【参考になる記事】女児のADHDは発見されにくい。なぜ静かに苦しみ、思春期以降に悪化するか?

2023-11-11、
本日のお題は、とても参考になる記事です。

女児のADHDは発見されにくい。なぜ静かに苦しみ、思春期以降に悪化するか?(参照:Forbes)

一般の国民は、ほぼ「発達障害」などという「精神疾患」の事など「無知」の極みでしょう。
日本では、未だに「血液型」で性格を判断している低レベルの国民が大多数を占めている社会では、言葉だけで、何も知らないのと同じです。何も知りませんし、当事者でも、被害者でもなければ、自分の「脳」の事など、考えるレベルに有りません。

「あいつ、おかしい」。。。このレベルでしかありません。
どんな風におかしいのか? そんな事、他人事ですので、永遠に「無知」のままです。

発達障がいの中で、「ASD(自閉症スペクトラム症)」、「ADHD(注意欠陥多動症)」、「学習障がい」などありますが、ASDもそうなんですが、女児や成人女性の「ADHD(注意欠陥多動症)」についてですが、非常に発見しずらいのです。

ADHD(注意欠陥多動症)は神経系の発達障害であり、平均して10%の子供にみられる。
注意力の維持、教育や仕事への集中力、衝動性、過剰な運動などに関連した症状が複合的にあらわれる。

ADHDは、年齢や発達に不釣り合いな注意散漫で、衝動性、多動性である特徴を持つ行動障害として、7歳以前に現れ、その状態が継続される。

これも、知的発達に大きな遅れはありませんが、下記の様な特性の為、学習する時に集中ができないため、学力が著しく劣る場合があります。また、自分の欲求など、コントロールをすることが難しく、それが行動に現れることで問題視される障害です。

 

1.ADHD(注意欠陥多動症) 女性の場合の特徴

タチアナ・モロゾアと共に働く小児神経科医のスヴャトスラフ・ドヴブニャは
・小児期にはADHDの女児と男児の比率は1:3だが、年齢が上がるにつれてこの差は小さくなるという。<主な理由としては
医師や教師、親が、衝動性や多動性といった、通常、男児に見られるADHDの症状に注意を向けやすいという事実があげられる。そして、衝動性や多動性を特徴とする人の場合、それを無視することは難しく、明らかに他人から見て目立つが、注意欠陥に関連する症状は、通常、ぼんやりしたり怠けたりすることにあらわれるので分かりにくいのである。

 

2.ADHD(注意欠陥多動症)は3つのタイプに分類されています。

多動・衝動性優位型 —– 混合型 —— 不注意優勢型
(ジャイアン型)            (のび太型)

最近、テレビなどで、発達障害と云う言葉を使うと、まずいと思うのか、「ドラえもん」に出て来るキャラクター「ジャイアン」型とか「のび太」型などと云う言い方を変えた発言が出てきていますが、上記の分類を言っているのです。

女子の場合、男子より、社会性やコミュニケーション能力が育ちやすいので、ちょっと分かりづらいですが、男子より少ないですが、観察していると、大体、分かります。女子でも、よく言われている「不思議ちゃん」、「天然」系の子が、ASD(アスペルガー)やADHDなどに当てはまる場合が多いと思います。

ちょっと分かりにくいのが、ジャイアン型とのび太型が合わさった混合型、またアスペルガーと併合している場合もあるそうで、観察だけでは分からない時が有ります。

 

3.大人のADHD

大人のADHD(注意欠陥・多動性障害)の職場での特徴

□会議や面談中に落ち着かず、ソワソワしてしまったり、席を離れてしまったりする。
□会議中や面談中に、相手の質問を待っていられず途中で話し始めてしまう、他の人の言葉の続きを言ってしまうなど、自分の順番が待てない。
□貧乏ゆすり、手足をもじもじ動かす、指で机をたたくなどの癖がある。
職種にもよるが、時間にルーズで、よく遅刻をする。極め付きは約束を忘れる。
注意散漫で集中力がないので、仕事がはかどらない。仕事の優先順位を付けられない。
細部を見過ごす、作業が不正確だったり雑だったりする。
□よく忘れ物や失くし物をする。
大事なものが管理できない。
仕事や約束の日時、期日や期限・締切を守れない。
上司に指示されたことをすぐに忘れてしまう。
いろんなことに手を付けては中途半端になってしまう。
物事の優先順位をつけられないので、一番にやるべき大切なことを後回しにしてしまったり、まだ先でよいものを先にやってしまったりする。
自分では頑張ってやっているつもりなのに、よく注意されたり怒られたりしてしまう。
□(このような行動のクセを)自分でも気を付けようと思っているのに、なかなか直せない。

