【書籍紹介】「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学  小塩 真司 (著)

2024-09-22、
いま、世間で問題になっている兵庫県議会で不信任決議が可決された「斎藤元彦」知事は、精神疾患を抱えている代表格に思うが知事が現職の為か、なぜか? 社会の中で精神科医も、下手なことを言えずひかえているが、その中でも症状を観ているとゲミュートローゼ(情性欠如者」)』だと思うが、誰も指摘しない?

道義的責任は感じないのか?」と聞かれても「何のこと?」という様な感じで答えることのできる脳の配線をしているように思えるが、本人にとっては、いたって真面目に答えている所が、不気味です。

補足説明
「ゲミュートローゼ(Gemütlose)」は、ドイツの精神科医クルト・シュナイダーが提唱した概念で、感情の欠如を特徴とする人格障害の一種です。
特徴
・感情の欠如 :思いやりや同情心、羞恥心、良心などの高等感情が欠如しています。
・罪悪感の欠如:他人を傷つけたり、法律を犯したりしても罪悪感や後悔を感じません。
・強い意志  :異常に強い意志を持ち、他人の意見や感情を無視して自分の信じる道を突き進む傾向があります。
・自己中心的 :自己保身や自己利益を最優先し、他人の感情や状況を考慮しない。

 

社会では、簡単に手っ取り早く「性格が悪い」と云った言葉を使いますが、その中身(ダークサイド)は、とてつもなく深く、理解しずらいが、原因は簡単なのです。

人間社会に、なぜこのような「バケモノ」が存在するかと云えば、「ヒト」それぞれ脳の構造は似通っているが、脳のネットワーク、つまり情報の流れに欠陥、障害が発生すると、通常の人間として生前、生後に備わるべき機能が障害を起こして、バケモノの様な振る舞いをしてしまうのです。ですので、不思議でも何でもないのです。

数万年前の狩猟採集の時代には、動物と同じように、こんなホモサピエンスは、生き残るために、普通に存在していたのではないでしょうか、ヒトの脳は、特に社会性を身に着けるべきところが不可能になってしまっているだけです。 現代社会でも、マイノリティですが淘汰されず存在するのです。

 

どんな例が有るかと云えば、こんな事件や出来事から、ゲミュートローゼ(情性欠如者」)という聞きなれない言葉が出てきています。

■神戸の東須磨小学校で起こった教員間のいじめ、というより傷害事件やハラスメントの件に関する記事で、ゲミュートローゼという聞き慣れない言葉が出てきました。
神戸教員間いじめ、性行為強要疑惑…加害者の教員ら、「ゲミュートローゼ(情性欠如者)」の可能性

■精神科医の片田珠美氏は「瑠奈容疑者は凄惨な犯行後もクラブに行き、自宅で頭部を撮影しており、犯罪行為への罪悪感や後悔、被害者への同情心が欠如した『ゲミュートローゼ(情性欠如者)』の可能性が高い。
【札幌ススキノ首切断事件】田村瑠奈容疑者は頭をひきちぎり洗濯物のようにして遊んでいた…押収したビデオを見た警察官 脳を破壊される

眞子さんの複雑性PTSDどころじゃない…? 精神科医が語っていた嘘、虚飾、詐称に見る小室圭さんのヤバい人物像 

 

■「性格が悪い」とはどういうことか ――ダークサイドの心理学  小塩 真司 (著)

ダークな性格として、典型的なものは「マキャベリアニズム」、「サイコパシー」、「ナルシシズム」、「サディズム」の四つである。

目次
序 章
名前をつけられることで注目される/面接でその人の将来を想像する/面接での直観は信用できるのか/ダークな性格は外在化問題に結びつきやすい/そもそも「性格」とは何なのか/良い性格と悪い性格は合わせ鏡/心理学の中の良し悪しの研究/ダークな性格の測定/ダーク・トライアド研究の広がり

