【書籍紹介】「デジタル・デメンチア」 子どもの思考力を奪うデジタル認知障害を読んで、「リテラシー」との関係について

2016年6月11日、
デジタル・デメンチア
 子どもの思考力を奪うデジタル認知障害(マンフレド・シュピッツァー著)を読んで、「リテラシー」との関係について

デメンチアとは「認知症」、「痴呆(ちほう)」のことで、「脳科学」の見地からの、現代社会への警告の書です。

目次
緒言 Googleはわれわれを愚かにするか
第1章 ロンドンのタクシー
第2章 自分はどこに?
第3章 学校:読んで書かないでコピーとペースト
第4章 脳に登録するか、それともクラウドの中に放り出すか
第5章 ソーシャル・ネットワーク
第6章 ベビー・テレビとベビー・アインシュタインDVD
第7章 保育園にラップトップ?
第8章 デジタル・ゲーム:悪い成績
第9章 デジタル・ネイティヴ:神話と現実
第10章 マルチタスキング:損なわれる注意力
第11章 セルフ・コントロールvs.ストレス
第12章 不眠、うつ病、依存症とその身体への影響
第13章 見て見ぬふり? 何も起こらないのはなぜ?
第14章 どうしたらよいのか?
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子共のときからデジタル漬けになると、明らかに脳の健全な生育を阻害する」と言っています。

私は、システム屋ですが。。。パーソナルコンピューター(おもちゃ)を頻繁に使用するようになったのは、20代後半、システム開発の仕事で、大量のドキュメント(仕様書)を作成する必要になり、「一太郎」などのワープロソフトを使用するようになってからです。

当時は、パソコンは有りましたが、「Windows」も無く、まだ、シングルタスクの「MS-DOS」の時代で、コマンドを入力しないと、プログラムが起動しない頃からの話しです。
もちろん、携帯電話など無い時代です。
私の子供の頃は、全く、デジタル漬けになっていなかったと云うか、そんなものは無かったので。。。と思うのですが、今の時代の子供達は、スマホ、タブレットなどデジタルの真っただ中に暮らしています。

1.デジタル端末が、普及したのは良いが。。。

「タブレット」などのモバイル端末を使用するようになったのは、ここ4、5年前の出来事です。

今の時代、パソコンではなく、「チビガキ」でも使用できる、スマートフォン、タブレットが、当たり前の様になり、「チビガキ」達が夢中になっています。

タブレットなどは、親が購入して、親が持て余したものを子供が使用している場合が、殆どではないでしょうか?

コンテンツを消費するしか「能」の無い、子供たちに与えれば、中毒患者の様になるのは、当然と云えば、当然で、子供と同じ知的レベルの大人も例外ではありません。

余りにも、金儲けの為の「クズ」、「カス」コンテンツが多すぎる。

そして、この「クズ」、「カス」コンテンツが大好きなのも「チビガキ」です。

 

2.「紙の書籍」と「電子書籍」を読んだ時の脳に入ってくる感覚の違い

タブレットで「電子書籍」を読んでみたが。。。。紙の書籍と、書籍の種類にもよりますが、かなり違うように思う。

以前、自分の読みたい書籍が、電子書籍で無い為に、わざわざ、自炊して「iPad」に入れて、主に人類学、自然科学系の興味のある書籍を読んだのですが、何だか、紙の書籍を読んだ後と、ちょっと違うような気がして、なんだろうと、気になっていました。

そう、紙の書籍を読むのと比較して、頭の中(脳)に記憶として、保持された内容が、ちょっと違うような気がします。 「気がします。。」ですので、気のせいかもしれませんが、頭の中に残っている記憶の量が、電子書籍の方が少ないように思うのです。

目に入ってくる光の刺激が強すぎて、脳の思考回路の情報伝達が上手く働かない様な感じです。ですので、マンガ本しか読まない輩は、電子書籍でも十分ですが、年に1冊でも、身銭をきって、書籍を購入して読まれる方は、書籍を選択する手段としてデジタル機器を活用するのは良いかもしれませんが、電子書籍で読むより、紙の本を購入して、1ページづつめくって読んだ方が頭に残るかもしれません。

3.「リテラシー」の無い人間が多すぎる問題

1)「リテラシー」の無い奴は、スマホやタブレットなどのデジタル機器を使いこなせないか?

