お正月ですので、他人のブログの悩み事に答えてみたいと思います。「成長が見られない社員はどんな扱い方が正しいのか?」です

お正月ですので、他人のブログの悩み事に答えてみたいと思います。

お題は、「HIRAMAのひとりごと」より、「成長が見られない社員はどんな扱い方が正しいのか?」です。
色々な業界、会社の規模も大きなところから、小さいところまで、色々な会社で働いたい経験と、最近、分かってきた事を踏まえて、ちょっと、記載してみたいと思います。

まず、業界によっても違いますが、企業に入ってきても、使えない奴なんて腐るほど居ます。

 

1.コロニーを形成する、蟻(アリ)などは、働かないのが2割から3割必ず居る

なぜ、働かない蟻が、存在するかと云えば、個体間の「反応閾値」がそれぞれ違います。

蟻の場合、誰かに命令されて、働いていません。 だから働かないか?

いいえ、そうではありません。

例えば、巣が熱くなった場合、冷却しようと、全員では働かないのです。 温度の「反応閾値」に達した蜂たちだけが、作業をします。

もしこれが、全員で頑張って働いてしまうと、全員、疲れてダメになってしまいます。

も一つ、「反応閾値」の高い、働かない蜂を排除しても、残った蜂の間でも同じように2割は働かなくなります。

人類、人間の話では、ちょっと、ありえないお話ですが生き物の世界では、集団が生存する為に、上手く機能している事もあるのです。

 

2.学校教育の現場で起こていること

この話は、私のお客様の処に、北海道の地方で校長先生を経験して、退職後、来られた職場で、実際にお聞きした話です。

ここは、小学校と同じで、クラス編成をするとき、必ず、知能テストを実施して、成績順に均等にクラスに行き渡るようにするそうです。

ただ、現在は、この振り分けとは別に、「発達障害」を抱えた子が1クラス数人はいますので、これも振り分ける必要があるそうです。 集めなくても「学級崩壊」を起こしますので、これも分散する必要があるという事です。

明らかに障害を持った子は、支援学級を薦めるが、微妙な子供の扱いが、非常に難しいと話していました。 兆候が、やはり激しい子と、脳の症状ですので微妙な子供が結構多く、普通学級に置いておくかどうかの判断ができない場合があるようです。

 

3.サービス業など、特に「入社試験」を実施しないで、人を採用するような企業の場合

人事権を持っていない社員が、入社試験もせず、面接官を担当して、履歴書だけ見て、採用を決めてしまう会社に起こりがちな事。

会社の経営トップの考え方やトップの脳の配線の問題もあるが、非常に、危うい人材を入社させてしまう。

仕事(業務内容)も、営業、接客、事務仕事と様々だが、「入社試験」を実施しておけば、ある程度のふるいにかけることが可能なのですが。。。。

極端に、一般常識が無かったり、知能の低い人間は、ある程度、振るいにかかるでしょう。

1)仕事はできるが、コミニュケーション能力、社会性が無い。
2)人柄は良いが、仕事ができない(営業的な仕事は可だが、事務仕事が不可の場合)。
3)仕事も適当、私生活も適当(問題外ですが)

この様な社員を適材適所に配属する部署があるか。。。。も問題ですが、採用する前に予めどんな職場、どんな仕事が分っていれば、採用基準も明確にできると思うのですが。

「入社試験」を実施しても、分からない「発達障害」ギリギリの子たちが、多く存在するのです。

ですから、採用後、人事権の無い、先輩社員は、どう教育していいか、本当に悩むでしょう。

首にすれば、一番簡単でしょうが、人事権がありませんので、よほど、ひどい勤務態度やお客様からのクレームが続かない限りは、上司に報告するのもためらってしまいます。

そんな社員を教育しようと思わないで、まず、自分の頭を再教育してみてはどうでしょうか。

どんなことかと云えば、

4.地球100周分以上遅れている人達が、まだまだ大勢いると云う現実

去年、ある幼稚園の先生たちが、職員室で、他人の事を「血液型」で、あれやこれやと、大きな声で分かったようなことを分析しているのだか、「いまどき! 血液型」で何が分かるの? 大体、血液型で判断するのって日本人だけでしょう。。。。

「なに?B型は人の話を聞いていない」。。はあ?。。先生「頭のレベル低すぎ」、地球100周分以上遅れているのです。

まあ、幼稚園の先生でも、このレベルですので普通のお父さん、お母さんは、「発達障害」など理解できるレベルに達していないのです。

人の性格を未だに「血液型」で判断している国民ですので、脳機能の違いなど理解できるレベルにないのです。

 

