2023-09-10、
本日のお題は、重要な面白記事を見つけましたので紹介します。
「読んだのに覚えてない」悩みを解決 脳科学的に裏付けされた“本当の読書”で記憶と学びを最大化
まず、勘違いしないでください。 いつも読書をされている方向けに書いた記事で、年に1冊も自腹で書籍を購入しない方が読んでも何の役にも立たないでしょう。
いつも、読んでいて、しばらくすると、忘れてしまうのです。 読んだことさえも。記憶に残り、さらに自分にとって役に立つ読書方法はないかな?と、時々、考えることがあります。しかし、全部覚えていたら「サバン症候群」でしょうね。
1.私の場合、工夫したと云うより、自然とこうなってしまいました。
■小説、ハウツー本、実用書などは、ほとんど読みません。
自分の業務に関するマニュアル本は購入しますが、これは読書と思っていませんので。
娘の読み終わった話題の小説は、こっそりと読む事があるかな。
■興味のあるジャンル:
生物学、遺伝子、人工知能、人類学(文化人類学も含めて)、脳科学、脳神経学、脳機能障害(発達障害、人格障害、愛着障害など)、心理学、社会学(社会問題など)、歴史、宇宙や地球の仕組みなど、自然科学系の書籍は、同じ「コンテクスト」の書籍を数冊購入して、エビデンスを確保する様にしています。
■図書館へは行きません。
札幌の書店(紀伊國屋、三省堂)で、新刊本をいつもチェックしている。
なぜなら、特に「自然科学」関連の最新の情報が欲しいので、そうなってしまいます。
■電子書籍
書籍をばらして、数冊、自炊してタブレット(iPad)などに入れて、電子書籍化して読んだことがあるが、明るくて長時間読んでいると目が疲れて、内容が頭の中に入ってこないのです。「漫画本」程度でしたら問題ないでしょう。ですので、いまは使っていません。 イー・インク(E Ink)の電子書籍専用のタブレットなら良いかもしれませんが試していません。
■「ブクログ」を活用しています。
「ブクログ」というwebサイトのサービス(無料)を利用して、読みたい本、読んだ本を本棚で管理できる。そして、アプリがあるのでスマホでも管理できる。本のバーコードを利用すれば、すぐに書籍を本棚に登録できます。
・WEBブラウザやスマホアプリ(バーコード読み取り)で本棚を簡単に書籍を登録して管理できる。
書籍を登録できるので、読書の検索・管理・記録をすることができます。
・自分の読んだ書籍の感想やレビューを書いたりできる。
・読みたい、最中、読んだなど、書籍単位に記録可能で、読んだかどうか確認できるので便利です。
・自分でカデコリーなどを作成して書籍を分類できるので、管理しやすい。
・登録したジャンルの新刊本をメールにてお知らせしてくれます。
・自分のブログで紹介したい時など、Amazonアソシエイトの様にコードを生成してくれます。
このサービスを利用すると「リアルの本棚」とは別に「WEB上の本棚」と2つ管理できます。
リアル本棚と違い、カデコリー別に分類できるし、検索もできますので、過去に読んだ書籍を外出先でも探すことができますので便利です。
■書店に入って、最初に何をするか?
私の場合、ほぼ毎日通っていますので、まず、平積みされた「新書」類を見渡し、出版された新しい書籍はすぐに分かりますのでチェックします。 その中で、興味のあるものが有れば手に取ってみます。
次は、各ジャンルの本棚が複数ありますので、その棚をチェックする。自然科学系、ブルーバックスなどの棚です。
■書店で、新しい本を見つけて手にしたら、最初に何をするか?