よく、「リテラシー」の無い奴は、パソコンやタブレットなどのデジタル機器を使いこなせる訳がないだろう。。。と言われますが、そうでもありません。

なぜなら、子供にタブレットなどを与えると、やることは決まっています。 まず、バカアプリでゲームをする。バカ動画を見る。そうです。 これは「リテラシー」の無い、大人も同じ使い方をしています。 コンテンツを消費するだけなら、大人も子供も同じで、テキストベースの文字情報を収集する目的で、アプリケーションなどを使わないでしょう。

コンテンツで「金儲け」を企んでいる奴らにとって、本当に美味しい、低レベルのユーザー層ですので止められません。「リテラシー」の無い奴らから、「金」を巻き上げる事が、一番重要な課題なのです。

 

2)「リテラシー」が身についていない子供に、デジタル機器をあまり使わせない方がよいと思うのですが。。。

「リテラシー」のある大人は、パソコンやタブレットなど、有っても無くても関係ないのです。

むしろ、使い方によっては「リテラシー」の無い、意識の表層しか使わない階層の人間に最適化されたのが、スマホ、タブレットなどのデジタル機器なのではないかとも思います。ですので、まだ「リテラシー(読み・書き・そろばん)」が身に付く可能性のある子供に、デジタル機器をあまり使わせない方が、よいと思うのです。

元々、「子共の時からデジタル漬けになっていなくても、明らかに脳の健全な生育が阻害されている」、「思考力の無い」、「リテラシーが身についていない」大人は、デジタル機器をコンテンツを作る側が「金儲け」をする道具ですので、どうせ「暇つぶし」の道具にしかならないのですから、どんどん使った方が良いのでしょう。。。。

 

3)ツイッター、フェースブックなどのSNS時代の感動

SNSって、知能の低い、高いに関わらず「繋がっている」と云う勘違い、「幻想」。。。井戸端会議がいつでも、どこでもできる感動ですか。。。。

スズメの学校、ピーチク、パーチクです。そんな暇があるなら、自分で買った書籍を読んでいた方が、はるかに有意義な時間がすごせます。

通常、12歳位までに「自我」が芽生えるのだが、未発達のままだと、高校生になっても、成人式を迎えても、SNSにハマる。半径5m以内の「空気」を読んで、おどおどしているが、もっと広い範囲の「空気」は、全く読めない、無頓着、ノー天気。

 

4)スマートフォンを「使いこなせる人」と、「使いこなせない人」の不都合な真実

などと私が言っているのは、本当は大きな間違いで、スマホ、タブレットは、むしろ、バカに「最適化」された道具なのでは。。。。と思えます。

デジタル機器は、子共の思考力を奪うデジタル認知障害を起こすなら、以前から、デジタル機器を使っていなくても、すでに「認知障害」を発症している様な大人は、どんどん使用しても、何も影響がない。。。。。。。

新聞も読まない、テレビは観てもバカ番組しか見ない、デジタル機器でバカアプリしか消費できない、使えない、書籍も決して読まない大人は、良いですね。

デジタル・デメンチア」的に、何も影響がないのですから、どんどん使いましょう。 バカアプリ、バカ動画、エロ動画。。。腐るほどありますので。

 

4.子供たちに読書習慣の定着を

1)読書離れの現状

産経ニュースに、下記の様な見出しの記事を見つけました。

・「1冊も本を読まない」…47.5% 文化庁調査で「読書離れ、くっきり」
http://www.sankei.com/premium/news/141011/prm1410110018-n4.html

「1冊も本を読まない」…47.5%
(対象は、全国の16歳以上の男女3,000人を対象(マンガや雑誌を除く1カ月の読書量)

私の場合、殆ど、統計情報のデータはあまり信用していません。

よく、ブログなどで、アンケートの調査結果などをさももっともらしく引用している方がいますが、アンケートなどの対象者などの属性などが、全く不明ですので、あてにしません。 ただ、そこから見えてくるものも有るのは確かです。

それは、答える人間の「不都合な真実」による現状との乖離です。

例えば、「1冊も本を読まない」…47.5%。。。。。。もっと多いだろう。 とすぐに感じます。
統計データなんてあまりあてにしません。 それより自分の生活している範囲内の人間を見れば、すぐに理解できるからです。

私の付きあっている人間のレベルが、低いのか? 少なくても私の周りで、読書をちゃんとしている人間なんて、3本指で足りてしまいます。 例えば、100人くらい、知り合い、友達、仕事での付きあいなど居るとして、読んでいる人は、たった3人ですよ。

ですので、「1冊も本を読まない」…97%  になります。。。。  統計と全然、違うでしょう!!!

あんたの周りの人間関係。。。。。「レベル低いな」と言われるのを覚悟で、言っていますが。。。。もう、ここまで来ると、多勢に無勢で、「1冊も本を読まない」のが、何が悪い。。。と毒づいてきます。

スマホやタブレットが世の中に出回り、電子書籍だ、自炊など、私も記事にしていますが、流行っていると云うか読まれているのは、ほとんどが「マンガ」です。

 

2)保護者の所得は、学力にどれほど影響があるのか?

