【興味深い記事】 H・アスペルガー医師、ナチスに「積極的に協力」か ? 研究論文で

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2018年5月13日、
本日の興味深い記事は、「H・アスペルガー医師、ナチスに「積極的に協力」か 研究」です。

ここで、認識する必要のあるポイント。
・ハンス・アスペルガー(Hans Asperger)医師とは
・アスペルガー症候群とは
・ナチス・ドイツの悪魔の所業。
・戦後、日本も含め、世界中で行っていた「優生保護法」の元に、国家による「断種」作戦

■ハンス・アスペルガー(Hans Asperger)医師とは

アスペルガー症候群の研究で知られるオーストリア人小児科医のハンス・アスペルガー(Hans Asperger)医師が、ナチス・ドイツ(Nazi)の安楽死プログラムに「積極的に協力」していたことが明らかになったとする研究論文が4月19日、発表された。

アスペルガー医師は、ナチス党員にはなっていないが、ナチスの複数の関連組織に参加していて、

同医師は各講演でナチス医療の理念に忠誠を誓い、1938年にオーストリアがドイツ第三帝国(Third Reich)に「併合」されてからは、診断書に「Heil Hitler(ヒトラー万歳)」とサインしていた。

■ナチス・ドイツの悪魔の所業
ナチスの行動は、ホロコースト(ユダヤ人虐殺)だけでなく、さらに広範な人権侵害を含んでいました。1933年に成立した「断種法」は、遺伝的な欠陥を持つと見なされた個人を強制的に処分することを目的としていました。この法律の下で、精神病やアルコール依存症患者を含む40万人以上の人々が断種手術を受けました1。

日本でも戦後、高度成長期に「優生保護法(1948〜1996年)」のもとで断種措置(不妊手術)が強制的に行われたことが問題となっています。ヒットラーは優生学と安楽死政策を積極的に進めていましたが、当時のアスペルガー医師もこれに加担していたことが研究で明らかになっています。

歴史的に見て、国家による「断種」作戦は第二次世界大戦後も各国で実施されており、断種は精管や卵管の切除手術などによって生殖能力を失わせることを指します。

参考著書:優生学と人間社会

 

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H・アスペルガー医師? 誰? という方に、

発達障害の中で、アスペルガー症候群(AS, AD):「自閉症スペクトラム症」と人の呼び名で呼ばれているオーストリアの小児科医です。

「ハンス・アスペルガー」とは
1944年頃の第2次世界大戦開戦前のオーストリアの小児科医「ハンス・アスペルガー」が、「言葉の遅れがない、奇異な対人関係が目立つ4人の少年の症例」を論文にして発表したことから由来する。
そして、もう一人、東ヨーロッパ出身の医師「レオ・カナー」がアメリカで自閉症の研究をしていましたが、自閉症の原因は「毒親」が引き起こす精神疾患であると結論づけ間違った研究結果を出してしまいました。これにより米国の母親たちが、自分のせい? と悩んだようです。

そして、当時は第二次世界大戦中で、「ハンス アスペルガー」の論文がドイツ語で書かれていたこともあり、さほど注目を浴びませんでしたが、その後1981年、ドイツ語が理解できるイギリスの児童精神科医「ローナ・ウィング」の論文によって、アスペルガーの症例が国際的な注目を集めることになり、陽の目を見ることになりました。

と、ここまでは、私も知っていましたが、まさか、オーストリアがドイツに併合されて、小児科医「ハンス・アスペルガー」が、ナチスドイツに加担していたという研究結果ですが、彼の「自閉症」の研究が、戦後、世に出るのが非常に遅かったのですが、もしかすると、こんな過去があったせいなのかもしてません。

参考書籍:自閉症の世界

「自閉症」研究の歴史が記載されていて、大変参考になります。

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アスペルガー症候群とは>
「知的障害」ではなく、精神疾患でもない、「自閉症」とはいったい何なのか?

文部科学省によるとアスペルガー症候群とは、「知的発達の遅れを伴わず、かつ自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないもの」とされています。

高機能自閉症と同じく、広汎性発達障害のひとつに分類されていて、2013年5月に、精神障害の診断と統計マニュアル「DSM」の改訂版「DSM-5」が発表され、「自閉症スペクトラム症(ASD)」という分類に統一されています。

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