【興味深い記事】”企業の6割「現在メンタル不調者がいる」 要因と思われること1位は「職場の人間関係」”?

2018年1月27日、
【興味深い記事】”企業の6割「現在メンタル不調者がいる」 要因と思われること1位は「職場の人間関係」”?

興味深い記事が有るのですが、ちょっと、「要因」の現状認識において、的が大きく外れているような気がします。

エン・ジャパンが1月25日に発表した「企業のメンタルヘルス対策」についての意識調査結果によると、「メンタル不調者が増えている」と回答した企業は52%。実際に「現在自社にメンタル不調者がいる」企業は58%に上っていることがわかった。

現在メンタル不調の社員がいると回答した企業に対して、「要因と思われること」を聞くと、「職場の人間関係」(54%)が最も多い。「本人の性格の問題」(49%)、「上司・部下のコミュニケーション不足」(43%)「仕事量・負荷の増加」(36%)が続いている。

従業員のメンタル不調をどれくらい把握しているかの質問には、「把握している」(「把握している」:11%、「だいたい把握している」:60%)と答えた企業が71%に上る。

把握のための方法としては、「上司または従業員からの情報」(67%)、「ストレスチェック(調査票)を用いた調査」(53%)、「定期健康診断の際の問診等」(35%)などが多い。

メンタルヘルス対策の有無については、「実施している」と答えた企業が59%で、「実施していない」(35%)を上回る。具体的な対策内容のうち実際に有効だったものを質問すると、「ストレスチェック等による状況把握」(39%)、「産業医の設置」(31%)、「残業削減などの労働環境改善」(27%)などが挙がっている。

・エン・ジャパン
人事担当者向け 中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』アンケート
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2018/12378.html

 

1)要因と思われること
・「職場の人間関係」(54%)が最も多い。
・「本人の性格の問題」(49%)
・「上司・部下のコミュニケーション不足」(43%)
・「仕事量・負荷の増加」(36%)
・「仕事の責任の増大」(28%)
・「家庭の問題」(23%)

「本人の性格の問題」としか認識できていない管理者も問題です。

2)従業員のメンタル不調をどれくらい把握しているか
・「把握している」(「把握している」:11% 「だいたい把握している」:60%)と答えた企業が71%に上る。

認識できていない管理者が、把握できている訳が無い。

3)把握のための方法
・「上司または従業員からの情報」(67%)
・「ストレスチェック(調査票)を用いた調査」(53%)
・「定期健康診断の際の問診等」(35%)など。

4)メンタルヘルス対策の有無
・「実施している」と答えた企業が59%
・「実施していない」(35%)を上回る

何をどう実施しているのか不明すぎる。

5)具体的な対策内容のうち実際に有効だったもの
・「ストレスチェック等による状況把握」(39%)
・「産業医の設置」(31%)
・「残業削減などの労働環境改善」(27%)

ストレスチェックで把握できるわけが無い。

 

1.メンタルヘルスmental health)とは、

そもそも、メンタルヘルスmental health)とは、「精神面」における「健康」のことである。

「精神面」で「健康」でない人間って、どんな奴ですか?

 

 

2.企業の6割「現在メンタル不調者がいる」要因

企業の6割「現在メンタル不調者がいる」 要因と思われること1位は「職場の人間関係」と云われているが、それでは、発達障害、人格障害、愛着障害など、企業に就職する前に、すでに色々な「障害」を持ったまま入社してしまった人たちが、大勢いて、被害者になったり、加害者になったりするケースが多いのではないかという事です。

ですので、要因が「職場の人間関係」ではなく、人間関係を元々、構築するのが、著しく、欠いている人間の問題が多いはずですが、そこをちゃんと、要因の一つとして、明記しないと、根本的な問題解決をすることは、無理ではないかと考えます。

 

3.じゃあ、「職場の人間関係」で、なぜ、精神面の健康が損なわれやすくなるのか?

気が強い、気が弱い、いじめた、いじめられたと云う問題では無いように思います。程度の差こそあれ、発達障害、人格障害、愛着障害などを持った人たちが大勢いるという事です。そして、セクハラ、パワハラを平然と行使するのも、「脳」に何らかの問題があるからでしょう。

しかも、この人たちは、「足」が無い、「手」が無いなどと云うような身体的障害と違い、その重症さや、軽症さが、「脳」の障害のために、見た目で判断できないという事ですが、確実に存在していて、この問題を避けて対策するなど、何も対策になっていないと思います。

 

「ストレス」の無い人間など居ないでしょうが、「ストレスチェック」よりも、もっと、その人間の根本的な「脳」の状態を探る必要が有るし、ましてや上司がこのようなことに関する知識がほぼ無いように思います。

人は、例え、「脳」に障害を抱えていなくても、こんな「習性」を持っています。

ヒトは、集団を構成することで生存率を高め、生き延びてきた種であると考えれています。

集団を構成する中で、内部の敵、集団を崩壊させないように、最も危惧するのが、内部の敵で、社会的排除の原理が働きます。

日本などは、ほぼ、「蛸壺(タコつぼ)」社会のような国ですので、民主主義だが、個人主義の社会ではなく、「村」社会と同じで、すぐに「同調圧力」が働き、ネットでも社会規範に背く行為をすると、袋叩きにあいます。

集団の中で、どんなに、防ごうとしても、普通の人間同士でも発生するのですから、まして異端者(色々な意味でみんなと違う)がいる場合、それを排除しようとする力が働きますので、互いにストレスが溜まってしまい、これに耐えられるか、異端者を排除するか、難しい問題になります。

 

4.異端者が悪いのか? 異端者を排除する方が悪いのか?