本なんて、図書館が有るので、貧富の差なんて関係(タダで借りられると云う意味で)ないと思われがちですが、やはり、親の生活レベル、習慣に左右されますので、子共も本なんて読む習慣が付くわけが有りません。

今は、親の経済的なレベルではない部分も多々ある 貧乏ではないが、親の代から、「マイルドヤンキー」的な環境の中で育てば、同じ様な子供が世の中に出 てきます。 もう、家庭では、無理なのかもしれません。やはり、教育現場に任せるしかないのでしょうか。。。でも先生には、「余計な仕事を押し付けるな」 と怒られるかもしれません。

ーー関連記事ーー
保護者の所得は学力にどれほど影響があるのか?  非常に興味深い内容の記事を見つけましたので紹介します。

中高生になると、スマホを所有していて、中毒になっているガキも居る時代です。 パソコン離れも進んでいる様です。 パソコンを使い始めたのは、社会人になって、回線がISDNの時代から使用していますが、パソコン中毒になった事など無いし、スマホの時代になってもスマホ中毒になった事なども無いのですが。。。。。
若い年齢層から使い始めると、パソコンのゲームにはまった「ネトゲ」、スマホでSNSにはまった「スマホ中毒」などになり易い、子共だけではない現象でもあります。 ですので、なんで? 「はまる」のか? 理由が理解できません。 本当に理解できません。

「テレビ離れが進んでいる」と言われていますが、そんな事は無いと思います。
好きな番組を録画して後で観ているんです。 又は、テレビで、レンタルビデオを見ているんです。 動画しか観ていない。 そう、スマホもタブレットもパソ コンもどんな使われ方をしているかと云えば、SNSをやっているのはまだいい方で、エロ動画、バカ動画を観ている時間が殆どなのが。。。。実態で、この 「不都合な真実」は決して語りません。

世の中、技術革新が進むのですが、売れて、儲けて、経済的においしくするのは、理想どうりではなく、レベルの低い、圧倒的多数に受け入れられないと、ダメでです。

 

3)小さい時期の読み聞かせの習慣

女の子を2人育てましたが、幼い頃、よく絵本を寝る前などに、2人とも読み聞かせをしていました。
子供も成長過程で、読む時期と読まない時期があると思いますが、小さい頃に、読書の習慣を身に付いていれば、社会人になってから、ちょっとしたきっかけで、自然と読むようになうのではと思うのですが。現に、現在、娘達を見ていると、私が何も言わなくても、書籍を購入して、読んでいます。 娘に「これ面白いよ」と言われると、小説は読まないようにしているのですが、ついつい読んでしまいます。

自分も、祖父が、亡くなるまで、本を手放しませんでした。 それを今になって感じます。 普段の生活の中で、読んでいるのが、「当たり前なんだなー」って、感じます。

今は、人が想像して書いた書籍は、例えば、昔読んだ「小説」などは、殆ど読みません。
これは、立花さんの受売りですが、「他人の頭のなかで想像して書いた小説などを読んで楽しむ暇(時間)は、今は無い」。。。。。ですか。

自然科学系の書籍が、やはり面白いです。 自分の知らないことがたくさんありますので、週に5回は本屋さんに行きます。いつも行くので、新しい書籍が入荷しているとすぐに分かります。 たまにコーナーの配置換えをしている場合があり、そんな時はパニックです。どこにどんな本が有るか。。。頭の中で再配置する必要があります。

欲しい書籍が有っても、高価な書籍は、すぐに購入しません。 iPhoneで表紙を撮っておきます。 そして、お金に余裕が有る時に、どうしても、読みたい 書籍を購入します。 本屋で書籍をかごに入れて購入している人を見ると、羨ましく思います。 好きなだけ、かごに入れて購入してみたいですね。

「趣味が、読書です」という人が居ますが。。。。。読書は、「趣味」ではないでしょう。。と思います。仮に、趣味でも良いのですが、読書習慣を定着させるには、「知」を吸収する楽しみが、「脳」で感じなければ、無理なんでしょうか。

 

4)教育機関でのデジタル機器の導入について

大人の話は、どうでも良いのですが、最近、教育機関で1人1台パソコンやタブレットを持たせて、授業をしようとしている動きが有りますが、最初に「実験台」にされる子供の事を考えると。。。。何だか、嫌な感じがします。

「リテラシー(読み・書き・そろばん)」を損なわない、教育用のデジタルコンテンツを作るのは、相当、難しい作業で、もっと「研究」する必要があると思います。 そして、ついてゆけない先生の教育も。。。。必ず必要です。

 

最後に、何が言いたかったかと云うと、

子共のときからデジタル漬けになると、明らかに脳の健全な生育を阻害する」と言っていますが、「子共のときからデジタル漬けになっていなくとも、明らかに脳の健全な生育を阻害する生き方」をしている国民が、なんと多い事か。。。。

「空気を読むな、本を読め!!」(ダンさんの受売り)です。
決して、出版社、書店の回し者ではありませんので。。。。

 

追記
■もう一冊紹介します。

平均で一日四時間、若者の二割は七時間も使うスマホ。

だがスティーブ・ジョブズを筆頭に、IT業界のトップはわが子にデジタル・デバイスを与えないという。

なぜか?睡眠障害、うつ、記憶力や集中力、学力の低下、依存―最新研究が明らかにするのはスマホの便利さに溺れているうちにあなたの脳が確実に蝕まれていく現実だ。

教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となった世界的ベストセラーがついに日本上陸。

 

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