【書籍紹介】 世界の力関係がわかる本 ――帝国・大戦・核抑止   千々和 泰(著)

2025-07-02、
本日の書籍紹介は、世界の力関係がわかる本 ――帝国・大戦・核抑止  千々和 泰(著) です。

世界の力関係を理解するための書籍は多数出版されており、国際政治学や地政学といった分野から様々な視点で分析されています。

この本は、「勝てそうだからやる? やられる前にやる?」という問いから、世界の国々の力関係と戦争・平和のメカニズムを考える国際政治学の入門書です。

書評としては、「国際社会を理解するための、直感に反するが実は正しい理屈」を解説している点が特徴で、「囚人のジレンマ」などの概念を用いて、なぜ戦争が起き、なぜ平和が難しいのかを紐解いています。難解な国際政治学を平易な言葉で説明し、これからの世界を生きるための知見を与えてくれると評価されています。

目次
第一章 世界の力関係はどう変わってきたか――帝国と主権
第二章 帝国の出現を防ぐ手立てとは何か――勢力均衡
第三章 世界大戦はなぜ起こったか①――脆弱性による戦争
第四章 世界大戦はなぜ起こったか②――機会主義的戦争
第五章 国連はなぜ機能しないのか――集団安全保障
第六章 核兵器はなぜなくならないのか――核抑止
第七章 戦争はどう終わるのか――戦争終結
第八章 人類はまた大戦争を引き起こすのか
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戦争を始めるときは、いつも国民は、置いてきぼりを食らうのですが、例えば、そうしないで民意で戦争をするかしないかを決めたとして、どんなことが起こるだろうか?

プロパガンダに左右されて、バカやアホの民意が反映されててしまう。

まずは、ロクな結果が出ないことは確かで、すったもんだしているうちに、攻め込まれている可能性が大きいでしょう。 特に、国と国が隣接している地域では、常に緊張状態なのでしょう。

どんなに戦争の悲惨さを伝えて、二度と起こさないようにと繰り返しても、本当に、こんなことでは、国が戦争を始めようとしたときに止められるだろうか?

無理な気がする。 為政者も国民も「バカやアホ」の集まりではなくても、「話し合いで解決」などと云うのは、絵空事のような気がする。

「やるか、やられるか」しかない。 最近の傾向は、力による支配が常套手段になってきている。

 

この他にも、下記の書籍が世界の力関係を理解する上で参考になるでしょう。
・国際政治学の古典であるモーゲンソーの『国際政治』
・地政学の視点から書かれた『世界のパワーバランス』(金の星社)
・歴史を通じて覇権争いを読み解く『覇権争奪の世界史』(PHP研究所)

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