5.発達障害、パーソナリティ(人格)障害、愛着障害など、脳(心)の問題についての正しい知識を身に付ける

最近は、発達障害パーソナリティ(人格)障害愛着障害など、脳(心)の問題について、ちゃんと知識が広がっているかと思いきや、テレビではなかなか放送できませんので認知されていません。

世の中、今まで、ちょっと変わった奴、変な奴。。。と云われている説明のつかない人間のことが、これを勉強すると、腑に落ちる点が多々あるように思います。

発達障害の主な種類


(図:政府広報オンラインより参照)

素人判断するのは、差別につながり、非常に危険ですが、発達障害パーソナリティ(人格)障害愛着障害などに関する書籍を数十冊くらい読んで、実際、自分と関わらなければならない人間を観察すれば大体見えてくるのです。 後は、その子を育てた親が、どんな人物なのか、どんな養育環境で育ったのか分かれば、もっと詳しく分析することもできるでしょう。

 

例を挙げれば、

1)アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)のタイプ

アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)のタイプは、知能は決して低くありません、むしろ高い方です。ですが、コミュニケーション能力が非常に低い。 仲間意識などはとても期待できないが、言われたことは一人でする仕事ならきちっとするが、協力して行う仕事は非常に苦手です。

行動がパターン化していますので、仕事でも、今自分のしている仕事の途中に、あれも、これもと仕事の指示を途中で追加すると、パニックになるか、怒り出すことになります。

 

2)ちょっと、分かりずらいのが、ADHD(注意欠陥・多動症)でしょうか。

アスペルガータイプは、ほぼ「愛着行動」を示さないのですが、ADHDの場合も基本同じですが、そうではない場合もあります。

(1)下記の3つの要素がみられる障害です。

不注意
(集中力がない・気が散りやすい・人の話を聞けないため意思疎通がうまくいかない)
多動性
(気が散りやすい。じっとしていられない・落ち着きがない)
衝動性
(じっとしていられない、順番を待てない・考える前に実行してしまう、ルールが守れない)

 

(2)ADHDは、3つのタイプに分類されています。

多動・衝動性優位型 —– 混合型 —— 不注意優勢型
(ジャイアン型)           (のび太型)

最近、テレビなどで、発達障害と云う言葉を使うと、まずいと思うのか、「ドラえもん」に出て来るキャラクター「ジャイアン」とか「のび太」などと云う、言い方の発言が出てきていますが、上記の分類を言っているのです。

女子の場合、男子より、社会性やコミュニケーション能力が育ちやすいので、ちょっと分かりづらいですが、男子より少ないですが、観察していると、大体、分かります。

女子でも、よく言われている「不思議ちゃん」、「天然」系の子が、アスペルガーやADHDなどに当てはまる場合が、結構、多いと思います。

ちょっと分かりにくいのが、ジャイアン型とのび太型が合わさった混合型、またアスペルガーと併合している場合もあるそうで、観察だけでは分からない時が有ります。

 

6.ほぼ、生まれつき持った障害と云うより脳の特性、配線が違う人の特徴

この様に、ほぼ、生まれつき持った障害と云うより脳の特性、配線が違うのです。そして、この様な人たちが、社会の中で、生きていますので、自分自身で悩まないで、この様な社員たちの脳の特性を理解して、チームで業務が進むように采配する必要がありと思います。

1)経営トップに存在する場合
私の知っている限りでは、ADHDのジャイアンタイプが、経営トップの会社を知っています。

まあ、類は友を呼ぶと云うか、採用がめちゃくちゃですので、社員も同じような子がたくさんいます。 通常の会社より遥かに多いのです。

この様な「経営者」の最大の特徴は、後継者をほぼ100%育てることができない、育てない事です。(まあ、反面教師として育つ場合もあるかとは思うが。。)

まともな神経を持った部下、社員が、非常にストレスが溜まりやすい状態になります。そして、経営者と同じ脳の配線をしている同類社員は、それほどストレスは溜まらないような職場環境になります。

職場というより、幼稚園に遊びに来ている「幼稚園児」の様になります(幼稚園児の方がはるかにまし)。

 

