【書籍紹介】2019年 秋の夜長、まとめて書籍を読みながら思考してみましょうか

2019年9月24日、
本日の書籍紹介は、「秋の夜長、まとめて書籍を読みながら思考してみましょうか」です。

毎日のように、本屋さんで、書籍をあさっていると、日々のテレビやネットのニュースの中で、世間で話題・問題になっている事柄が、ちょっと時間は経ってしまいますが、深く掘り下げて、書籍化されている場合が多いのです。その中でも自分の興味の湧いた書籍を見つけて読んでみると云う楽しみがあります。

自然科学系の現代社会、脳科学、人工知能、人類学など、最新の情報が欲しいため、タイムラグのある「図書館」は、殆ど利用しません。新刊本を狙います。 従ってほぼ紙の書籍を購入するので金がかかりますね。

各書店を回り「平積み」にされた、新書、文庫本を眺めていると、本当に楽しいです。

書籍の買い方
私の場合、興味のある書籍をすぐに購入することは、滅多にありません。

なぜなら、すぐに購入すると、読まないで「積読」になったりする書籍が増えるからです。興味のある書籍は、必ず、スマホで表紙を写真に撮っておきます。 後は、公共の交通機関やスタバなどで、手の空いた時に「ブクログ」と云う、自分が読んだ・読みたい書籍を管理できるサイトに登録しておきます。

こうして管理すると、むやみやたらに書籍を購入してしまうのを避けることができます。
「ブクログ」の管理画面からアマゾンなどのサイトにジャンプすることができますが、ネットからは、殆ど購入しません。なぜなら、紀伊國屋、三省堂書店で、自分の目で、目次を見て中身を少し読んで、どんな書き方をしているかを確かめてから購入するかどうかを決めるからです。

読みやすさは、結構大事です。 後は、余りにも難解な文書も、私ごときの「脳」では理解できない書籍あり、いくら興味のある題材でも、ちょっとパスします。 あと、余りにも統計データが多く記載されていて、これがファクトだ!!的な物、「HOW TO」物、などは遠慮します。

 

1.社会問題(虐待、非行)

許せないけど、結局は、他人事だと思ってすぐに忘れてしまう事柄ですが、自身が経験がない事柄は、自身がその「社会構造」の底辺に埋没してしまったとき、たぶん、初めて気が付くが、抜け出すことができなくなる状態に落ちいるのです。大抵、「まさか自分は。。」と思うだけで、それ以上の思考は働きません。

この社会構造の中で、どのような「脳」の配線を持った人たちなのか、なぜそのような脳の配線状態になるのか、ということを少しでも知れば、「ダイバーシティ」の意味も自ずと理解できるようになるでしょう。

」自身が、発達障害、人格障害、愛着障害になっていれば、その子供は「知能」や「脳」にも影響を受けるし、その様な親の何割かは「毒親」で、確実に子供に影響を及ぼします。 この連鎖を断ち切るのは、至難の技では有りません。 密かに、家庭内で行われていることですので無理です。

本質的な原因は、子供ではなく、「養育環境」だったり、親の「脳の配線」が異常だったりの影響で、子供も影響を受けてしまう場合が、殆どでしょう。 この「連鎖」を止めるのは難しいのです。

 

1)子どもを攻撃せずにはいられない親 (PHP新書)

 

2)ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)

児童精神科医の著者は、多くの非行少年たちと出会う中で、何で悪いことをしたのか「反省する以前の子ども」が沢山いるという事実に気づき、少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない(丸いケーキを3等分にできない)非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだということを実感したそうです。

人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的な方法(メソッド)を公開しています。

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3)虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか

 

4)虐待死 なぜ起きるのか,どう防ぐか

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5)児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか

 

6)告発 児童相談所が子供を殺す (文春新書)

児童福祉司が、どんな資格や能力を持って、職務についているのか? 全く想像もできないほど、はっきり言ってダメです。 こんな人達が、へなまずるい親を相手に戦えるわけが無いように思います。 これもこのような状態にして、おく、国の責任が大きいでしょう。

このなんだかよくわからない「資格制度」から、人員の増加のみならず、見直さないと、同じことが、繰り返されるのは、誰の目にも予想できます。

専門家の「顔」をした、「小心者」の集団でしかないのです。

 

7)ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る

本書は、2014年末に放送されたNHKスペシャル「調査報告“消えた”子どもたち―届かなかった『助けて』の声」の書籍化です。

 

8)ルポ 虐待: 大阪二児置き去り死事件

 

 

2.社会学

日本社会の仕組みを認識するということは、ただの「動物」では有りませんので、知っておく事が必要ではないでしょうか。

現状、社会の中で、色々な問題が、起こっていますが、社会構造上、上位の階層の人間たちが、変えようとしなければ、何も変わりません。 上位の階層は変わりたくないのですが、下位の階層の人間たちは、平成の30年間で、格差の問題など、疲弊して大きく変わってきている。

どんな、力が働いて、今の状態になっているのか、認識しておくことがとても、大切で、大衆は、「ポピュリズム」を利用されると、過去の歴史から観ても、簡単に騙されてしまいます。

