、エージェント、アバター、アドバイザー

第3部 「拡張」の時代
□第8章 鉄道、航空機、自動車、住宅
□第9章 スマートバンキング、決済およびマネー
□第10章 「拡張」世界における信頼とプライバシー
□第11章 「拡張」都市とスマート市民
□第12章 新時代のエンゲージメント
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2.発達障害と犯罪

少数ですが、毎年のように、突然事件を起こして、殺人にまで至り、「相手は誰でもよかった」と言い放つ、奴がいますが、どんな精神状態で、事件を起こしてしまうのか?

1)発達障害と少年犯罪

本書で書かれているタイトルを見て、「発達障害=犯罪者のレッテルを貼っているのか」などのつまらない意見ではなく、人類学的にも見て、このような人たちが、悪の道に入り込まないようするのは、子供の頃から、差別や排除するのではなく、ちゃんと、社会で育てて行く必要があるという事を大切にしている

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2)精神鑑定はなぜ間違えるのか? 再考 昭和・平成の凶悪犯罪

精神医学は、いまだに未熟な学問であると云っていますが、無理もありません。他の医学と違い、頭を勝ち割って調べることができない学問、医療ですので。。。

この学問などは、それこそ、AIの力を借りで、精神科医のすべての臨床データをインプットすれば、ビックデータとして活用できるように思うのですが、どうでしょう。

目次
第1章 附属池田小事件(事件の概要;「人格障害(パーソナリティ障害)」だけでは説明できない ほか)
第2章 新宿・渋谷セレブ妻夫バラバラ殺人事件(事件の概要;隠蔽工作、遺体処理 ほか)
第3章 池袋通り魔殺人事件(マス・マーダー;事件の概要 ほか)
第4章 連続射殺魔・永山則夫事件(時代の象徴となる事件;貧しさと孤独と ほか)
第5章 帝銀事件(大量殺人;事件の概要 ほか)
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「精神科医」自体の問題もある。精神鑑定を担当する精神科医のレベルはさまざまである。
一流の精神科医もいれば、二流、三流、ときにはそれ以下の医者が鑑定を行っている現実がある。基本的な診断も理解していない。精神鑑定書を見て、啞然とすることもまれではない。

臨床データを集積しないと、「鑑定結果」がバラバラで、余りにも個々の「精神科医」の知識だけでは、人間の配線のおかしさを解析する事は、不可能に思います。

 

3)告発 児童相談所が子供を殺す

とんでもない、親の元に生まれてきた子供が多く、行政の施設も貧弱で、ちゃんと取れない状態で動いている様子が描かれていますが、もう行政が何とかしなくてはならない状態が続いていて、そこから漏れた子供たちが、虐待どころか、殺される事件も起きているのですが、少し緩和する状態になっているどころか、増々ひどくなっています。

目次
序章 私が目の当たりにした悲劇
第1章 なぜ虐待死は防げなかったのか
第2章 児童相談所とは何か
第3章 なぜ虐待はなくならないのか―虐待の「強制終了」
第4章 なぜ虐待はなくならないのか―力量不足の児童福祉司たち
第5章 なぜ虐待はなくならないのか―児童養護施設に入れても続く問題
第6章 児童相談所が虐待をなくせない理由
第7章 なぜ虐待は起きるのか
第8章 どうしたら虐待はなくなるのか
第9章 子どもと関わる上で重要な六つのこと
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4)ヒトは「いじめ」をやめられない

「いじめ」という行為は、種を保存するための本能に組み込まれているから、止められないと言っています。

この止められないものを隠そう、隠蔽しようとするから、バカなんです。起こってしまう事を、止められないことを止めようとしても無理です。 むしろ、起こってしまってからの対処が重要なのに、それをしないで隠蔽するから、犠牲者が後を絶たないのです。

特に、教育者に言いたい、自分の学校で起こることが「恥」では無く、ちゃんと対処しなかったことが、「罪」なんだと。。。

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5)「発達障害」と言いたがる人たち

診察にくる人の中に、自分は「発達障害」と言いたがる人たちが、居るそうです。

自分のダメさ加減を「発達障害」のせいにして、自分で納得したい。。。心根は、ちょっと浅はかですが、それでも「発達障害」をちゃんと知らないと、こんな事も言えませんので、それだけでも、まだ、ましです。 そして「障害がない」と言われて失望するそうです。