某国の次期大統領も決まりましたが、なんだか、よく似ているような気がします。
人事をみていても、めちゃくちゃで、自分の考えに近い、言う事を聞きそうな、ちょっと危ない人物を周りに置く。とんでもないことを言ったと思えば、あとで、何のこと? みたいな顔をしている。。

あれを「戦略」だという人も居るが。。。。どう見ても、小さい頃から「ジャイアン」タイプの強い混合型です。

私の知っている企業もそういうトップですが、赤字を出すどころか、たくさん儲けています。中で働く、まともな部下は、支離滅裂で、たまったもんではありませんが、同じ脳の配線をした社員にとっては、排除されることも無いので、結構、辞めることも無く、居心地が、他の会社より良いみたいです。 ですので、人間社会ですが「働かない蟻」が、何匹も居ます。

ですので、某国の次期大統領も、よほど大きな失敗をしない限り、人間的には×でも、評価は、ある支持層からは出るのではないかと思います。

中で働く、まともな神経の人間にとっては、たまったもんではないでしょうが。。。。

 

7.どう対処すれば良いか

・いつもと違う空気感を出す。
出しても、彼らは感じ取る脳の配線が元々無いのですから無理です。

・無視する。
情熱をもって接しても、冷たく接しても、感じ取る脳の配線が元々無いのですから無理です。

・いないもんだと思ってひたすら仕事する
相手も、他人・上司がいると感じ取る脳の配線が元々無いのですから無理です。

相手を追い込む
これも、追い込まれていると感じ取る脳の配線が元々無いのですから無理です。
ひどい事をすると、自尊感情が低い場合、「鬱病」になる可能性もありますので注意が必要です。

 

アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)のタイプは、ほぼ、知能は低くありません。

ADHD(注意欠陥多動症)の場合、どう見ても、ちょと知能が低いと云うか、脳が動いているのか?みたいなそんな感じに見える時もあります。特に人との係り方、やりとりを丁寧に学ばせていく必要があるのです。ですので、非常にメンドクサイ人たちです。

何年仕事をしていても、多動、不注意、衝動性を持っていますので、経験や知識の集積が無い「子供か!」と言いたくなるとこもあります。

集中力が続かず、目は開いているが、脳が寝ているような感じに見える時もあります。

感覚的な仕事はわりと向いていると思います。あとは定型のルーティーン作業なら何とかできますが、自分で考えて、慎重に判断・行動するような業務は向かないように思います。

通常、考えつく方策では、ほぼ手に負えませんので、諦めてください。

この様な人と接するときは、毎日、3日前にあった人と思って会話すれば良いんです。そうすれば腹も立ちません。

仕事の指示も、通常の人間なら感じ取れることが、通常の新人の場合も同じですが、言語外に含まれている言葉の意味について理解できませんので、指示を出したら、ちゃんと復唱させることです。 そうすれば、分かっているかどうか、少し理解できると思います。でも毎回言う必要があります。

彼らは、言語的に「これは言わなくても分かっているだろう」という事さえ、分かっていないのです。後は、仕事の指示を出したときに、いつまでに終わるのか、「期限」を切ることです。

人工知能と同じで、自分の言葉に出ない微妙な思いが伝わらないのですから、いちいち指示を出すときは、ちゃんと期限を切って作業させる。 それを守れない場合は、思いっきり指摘して、なるべくプレッシャーをかけない様に改善させるようにする。

学習できない「ロボット」と思えば良いんです。 毎回、ちゃんと同じ指示をする必要があります。

要は、基本、メンドクサイ人たちですが、経験では、余り「悪い奴」はいません。

成長するとか、しないとかの問題では無いのです。そのままです。
ですので、一個人で教育するのは諦めてください。 脳の配線の問題ですので、無理です。 

 

ADHDではなく、偏差値60以上の成人の子たちでも、自閉症スペクトラムタイプの子たちを知っていますが、非常に興味深い反応をしまします。

「サイコパス」みたいな人格障害を有していなければ、逆に、この様な人たちの方が、厄介な事になるだけ精神的に近づくことも無いので、自分が理解さえしていれば、やりやすい、付き合い易い場合もありますよ。

要は、悪い奴ではないが、脳の「配線」が違うせいで、通常の考え方、常識が、通用しない人間も、現実に存在していることをちゃんと勉強して、認識しておくことも必要です。

そうしないと、自分自身がストレスで「脳」が、おかしくなってしまいますので注意が必要です。

関連記事
「発達障害」という言葉だけが先行し、脳科学の理解が追いつかない。

 

コメント