【書籍紹介】2020年 コロナ禍 今年、読んで良かったと思う書籍をまとめてみました。

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2020年12月27日、
本日の書籍紹介は、2020年 コロナ禍 今年、読んで良かったと思う書籍をまとめてみました。

もっと書籍を読んで勉強しよう。。。などと、漠然と考えて、書籍を読んでお勉強。。。と言いますが、2通リあるのではないかと思います。

一つは、
将来、金になる、金を得る事ができるだろう為のお勉強。。。例えば、直接的な「how-to」本など。
しかし、道具の使い方を覚えても、何をクリエイト(創造)するかの能力が無いと意味がない。

ですので、こんなの「教養」でも何でもない。 小学生が「今日、足算の勉強したよ」と言っているのと同じで、大人が「こんな勉強した、こんな書籍(how-to本)を読んだ」などと、別に、ほざく言葉でもない。当たり前のことです。

より具体的に云えば、パソコン教室でパソコンの使い方を習いに行く人が居ますが、文章やドキュメントを手書きで作成できない、能力のない人が、ワードやエクセルの使い方を習って何の役に立つのでしょうか? せいぜい、人が手書きで書いた文章をデジタル化するだけしかできないでしょう。 習う必要のある「スキル」が間違っているのです。

スマホやコンピューターと云う「道具」を使いこなす能力が無い奴が使うと、「バカゲーム」や、「バカ動画」を観るだけのただの「オモチャ」にしかならない。これを利用させて商売する奴にとっては、都合の良い「鴨」なんでしょうが。

 

もう一つは、
一見、金にならない様な知識。。。これが、一番大切で、勉強になるのではないかと、今更ながら思います。

よく、「世間知らず」と言いますが、半径5m程度の世間を知っていれば、何とかやって行けるでしょうが、それでは、ただの「バカ」でしょう。

例えば、これだけ「新型コロナウイルス」の事が話題になっていても、「ウイルス」の事について、何一つ知らないバカが大勢います。 ただ「怖い」。。これだけ?

自分の「無知」を認識できないと、いつも「同調圧力」に負けて、生きてゆく事になります。ASD(自閉症スペクトラム)的な脳の配線をしていれば、「同調圧力」も感じないで生きて行けるでしょうが、普通の脳の配線をしていれば、生きにくい事になるでしょう。

無知」な奴は、どこの国も同じ様にいますが、日本は「同調圧力」だけは、どこの国より強いのが特徴で、もっとも「危ない国」なのです。

「無知」と「同調圧力」をセットで抱え込んでいる民族は、歴史的に視れば、頭の配線の怪しい為政者が現れると、一発で最悪の方向に向かってしまいます。

そろそろ「鬼畜米英!」と叫んでいた当時の人間達は、この世から消えててしまいますが、最悪な事になれば、また、同じように「鬼畜米英!」と叫ぶ国民で、あっという間に虫がわく様に溢れかえるでしょう。

戦争に加担してしまうのも、「思考停止した人間」が存在する為に、歴史は繰り返すのです。

・【書籍紹介】「悪と全体主義」―ハンナ・アーレントから考える 仲正 昌樹(著)

戦争の悲惨さを語り継ぐよりも、更に大切なことは、
「バケモノ」の様な脳になってしまった人間に騙されない事です。 ですが、「認知能力」が低ければ、簡単に騙されてしまうのです。 これが、歴史が繰り返される理由でもあります。

 

1.生物学

コロナ禍に、生物とは、どんな構造から成り立っているのか。改めて知りたくなってしまいました。知ると恐ろしいほどに巧妙に、生き残り戦略を駆使して出来ていている事に、今更ながら驚きますが、しかし、それは完ぺきではなく柔軟性を含んでいます。

▮若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなし 更科 功 (著)

目次
第1章 レオナルド・ダ・ヴィンチの生きている地球
第2章 生物を包むもの
第3章 生物は流れている
第4章 複製を作る ~生物のシンギュラリティ~
第5章 生物か、無生物か
第6章 さまざまな生物
第7章 動く植物
第8章 植物の光合成
第9章 動物には前と後ろがある
第10章 大きな欠点のある人類の歩き方
第11章 人類は平和な生物
第12章 減少する生物多様性
第13章 進化と進歩
第14章 遺伝のしくみ
第15章 花粉症はなぜ起きる
第16章 がんは私たちの体のなかで進化する
第17章 認知症は避けられるか
第18章 一気飲みしてはいけない
第19章 iPS細胞とは何か
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▮細胞とはなんだろう 「生命が宿る最小単位」のからくり   武村 政春 (著)

