【書籍紹介】 京大 おどろきのウイルス学講義 宮沢 孝幸 (著) PHP新書 人はウイルスとともに暮らしている

2021-05-28、
本日の書籍紹介は、京大 おどろきのウイルス学講義 宮沢 孝幸 (著) です。
先生は、京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授。1964年東京都生まれ。

そもそも「ウィルス」とは何 という処から、新型コロナウィルスをめぐる騒動については敢えて触れず、ウィルスを巡る話題を基礎から最新の科学技術迄をできるだけ簡単に解説した内容で構成されています。

さすが、宮沢先生です。 彼は、テレビ番組「そこまで言って委員会」にも、最近は新型コロナの件で出演されていますが、海外の有力専門学術誌に掲載された英文論文数は200本を超えるという世界最高水準のウィルス学者だそうで、他の学者先生と違い、モノをはっきりと空気を読まずに言いますので、私は大好きです。

そもそも「ウイルス」とは何? という処から、ウイルスに関する基礎的で、幅広い知識が記載されています。

目次
第1章 「次」に来る可能性がある、動物界のウイルス
第2章 人はウイルスとともに暮らしている
第3章 そもそも「ウイルス」とは何?
第4章 ウイルスとワクチン
第5章 生物の遺伝子を書き換えてしまう「レトロウイルス」
第6章 ヒトの胎盤はレトロウイルスによって生まれた
第7章 生物の進化に貢献してきたレトロウイルス
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「レトロウイルス」という言葉が出てきますが、古いからレトロではありません。

本書ではレトロウイルスの驚くべき力についても解説します。人類の「胎盤」形成にもレトロウイルスが関与しているのです。

人類進化の歴史の中で、「レトロウイルス」が介在する重要なことが起こっているのですが、それは、自分で読んで知識を得てください。

 

最後の方におもろ白い事が書いてあります。

現生人類(ホモサピエンス)もいつかは絶滅して、次の進化へ。。。と地球が消滅する以前に、別の人類的な生物が出てくるかもしれないと言っています。

現生人類は、やがて絶滅する。これは悲しい事ではなく、自然の摂理です。

 

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