【面白記事】 9割の悪事を「教養がない凡人」が起こすワケ

2018年8月7日、
本日の記事は、「9割の悪事を「教養がない凡人」が起こすワケ」です。

なぜ、この記事を選んだかというと、いつも不思議に思っている事が有ります。

それは、戦後70年以上経ち、終戦記念日(敗戦記念日)近くになると、戦時中の悲惨さを語り継ごうとする動きが毎年のように起こりますが、大切なことは「悲惨さを語り継ぐ」ことでは決して無いと思うからです。

悲惨な状況を作り出してしまった原因について、国民は一切関係ないとでも云うのでしょうか?

それは、ちょっと違うと思うのですが、戦争の悲惨な状況を語り継ぐことで、二度と起こらないのでしょうか?

なぜ、国民に「不都合な真実」を突きつけないのか?

世界史的な悲劇の主人公はヒトラーでもポル・ポトでもありません。そのようなリーダーに付き従っていくことを選んだ、ごくごく「普通の人々」です。だからこそ、私たちのような「普通の人」が学ぶことに、大きな意味があるのです。

第二次世界大戦時の日本も同じように、この『全体主義』の真っただ中にいましたが、「鬼畜米英」と言っていた、いま、まだ生きている高齢の「じいさん、ばあさん」戦争が始まり負けたその日まで、何が起こっていたのか、「犠牲者」面しないで、ちゃんと説明してほしいものです。

「全体主義」は、いかにして起こり、なぜ誰も止められなかったのか。 

「語り継ぐ」のなら、この部分でしかありません。

年に1冊の書籍も、自腹で購入して読む事も無い、自分の「無知」さにも気が付かない、バカが世の中の大半を占めていますので、いかんともしようがありません。

 

1.人間社会で、集団で事件を起こすときの特徴

例え、国レベルではなくても、日本の組織の中にこのような例がたくさんあるでしょう。
日大も、ボクシング連盟も同じです。 取り巻きが出来て、図に乗って強権を振るい、好き放題やって、反旗をひるがえさない限り、死ぬまで、やり続けるでしょう。 誰かが、止めるのですが、悲惨なことが起こってからでないと、止まらない事が多いにあります。

1)ある目的を持った組織や集団の中に取り込まれてしまう人間たちが必ず存在する。
どんなに優秀な人間でも、自分の弱さ、渇望など問題を抱えている人間を目ざとく、取り込み、仲間にしてしまうような奴がいる。

2)一旦、取り込まれると、抜け出すことのできない弱い人間。
取り込まれた後は、抜け出すことができなくなる。 なぜなら、裏切れば、自分が干されるか、殺されることは、バカでも理解できるでしょうから。

3)組織が、集団が、悪事に向かって動き出せば、誰も止められなくなる。
止めれば、裏切れば、自分が、干される、殺される。  だから、「思考を停止」させて、悪魔の様な人間の意のままに行動してしまう。

必ず、とりまきが居て、恐怖を背景に、悪事を繰り返してゆく。

 

2.歴史が繰り返すわけ

1)ドイツの場合

確かに、ドイツの場合は、ヒットラーという、「サイコパス」をみんなで投票で選んでしまったと云う経緯は有りますが、戦後、アルゼンチンに逃れていた、ナチス政権下でホロコーストを指揮した「アイヒマン」をとっ捕まえて、エルサレムで裁判を行うが、「凶悪で残忍な人間に違いない」と思っていたが、そうでは無かったと「ハンナ・アーレント」は『エルサレムのアイヒマン』で言ってしまい、アメリカ社会から猛烈な批判を浴びています。 しかし、この批判は何を物語っているのか?

アイヒマンは、上役の「命令」に従っただけでなく、自分は「法」にも従ったのだと主張したのです。「ユダヤ人が憎かったのではない」と。。。

人間は、どんなに「善人」面をしても、思考を停止すると「悪」に染まることがあるという事です。 「スタンフォード監獄実験」、「ミルグラム実験」でも明らかです。

人は、条件が整えば、誰でも「アイヒマン」になり得るという事です。

 

2)大衆とは

為政者の間で、大衆迎合だ!、ポピュリズムだ! と平気で言っても、怒りを感じない国民、その「愚かさ」に呆れます。でも、せっかくネットワークが発達したこの世の中で、情報を共有して、話し合えば、少しは知恵が出て来るように思いますが、発達したのはネットワークだけで、人間の脳の中のネットワークは相変わらず繋がっていないのです。

