本日のお題は、
頭の配線のおかしい「バケモノ」に支配されてしまう、普通のクズ人間(思考停止した凡人)のお話です。
▮会社組織の中で、普通のクズ人間達が、「バケモノ」に権力を握られて、支配されてしまう構造について、経験も交えて考えてみましょう。
最近では、大手の中古車販売会社の事例が、良い例でしょう。
従業員は、転職しようとしているが様子見で、そんなに辞めていない。改革が進むだろうと期待しているが、株主が今のままだと、体質は何も変わらないだろう。
最後に、首尾よく「バケモノ」を血祭りに上げたり、退場したとしても、それで一見終わったように見えますが、組織の中が、腐ったままで何も変わっていない場合が多々あります。なぜなら、バケモノの下で働くのが、ある意味、楽な人間(言われたことしかしない腐った社員)ばかり残ってしまったからです。
そして普通のクズ人間(思考停止した凡人)の特徴は、圧倒的に「無知」なのです。 発達障害、人格障害、愛着障害など「脳」に関する知識が皆無なのです。
始末に負えないという部分では、「バケモノ」も「普通のクズ人間(思考停止した凡人)」も同じようなものです。
1.一度腐ったものは、元には戻らないと言われる由縁
ですので、同じにならない様に、「バケモノ」と「普通のクズ人間(思考停止した凡人)」の正体を見てゆきましょう。
1)モンスター(バケモノ)が好む場所
そして、「バケモノ」は、どこからか、必ず「思考停止した凡人」のたくさんいる所に湧いて出てくるのです。 そうしているうちに組織内の「普通のクズ人間」も、何も変われませんので、また「バケモノ」に支配されてしまう。
まずは、このモンスター(バケモノ)とは、何者なのか? 「脳」がどのような認知構造をしているのか? 下記の関連記事を参照して、体系的に学んでおいた方が良いでしょう。
—関連記事—
▮自己愛性人格(パーソナリティ)障害の精神構造と特徴
発達障害、人格障害、愛着障害について脳神経学などの生まれつき、幼児期の養育環境によって、人間の脳は、自分を守るために「無意識」のうちに、人とは違った考え方をする様に脳の配線が変化してしまう事をあるが、中でも、この「人格障害」は厄介で、被害に遭わないと、決して認識できないでしょう。 普段は何も変わりませんので、追い込んで初めて正体を現します。
・社会の中に潜む「自己愛性パーソナリティ障害」と診断されそうな「化け物(モンスター)」について
▮バケモノに支配されと云う意味において、こんな例もあります。
忘れられた「境界知能」の人々が、この世の中に、結構いるのです。どんな人か?
2)バケモノが発生しやすい、発生してしまう環境で多いのは
人の集まる所に発生するのは当たり前だが、そんな組織とは知らずに入社してしまうのです。但し、「思考停止」していて、「事なかれ主義」が大好きで、「給料さえもらえれば良い」と考えていれば、何も問題ないでしょう。
<特に会社組織内>
▮親会社から、子会社への関係
親会社から、子会社に、トップとして降りてくる役員などに、クズが多い。構造的、環境的には、一番発生しやすい場所(職場)でもあります。
親会社に置いておきたくないから子会社に定年近くなると追い出されるのです。本当に役に立つ奴なら本社に置いておくでしょう。
▮同族経営者が代々いる場合
これはどうしようもなく、代が替われば、何とかなる場合と、そっくり引き継がれる場合があるでしょう。 そうなった時、自分が逃げ出すことができるかどうかだけです。
▮経営トップとは限らず、社員の中にも居るのです。
「頭がおかしい」のレベルを超えて、脳の配線と機能が、普通の人と違うのです。
3)そこが一番問題で、なぜなら、支配されていた「普通のクズ人間(思考停止した凡人)」が、何も変わろうとしない場合が有るからです。
ですので、支配されいた「普通のクズ人間」も排除する必要が有るのですが、排除せずに戻すにはどうしたら良いのか、これがちゃんと考える事ができないと、その組織は何も変わらないでしょう。
一度腐ったものは、元には戻らないと言われる由縁です。
4)「バケモノ」に利用される理由
「バケモノ」に支配されてしまう、普通のクズ人間などは、いつでも、どこでも、普通に存在します。 必ず「バケモノ」に利用されます。
なぜなら、弱いからです。 「思考停止」しているからです。
だから、強くなければ、必ず「バケモノ」に支配されるのです。
「No!」と言えないのですから。
自分は、大丈夫と思っているなら、余りにも世間知らずの普通のクズ人間です。今、その立場にいないだけで、強くなければ、「バケモノ」が現れると、殆どの人は支配されるのです。
「俺は、私は、大丈夫」と言えるのは、完全に、経済的、精神的に自立している人間か、もしくは同じ「バケモノ」だけでしょう。
—関連記事—
・【面白記事】 9割の悪事を「教養がない凡人」が起こすワケ
2.頭の配線のおかしい「バケモノ」に支配されてしまう、普通のクズ人間が覚えておくべき「バケモノ」の分類
