【書籍紹介】空気を読む脳 中野 信子著  「空気を読むな、本を読め!」(団さんの受け売り)

2020年3月1日、
本日の書籍紹介は、「空気を読む脳」 中野 信子著 です。

彼女も脳科学者ですが、ハッキリ言って、同じ脳科学者の茂木さんの書籍より、面白いのです。すみません、茂木さんのは「how-to」本の様で、ちょっとなのです。

彼女の経歴(1975年生まれ)が、東京大学以降の経歴しか記載されていなので、ちょっと、その前が、明かにされていないのですが、触れられたくないのか、記載すると誤解されることがあるのでしょう。ですので、決して調べていません。私も、お客様の会社の事などを記載する手前、実名を出していませんので、他人の事をとやかく言う事もないのですが。。。。

何にせ、IQが、とんでもなく高い、ヘビメタ、金髪の「リケ女(既婚)」(実像はわかりませんが)ですので、各著書のお話の「論理展開」が流石と思う事や、いやいやそれは。。と思うこともあります。

ですので、読んだ人によっては、何でも「脳」や「遺伝子」のせいにするんだね、と思うかもしれませんが、私も脳科学関係の書籍を多く読んでいますが、納得できる点は多々あり、大筋は合意していますし、こっそり、彼女の「ウケウリ」を使うことも有ります。

不思議なのは、「脳」が使うエネルギーの内訳です。
・意識活動に5%
・無意識活動に75%
・脳細胞の維持・修復に20%(睡眠時に実施していますが、これが大切なのです)

人間って、すべて自分の意志で行動していると考えているなら、大きな間違いです。

「遺伝子」と「脳」と「養育環境」に、大いに左右されていることは間違いないでしょう。

■空気を読む脳

– 目 次 
第1章 犯人は脳の中にいる ~空気が人生に与える影響とは?
第2章 容姿や性へのペナルティ ~呪いに縛られない生き方
第3章 「褒める」は危険 ~日本人の才能を伸ばす方法とは?
第4章 「幸福度が低い」わけがある~脳の多様すぎる生存戦略
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人類は「弱さ」故に、意識・無意識に、色々な空気を読んで世の中を生きていますが、その中でも、発達障害で言えば、特に「ASD(自閉症スペクトラム症)」を有している人は、空気を読む機能が「脳」内であまり機能していません。 ですが、「空気を読めない」からこそ、世に中で、イノベーションを起こせるのではないでしょうか。 しかも、遺伝子的にも、昔から一定数居て、排除されないのです。

人類(ホモサピエンス)は、生存戦略上の「弱さ」故に生き残って来てしまった生き物で、みかけ上、地球を支配していますが、いつまで続くのかはわかりません。

現代の科学技術では、地球に隕石がぶつかれば、自転も太陽系の軌道も変わってしまい、「地球環境」自体が、ハビタブルゾーンにならず、人類が絶滅する地球になるかもしれません。

生存戦略上、生き残るためには、人工知能のような合理性の塊にはなれず、非合理性の塊のように生きる。 だから、「人工知能」は、人間にはなれないのだと思います。

最後の「おわりに」に、「人生の目的はというのは一体何なのか」と記載されていますが、私的には、考えようとしても、ドーキンス博士曰く、生物は「遺伝子の乗り物」です。 ただ生れて、生きて、死んで、地球の分子、原子の一部に還る。 ただそれだけのような気がしますが、無理やり「人生の目的」なるもの探している内に、あっという間に死んでしまうだけです。

せっかく、地球上に、人類の一員として生まれてきたのですから、非合理的に「わかっちゃいるけどやめられない」と「脳」と「遺伝子」と、弱さ故に「環境に左右されながら」、適当に、我がままに、グダグダと生きている人間の方が「動物」ぽくって面白いと思います。

人生「百年時代」と言われていても、人類が誕生し数十万年の歴史の中で、生きていられるのは、ほんの一瞬で、健康でもたった百年です。 百回しか正月を迎えられないのです。

こんなに短くしか生きられないのに、「人生の目的」なんて考える必要は無いのです。千年生きていられるのなら考えても良いが。。。。。

福岡 伸一」先生曰く、分子生物学的に言えば、死は「動的平衡」が止まるだけです。
始まったり、終わったりではなく、地球の環境の中で「循環」しているだけです。

「人生の目的」を探す暇が有るなら、「自分は何者なのか?」を探した方が、探し物が速く見つかるのでは、と思います。

いずれにしても、「空気を読むな、本を読め」です(団さんの受け売りですが。。)。

書籍を読むときの面白いことは、同じ著者のを読む、同じジャンルの例えば、人類学、人工知能、歴史、脳科学、社会学など、まとめて同じものを連続すると、著書ごとの違いなどが、より分かりやすく、頭の中に入ってくるように思います。

 

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