【書籍紹介】 「日本の歪み」 (講談社現代新書)、「老い方、死に方」(PHP新書) いずれも対談本です。

2023-11-05、
本日の書籍紹介は、日本の歪み (講談社現代新書)、老い方、死に方(PHP新書) の2冊で、いずれも養老先生との対談本です。

バカの壁』(新潮社)でお馴染みの解剖学者の養老 孟司(ようろう・たけし)先生が、各分野の方との対談本なですが、たまたま、養老先生の書籍を探していたら、比較的新しい、この2冊を手に取ってしまいました。私の場合、普段は対談本などはあまり読まないのですが、御大とお話する方々も、色々な分野の方々ですので、どんな意見、考え方をしているのか、勉強になることも多いと思い買い込んでしまいました。

最近、世間では、クソッタレが起こした事件が多いのですが、特に保育士が園児に虐待行為をやり続けていた事件が、また発覚しましたが、同じ目に遭わせてやればいい。 役場から配属された所長も、腐れ保育士の悪行を観て見ぬふりをしてすっとぼけている。 全員、懲戒解雇、刑事罰を与えないと、親は気持ちが収まらないだろう。 1人「サイコパス」の様な奴が居ると、周りは逆らえなくなり、必ず引きずられる。

コンプライアンス違反と言う「悪」とはちょっと違うが、第二次世界大戦後、ハンナ・アーレントの提唱した悪の陳腐さ」は、凡庸な人間こそが、極め付きの悪となりうる。「自分で考える」ことを放棄してしまった人は、誰でもアイヒマンのように、「悪」に引きずられる可能性があるということです。

この事件を主導したクサレ保育士は、裁判にかけて、洗いざらい、精神がいかれているのか、更年期障害なのか、PMS、PSDDなのか、全部、公開の場で明らかにすべきでしょう。二度と保育士ができない様に資格も剥奪する必要がある。これは、ある意味、見せしめで、「こんな事をしたら、こうなるよ!」という事を思い知らせておく必要がある。

保育園だけではなく、障碍者施設などでも、まだ隠れて虐待をやっている奴らが必ず居るので、監視カメラは絶対必要でしょう。 「悪の陳腐さ」はなくならないのだから。

■保育園は、都内と地方では、ちょっと、環境が違う様で、Yahoo!のコメントで面白い事を言っています。

都内は地方に比べ、クレーマーやモンスターペアレントの数がすごく多いんですよ。
たしかにそれはそれで問題ではあるんだけど、それが一定の緊張感を生み出し、地方に比べ、悪事がエスカレートすることが少ない。
ちょっとでも何かあると、大騒ぎする親が多いからブレーキがかかるんですよ。クレーマーは良くないけど、必要悪という側面もあると思う。

クレーマーやモンスターペアレントが、「必要悪」になっている所が悲しいですが、クズのおかげで、クズの悪行を防いでいる。

 

1.日本の歪み (講談社現代新書)

この社会の居心地の悪さはどこからきたのか?  と言っていますが、居心地が悪いと認識していない私には、はて? 何の事でしょうか? となってしまうのです。

ただ、おもしろい変な国に、生まれてきたなとは思います。

日本の歪み」と言いますが、元々、平でも無く、まっすぐでも無く、殆どは半径5m 以内しか認識できない国民の集合体ですので、知識階級の人間以外は幼稚園児レベルですので、歪みなどは認識しようもないのです。

目次
第1章 日本の歪み
第2章 先の大戦
第3章 維新と敗戦
第4章 死者を悼む
第5章 憲法
第6章 天皇
第7章 税金
第8章 未来の戦争
第9章 あいまいな社会
第0章 地震
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憲法、天皇、経済停滞、少子化、巨大地震など、なるようにしかならないし、目先の暮らしが貧窮しなければ良いだけですので、何も考える事も無いでしょう。

日本人は戦争でさえも人災ではなく、天災だと思っているそうです。
社会が変わる時は、大地震などの災害が起こった時だと言いますが、それもすぐ忘れてしまう。まるでコロニーを形成する「アリ」のような生活をしているようにも思えます。世の中を「俯瞰」してみる能力など、ほぼ無いから仕方のない事です。

 

2.老い方、死に方(PHP新書)

・寿命を延ばすカギとなる遺伝子とは?
・老後は都会よりも田舎のほうが豊かに過ごせるのはなぜ?
・介護生活を明るく過ごすコツとは?
・禅僧が語る「死を迎える練習」とは?
85歳の養老孟司が、生物学者小林武彦、地域エコノミスト藻谷浩介、小説家・エッセイスト阿川佐和子、禅僧南直哉と、老い方死に方をじっくり語り合う。

昔は、人生40年とか50年の時代でしたので、高齢になると出てくる癌や認知症などの病気が発症する前に死んでしまいますので、問題ありませんでしたが、今は長寿ですので、沢山の問題が出てきます。

そして「核家族化」が進み、動物には無いが、人間はある「老後」の婆さんたちは、なぜ長生きするかと言えば、孫の面倒を見れる役割があるそうですが、それもかなわない世の中になっています。役割が無いんだから、早く居なくなれとと言えないが、いずれ居なくなるので、余計なことは言わないでおこう。

大体、「早く居なくなりたい。。」とホザく、ジジイ・ババアに限って、ストレスが無く、我儘で長生きするのです。
「憎まれっ子世にはばかる」と言いますが、この言葉だけは「信憑性」があります。

目次
第1章 自己を広げる練習 南直哉×養老孟司
(恐山の禅僧から見た「養老孟司」という存在;幼少期、少年期に直面した死と生 ほか)

第2章 ヒトはなぜ老いるのか 小林武彦×養老孟司
(生物には「老いて死ぬシステム」がある;寿命の壁 ほか)

第3章 高齢化社会の生き方は地方に学べ 藻谷浩介×養老孟司
(都市は触覚を軽視している;里山資本主義こそ本来の資本主義 ほか)

第4章 介護社会を明るく生きる 阿川佐和子×養老孟司
(八十代は、クリエイティブな世界を切り開いていった世代;父の口癖「戦後教育が日本をダメにした」 ほか)
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若い人たちにも、ためになるヒントが沢山書かれていますので、手に取って読んでみて下さい。

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