1)絶対に関わってはいけないタイプの「バケモノ」の分類・特徴
精神科学で「邪悪な性格特性」とされている3つのパーソナリティ特性を持つ、世の中には、関わってはいけないタイプの「人(バケモノ)」たちがいます。
それは、「ダークトライアド」と云います。
人間であれば、誰でも持っている感情ですが、脳の配線がおかしいために、度を超す、罪の意識なく、行使することに快楽を覚える「バケモノ」が居ることを覚えておかないと、取り返しのつかない事になります。
3つのパーソナリティ特性
1.自己愛傾向(ナルシシズム)
誇大性、自尊心、エゴージズム、共感性の欠如が特徴行き過ぎた「ナルシスト」のことを「自己愛パーソナリティ障害」とも呼ばれる。
2.マキャヴェリアニズム
対人操作、搾取、道徳観に対する冷笑的無視、自己中心や欺瞞を特徴
3.サイコパシー
継続的な反社会行動、衝動性、利己主義、無反省を特徴反社会性パーソナリティ障害として、分類もされており、精神病質とも呼ばれる。
特に、注意が必要な人格障害は、反社会性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害の2つです。組織の中に潜んでいて、ヒエラルキー上も、かなり、上位のポジションに位置している場合も十分にあります。
3.パーソナリティ(人格)障害の認識に対して、必ず認識しておく必要のある分類項目があります。
『精神障害の診断と統計マニュアル』(DSM)によるパーソナリティ(人格)障害の分類
▮アメリカ精神医学会によって10種類に分類され、更に、大きく3つのグループに分類されています。
(1)A群(クラスターA)、奇異型 (odd type)
妄想性パーソナリティ障害、スキゾイドパーソナリティ障害、統合失調型パーソナリティ障害
(2)B群(クラスターB)、劇場型 (dramatic type)
反社会性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害
(3)C群1(クラスターC)、不安型 (anxious type)
回避性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害、強迫性パーソナリティ障害
その中で、特に(2)B群の中に入っている、反社会性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害について、ちゃんと、認識しておくべきでしょう.
1)反社会性パーソナリティ(人格)障害
殆どの人は「バケモノ」に支配されるのです。。。と言いましたが、取り込まれないようにするには、近づかなければ良いのですが、人間の「脳」の特性を理解していないと、気が付いた時には、取り込まれてしまいます。
この意味において、脳の障害について、ちゃんと、認識しておく必要がありますが、これさえもできていない為、うかつに近づてしまい、気が付いた時には、取り込まれ、逃れられない状態になって、一緒に悪事を働いてしまいます。
脳の機能不全で云えば、
・発達障害、・愛着障害、・パーソナリティ(人格)障害が有りますが、特にパーソナリティ(人格)障害についてです。
「パーソナリティ障害」は、以前「精神病質」、「人格障害」と訳語されていた。
現在の呼び方は
・「精神分裂病」 —->「統合失調症」
・「痴呆」 —->「認知症」
・「人格障害」 —>「パーソナリティ障害」と、それぞれの名称が変更されています。
■「精神病質」は、「性格の偏りのために自分で苦しんだり、周囲を苦しめている」という概念で、犯罪などを起こす異常者のイメージを持たれた用語でもありました。
■「人格障害」も、人格という日本語に道徳性と結びついた「人格者」といったイメージがあります。それで、誤解しないように、現在では「パーソナリティ障害」と呼ばれています。
「パーソナリティ障害」は、「考え方」、「受け止め方」や「振るまい」が、いちじるしく普通から逸脱した性格です。 実際に、関わらないと理解(認識)できないでしょう。
アメリカ精神医学会による『精神障害の診断と統計マニュアル』(DSM5)による「パーソナリティ障害」の分類によれば、反社会性パーソナリティ障害、境界性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害などが、最近よく耳にする障害です。
その中で「サイコパス」、「ソシオパス」という言葉は、なぜか「DSM5」では定義されていませんが、「反社会性パーソナリティ障害」という診断基準に入っています。 こいつが、一番 厄介な奴で事件を起こす確率も高いのです。
<原因>
「パーソナリティ障害」は、単に性格の問題では無く、「生まれ持っての脳の特性」、「幼少期のトラウマ」、「劣悪な環境」、「育て方」に影響を受けていると云われていますが、いまだ、はっきりと原因や因果関係が分っていないのが現状です。
—関連記事—
・パーソナリティー(人格)障害(PD)って、どんな障害?