当サイトのGoogle サーチコンソールで確認できるキーワードは、「adhd 同僚 やめてほしい」、「adhd 部下 疲れた」、「adhd 同僚 自覚なし」などが、上位に挙がっていますが、どうすることもできないで、このようなワードが使われているのでしょう。

ADHDの場合、職場においては、昼行燈タイプで仕事が出来て「グウタラ」ならまだ許せるのですが、仕事が出来なくて「グウタラ」ですので、始末が悪いのです。傍から見ていると、どう考えても、ただの「グウタラ」にしか見えないのです。

 

4.女性の場合、これは本当に見分けるのが、大変なのです。

男性の場合、落ち着きがないなど、多動性や衝動性がより多くみうけられるので大体分かるのですが、
女性の場合、不注意、過剰な社交性、忘れっぽさ、過剰なおしゃべり、時間管理の困難さなどが多くみられるが、家庭や職場で本当に身近に存在していて、注意深く見ていないと分からないでしょう。しかも、女児がADHDと診断されるのは、男児より平均5年遅いそうです。

なぜなら、
男児の場合、思春期を迎えるとADHDの症状は通常減少するが、女児の場合は違う。女性のADHDの重症度は、ホルモン周期によって決まることが多い。月経前のホルモンの変動は、症状の悪化につながるのだ。さらに、エストロゲンとプロゲステロンのレベルが上昇すると、ADHD治療薬の効果が減少する可能性がある。

このように、明らかな性差があるにもかかわらず、研究は主に男性のADHDに焦点を当てている。女性のADHDを研究する科学的研究の量は徐々に増えてきているが、男性や男児に関する同様の研究よりもまだ少ない。さらに、ADHDの外面は社会的偏見に影響される。一般的に女性は、衝動的な浪費、気分の落ち込み、せっかちな性格があると信じられている。その結果、医療的ケアが必要な人が診断やサポートを受けられる機会が限られるのだ。

5.大人になる前に診断を受けなかった場合

感情的な幸福感、人間関係を形成・維持する能力、支配感などに影響を及ぼすといった、長期的な否定的結果をもたらす可能性がある。
診断の見逃しや遅れは、女性の自尊心、精神的健康、全体的な幸福に悪影響を及ぼす可能性がある。著者らは、女性や女児が「沈黙のうちに苦しむ」ことがあまりにも多いことを強調している。
ADHDはまた、薬物やアルコールの乱用、危険な性行動、欠勤、犯罪といった破壊的な行動を引き起こすこともある。
だからこそ多くの女性にとって、診断は命綱なのだ。自分に何が起きているのかを理解することで、症状に対処する力が湧いてくる。

 

最後に、

・何年たっても仕事のできない「ADHD」女子。。すっと放置されてきていますが、今更ですが、会社としては、どう扱うべきなのでしょうか?

上記の記事にも記載しているが、「知能が低い(境界知能)」のか?、発達障害の場合「ADHD」なのか? 人格障害なのか?が、特徴が他の障害と混在しているためか、何なのか? 明快な答えを出せないでいます。

まずは、このような場合は、精神科の病院に行けば、「知能検査」から始めるでしょう。そうすれば、どの障害に当たるか、ある程度、絞ることができるでしょうが、そうも行きません。

更に、本当は、「精神科」の病院に行く前に、医者よりも周りに居る人間が一番症状、実態を知っているはずですが、これは聞き取りの対象にならない所が、問題点でもある。 本人が「詐称」する場合もあり、どんなに検査しても、医者が診察で見抜けない部分が沢山あると思うのです。

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