自分で調べるだけ、まだましで、社会の中で、これだけ問題になっていても、教育者でさえ、「無知」な人たちは、多勢に無勢で存在しています。

目次
1章 増加する「大人の発達障害」
2章 発達障害はなぜわかりにくいのか
3章 そもそも、発達障害とは何か
4章 発達障害が活躍する時代が来る?
5章 過剰診断という悩ましい問題
6章 発達障害はどこへ向かうのか
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6)殺人に至る「病」 精神科医の臨床報告

著者は、「狂気と正常の間に、厳密な境界線は存在しない」と語ります。

一見、普通の人が残酷な事件を起こす不気味さに迫り、悪とは何かを考察するとなっていていますが、悪とは何か? と言うより、人間の、動物の本能、本性が、情動が、むき出しになった時の恐ろしさを忘れないようにする必要があるのではないでしょうか。

– 目 次 –
第1章 不寛容という悪
第2章 精神病質
第3章 狂気か悪か
第4章 通り魔
第5章 カルト宗教と犯罪
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3.脳と腸の関係

腸は、腸管神経系(ENS)は「第二の脳」とも呼ばれていて、脳–腸–腸内細菌の情報ネットワークの緊密さと重要性が分かります。 指令を出しているのは「脳」だけでは無いのです。

しかも、腸内に100兆個以上存在する「腸内細菌(腸内マイクロバイオーム)」も重要な役割をしていて、これの異変は、慢性疼痛、過敏性腸症候群(IBS)、うつ病、不安障害、自閉症スペクトラム障害や、パーキンソン病などの神経変性疾患に結びつく可能性があると言われています。

 

1)腸と脳──体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか

「腸」は、「第二の脳」とも呼ばれていていますが、その重要な役割を果たしているのが、腸管神経系(ENS)です。

「自律神経系」の中で、自律神経系を交感神経系、副交感神経系、「腸管神経系」と3つに分類されいます。
「腸管神経系」系とは、食道から肛門までの消化管壁に内在する神経ネットワークを構築し、縦走筋と輪走筋との間に位置する筋層間神経叢と粘膜下組織に位置する粘膜下神経叢からなる系です。

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2)あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた

これから、お母さんになる、女性の方にも是非、お勧めの一冊です。
腸内の細菌が、人体のどのような部分に影響を与えているのか、重要な事柄が、沢山、書かれています。

目次
プロローグ 回復はしたけれど
序章 人体の90%は微生物でできている
第1章 21世紀の病気
第2章 あらゆる病気は腸からはじまる
第3章 心を操る微生物
第4章 利己的な微生物
第5章 微生物世界の果てしなき戦い
第6章 あなたはあなたの微生物が食べたものでできている
第7章 産声を上げたときから
第8章 微生物生態系を修復する
終章 21世紀の健康
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3)マイクロバイオームの世界――あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち

「マイクロバイオーム」とは何か、それが人間の生活や健康にどう影響するのかまで、進化理論や細菌学の歴史をひもときながら、最新の分子生物学の成果を踏まえ、解説されています。

目次
第1章 生命とは何か?
第2章 マイクロバイオームとは何か?
第3章 私たちの体表やまわりに何がいるか?
第4章 私たちの体内に何がいるか?
第5章 私たちを守っているものは何か?
第6章 「健康」とは何か?
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4.ゲノム

京都大学で、難病のパーキンソン病患者を対象に、iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞を使う再生医療の国内初の臨床試験(治験)を2018年8月1日に始めましたが、これは頭にドパミン神経前駆細胞を注射器で入れる方法で移植するらしいのですが。。。。

「パーキンソン病」は、神経伝達物質である「ドパミン」が足りないために発症する症状ですので、これを生成する為にドパミン神経前駆細胞を移植する様です。

iPS細胞を使った再生医療の分野も、いよいよ、臨床試験の項目が増えてきていますが、ゲノム編集という、遺伝子レベルの研究も進んでいます

この「ゲノム編集」は、「iPS細胞」などの異なる技術を組み合わせることで、がんや糖尿病、あるいはアルツハイマー病など、現代社会に多く見られる病気の治療にも応用されると見られています。

