【面白記事】太陽や地球の成り立ちを探る 木星衛星探査機「JUICE(ジュース)」2023年4月に打ち上げ

2023-04-20、
本日の面白記事は、2023年4月14日に、太陽や地球の成り立ちを探る 木星衛星探査機JUICE(ジュース)」を搭載したアリアン5型ロケットが、南米フランス領ギアナのクールー宇宙基地から打ち上げられました。

JUICEとは「JUpiter Icy Moons Explorer」、つまり「木星 氷衛星 探査機」のことです。
ESA(欧州宇宙機関)が主導する大型木星氷衛星探査計画で、木星の大型「氷衛星」であるガニメデ、カリスト、エウロパにターゲットを絞った初めての探査機で、地球や金星とのフライバイ航法を重ね、8年かけて木星系に到達する予定なのです。

特に、太陽系最大の衛星「ガニメデ」は、準惑星である冥王星より大きく、惑星である水星よりも大きい、太陽系で唯一磁場をもつ衛星で、氷の地殻の下には海もあると考えられている。

星の呼び方ですが、太陽系で云えば、太陽は「恒星」、この恒星を回る地球や木星は「惑星」と言います。更に、この惑星を回る星、例えば月を「衛星」と呼びます。
現在、太陽系の惑星は、太陽に近い順に水星、金星、地球、火星、木星土星、天王星、海王星の8つです。めい王星(冥王星)も入っていましたが、2006年の国際天文連合において外されました。

■なぜ、木星とその衛星なのか?
我々の太陽系がどうやってできたのか?地球に水や大気がどうやってもたらされたのか?その謎に迫るヒントが、じつは木星にあります。
木星は、地球の直径が11倍、重さ318倍で、恒星になり損ねた太陽系最大の巨大ガス惑星です。木星はその巨大な重力によって、太陽系の姿を”デザイン”した最重要惑星であることがわかってきています。木星が誕生したことによって、地球も誕生し、海や大気の成分も地球にもたらされたのです。では、その肝心の木星はいつどうやってできたのでしょうか?その謎に迫るのが JUICE 探査です。

木星は外から見ると巨大なガスのかたまりです。地球のように固体の地表面をもたず、水素・ヘリウム・アンモニアなどを成分とする大気をまとっている。原始の木星を作った材料物質はぶ厚いガスの下にあり、直接これを調べることは困難です。
一方、木星の衛星には、木星形成当時の材料物質が”化石”のように残っていることが期待されます。JUICE探査機は、木星の衛星たちを調べることで太陽系と地球の成り立ちに迫ります。

■イタリアの天文物理学者「ガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)」は、この惑星(木星)を回る4つの衛星、エウロパ、ガニメデ、カリスト、イオを最初に観測した1610年のことだった。歴史上、惑星の周りを回っている物体を記録したのはそれが初めてでした。

■NASAの木星探査機「ジュノー(Juno)」について
2016年7月から木星の探査を続けているNASAの木星探査機「ジュノー(Juno)」が目覚ましい成果をあげている。今年1月には、当初7月31日に木星に落下する予定だったジュノーのミッション期間が、最長で2025年9月まで延長されることも発表された。

■日欧共同の水星探査計画「BepiColombo(ベピ・コロンボ)」の探査機が、2025年末の水星到着に向け航行中です。日本の水星磁気圏探査機「みお(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)と、欧州の水星表面探査機「MPO(Mercury Planetary Orbiter)の2機による日欧共同の水星探査ミッションです。 探査機はスイングバイを繰り返している最中です。
水星磁気圏探査機「みお」(MMO)プロジェクトサイト

土星の衛星「タイタン」や「エンケラドス」
土星の無人探査船「カッシーニ」が、地球を飛び立ったのは1997年10月、スイングバイ航法を駆使して加速し、やっと「土星」の周回軌道にたどり着いたのは、2004年でした。 遠いですね、実に7年間もかけて、やっと土星の周回軌道に到着するんですから。 2005年には、子機「ホイヘンス」が土星の最大の衛星「タイタン」に着陸。そして、12年間という長期にわたって土星系を観測し、多大な成果を残してきました。 2017年9月、「カッシーニ」最後のミッションで、土星の大気圏に突入して燃え尽きるてしまいました。

なぜ、燃え尽きさせてしまったのかと云えば、土星の衛星「タイタン」や「エンケラドス」が、将来、移住可能な「ハビタブルゾーン(居住可能性のある)」の衛星になりそうですので、地球の「菌」を土星の周回軌道上に残しておくのはまずいと考えたからです。菌は宇宙空間では死んじゃうだろうと思うでしょうが、菌類の中には、真空でも生存する事のできるものもいるのです。ウイルスも同じで、生物の細胞内に侵入するまでは、生き物ではありませんので、存在できるのではないでしょうか。

 

最後に、
生命がいる可能性も指摘されているが、どうやら「ハビタブルゾーン」の衛星ではない様で、ジュースは、2031年に木星付近に到着し、衛星の「エウロパ」「カリスト」「ガニメデ」に接近して2034年11月まで観測する。その後はガニメデを周回して観測し、2035年9月にガニメデの地表に衝突させて探査を終える予定だそうです。

もっと高速で宇宙空間を移動可能な宇宙船を開発して、有人で到着できるようなると、もっと、面白い事になるでしょう。 やはり、スタートレックの「USSエンタープライズ号(架空の恒星間宇宙艦)」の様に「ワープ航法」を使えるようにならないと。。。

■What is JUICE   JAXA
https://juice.stp.isas.jaxa.jp/

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