【書籍紹介】 2015年 冬休み 読んでおきたい書籍6冊です。

2015年 冬休み 読んでおきたい書籍6冊です。

今年も、もう、1週間を切りました。私は正月休みに読みたい書籍を書店で、物色している所ですが、やはり、人類学、脳神経学、宇宙物理学などの書籍に目が行ってしまいます。

人工知能の「ディープラーニング(深層学習)」に応用されている脳をシュミレートする様なシステムは、どうしても、脳神経学を避けて通る事はできません。本当に人工知能が発展するには、今のノイマン型のコンピューターではなく、量子コンピューターの開発が不可欠です。

人間の神経細胞(ニューロン)の数は約1千億個、シナプスの数は約100兆個と云われています。
人間の脳を量子コンピューターでシュミレートできたとして、人工知能が「意識」、「心」まで持てるようになるのでしょうか。。。。。人間の脳の様に、神経ネットワークが、どう発火すれば、「意識」が生まれるのか、未だに分かっていません。

そんなこんなのお勧めの6冊です。

1.人類学

1)人体600万年史(上・下): 科学が明かす進化・健康・疾病

現生人類の脳や体の進化の過程と環境のミスマッチなど、ちょっと違う視点から、人類の成り立ちについて、なぜ、二足歩行をするようになったのか? 大変面白いので紹介します。

目次
序論―人間は何に適応しているのか

第1部 サルとヒト(直立する類人猿―私たちはいかにして二足歩行者となったか;食事しだい―アウストラロピテクスはいかにして私たちを果実離れさせたか;最初の狩猟採集民―現生人類に近いホモ属の身体はいかにして進化したか;氷河期のエネルギー―私たちはいかにして大きな脳と、ゆっくり成長する大きな太った身体を進化させたか;きわめて文化的な種―現生人類はいかにして脳と筋肉の組み合わせで世界中に棲みついたか)

第2部 農業と産業革命(進歩とミスマッチとディスエボリューション―旧石器時代の身体のままで旧石器時代後の世界に生きていると‐良きにつけ悪しきにつけ‐どうなるか)

 

2)第三のチンパンジー: 人間という動物の進化と未来

目次
第1部 ありふれた大型哺乳類(三種のチンパンジーの物語;大躍進)
第2部 奇妙なライフサイクル(ヒトの性行動;人種の起源;人はなぜ歳をとって死んでいくのか)
第3部 特別な人間らしさ(言葉の不思議;芸術の起源;農業がもたらした光と影;なぜタバコを吸い、酒を飲み、危険な薬物にふけるのか;一人ぼっちの宇宙)
第4部 世界の征服者(最後のファーストコンタクト;思いがけずに征服者になった人たち;シロかクロか)
第5部 ひと晩でふりだしに戻る進歩(黄金時代の幻想;新世界の電撃戦と感謝祭;第二の雲)
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チンパンジー、ボノボと人間の遺伝子は、「98.4%」が同じです!!。つまり、人間は「第三のチンパンジー」か。。。

たった「1.6%」の差異が、なぜここまで大きな違いを産み出したか? ジャレド ダイアモンド博士が考察します。

 

2.コネクトーム: 脳の配線はどのように「わたし」をつくり出すのか

目次
第1部 脳は大きい方がいい?(天才と狂気の原因を探す;脳の地図を作る)
第2部 コネクショニズム(なぜニューロン同士はつながるか;ニューロンはどうつながっているか;記憶はいかに貯蔵されるか)
第3部 脳を決定づけるのは遺伝か環境か(脳はどのように育つか;脳はどこまで変われるか)
第4部 コネクトミクス(脳細胞を撮影する方法;脳の配線をたどる;脳を切り分ける;コネクトームから記憶を解読する;複数のコネクトームを比較する;脳を治す)
第5部 人間の限界は超越できるか(保存した死体から復活?;シミュレーションとして生きる?)

「コネクトーム」とは、脳のニューロン(神経細胞)とシナプスによる神経細胞ネットワークつまり、脳の配線図のことです。

冒頭、「遺伝子があなたのすべてではない。 あなたはあなたのコネクトームなのだ」と。。そう生まれてからも、この配線図は変化するのです。

「知能が低い」のは生まれつきですので仕方ないですが、「バカ」は生まれつきではない、ほぼ自分のせいです。

 

3.量子力学で生命の謎を解く 量子生物学への招待

目次
第1章 はしがき
第2章 生命とは何か?
第3章 生命のエンジン
第4章 量子のうなり
第5章 ニモの家を探せ
第6章 チョウ、ショウジョウバエ、量子のコマドリ
第7章 量子の遺伝子
第8章 心
第9章 生命の起源
第10章 量子生物学―嵐の緑の生命
エピローグ 量子革命

物質を小さく分解して行くと、分子、原子、素粒子の単位に分類できるようになりましたが、じゃ、一体、素粒子は何からできている?

量子生物学」を紹介した書籍です。 初めてです。 ちょっと珍しい本ですね。

 

4.宇宙が始まる前には何があったのか?

目次
まえがき 宇宙は無から生じた
はじめに 何もないところから、何かが生まれなくてはならない
第1章 いかに始まったのか?
第2章 いかに終わるのか?
第3章 時間の始まりからやってきた光
第4章 ディラックの方程式
第5章 99パーセントの宇宙は見えない
第6章 光速を超えて膨張する
第7章 2兆年後には銀河系以外は見えなくなる
第8章 その偶然は人間が存在するから?
第9章 量子のゆらぎ
第10章 物質と反物質の非対称
第11章 無限の未来には

NHKで放送した「宇宙白熱教室」を観ると、ローレンス・クラウス博士のお話の内容も分かり易くなると思います。

 

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