目次
プロローグ 細胞とはなんだろう
第1章 細胞膜―細胞を形づくる「脂質二重層」の秘密
第2章 リボソーム―生命の必須条件を支える最重要粒子
第3章 ミトコンドリア―数奇な運命をたどった「元」生物
第4章 細胞内膜系―ウイルスに悪用される輸送システム
第5章 細胞核―寄生者が生み出した真核細胞の司令塔
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▮「これからの時代を生き抜くための生物学入門」 五箇公一 (著)

目次
◆第1章 性のしくみ
◆第2章 生物学からみる人間社会
◆第3章 遺伝
◆第4章 遺伝子優生論
◆第5章 生物の多様性
◆第6章 生物学と未来
◆第7章 私と生物学
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2.細菌、ウイルス

細菌、ウイルスなどの感染症の歴史、ウイルスの仕組み、人類進化を担っているのがウイルなど、遺伝子にミスコピーを起こさせる仕組みなど、金にはならないが、知っておくべきことは多々あります。

▮感染症の世界史  石 弘之 (著)

著者 : 石弘之
洋泉社
発売日 : 2014-12-16

目次
エボラ出血熱とデング熱―突発的流行の衝撃
第1部 二〇万年の地球環境史と感染症
第2部 人類と共存するウイルスと細菌
第3部 日本列島史と感染症の現状
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▮新しいウイルス入門  武村 政春 (著)

 

▮ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ  武村 政春 (著)

目次
第1章 あなたの隣の不思議なウイルス?生物ではないのに増えていく
第2章 ウイルスは何をしているのか?ミニマリストで働き者
第3章 ウイルスと人間?毒にも薬にもなる利用法
第4章 ウイルスのスゴい能力?変身したり爆増したり
第5章 ウイルスは元は生物だった??ありえない存在がぞくぞく発見
第6章 ウイルスはわれわれ生物の創造主!??世界の見方が大転換
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▮生物はウイルスが進化させた 武村 政春 (著)

目次
はじめに 巨大ウイルスが問いかける「謎」
第1章 巨大ウイルスのファミリーヒストリー   ――彼らはどこから来たのか
第2章 巨大ウイルスが作る「根城」    ――彼らは細胞の中で何をしているのか
第3章 不完全なウイルスたち    ――生物から遠ざかるのか、近づくのか
第4章 ゆらぐ生命観    ――ウイルスが私たちを生み出し、進化させてきた!?
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地球上に住む生き物は、環境に応じて、というより、環境の変化に対応できたものが、生き抜いていますが、遺伝子的に、大きく、進化というか、変化する要因が、通常の遺伝子のミスコピーより、このウイルスが侵入して、生物のゲノムに入り込んだ時なのです。このことを良く知るために、読んでおくべき一冊です。

 

▮ウイルス・プラネット  カール・ジンマー (著)

目次
プロローグ 「感染力をもつ生きた液」タバコモザイクウイルス
1章 「ただならぬかぜ」ライノウイルス
2章 「天の星々のしわざ!?」インフルエンザウイルス
3章 「角の生えたウサギ」ヒトパピローマウイルス
4章 「敵の敵」バクテリオファージ
5章 「ウイルスに充ち満ちた海」海洋ウイルス
6章 「ゲノムにひそむ寄生者」内在性レトロウイルス
7章 「新たな病魔の出現」ヒト免疫不全ウイルス
8章 「目指すは自由の国アメリカ」 ウェストナイルウイルス
9章 「新興感染症の予測」 SARSウイルス、エボラウイルス
10章 「長いお別れ」天然痘ウイルス
エピローグ 「冷却塔のエイリアン」ミミウイルス

ウィルスは生物か無生物か。。。人類の進化の過程で、大きく絡んでいるのはウイルスだと言われています。

哺乳類のお腹の中で子供を育てる事が出来るようになった「胎盤」も「レトロウイルス」の遺伝子が入り込んだせいだと言われています。

 

