2023-12-28、
本日の書籍紹介は、疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた (ブルーバックス) 新書 近藤 一博 (著)です。 今年最後になりますが、一番の知見ではないでしょうか。著者の近藤先生も (ブルーバックス) 新書を読んでいるそうです。 「ブルーバックス」は自然科学系の新しい知見を記載した書籍が沢山出版されますので、皆さんもチェックして置いて損はないでしょう。
今年も、残すところ数日になってしまいました。私の仕事納めは29日ですが、歯科の定期健診にも行かなくてはならず、おまけに、腰痛が良くなったと思ったら、再度、「痛風」発作の予感が右足の親指の付け根あたりが腫れてきています。今年の年末は体調が万全ではありません。歳のせいでしょう。あと何回、冬を越せるのか? 気候変動の影響か、体の調子が、夏の暑さのせいか、回復ができない様です。
当サイトに、記事を移行する作業もまだまだ続いていますので、正月休みに何とかめどを付けようと考えていますので、酒を飲んだくれている場合ではないのです。しかし、あまり苦労の実らない作業となる感覚ですので、ちょっと辛いです。
皆さん、良いお年を
いよいよ、本題です。
2023年に日本人10万人を対象に実施した調査によると、実に78.5%の人が「疲れている」と答えた。
日本の疲労の科学的な研究は世界のトップを走っているそうで、なぜトップなのかと言えば、欧米では「疲れているのに働く」ことは自己管理ができないだらしない行為と見なされるため、疲労の科学的な研究は軽視されて、疲労についてあまり問題視せず、研究が遅れているせいでもあるのです。
■疲労とはなにか
<目次>
序 章 疲労を科学するには
第1章 生理的疲労とはなにか
第2章 慢性疲労症候群 病的疲労の代表格
第3章 うつ病 究極の病的疲労
第4章 新型コロナ後遺症 見えてきた病的疲労の正体
第5章 ついにすべてがつながった
第6章 人類にとって疲労とはなにか
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疲労とウイルスの関係について、
疲労は、ヘルペスウイルスの一種である「HHV-6」が再活性化することで引き起こされることが報告されています。また、疲労物質が溜まるとHHV-6が再活性化して、唾液中のウイルスが増えるとも報告されています。
◆どれだけ疲れているかは、唾液中のヘルペスウイルス(HHV-6)の数でわかる!
人類のほとんどが幼いころに感染する「ヒトヘルペスウイルス6」は、その後、潜伏感染しているが、宿主が疲労すると、 逃げ出そうとして口中に出てくる。
◆うつ病は、疲労とウイルスから生じる遺伝子が原因である!
うつ病の原因は「心の弱さ」ではない。
疲労が高じ、ヒトヘルペスウイルス6が再活性化することで、うつ病の原因遺伝子が発現する。この遺伝子を発見した著者は、ダークサイドの力を操る『スターウォーズ』の暗黒卿にちなんで「SITH-1」(シスワン)と命名した。
◆新型コロナ後遺症は、うつ病と同じ病的疲労の症状だった!
世界で数億人にのぼる新型コロナ後遺症の患者は、うつ病患者と同じように脳内炎症を起こしている。
その研究から、いま世界で疲労研究が活気を帯びてきている。
◆病的な疲労を起こす脳内炎症を消火する物質こそが、疲労対策のカギである!
遺伝子「SITH‐1」は、その物質の「消火機能」を阻害してしまう。
そのほか、本当に役に立つ知識も満載!
・栄養ドリンクの飲みすぎはなぜ危険なのか?
・軽い運動はなぜ疲労を軽減するのか?
・トレーニングのしすぎは、なぜうつ病の原因になるのか?
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・【面白記事】人類が6万年前にネアンデルタール人から受け継いだDNAが「新型コロナウイルス感染症の重症化」と関連しているという可能性
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