【書籍紹介】 プリズン・ドクター おおたわ史絵(著) 素直に良い先生だと思います。

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2023-01-10、
本日の書籍紹介は、プリズン・ドクター おおたわ史絵(著)です。

3連休でしたが、もう終わってしまい、気が付くとまだ2冊の書籍しか読んでいませんでした。最終日は祭日でしたので、スタバをハシゴして、文庫本を一気に読んだのがこの書籍でした。 まだ正月休みの前後に読もうと思っていた、興味深い書籍が、未読のままデスクの上に上がっています。

さて、いわゆる「刑務所」のお医者さんのお話ですが、この先生にも色々事情があり、あまりなり手のいない刑務所の女医として、受刑者たちの健康と矯正教育の改善のために奮闘する日々を綴ったエッセイ集です。

エッセイ集ですので、科学的な知見は、あまり有りませんが、私は、こんな言葉を思い出してしまいます。

罪を憎んで人を憎まず」という言葉で、決して犯罪を許しているのではありませんが、人類は色々な人間が居て、生まれつき脳の性能が低い人(身体的、知能精神的に標準的な力を持たない人々)、また、つくづく重要に思うのが、育ってきた環境でこれが劣悪だと、社会に適合できない問題の多い人間が育ってしまう事実が有るのです。

人生は平等ではないのです。

犯罪者は皆「極悪人」ではなく、この先生も、この点は、その人の色々な育ってきた養育環境などに翻弄され捕まった人たちが実に多いと言われています。

▮「バカ」なのか「アホ」なのか?、「知能が低い」のか? よくわからない現象
警視庁によると都内で去年(2022年)受理したおよそ187万7千件の110番通報のうち
▼「テレビが故障してワールドカップが見られない」
▼「家の電話の音量を大きくして欲しい」
▼「時計が動かない」
▼「図書館で新聞を他の人が読んでいて読めない」
など不要不急とみられる通報は35万5千件に上りおととしと比べおよそ1.3倍に急増しました。

「不要不急」以前の問題ですが。。。
これを見れば、よーく分かるでしょう。世の中、とんでもない国民が、数多く社会の中で生きているのです。

目次
第1章 刑務所のお医者さんになりました
第2章 診察室の風景
第3章 罪人のカルテ
第4章 懲役のベテランたち
第5章 女という罪
第6章 罪を犯さずには生きられない
第7章 それでも世間の風は吹く
第8章 笑う刑務所を作ろう
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