3.脳科学

この2冊は、ある程度「脳」の事を知らないと、何を言っているのかも分からないでしょう。

脳の研究は、まだ道半ばですので、まだ分からないことだらけです。 それに比べて「人工知能」など、まだまだ「オモチャ」です。

敵うのは計算能力だけで、人間の脳には、当分、敵わないでしょう。

▮クオリアと人工意識  茂木 健一郎 (著)

目次
第1章 人工知能と人工意識
第2章 知性とは何か
第3章 意識とは何か
第4章 知性に意識は必要か
第5章 意識に知性は必要か
第6章 統計とクオリア
第7章 人工知能の神学
第8章 自由意志の幻想と身体性
第9章 「私」の「自己意識」の連続性
第10章 クオリアと人工意識
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▮脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき  毛内 拡(著)

目次
プロローグ 「生きている」とはどういうことか
第1章 情報伝達の基本、ニューロンのはたらき―コンピュータのように速くて精密なメカニズム
第2章 「見えない脳のはたらき」を“視る”方法―脳研究はどのように発展してきたか
第3章 脳の「すきま」が気分を決める?―細胞外スペースは脳の“モード”の調整役
第4章 脳の中を流れる「水」が掃除をしている?―脳脊髄液と認知症の意外な関係
第5章 脳はシナプス以外でも“会話”している?―ワイヤレスな情報伝達「細胞外電場」
第6章 頭が良いとはどういうことか?―「知性」の進化の鍵を握るアストロサイト
エピローグ 「こころのはたらき」を解き明かす鍵―変化し続ける脳内環境が生み出すもの
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この書籍は、大変興味深いことが、まだはっきりとしていませんが、脳の重要で、謎の部分があり、解明が進めば、すごいことになるでしょう。

 

4.宇宙物理学

これも、金にならない知識ですが、現在暮らしている空間は、どんな場所なのか、半径5m以内ではなく、半径、数十億光年の先まで見据えると、想像力が広がります。

宇宙もまた、分からない事だらけですが、自分たちが生きている間の環境も、劣悪にならなければ、問題視もしませんが、地球温暖化などの問題も出てくると、やはり、どんな原因が有るのか、人類のせいにしたりしますが、ファクトはどこにあるのでしょうか?

▮「連星からみた宇宙 超新星からブラックホール、重力波まで」 鳴沢 真也 (著)

 

▮地球は特別な惑星か?  地球外生命に迫る系外惑星の科学  成田憲保 著

目次
第1部 系外惑星探査小史―太陽系の理解から「第二の地球」の可能性まで
第2部 系外惑星探査の現在―探し方の進化と見えてきた世界
第3部 「第二の地球」、発見前夜―ハビタブルプラネット探査とアストロバイオロジー
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5.社会学

▮空気が支配する国 (新潮新書)  物江 潤 (著)

「無知」が支配する「同調圧力」の高い国でしょう。

目次
第1章 空気、この厄介な存在
第2章 誰が空気を決めるのか
第3章 制御不能の恐ろしさ
第4章 学校の中は地雷だらけ
第5章 新型コロナ禍の空気論
第6章 「ネットの正義」の強い副作用
第7章 精神は常に自由である
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▮ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論  デヴィッド・グレーバー

 

ASD(自閉症スペクトラム)的な脳の配線をしていれば、「同調圧力」も感じないで生きて行けるでしょうが、普通の脳の配線をしていれば、生きにくい事になるでしょう。

会社の行事や慣行が、嫌でたまらないひとは、ほぼ「出世」できませんよ。従って、給料が、定年まで「薄給」のままです。

会社の中で、出世できる人は、この「プルシットジョブ」をちゃんとしてきた人たちが多いのです。 これを「くそくらえ」と思って会社の中で働くと、万年 平社員になってしまいますので、実力のある方は、組織を去った方が良いでしょう。

 

▮スマホを捨てたい子どもたち: 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方 山極 寿一 (著) 

目次
第1章 スマホだけでつながるという不安――ゴリラ学者が感じる人間社会の変化
第2章 僕はこうしてゴリラになった――生物としての人間を知るために
第3章 言葉は人間に何をもたらしたのか――ゴリラから見た人間世界
第4章 人間らしさって何?――皆で食べ、育て、踊る人間の不思議
第5章 生物としての自覚を取り戻せ――AIに支配されないために
第6章 未来の社会の生き方――生活をデザインするユートピアへ
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6.正月休みに読みたい書籍