さあ、いざ、書籍を購入しようとするまでの確認作業としては、まず目次を見渡して、自分の興味のあること、知りたいことが記載してあるかどうかをチェックします。
2.さあ、ここからが著者の「樺沢紫苑」先生の勧めです。
記憶に残り、さらに自分にとって役に立つ本当の読書をするための「HOW TO」についてのやり方を紹介する。
■全体を把握してゴールと読み方を決める。
3つの目的があります。
(1)全体を把握する
(2)本を読む目的を設定する
(3)「速読」か「精読」かを決めるつまり、本を読み始める前に、ゴール(目的地)と行く方法(読み方)を決めるというわけです。
「この本で一番知りたいことは何か」を考えます。そして、その知りたい部分を先に読んでしまう。まず本を開いたら、目次を見て、一番知りたいことが書かれている部分が何章にあるのか目星をつけて、その「結論」が書かれていそうなところに、いきなりワープします。
ここまで5分かかりません。先述したように、最初の5分は記憶に残りやすいので、「5分・5分読書術」によって、本の最も重要な部分が忘れにくくなるのです。
■ギリギリの難しさが、学びを最大化する
本を読む場合、「ゆっくり、じっくり時間をかけて読む」のと「速く読む」のとでは、どちらが記憶に残り、学びの効果が大きいでしょうか? 本を読み慣れていない人は「じっくり時間をかけて読めば、学びの効果は大きい」と思っているかもしれませんが、それは間違いです。
人間の脳は、「自分の能力よりも少し難しい課題」に取り組んでいるときに、最も活性化します。それは、「自分の能力よりも少し難しい課題」に取り組んでいるときには、ドーパミンという脳内物質が出ていて、ドーパミンが分泌されると集中力がアップし、記憶力も強化されるから。つまり、記憶に残りやすく、学びの効果を最大化できる、というわけです。
課題が簡単すぎたり、難しすぎたりする場合は、ドーパミンは出ません。
本を読む場合は、2つの難易度を設定することができます。「本の内容」と「本を読むスピード」です。「本の内容」の難易度は買った瞬間に決まりますが、「本を読むスピード」は自分で調整できます。
1つ目の「本の内容」の難易度については、自分のステージに合った本でありながら、自分の実力よりも少しだけ難しい本を選ぶようにすると、学びの効果が最大化します。簡単すぎても、難しすぎても、得られるものは少なくなります。
ドーパミンというのは、「目標設定する」ことで分泌されます。
「電車を降りるまでに1章読み終えよう」という目標設定によって分泌され、さらに「適切な難易度」にその目標を設定することで、よりたくさん分泌されるというわけです。
最後に、
「ギリギリの難しさが学びを最大化する」とありますが、ここが難しいところでもあります。沢山、読んでいるうちに、そのレベルも上がりますので書籍を選択するのも大変だと思います。 私の場合は、難しすぎる書籍は、さっと読んで、一旦「積読」にしておきます。
本を色々なジャンルを読んでいると、コンテクストが繋がる時があります。そんなときは、前に読んだ書籍を引っ張り出して読み返す時もあります。これが結構楽しいのです。
結局、覚えているのは、ほんの一部なのです。「書籍」は何のために存在すのか?
後からレファレンスできるからです。一冊読み終えてもそれで終わりではありません。自分のライブラリから引っ張り出して、読み返せば良いのです。
現在、札幌駅ビルのステラの「三省堂」は模様替え中で閉まっています。 本屋なら皆同じと思うでしょうが、並べてある本は、店により違いますので、1店舗ではなく2店舗は確保して、毎日、見に行くのが良いでしょう。 そうすれば、どこにどんな本が置いてあるかまで、把握できるようになります。
尚、アマゾンなどで手軽に購入できますが、書店で手に取って購入する方が、衝動買いをしませんね。
■読書脳
本書は、2015年4月に小社より刊行された『読んだら忘れない読書術』を加筆・再編集したものです。
<目次>
■AI時代こそ読解力と文章力があれば最強!
■ネット情報はいわば「デパ地下の試食」である
■「読んでも忘れてしまう読書」はやめなさい
■スキマ時間だけで月30冊も読める
■電車でスマホをさわるのは最大の時間の無駄である
■4つのアウトプットで記憶に残す~「アウトプット読書術」
■本は汚く読んでいい~「ダーティー読書術」
■60分連続した読書と15分の細切れ読書、どちらが効率的か?
■読書は人生に大切なもの全てを与えてくれる
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著者:樺沢紫苑のプロフィール
精神科医、作家。1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(46万人)、メールマガジン(12万人)など累計100万フォロワーに情報発信をしている。
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