「異端者」は、自分が異端者だと思っていないのが、普通だと思います。

しかし、「異端者」を排除する側は、集団を守るために必要なことだと思いいているかもしれません。特に職場の場合は、給料を貰って働いているので、仕事のできない奴を排除しようとする事に罪悪感は少ないでしょう。

ここまでくると、雇った方が悪いのか、仕事のできない奴を排除しようとする奴が悪いのか、という事になりますが、個人の資質を入社する前から把握できるはずも無く、会社組織の中で、上手くやるには、どのような解決策があるのか。

 

5.自分の「脳」を含めた、他人の、人間の「脳」の仕組みをちゃんと理解していない

「現在メンタル不調者がいる」と認識した時に、仮に、不調者の「脳」が障害を抱えていた場合、集団の中の人間たちに、上司を含めて、障害を抱えているかどうかを周知させるべきです。

具体的には、自分と違う人間が存在していて、集団とうまくやってゆけない「脳」の配線を持っている事を理解させることが必要でしょう。

そうすれば、人間の嵯峨(集団を守ろうとする本能的行動)を発動させることは、良い事か、良くない事かという事が、理解できるはずです。

「生物多様性」があるように、生まれつき、育った環境により人間の「脳」も、障害と云うより、多様性があるという考え方で、この問題を考える必要が有ります。

ただ、難しいのは、他人の「脳」の仕組みですので、理解するのが、非常に困難ですが、ちゃんと、学校教育のレベルから、この違い、特徴を教育しておけば、特異な「脳」を持ってしまった人間をもう少し理解できるのではないでしょうか?

関連記事
・”「本人が自覚していないと周りが振り回される」「事務作業が苦手」大人の発達障害当事者会で見えた課題”  池上正樹さんの記事を読んで思う処。

 

6.注意すべき性質を持った危険な人物

発達障害、人格障害、愛着障害の内、人格障害は非常に注意すべき性質を持った危険な人物がたくさん存在します。 特にサイコパス(反社会性人格障害)的な人間ですが、はっきり言えば、企業の経営者に多いと云われているように、明らかな場合や微妙にこの様な兆候を持った人間なんて、100人居れば、2,3人はそうでしょう。

サイコパス(反社会性人格障害)的な人間などは、重症ではない人たちの数を入れれば、大勢いるでしょう。

 

1)最悪なのが、
上司にサイコパス(反社会性人格障害)的な人間が居る場合で、完全に職場が支配されます。多分、ブラック企業の中にも、この様なサイコパス(反社会性人格障害)的な人間がいて問題を起こしている場合が有ります。

サイコパス(反社会性人格障害)的な人間は人を支配することに長けていますので、会社の業績が悪くならない限り、誰も文句をいう人間も出てこれないのが普通です。

人とうまくコミュニケーションが取れないのではなく、コミュニケーションを取る「心」が無いのです。 頭の中には「自分」しか居ないのです。 このような奴の一番の特徴は、何年付き合っていても、3日前に知り合った奴と同じです。 他人に興味が無いのです。他人に対する「愛着」がほぼ無いのです。

 

2)例は違いますが、こんな、メンタルのいかれた「ババア」も居ます。
先日ですが、あるJR駅のバス停で、1列で2番目に並んでいると、目つきの悪い「変なババア」が、そっと横に立っているのです。

バスが来て、乗ろうとすると、一緒にそのまま乗ろうとするので、「何のつもりだ!!」、「何、平気で割り込んでんだ!!」とデカい声で言うと、「普通、ここは2列ですよね!」とぬかしやがる。 「いつから、お前が2列目の先頭なんだ? 頭おかしいのか、おい!!」

飽きれてしまうのですが、「すまない」という様子が全く見えないので、「割り込まないで、一番後ろに並べ!!」とデカい声で怒鳴りました。 みんなんに聞こえる様に。

バスに乗り込んでくる時も「ほんと、うるさいわねー、こんなに空いているじゃない」と、一人で「ほざき」ながら乗り込んできました。 もちろん、誰も相手にしませんが。

この様に、自分のしたことが、社会的に「ダメ」だという事を「認識」できないのです。
だから、罪悪感が普通の人間と違い、心の中に無いのです。

「性格」が悪いとかの問題では無いのです。

頭の、「脳」の配線が、完全に「いかれている」のです。

この様な「サイコパス的」な人間は、「ババア」に限らず、たくさん存在しています。

また、この様な人間に対して「黙って見過ごす」、しょうもない人間も沢山いるのです。だから、こんな「頭のいかれている」人間たちが「のさばる」のです。

それはそうでしょう。「悪いとも思っていない」し、「誰も注意もしない」のですから、これが当たり前だと、思って勘違いしたまま、生きてしまうのですから。

明らかな「犯罪行為」でなくても、この様な時は、日本人の得意な「同調圧力」をかければいいのですが、SNS上では叩けるが、余りにも身近で起こると、ほぼ「臆病者」ですので、行使できないのです。

 

7.最後に、

いつも不思議に思うのですが、貧困問題、引きこもり問題(若者だけでなく50、60代の引きこもりも居る)、学校のいじめの問題、相変わらず起こって、減るどころか、どんどん増えています。

人間の「脳」について、例えば「発達障害」の問題がNHKの番組でも取り上げられているのに、世の中の人間たち(国民)は、何一つ理解しようとしないし、本来であれば、もう、学校教育で、人間の「脳」について教科として教えるべきだと考えます。

そうしなければ、

「生物多様性」があるように、生まれつきや、育った環境により人間の「脳」も、障害と云うより、多様性があり、養育環境で変異するという考え方を理解できない。従って、争いごとも無くならないでしょう。

2015年12月から、従業員数50名以上の企業に、「ストレスチェック」の実施が義務化されていますが、従業員数50名以下の企業にも必要ではないかと思います。

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