本日の書籍紹介は、「残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか」 更科 功 (著) です。
ベストセラー「絶滅の人類史」の著者「更科 功」先生の最新著書です。
著者の事を書籍を読む前か、後に調べるのですが、専門は分子古生物学なのですね。
分子生物学でしたら、「福岡 伸一」先生を思い出すのですが、分子古生物学とは?
「化石」から「古生物」の生き様や進化を解明する学問なのでしょうか。
今まで、人類学、分子生物学、腸内細菌などの内容の書籍を読んできていますので、あまり新鮮な感じはしないのですが、人類の進化の「不都合な真実」は、ちゃんと書かれているように思いますし、人類学など色々な分野の書籍の知識をまとめて書かれていますので、十数冊を1冊で読めると思えば、実に、お得ですよ!
「人類学」系の書籍を読んでしまう動機は、やはり、「自分は何者なんだろう?」と云う、疑問が最大の関心事になるのですが、現生人類は、さぞ、賢くなったのだろうか?
いやいや、「不都合な真実」を抱えながら、必死に、殺し合いを未だに続けています。
未だに「殺し合い」一つとっても止められないのが、ヒトなのです。 他の動物と何も変わらないのです。 自分たちが頂点だと思っていたら、思い上がりも甚だしいのです。
■残酷な進化論
– 目 次 –
序章 なぜ私たちは生きているのか
第1部 ヒトは進化の頂点ではない
□第1章 心臓病になるように進化した
□第2章 鳥類や恐竜の肺にかなわない
□第3章 腎臓・尿と「存在の偉大な連鎖」
□第4章 ヒトと腸内細菌の微妙な関係
□第5章 いまも胃腸は進化している
□第6章 ヒトの眼はどれくらい「設計ミス」か
第2部 人類はいかにヒトになったか
□第7章 腰痛は人類の宿命だけれど
□第8章 ヒトはチンパンジーより「原始的」か
□第9章 自然淘汰と直立二足歩行
□第10章 人類が難産になった理由とは
□第11章 生存競争か、絶滅か
□第12章 一夫一婦制は絶対ではない
終章 なぜ私たちは死ぬのか
——————————————————–
「ホモ・サピエンス」は、地球上で唯一現存する人類の種であり、人種やジェンダーに限らず、脳神経ネットワークの違い、つまり「ニューロダイバーシティ」の問題も存在します。私たちは「肌の色」などの違いを超えて、多様性を尊重し、共存する社会を築るべきです。
人類は未来に向けてどのように繁栄し続けるのか、自然の変動やDNAに刻まれた運命に直面しながら、生き残るための本能を持っています。私たちは「自業自得の人類史」にならないように努力し、宇宙史においても尊重される存在となりたいと思います。
—関連記事—
・【書籍紹介】 「第三のチンパンジー」 ジャレド・ダイアモンド (著)
・【書籍紹介】 ヒトの発達の謎を解く 明和 政子 (著)
・【書籍紹介】絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか
・「人類の進化」に関係した、DNAの変異に関する不思議なお話です。
コメント