 

1)生命の再設計は可能か: ゲノム編集が世界を激変させる

ゲノム編集の進展を中心に、遺伝子にまつわる研究の最近の動向をわかりやすくまとめた1冊です。

目次
序章 遺伝子革命
第1章 自然発生変異体
第2章 私のマウスを巨大化したい
第3章 生命操作の道具としての光
第4章 遺伝子ハサミ
第5章 来年のモデル
第6章 分子農場
第7章 新たな遺伝子治療
第8章 生命の再生
第9章 機械としての生命
第10章 再設計された惑星?
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2)ゲノムが語る人類全史

人類の旅路を「ゲノム」で読み解く新たな歴史書だと思います。

目次
人類の歴史はDNAに刻まれている
第1部 人類の誕生から繁栄まで(ネアンデルタール人との交配;農業革命と突然変異;近親相姦の中世史)
第2部 世界はどこに向かうのか?(人種が消滅する日;遺伝学は病気を根絶できるか?;犯罪遺伝子プロジェクト;ホモ・サピエンスの未来)

 

3)ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか? 生命科学のテクノロジーによって生まれうる未来

生物学的なテクノロジーの進歩によって何がもたらされるのか。何が破壊されるのか。
生命科学の現状について、分かりやすく記載されています。

目次
1 テクノロジーが生物学を変えた(100歳の男性が父親になる日;未来のがんチェックはトイレで ほか)
2 ゲノム解析はデータ収集から始まる(生命の法則性とは「生命現象の再現・予測・変化」;法則性の解明にはデータが必要 ほか)
3 「私」のすべてがデータ化されていく(ゲノム解析は当たり前のテクノロジーになった;アメリカ100万人、イギリス10万人、アジア10万人 ほか)
4 生命科学のテクノロジーが「私」の理解を超えるとき(「遺伝子検査」ではなく「ゲノム解析サービス」;遺伝子決定論という誤解 ほか)
5 生命科学の「流れ」を知れば「私」の世界と未来が見える(テクノロジーは幸せになるためのツール;議論を呼ぶテクノロジーこそ社会を変える ほか)
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4)CRISPR (クリスパー) 究極の遺伝子編集技術の発見

目次
第一部 開発
第1章 クリスパー前史
第2章 細菌のDNAに現れる不思議な「回文」
第3章 免疫システムを遺伝子編集に応用する
第4章 高校生も遺伝子を編集できる

第二部 応用
第5章 アジア象の遺伝子をマンモスの遺伝子に変える
第6章 病気の治療に使う
第7章 核兵器の轍は踏まない
第8章 福音か疫災か?
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5.人類学

 

1)我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち

西欧の方では、発掘作業が盛んにおこなわれていて、アジア方面は、まだまだ謎誰家だそうです。 フローレス原人、ジャワ原人などアジアの原人たちを追っています。

 

2)絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか

出アフリカを先に果たして、ヨーロッパに居た「ネアンデルタール人」が、後からアフリカからやってきた「ホモ・サピエンス」、なぜ、「ネアンデルタール人」が滅び、「ホモ・サピエンス」だけが生き残ったのか?

目次
序章 私たちは本当に特別な存在なのか
第1部 人類進化の謎に迫る
第1章 欠点だらけの進化
第2章 初期人類たちは何を語るか
第3章 人類は平和な生物
第4章 森林から追い出されてどう生き延びたか
第5章 こうして人類は誕生した
第2部 絶滅していった人類たち
第6章 食べられても産めばいい
第7章 人類に起きた奇跡とは
第8章 ホモ属は仕方なく世界に広がった
第9章 なぜ脳は大きくなり続けたのか
第3部 ホモ・サピエンスはどこに行くのか
第10章 ネアンデルタール人の繁栄
第11章 ホモ・サピエンスの出現
第12章 認知能力に差はあったのか
第13章 ネアンデルタール人との別れ
第14章 最近まで生きていた人類
終章 人類最後の1種
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3)第三のチンパンジー: 人間という動物の進化と未来

博士の第一作『人間はどこまでチンパンジーか?』を読んだ後でも、新しい発見があります。

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