2022-07-18、
本日の書籍紹介は、「なぜ私は私であるのか」: 神経科学が解き明かした意識の謎(アニル ・セス著)です。
何だか、「哲学」的なタイトルですが、そんなことはありません。日々、色々な人と云っても、初対面ではないが、あまり話し込んでいない人と、何かの機会で、お話を数十分くらいすると、この人、面白い人だな!と感じる事が多々あります。
<目次>
第1部 レベル
□第1章 リアルプロブレム
□第2章 意識を測る
□第3章 ファイ
第2部 内容
□第4章 逆向きの知覚
□第5章 オッズの魔法使い
□第6章 鑑賞者の共有
第3部 セルフ
□第7章 せん妄
□第8章 自分自身を予期する
□第9章 動物機械であること
□第10章 水の中の魚
□第11章 自由度
第4部 他者
□第12章 人間を超えて
□第13章 機械の心
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「意識」と「私」の謎
意識は知的であることよりも、生きていることと関係がある。私である、あるいはあなたである、という経験は、脳が身体内部の状態を予測し、制御する方法から生まれてくると私は考えている。
自己という性質の本質は、理性的な心や非物質的な塊ではない。それは、深く身体化された生物学的プロセスであり、このプロセスが「生きている」という単純な感じを下支えし、私たちのあらゆる自己の経験の、実際にはあらゆる意識的な経験の、基礎となっている。私であることは、まさにあなたの身体に関わることなのだ。
本書、冒頭のプロローグより
これは、本書籍の冒頭部分でも、多分、理解するには、十回くらい読み返さないと分からないでしょうが、読み返して理解しようとするのが楽しみなくらい、面白い書籍で、私などは、まだ、一回読んだなけですので、何も、感想を言えない状態です。
現在、人工知能(AI)の第三次ブームにいますが、ヒトの知性、意識の存在は、AIを進化させるための重要なキーワードになっています。ヒトの脳の構造では説明できない領域ですので、ここが解明されなければ、ヒトの様な人工知能を作るのは、まだまだ先の話になるか、一生無理か、近い将来、果たして超える事ができるでしょうか。
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