第1章 ダークな性格とはどういうものか
1 四つの典型的なダークな性格
ダークな性格を表現する言葉
2 マキャベリズムとサイコパシー
マキャベリアニズムの発見/サイコパシーという心理特性/典型的なサイコパスとは/サイコパシーの測定ツール
3 ナルシシズムとサディズム
ナルシシズムという言葉の由来/病理としてのナルシシズム/過敏なナルシシズムの側面/ナルシシズムの測定方法/サディズムという言葉の由来/測定されたサディズムの特徴
4 五つ目の性格スパイトと、ダークさの中心
五つ目のダークな性格、スパイトとは何か/ダークな性格の中心

第2章 ダークな性格とリーダーシップ・仕事・社会的成功
1 ダークな性格とリーダーシップ
ダークな性格の代表的な悪徳経営者/カリスマ的リーダーに多いダークな性格/カリスマ的リーダーの代表、ジョブズとマスク
2 職場の中のダークな性格
企業の中でよく見られるサイコパシーな人々/組織での心理的安全性の重要さ/職場の逸脱行動とはどういうものか/ダークな性格と非生産的職務行動/サイコパシー要素がもつ意味
3 ダークな性格が得意なこと
学部専攻に見られるダークな性格の特徴/ギャンブルとダークな性格/他者操作が役立つ仕事
4 ダークな性格は、社会的成功につながるのか
ダークな性格のどんなところが成功につながるのか/ダーク・トライアドと職場の雰囲気

第3章 身近な人間関係の中のダークな性格
1 恋愛関係とダークな性格
恋愛スタイルの六タイプ/見知らぬ人に「今晩、一緒に過ごしませんか?」と言われたら/ナンパとダークな性格の関連
2 ダークな性格の生活スタイル
夜型で街を好む性格/情緒的な結びつきのない性的関係を好む/マッチングアプリとの親和性/マッチングアプリで荒らし行為をする人々/略奪愛とダークな性格の高さ/カップルの満足度とダークな性格

第4章 ダークな人物の内面はどうなっているのか
1 ダークな性格の心理特性
性格の構造/ビッグ・ファイブ・パーソナリティ
2 HEXACOモデルの登場
六番目のH因子とは何か? /心理学の歴史の中の「気質」
3 ダークな性格と自尊感情
「自己肯定感」でなく、自尊感情/ダークな性格と自尊感情の不安定さ/潜在的自尊感情
4 ダークな性格の持ち主は、自己概念が明確でないのか
自己概念の明確さ/オンラインでの自分の出し方/自分の姿をモニタリングする
5 共感性とダークな性格
「認知的共感性」と「情緒的共感性」/ダークな性格と抑うつ・不安/過敏なダーク・トライアド/孤立すると何が起きるのか

第5章 ダークな性格は遺伝するのか
1 性格は、遺伝か環境か
優生学の広がり/心理学における、環境への注目/再び遺伝への注目
2 性格特性は連続的なものである
性格特性の遺伝とは/親から子にどれくらい伝わるのか/集団と個別ケース
3 性格に与える環境の影響
環境と言ったとき、何をイメージするか/双子の研究でわかること/ダークな性格の遺伝率/育てられ方で差が出るのか/予測不可能性はダークな性格を助長する/ダークな性格と生活史戦略
4 自分の中にダークな性格を見つけたら
自分の中にダークさを見つけた脳科学者/性格の安定性とは何か/ダークな性格の安定性

第6章 ダークさとは何か
1「望ましい性格、望ましくない性格」とは何なのか
望ましい心理特性/注目を集めるグリット(やりぬく力)/自尊感情万能論への批判/自尊感情だけ伸ばすのは難しい
2 長所と短所は切り離せない
ギフテッド教育の難しさ/心理特性のネットワーク/行動の動機/七つの大罪
3 社会の中でのダークな性格
ステータス・ゲームから
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