・自己愛とは何か? 障害者殺傷事件 元職員は「自己愛性パーソナリティー障害」か
サイコパスは異常であるが病気(精神病)ではなく、ほとんどの人々が通常の社会生活を営んでいる。そのため、現在では精神異常という位置づけではなく、パーソナリティ障害(人格障害)とされている。そのため、日本では「反社会性パーソナリティ障害」と名称されている。
法的にも、精神異常として認めてしまうと、犯罪を犯した時に、法的に罪を問えなくなりますので、「精神異常者」としいては扱われない様です。
<特徴>
犯罪心理学者のロバート・D・ヘア博士によると、サイコパスは、下記の7つの特徴を有する。
(1)良心が異常に欠如している
なんのためらいもなく嘘をつくことができます。他者に対してある程度の感情移入や同情心をほぼ持たない。
(2)他者に冷淡で共感しない
他人に感情移入をすることができないので、感動して涙を流すことも無い。但し、自分を有利に持ってゆく、心は最大限持っている。 つまり「認知的共感力」は持っているが、ヒトを利用するために使う。 しかし「情動的共感力」がほとんどないのです。
(3)慢性的に平然と嘘をつく
息を吐くように嘘をつける、嘘をつくことへの良心の呵責など全く無い。
(4)行動に対する責任が取れない
自分が何か間違ったことをしたときや、もしくは、そもそも自分に非があったことを認めるのは非常に難しい。そのため自分自身がしたことで、他人にバレていようとも、特定の行動に対する責任を否認する傾向にある。
(5)罪悪感がまったくない
平気で友だちの彼女に手を出したり、友人を裏切ったりします。他人の気持ちが理解でず、自己中心的な行動をとります。
(6)自尊心が過大で自己中心的
付き合っていて、別れる場合はゆっくりと冷却期間を置く必要があります。急な別れは、相手を逆上させてしまいます。
(7)口が達者で表面は魅力的
自己中心的で、頭の回転が早く、競争を好むため、論理的な思考回路を持っている。
浮気、DVを平気で繰り返す男などは、ほぼ「サイコパス」でしょう。
冷淡ではないが、「他者に共感しない」と云う部分は、ADHD、ASD(アスペルガー症候群)と共通する部分も有ると思います。 心の中に「自分」しかいないのです。
アメリカ精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)」では、次の特性のうち、3つ以上あてはまると「反社会性パーソナリティ障害」と定義される。
1. 日常的に法を犯す、または法を軽視している
2. つねに嘘をつき、他者を騙そうとする
3. 衝動的で計画性がない
4. けんか腰で攻撃的
5. 他者の安全性についてほとんど考慮しない
6. 無責任で、金銭的にルーズ
7. 良心の呵責や罪悪感がない
<サイコパスの症状にも幅があります>
▮アンソニー・ホプキンスが演じる映画『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターみたいな人間だけが、残忍なサイコパスではありません。
▮サイコパスやサイコパスの傾向を持つ人間が、全部、犯罪者であったり、シリアルキラー(連続殺人者)になる可能性が高いわけではなく、逆にその無情で直情的な性格のせいで、社会的に成功している人も多いのです。
特定の職種において、サイコパスの特徴がみられやすい傾向にあるという結果が出ている。
▮「サイコパス度が高い職業」トップ10とは?
