2023年7月19日、
本日の重要記事は、「うつ病」になりやすい、発達障害(特にASD:自閉症スペクトラム症)と「産後うつ」についてです。
うつ病は脳内の神経伝達がうまくいかなくなりホルモンバランスが崩れるなど、脳の機能異常から起こる病気で、決して、本人の心の弱さや気の持ちようから起こるものではない様です。
1.うつ病になりやすい、発達障害(自閉症)
重度の自閉症(自閉症スペクトラム障害(ASD)の成人よりも、「うつ病」になるリスクが高いことがわかっています。
1)知的障害のない自閉症の成人(自閉症スペクトラム障害(ASD)と言われている)
今回の研究では、さらに知的障害のない高機能自閉症の成人に限れば、そうでない人に比べてうつ病になる可能性が4倍も高いこともわかりました。
知的障害のない自閉症の人は、「自分の困難について認識できるために特にうつ病になってしまいやすい。」
※自閉症の人の約20%がうつ病に。高機能自閉症の人では4倍にも
つまり、どんな人たちかと言うと、発達障害の中で、「自閉症スペクトラム障害(ASD)」の人たちの多くが、つらい社会的な困難を経験しているようです。
- 社会的な困難さ:
自閉症は、社会的な相互作用やコミュニケーションの困難さを特徴としています。このような困難さが、他の人々との関係を築くことや支援を受けることを難しくする可能性があります。孤立感や社会的な不適応がうつ病のリスク因子となることがあります。- 環境ストレス:
自閉症を持つ人々は、特定の刺激や変化に敏感なことがあります。環境の変化や予測不可能なイベントがストレスとなり、うつ病の発症に関与する可能性があります。- 対人関係の困難さ:
自閉症を持つ人々は、他の人々との関係を築くことが難しい場合があります。対人関係の困難さは、社会的なサポートシステムの欠如や孤立感を引き起こし、うつ病のリスクを高める可能性があります。
もっと早く、「自閉症」の診断を受けることで、「うつ病」になってしまう原因となる心理的な問題を減らせることができるはずですが、日本の世の中なんて、未だに血液型で性格を判断しているくらい、低レベルですので、気づいてやることなど不可能に近いでしょう。
この知識は、もはや、中学、高校の学校教育の中で、ちゃんと教える時期に来ているでしょう。
2)目に見えない障害にどう対応すればいいのか
「発達障害」などで、「ADHD」以外の分類で「自閉症スペクトラム症」と言われている様に、「スペクトラム(:連続体)」状態と云うか、分かりやすく云えば、白から黒に向かって色が変わるグラデーションの様に、「灰色」のどの部分に、症状が位置するのか、一目で判断できないところが、難しい処でもあります。
下手すれば、勝手に「発達障害」のレッテルを貼った。。と非難されてしまいます。
「生物多様性」。。。ではなく、企業経営における「ダイバーシティー(人材と働き方の多様化、多様性)」の中に、この問題を取り入れて行けるのかどうかが、これから問題になってくるでしょう。
社会人になってから、「脳科学」の勉強をなんてする人は、あまり居ないでしょう。
昔から、障害を持った人が居たのでしょうが、今まで「変な人」で終わっていた人が「脳科学」が発達して、色々なことが、判明してきている途中ですので、ただ単に「仕事ができない」という事で、会社組織から排除されない様に、当事者も、そうでない人も、理解を深めていくことが、大切なのですが、目に見えない障害ですので、理解を進めるのは、普通の「学校教育」のレベルで、学習させないと難しいでしょう。
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2.「産後うつ」
「産後うつ」とは、出産後に母親がうつ状態に陥ることを指します。産後うつは、出産後のホルモンの変化、睡眠不足、育児への適応の困難さなどが要因として関与していると考えられてる。
※出産後1年未満の女性の死因は自殺が最多 「産後うつ」と関係か
出産したあと1年未満の間に自殺した女性は、2016年までの2年間に少なくとも92人に上ることが、国立成育医療研究センターの調査で初めて分かった。出産後1年未満の女性の死因では最も多く、専門家は、産後のうつが関係しているとみている。NHKニュースが報じた。
※「産後うつ」は「ホルモンのせい」ではない【「産後うつ」チェックリスト付】
1)脳の仕組み
「エストロゲン」は、女性ホルモンの一つで、卵胞の成長をサポートするために卵巣から分泌されるので、「卵胞ホルモン」とも呼ばれ、女性らしくしてくれるための働きをします。
妊娠中には、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンのレベルが急激に上昇し、出産後に急速に低下します。これらのホルモンの変化は、脳の化学物質や神経伝達物質にも影響を及ぼす可能性があり、うつ症状の発症に関与すると考えられています。
ところが、出産後、胎内で赤ちゃんを育てる必要がなくなるため、産後2日目ころから急激に分泌量が減少する。その影響で「セロトニン」を始めとする「脳内神経物質」の働きが弱くなったり、ホルモンのバランスが崩れると産後、“うつ”を発症したり、孤独感に苛まされる。産後のエストロゲンの減少は、精神的な面でも不調の原因となります。
「脳内神経物質」とは?
