【おもしろ記事】急増中「隠れ発達障害」の親が子どもに与える影響 精神科医が見た「生きづらい子の背景」

2023-10-27、
本日のお題は、急増中「隠れ発達障害」の親が子どもに与える影響 精神科医YouTuberが見た「生きづらい子の背景」です。

■東近江市長が「不登校の責任の大半は親にある」と言ってしまい、ギャッとなったが、フリースクール関係者は「不登校の責任は親だけじゃないと言って反論しているが実際の親は、だんまりを決めているのはなぜなんでしょうね。

■少子化が進み子供の数が少なっているが、そんな中、児童虐待の相談件数は年間20万件以上ある。世の中、一体どうなっているのか?
ジジ・ババが一緒に住んでいれば、ある程度監視できるが「核家族化」して、親しか居ない状態では、親は好き勝手やっている。特にダメな親は、一番弱い子供を支配下に置く事が一番手っ取り早いのでしょう。
人間一人まともに育てる事が出来ない、脳に「障害」抱えた親が育てている場合が十分考えられるし、そして増殖しているのも確かでしょう。

世間では、よく「毒親」と云うが、毒親の正体は、グレーゾーンを含めた「発達障害の親」が多いのです。

1.日本では、表面化しづらい「未熟な親」問題がある。

日本では、虐待事件を起こさなくても、表面化しづらい「未熟な親」問題がある。

『親といるとなぜか苦しい』には、「未熟な親」という言葉が出てきます。

 

精神的に未熟な親は、共感性がとぼしく、子供に精神的なサポートができず鈍感利己主義なのです。

ただ日本では、親を表す言葉に「成熟」「未熟」を使うことはほとんどないと思います。
親は「立派な存在」で「成熟した人格者」であることが前提となっているからです。

ここに、日本ならではの問題が隠れている気がします。

親になるのに、自分で産めば、免許や資格は要らない。でも産むべきでない女性や環境もあるが、誰も止められないのです。 「優生保護法」を発動するしか方法はないのです。

子を生めば親になっても、生んだだけでは、親としての役割を果たせたとは言えないのです。
「子どもが、身体的にも精神的にもまた社会的にも一人前になるために育てる」親の役割は大変なものであり、これ以上に能力と努力を必要とするものは仲々見あたりませんが、全く重視されていません。

 

2.「精神的に未熟な親」の4つのタイプ

子どもに不安をもたらす可能性がある「精神的に未熟な親」を4つのタイプに分けると

1)感情的な親
感情のままに行動し、過干渉かと思えば急に突き放したりする。不安定で、突拍子もないことをしがちだ。不安に圧倒されると、他者を利用して自分を落ち着かせる。些細なことで大騒ぎし、相手を、自分を助けてくれるか見捨てるかのいずれかとしてみる。

4つのタイプの中で最も幼稚だ。感情が爆発して収拾がつかなくなると、自殺や他者への暴力につながることさえある。周囲がおびえるのも当然だ。

このタイプは子どもが成功するよう力を尽くしているかに見えるので、自己中心性を見抜きにくく、大抵の場合、周囲に害をおよぼすようには思えない。

だが他者を臆測で決めつけ、自分と同じようにしたいはず、同じことに重きを置いているはずと考える。こうした過度な自己中心性が、自分は他者の「ためになっている」という思いこみへとつながる。


4)拒む親

そもそもなぜ家庭を持ったのかと思うような行動をする。精神的な親密さをよしとせず、子どもにわずらわされるのを露骨にいやがる。他者の欲求への耐性はほぼ皆無。彼らにとっての交流とは、命令し、怒鳴りつけ、距離を置くことだ。多少おだやかなタイプであれば、家族ごっこはするかもしれないが、あくまでも表面的だ。もっぱら自分の殻にこもって好きなことをしたがる。
4つのタイプの中では最も共感力も低いこのタイプは、自分のまわりに壁をつくっている。

5)これら4つのタイプが混ざっている親もいる。
通常ほとんどの親がどれか1つのタイプにおさまるが、ある種のストレスにさらされると、違うタイプにみられる行動をする親もいる。

親に「共感してもらいたい」とか「心を入れ替えてもらいたい」と思っているなら、そんなことを考えるのは今すぐやめよう。彼らが今すぐ根本的に変わることはない。

すべてのタイプの根底には精神的な未熟さがある。
いずれも傾向として、自分のことしか考えず、やたらと自己評価が高く、精神的に頼りにできない。また、わがままで無神経、親密になるための能力が乏しいといった特徴がある。

◼︎精神的に未熟な人との付き合いの際、感情のレベルで改善したり変えたりしようとすれば、途端にその人との関係は悪くなる。相手の感情は逆行し、これ以上、自分の気持ちを乱されないよう、逆にこちらをコントロールしようとしてくるだろう。

 

3.「毒親」と云う親が発生・成長してしまう精神医学的事情があり、何の事情もなく「毒親」になることはない。

「毒親」と云う親が発生・成長してしまう精神医学的事情は、下記の4つのパターンがあり、何の事情もなく「毒親」になることはないようです。

「毒親」と云う親が発生・成長してしまう4つの精神医学的事情

1 発達障害タイプ(自閉的スペクトラム障害=ASD、注意欠如・多動性障害=ADHD)
2 愛着障害タイプ 不安定な愛着スタイル(不安型と回避型、混乱型)
3 うつ病などの臨床的疾患 (トラウマ関連障害、アルコール依存症)
4 DVなどの環境問題 (深刻な嫁姑問題、育児に対する心の準備不足)

【書籍紹介】「毒親」の正体 ―精神科医の診察室から 水島広子(著) 毒親も千差万別です。

毒親」の正体とは、これ以外にも要因はまだありますが、この様な人間の脳の障害「発達障害」、「人格障害」、「愛着障害」について、ちゃんと理解していないと、まして、当事者以外の人にも、到底、理解できないでしょう。

 

最後に、

この障害と云うか、人間としての発達が凸凹、遅れ、養育環境が劣悪なために発症してしまう脳の障害は、指が無い、手が無い、足が無いという身体的障害の様に、見ればすぐにわかる目に見える障害ではありませんので、ちゃんと勉強していないと理解するのは、一生、無理でしょう。

そんな意味においては、先に、「発達障害」、「愛着障害」、「人格障害」勉強するか、書籍を読んで、知識を広げてゆくか、どちらでも有効ではないでしょうか。

いずれにしても、親子代々、引きずってしまう重要な問題でもありますので、特に、結婚前の男女を問わず、若い方には、自分の「頭(脳)」について、学習しておく必要が有ります。

子育てする母親が、ちょっとクズでも、みんなで子育てしていれば、親の「クズ」具合からくる影響が少しは弱まるのですが、如何せん、日常的に、専属で「クズ」に育てられる状態になるので、味が、もろ濃くなってしまいます。「悲劇」の子育てにならないように、人間の、自分の「頭(脳)」の特性について、ちゃんと認識しておくべきです。 毒親は連鎖しがちなのです。

自分が親になる前に、社会性、モラル、礼儀、躾を身に着けていない人間が、出産して、ある日から、親になる。そのまた、親も、同じように、ちゃんと躾られていない。そして、クズ、カス人間の連鎖は、多分、親子代々引き継がれている。

 

追記> 書籍紹介:モンスター化した困った親について、尾木ママが吠えます。

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