1)脳科学

(1)脳を司る「脳」 最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき

【書籍紹介】 脳を司る「脳」 毛内 拡(著)

 

(2)脳研究最前線 〜世界では今、脳研究はここまで進んでいる

 

(3)眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話: ヒトの脳はフシギでいっぱい 身近な疑問でナゾを解明

基礎的なことを知りたいなら、この1冊が良いのではないでしょうか。

 

(4)スマホ脳   精神科医、アンデシュ・ハンセン。

脳科学的見地からスマホが、脳に与える恐ろしい影響に警鐘を鳴らした1冊です。

『スマホ脳』は、2019年、スウェーデンで刊行されました。前作『一流の頭脳』は世界的ベストセラーとなっています。

矛盾していますが、
こうしたスマホやアプリを開発した世界のIT企業のCEO、あるいはベンチャー投資家たちの多くは、スマホやタブレットの危険性を熟知しています。そのため彼らはわが子のデジタル・デバイスへのアクセスを認めていないか極めて厳しく制限しています。

Appleの創始者のスティーブ・ジョブズも、我が子にタブレットを使わせななかったそうです。 ガキに与えてはいけない「オモチャ」なのです。

ガキと同じのレベルの人間が持っていても、同じような弊害が沢山、発生するのです。

デフォルト・モード・ネットワーク」と云う言葉を知っている方なら、脳がどのような状態になるか、わかると思います。

 

2)児童虐待

この問題も、コロナ禍の中で、確実に発生件数が増加している問題があります。

(1)児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか

目次
第1章 ルポ 厚木男児遺体放置事件
第2章 「近代家族」という呪縛―二つの虐待事件を追って
第3章 国家と家族のあいだで―「満州女塾」再考
第4章 社会につながれない「ニューカマー」たち―川崎中1殺害事件の深層にあるもの
第5章 育児は母親だけの義務か?―母性から降りる、共同体で支援する
付録 誤解される「子どもの精神障害」―児童精神科医・滝川一廣さんとの対話
終章 家族はどこへ向かうのか―虐待予防の現在、そして新しい家族の形のために
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(2)虐待にさらされる子どもたち―密室に医学のメスを:子ども虐待専門医の日常

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【社会問題:児童虐待、DV】 児童虐待 昨年(2020年)度は20万件超で過去最多 厚労省まとめ

 

3)社会学

(1)私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む

 

(2)自粛バカ  リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋  池田清彦 著

 

(3)感染症と民衆: 明治日本のコレラ体験

幕末から明治中期にかけて間欠的に大流行し、その高い致死率が民衆に脅威を与えたコレラの時の状況が記載されています。

 

(4)空気が支配する国

【書籍紹介】「空気が支配する国」 物江 潤 (著)

日本の場合、なぜ、クソ空気に支配されてしまうのでしょう。

著者は、この同調圧力の強さと言うよりは、「空気」の持つ曖昧な「」というものが強い力を持つ国なのではないかと指摘する。

明確な「掟」が存在しない代わりに「曖昧な空気」というものがその場を支配し、「掟」となっていくのではないか。

この疑問は、私も持っていましたが、そろそろ答えを出しても良いでしょう。そんなに難しい疑問でもないのです。 簡単なことなのです。

この「クソ空気」を説明するのに難しい言葉は必要ないのです。 何故なら「クソ」ですので、そんな說明は必要ないのです。

 

(5)ルポ 不機嫌な老人たち

目次
第1章 従業員を悩ますシルバークレーマーたち―なぜ、高齢者の客はイラついているのか
第2章 ネットに呑み込まれる人々―デジタルシニアの落とし穴
第3章 場違いの現役感をまき散らす元管理職たち―なぜ、普通のお年寄りになれないのか
第4章 寂しいお年寄りたち―口をつぐむ男性、しゃべり続ける女性
第5章 老成しない老人たち―“元気”と“機能低下”の狭間で
終章 長い老後を機嫌よく生きるには

自業自得でもあるのですが、世の中から取り残された、可愛そうで、小賢しい、老人達の実態なのです。

 

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