ニューロン(神経細胞)間で信号(刺激)をやりとりするために必要な物質は、神経伝達物質と呼ばれています。例を挙げると、γ-アミノ酪酸(GABA-ギャバ)、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどです。
逆な言い方をすれば、自分ひとりではなく、「共同養育」をさせるために、エストロゲンが減少する仕組みになっている様です。実に上手い仕組みではないでしょうか?
しかしです。
3.豊かな社会に成ると、下記の様に、みんな自然の「摂理」とは逆の行動をしてしまうのです。
どういう人が、「産後うつ」になりやすいのか?
・元々「真面目で几帳面」だったり、うつになりやすい気質の人はリスクが高いそうです。
・今は、「核家族化」が進み、育児サポートを受けられない母親が増えてきました。
・さらに4人に1人にまで増えた「高齢出産」は、20代の出産に比べて出産による身体のダメージ、睡眠不足や疲労からの回復が遅く、ストレスもたまりやすい。
特に高齢出産の女性は働いていることが多いので、職場でのストレスやうつを経験している人が20代に比べると多くなります。
高齢出産、核家族化が進み育児サポートを受けられないなどは、自分で選択してそうなった部分も多少ありますので、我がまま言わずに、助けを求めた方が良いように思いますが、我がままですので、助けなど求めようとしないのが、現代の「嫁」なんでしょう。
原始時代(狩猟採集)から、子育ては、共同で行うのが当たり前ですが。。。手短に共同養育の相手である「旦那」になんて頼っても無理、無駄です。 役に立たないのです。
「ぞう」、「ヒョウ」、「熊」などは、子供は母親が育てます。 雄は交尾(種付け)を済ませれば、おさらばです。
唯一の共同養育の相手である「夫」と云いましたが、2世帯で住んでいれば、ジジ・ババも居るのです。最近は、このジジ・ババも「我儘」で、子育てなんか手伝わないのも居ることも確かですが。。。
・「核家族化」が進み。。。。ここをみんな、なぜ?スルーするんでしょか?
「核家族化」が問題なのに、なんで? 夫が育児を手伝わない。。。が、先に問題になる?
・親と一緒に住むのを嫌っておいて、「核家族化」が進むもクソもない。
その孤独感に耐えられず、「ママ友」と呼ばれる母親同士のつながりを求める日本特有の社会現象も起きています。 「自業自得」と云えば、その通りですが。。。。
子供を産みたいし、仕事もしたい、おまけに、ジジ・ババにも干渉されたくない。
これが、ここが勘違いしている処で、ブルジョアみたいな生活ができる経済状態なら、全部、金を支払って、人を雇ってでも、自分の思う通リに出るでしょうが、普通の女性は、そんな恵まれた環境ではないでしょう。
でも、自分の思う通リにしたいと思っている。。。いつまでたっても、6億円の「宝くじ」が当たらないと無理でしょう。
4.こんな事を考えている反面、女性が子供を命を懸けて産むときの大変さを、男は、何も知らない。
NHKのドラマ10で「透明なゆりかご」というドラマを放映しています。産婦人科医院 看護師見習い日記なのですが、1話つづ完結していますので、途中から見始めても大丈夫です。
『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』は、沖田×華の日本の医療漫画作品。『Kiss PLUS』2014年1月号より連載を開始し、第3話より『ハツキス』に連載が移された。既刊7巻。第42回講談社漫画賞少女部門受賞作だそうです。
私のよく行く、スタバに、このドラマの主人公によく似た、札幌の「天使大学」の学生が、バイトしているのですが、このドラマを観てねと話したら、「お母さんと一緒に観ました」と報告してくれました。 この子は、なんと「天使大」で生まれて、看護師になる為に「天使大」で学んでいます。 ドラマの主人公によく似た、小さくて可愛い、いい子です!!!
私の場合、若い頃、病気で療養生活が長かったせいもありますが、「看護婦」さんの指示は、絶対ですので、間違っても「No」と言えない様に、「脳」にプログラムされています。
もう一つ、このドラマは、男が結婚する前に、必ず観ていたほうが良いと思います。
今頃、考えても、どうしようもないくらい遅いのですが、私も「2人の娘を生んでくれて、ありがとう」と、無条件に感謝するしかありません。
女性が、どんな思いで、出産するのか、観ていて少しでも分かれば、良いのではないのでしょうか。。。そうすれば、産後の嫁を労わる気持ちが湧いてくるでしょう。
男は、子供が生まれても、実感がわかず、まだ、「ぼくちゃん」のままですので。
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