【書籍紹介】 なぜヒトは心を病むようになったのか?  小松 正 (著)  うつ、依存症、サイコパス、差別

2024-11-27、
本日の書籍紹介は、「なぜヒトは心を病むようになったのか?」  小松 正 (著)

うつ、依存症、サイコパス、差別—-「進化心理学」で読み解く脳のダークサイドとなっています。
進化心理学は、心も進化によって形成されたという前提に基づいて、ヒトの心理を研究する学問です。

あまり難しい事は書かれていません。精神疾患、脳科学、脳神経学、人類学などを勉強していれば、なるほどとたいへん読みやすい書籍です。

■なぜヒトは心を病むようになったのか?  小松 正 (著)

目次
第1章 「うつ」「自殺」「依存症」ヒトが闇へと向かう理由
(うつは生存するための「闘争の強制終了」/ 「自殺」という絶望が生み出した幸福感/ 自己制御メカニズムなき「依存症」は進化のミスマッチ)

第2章 「DV」「子殺し」「サイコパス」暴力と欠如の正体
(愛着障害から生まれるパートナーへのDV/ 繁殖戦略としての「子殺し」とは/ 少数派だからこそ有利になるサイコパス)

第3章 「差別」「戦争」「陰謀論」「宗教」なぜ分断は起きるのか
(ヘイトと差別の裏に行動免疫システムあり/ 高度な利他性が引き起こす戦争という悲劇/ 適応的だった「陰謀」検知システムが誤報アラートを鳴らす/ 信仰心は反社会的行為を抑制するのか?)

第4章 「精神」「組織」「人類の未来」進化の観点から考える
(精神疾患が消失しない進化的パラドックス/ 進化の観点に基づいた働き方改革「ヒューマンセントリックな組織」とは?/ 人類の未来と進化の可能性)

 

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