本日の書籍紹介は、「地球の中身 何があるのか、何が起きているのか」 廣瀬 敬 (著) です。地球誕生から、46億年何が起こって、どうなってしまったのか、この丸い地球上に、重力で張り付いている人間なら、認識しておいた方が良いでしょう。
地球上の日本の私たちが暮らすのは、この位置はちょうど移動する「プレート」が何枚も重ね合わさる場所で、いつ地震が起きても仕方のない場所で生きているのです。このどうしようもない場所に「原発」を建てたバカどもが存在するのも確かで、自業自得と言えばそれまでですが、政治家も事業者もやはり、何が重要なのか、国民のことなど何も考えていなかったので、被害が大きくなったのです。
1986年4月、「チェルノブイリ原発事故」のことを覚えていますが、正確な場所は覚えていませんでしたが、今回、ロシアの「ウクライナ侵攻」で、忘れないほど場所を把握しました。
この様に大陸の硬い岩盤(プレート)の上にあれば、地震で壊れる事もなく、安全だと思うのですが、如何せん、人間自身が戦争で破壊すれば、放射能漏れの危機は、同じ様に起こってしまいます。
地球の内部構造がどうなっているのか、知ることができれば、地球がどうして生命を宿す惑星になれたのかもわかるのです。 太陽系の中で、ハブタブルゾーンに位置する惑星だからだけではないのです。45億年前は、マグマオーシャンの状態だったのが、月がぶつかった(ジャイアントインパクト)後に、地球の表面が徐々に冷え固まった状態になり、プレートテクニクス状態になり、水をたたえた惑星になっていますが、火星の様に磁場がなくなってしまうと、あんな荒野の様な惑星になってしまうが、地球にはちゃんと、内部にコアを持っていますので、磁場が発生して、あらゆる環境を保っています。 ちなみに、「春夏秋冬」が有るのは、月が地球の周りを回っているからで、遠心力がなくなれば、地軸が狂い季節が順番に来なくなります。
今回のブルーバックスの文庫本ですが、千円ちょっと書籍ですが、地球の中身から生命誕生まで、感心するくら、たくさんの知識を得ることができます。
ただ、自然科学系の書籍は、同じコンテクストの書籍を何冊か読む必要があります。それで、同じ様なことが書かれていたら、研究途中の事実もありますが、信じても良いのではないでしょうか。 決して、一冊だけ読んで、信じない様に。
<目次>
序章 地球の中に潜る前に
第1部 現在――地球は何でできているのか? どんな活動をしているのか?
第1章 地球を覆うもの――大気、海、地殻
第2章 地球の白身――マントルは何でできているのか?
第3章 地球の白身は動き回る――プレートテクトニクスとマントルの対流
第4章 地球の黄身――コアの構造と運動
第5章 白身と黄身が殻の外側を決める――地球の表層と内部の相互作用
第2部 過去――「生命の惑星」はどうやってできたのか? どのように進化してきたのか?
第6章 はじまり――地球誕生からマグマオーシャン、生命の誕生まで
第7章 進化――地球の過去を復元する
第8章 謎――地球はどうして生命を宿すことができたのか
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宇宙に浮かぶ大きな球体である地球――わたしたちはその表面の様子しか見ることができない。しかし、科学の進歩が「地球の中身」の理解を可能にした。
・地球内部にはどのような物質が詰まっているのだろう?
・その物質はじっと同じ場所にとどまっているのだろうか?
・誕生したばかりの地球の中身はどんなふうだったのだろう?
・なぜこの惑星には海があり、生命が繁栄できたのだろう?
地球の生命体は、セントラルドグマの原理で、地球型の生物は1種類だけですが、地球以外の系外惑星などには、もしかしたら地球型の生命体とは、全く別の種類が存在している可能性もあります。
地球の内部構造を知る事も大事ですが、その環境の変化の中で、偶然、生命が生まれたのか、そんなことがなぜ起こるのか? 生物は、人間は、いったい何ものなのでしょう?
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