・企業の経営者
・法律家
・TVタレント
・セールスマン
・外科医
・ジャーナリスト
・警察官
・聖職者
・シェフ
・公務員
2)自己愛性パーソナリティ障害
誰でも「自己愛」が無い人はいませんが、これが強烈な奴です。
分かりやすく説明するのは、非常に難しいのですが、下記の複数の症状を有した奴です。
自己愛性パーソナリティ障害の症状
- 人より優れていると信じている
- 権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
- 業績や才能を誇張する
- 絶え間ない賛美と称賛を期待する
- 自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
- 人の感情や感覚を認識しそこなう
- 人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
- 人を利用する
- 劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
- 嫉妬されていると思い込む
- 他人を嫉妬する
- 多くの人間関係においてトラブルが見られる
- 非現実的な目標を定める
- 容易に傷つき、拒否されたと感じる
- 脆く崩れやすい自尊心を抱えている
- 感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える
ウイキぺディアから参照
非常に、判定するのが、難しい障害です。
なぜなら、この特徴をみると、自己愛性パーソナリティ障害に近い奴は、最近、腐るほど、居るように思いますが、どうでしょう。
ここまで来ると、「性格が悪い」という問題ではなく、人格が崩壊しているのです。だから、人間扱いをして、対応すると、手痛い目に合います。
例えば、
▮温室で育ち、甘やかされて育ち、勉強しかできない、クソガキ「エリート」にも、このような症状を有した「バケモノ」が多いのが特徴です。
▮学校で「いじめ」や「事件」を起こした「加害者の親」など、他者への共感能力が全面的に欠落した、親がかなりの数で存在するのです。 まさに、「この親にして、この子あり」の状態で、一番、始末に悪いのです。
▮モンペ(モンスターペアレント)もある意味、発達障害や、こんな人格障害者が多いと言われています。
▮店で、自分の購入した商品に、不条理な文句を付けて来る「クレイマー」の類も、こんな奴らが多いのです。
自分が、どれだけ「クズ人間(バケモノ)」なのか、分かっていないのです。認識できればバケモノではないのです。
4.「バケモノ」に支配されて、「普通のクズ人間」にならないようにするには
ここまで、説明すれば、どんな頭の配線か、認識できるでしょう。
1)まずは、近寄らない事
あとは、自分が、当事者にならないように、その場に、その組織、団体に近寄らない、また、その場所から抜け出す事が出来るかどうかだけです。
相手は、自分の弱さを見抜いて、利用してきますから、弱さをみせないように、ちゃんと逆らうことを忘れない事です。そして、逆らった時に、排除される事を恐れない事です。
大抵の人間は、「金」が入ってくるかどうかで判断するでしょうだから、「普通のクズ人間」になり下がらざるを得ないのです。
ですので、怪しい組織、集団。団体には、危険を察知して、近づかない事です。
無知で「心」が弱いと、自分を認めてくれる、仲よし、良い人と勘違いして、簡単に取り込まれる。
2)気が付いた時に、さっさと逃げられるかどうか。
要は、「金」や「地位」や「名誉」が大好きな人間は、一番注意が必要ですが、大好きな故に簡単に取り込まれて、一緒に悪事の加担をしてしまうのが「普通のクズ人間」の性でしょう。
私も、人生、2度ほど、「バケモノ」に取り込まれそうになった経験がありますが、「金」や「地位」や「名誉」を求めていれば、確実に取り込まれていたでしょう。
その一つは、1人の「バケモノ」が去った後の会社組織(子会社のトップ)も知っていますが、取り巻きは居ませんでしたが、会社のコンプライアンス(業務上横領が激しかった)は、まともになったように思いますが、取り巻きにならなかった人間たちも、優秀かといえば、やはり、「ことなかれ主義」が、はびこったままで、居なくなっても都合の良いところは何も変わらず、企業としての活気や組織力は、グダグダのままです。
逆に言えば、「バケモノ」が、はびこった理由の一つに、この様な状態の会社だったからでしょうと思います。
元々、腐った会社に「バケモノ」がやってきて、やっと居なくなっても、元に戻るだけ。。という事が分かります。 これから「良くしよう!!」なんて考える奴は、皆無なのです。
毎日、言われた事だけやって、毎月、給料さえもらえればいいんですから。。。
そう考えると、「バケモノ」が例え、居なくなったとしても、「腐った組織」は、根本的には変わらないという事が分かります。
ですので、「腐った組織」かどうかを見分ける能力も必要ではないかと考えます。「バケモノ」が入り込みやすいので、こんな奴が入ってきた時に、自立していて、さっさと逃げられるかどうかだけです。
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