【書籍紹介】夏休み、最後に読んだ書籍がすごかった!!  「あなたの体は9割が細菌」 10% HUMAN

2016年8月21日、
夏休み、最後に読んだ書籍がすごかった!! ので 「あなたの体は9割が細菌」  10% HUMAN  アランナ・コリン著を紹介します。

是非、身銭を切って、ゆっくりと読んでほしい一冊です。そして、読み終わると、また一つ疑問が沸いてきて人類って、どう進化してきたんだろう? 知りたくなります。

そうです。 ちょっと大げさですが、こうして「知」の世界が広がってゆきます。

そうですね、男性より、これから「お母さん」になる女性に、一番読んでほしい内容です。

人間はおろかな生き物で、目に見える菌は、気になるのですが、目に見えない菌(微生物)まで、排除しようとするので、体がおかしくなるのです(もちろん悪い菌もありますが)。沢山の菌と共生しているから、健康に生きていられることが、よーく分かる一冊です。

目次
プロローグ 回復はしたけれど
序章 人体の90%は微生物でできている
第1章 21世紀の病気
第2章 あらゆる病気は腸からはじまる
第3章 心を操る微生物
第4章 利己的な微生物
第5章 微生物世界の果てしなき戦い
第6章 あなたはあなたの微生物が食べたものでできている
第7章 産声を上げたときから
第8章 微生物生態系を修復する
終章 21世紀の健康
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最新の「自然科学」系の書籍を毎日のように、書店でチェックしているのですが、なんだこれは!!と思う書籍は、年に1冊、2冊、あるかないかだと思いますが、今回その1冊に当たってしまったような感じです。

もちろん「宝くじ」に当たる方が、うれしいですが、生物って、人間って、自分って何なんだろうと、分からない事を、色々な書籍を読んでいればいるほど、疑問がさらに積み重なってくるのですが、ある日、こんな書籍に出会うことにより、色々な疑問の断片が、一気に崩れ落ちるような、そんな気分を味わえる一 冊です。

内容
ネタ晴らしはしません。自分で読んで感じ取ってください。

人間の腸内には、1,000種類以上、100兆個以上の微生物(マイクロバイオータ)が存在しています。そして、腸内に限らず皮膚や口の中などの微生物達とも共存しています。
100兆個というと、なんと人間の脳細胞を接続するシナプスと同じ量です)

ちょっとだけ、ネタばらし。。。。

■【人は生まれた瞬間から、お母さんの微生物を一式もらう必要がある

人間が生まれてくる時、母親の経膣(産道)を通りますが、母親から微生物一式(マイクロバイオータ)を産道から受けとり、その微生物集団と共に成長する。もちろん、母乳からも、母親から微生物一式を受け取って、微生物の「餌」としているのです。

もっとわかりやすく言えば、生まれてくる瞬間のお母さんの糞便まみれの中に、生まれ落ちるのが理想的な環境で、生まれてすぐに、お母さんの色々な微生物(菌)をもらうのが理想的な出産だそうです。ところが最近では、赤ん坊がその微生物一式を受けとれなかったり、せっかく育ったコロニーを消滅させてしまったりすることが増えてきた。

但し、こんな例もあります。
母の子宮頸がん、子に移行 羊水に混入、肺がんに
世界初・国立がん研究センターで、母親の子宮頸(けい)がんが、出産時に羊水に混入し、誕生直後の赤ちゃんが初めて泣いた際にこの羊水を吸い込んで、肺がんを発症した例が見つかった。

■【生活環境の変化により、体の中の微生物の生態が変化して、現代病の原因になっている
肥満、過敏性腸症候群、アレルギー、自己免疫疾患、自閉症など 20世紀後半から先進国で急増している病気は、人体内に存在する細胞の90%を占める微生物の様相が従来と変わってしまったことで生じている。。。と言っています。

「肥満」も、生活環境によるマイクロバイオータの変化のせいで、「食べすぎ」やその人の「体質」ではないかもしれません。

 

■【腸と脳はつながっているのです

「遅発性自閉症」は、1歳から3歳くらいの脳の大半が発達する時期と重なるが、神経毒素を産生する破傷風菌が増殖すると自閉症が発症して、これを抗生物質でやっつけると症状が改善する。もしかすると、「発達障害」も、生まれつきで、遺伝子のせいだと言われていますが、この腸内環境の変化によるものなのかもしれません。

追記
腸が脳と関係していることは、以前から知っていたので、長生きしようという姑息な目的ではなく、乳酸菌など腸に良いものを摂取しようとするのですが、私の場合、どうも体に合いません。なぜだか摂取すると、下痢ぎみになってしまいます? 疑問? 腸に良いはずなのになぜ? と考えてしまいます。

10代の頃、肺結核で2年間くらい入院して、抗生物質を投与され続けていましたが、ここ数十年は、病院で治療したことのある病気と云えば、「痛風」くらいで、薬も発作を起こして、激痛があるときくらいで、薬など、殆ど服用していません。

私の腸の微生物(マイクロバイオータ)のコロニーは、私と同じように、ちょっと特殊な生態になっているのでしょうか。。。。

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