ただ、社会の仕組みをある程度、知ってしまうと、そこから抜け出すことが、どんなに大変か、認識できる様になり、世の中が嫌になることもありますので、どうなんでしょう? 知らないほうが、身のためかもしれません。

 

1)日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学

 

2)私たちの国で起きていること 朝日新聞時評集 (朝日新書)

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3)悪と全体主義―ハンナ・アーレントから考える

全体主義は、いかにして起こり、なぜ誰も止められなかったのか。この漠然とした現象の起源と機序を「歴史的」考察によって突き止めようと試みたのです。

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4)怖い凡人

 

5)(日本人) 橘玲

著者 : 橘玲
幻冬舎
発売日 : 2012-05-11

 

6)「世間」とは何か

 

7)新・日本の階級社会

 

8)同調圧力

 

3.人類学

人類学を必ず、持ってくるには、訳があります。何が、正常なのか、何が異常なのか、人類の歩んできた、ホモ・サピエンスが、繁栄してきた理由も認識しておくべきでしょう。

人類は、多分、一番弱い生き物でしょう。 しかし、集団を形成して、幻想を信じて、これだけ繁栄できたのには、訳があります。 これは人間の脳の発達にも関係する事柄です。

 

1)人類は噛んで進化した:歯と食性の謎を巡る古人類学の発見

 

2)進化論はいかに進化したか (新潮選書)

 

3)サピエンス異変――新たな時代「人新世」の衝撃

 

4)交雑する人類―古代DNAが解き明かす新サピエンス史

 

5)絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか

ジャレド・ダイアモンド著
ジャレド・ダイアモンド博士の著書は、実に興味深い内容が記載されています。NHKの番組でも、学生たちと野外で講義している様子が放映されていますが、参加したいものです。

人間の本質的な部分を垣間見ることのできる書籍です。

 

6)銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

 

7)文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの

 

8)若い読者のための第三のチンパンジー

 

 

4.現代思想・哲学

今、世界で最も注目を浴びるドイツの哲学者「マルクス・ガブリエル」氏
1980年生まれ。現在、ボン大学教授。

マルクス・ガブリエル著

1)なぜ世界は存在しないのか

唯物論、構造主義など、ちょっと、事前に、哲学、思想関係の書籍を読んでいないと、ちょっと難しいかもしれません。

 

2)「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学

私のように、「脳」を神経科学の手法で紐解こうとする考え方から、真っ向から反対の物の考え方が、記載されています。

 

3)資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 (集英社新書)

本書は、「欲望の資本主義」「ニッポンのジレンマ」「人間ってナンだ?超AI入門」など、異色の番組を次々と世に送り出してきた、NHKの敏腕プロデューサー「丸山俊一」の手による、ドイツの若き天才哲学者マルクス・ガブリエルのドキュメンタリー番組「欲望の時代の哲学~マルクス・ガブリエル 日本を行く~」を、一冊の本にまとめたものである。

 

5.歴史学

ユヴァル・ノア・ハラリ は、イスラエルの歴史学者。
1976年生まれ、ヘブライ大学歴史学部の終身雇用教授 。

ユヴァル・ノア・ハラリ著>

1)サピエンス全史(上・下)文明の構造と人類の幸福

我々、人類:ホモ・サピエンスについて、石器時代から21世紀までの人類の歴史を概観していて、主に自然科学、特に進化生物学の観点からもそのテーマが語られるユニークな著書です。

 

2)ホモ・デウス (上・下): テクノロジーとサピエンスの未来

『サピエンス全史』が人類の「これまで」を綴ったものなら、本書は人類の「これから」を描いたもので、ホモ・サピエンスからホモ・デウス(神のヒト)へのアップグレードを目論んでいる。

 

最後に、
本を読む習慣のない方は、よく「何を読んでいいか分からない」と云うのが殆どだと思いますが、テレビやネットのニュースのように表面的な、薄っぺらな情報ではなく、世の中の事柄に「好奇心」を持っているかどうかでしょう、一生、自分の周り半径5m以内しか認識出来ない人は、必然的に興味が湧かないでしょうが。

情報の入手方法の一つとして、
「Googleアラート」にキーワードを登録しておけば、関連するニュースや書籍情報もメールで入手できますし、またアマゾンの「欲しいものリスト」などに書籍を登録しておけば、関連する書籍を嫌でもメールでお知らせしてくれます。

せっかく、情報を入手出来る道具「スマホ」を所有しているのですから、バカ動画、エロ動画、バカゲームなど暇つぶしのオモチャとして使うのでは無く、情報を収集する道具として使えば、総務省が今、やっきになってやっている携帯電話の料金についても、安く使える携帯電話会社がいくらでもあり、ユーザーがそちらに移動すれば、必然的に安くせざるを得ないのですが、いかんせん、知能の低いユーザーが、圧倒的多数なので、安い会社に移動することも不可能なのです。

総務省は、キャリアを叩く暇があるなら、国民を叩けば?

安く使える通信会社など、腐る程あると!

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