だって、毎日、仕事から帰って、風呂に入り、飯をくらい、酒を飲み、テレビを観て馬鹿笑いして、寝るだけの生活している、書籍さえも読まない階層の人間が、どれだけ大勢存在するか。。想像するだけでも怖い。

でも、こんな奴に限って、「くそ生意気」な事を言う。しかし、ほぼ、自分の頭で考えた言葉ではなく、せいぜい「テレビ」の受売りでしかない。 しかし、バレていいないと勘違いしているところが哀れなのです。

カスやクズ、バカやアホと云うと、失礼だ!と叩かれるが、そうではない、そのままでいてほしいから、為政者は絶対に言わないだけの話です。

為政者にとって「騙しやすい」から、この程度の国民が多勢に無勢で存在している方が、都合がいいのです。

カスやクズが、選挙で政治家を選んで、気がつくとカスやクズに騙される。。。だから、歴史は繰り返す。

 

3.企業でも同じことが繰り返してしまうわけ

ここからが、この記事を紹介するのですが、こんな風な、自主独立できている人は、なかなか居ないでしょう。

1)なぜ日本企業の従業員は「思考停止」してしまうのか?

一方、現在の日本に目を向けてみると、三菱自動車、東芝、神戸製鋼所、日産自動車など、わが国を代表する企業によるコンプライアンス違反という「悪」が次々に起こっています。

 

コンプライアンス違反を犯そうとする組織があったとして、当然ながらそれを問題だと思う内部者はいたはずです。ではこのとき、その内部者は具体的にどのようなアクションがとり得たでしょうか? 具体的には次の2つ、

・オピニオン
・エグジット

ということになります。

オピニオンというのは「これはおかしい、やめたほうがいい」と意見する、ということで、
エグジットというのは「こんな取り組みには俺はかかわらないよ、やーめた」といって仕事から遠ざかる、あるいは会社を退職するということです。

日本企業では、この2つの権利がほとんど行使できない。 なぜなら、

日本企業でこれがどうなっているかというと、ほとんど行使できないわけです。なぜ行使できないか? 従業員のその企業への依存度が高すぎるからです。

大企業で、いい給料を貰っていれば、誰も逆らえなくなる。 首になれば、収入が無くなる。それに変わる収入源やキャリアが何も無いのです。

雇用の流動性が低い、パラレルキャリアを持つ人が少ない。結果「システムを批判的に思考する」人がいなくなってしまう。これが、日本でコンプライアンス違反という「悪」を是正させる組織内の圧力が弱い、根本的な原因なのです。

こんなことは、言わなくても分かるでしょうが、要は、逆らって、首になれば、どこにも就職先なり、仕事が無くなり、収入を絶たれてしまうために、何も言えなくなることです。

 

4.人間の「愚かさ」を、ここが教育では、全く語られていないのです。

日本の場合、ある程度大きくなった子供がいても、家族内で、政治、経済の話を子供たちとしない。。。もっとはっきり言えば、できないのでしょう。

親が、何も考えていない「バカ」ですので、子供たちと議論すいる土台に立てないでしょう。集団の最小単位の家族の中でも、こんな話ができない、幼稚な国の国民です。

昔、GHQの「マッカーサー」が、「日本人の精神年齢は12歳の子供」といっていたように思いますが、間違っていないと思います。 いまでも幼稚園児並みでしょう。

本当は、「戦争の悲惨さを語り継ぐ」のではなく、「人間の、人類の、生き残るための本能を発動すると、同じことを繰り返す」という、人間の「愚かさ」をちゃんと教えることが必要です。 

だから、どんなに、戦争の悲惨さを伝えても、殺し合いが、同じことが起こってしまう。

このどうしようもない人類は、動物の生き残ろうという本能が、脳の中で、発動してしまう処にあるように思います。まさに自分の意志で動いているのではなく、無意識の本能が働くために、愚かな行為を文明が、どんなに進歩した時代にも「発動」してしまう。

人類は、生まれ持って、愚かで、弱い、それゆえに危ない生き物です。 だから、逆に生き残ったのでしょう。

愚かな「大衆」、「群衆」が、なせ、戦争に巻き込まれるかを「語り継ぐ」べきなのですが、どんなに文明社会が進んでも、「思考を停止した大衆」が存在する限り、また同じことを繰り返すのが人類なのかもしれません。

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