【重要記事】「発達障害」という言葉だけが先行し、脳科学の「社会の理解が進んでいない」

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6.発達障害には、どんな種類があるの?

1)発達障害の主な3つの種類(ADHD、ASD、LD)

■注意が必要なのは、 LD(学習障害)は「知的障害」とは違います。
知的障害とは、知的発達に障害を持つもので、18歳未満に生じ、全般的な知的機能の発達が年齢に比して明らかに遅れがあり、日常生活や学習などに対する適応に制限があるものを指します。 LD(学習障害)は部分的な能力の障害で、知的障害とは違います。

■「自分勝手な子」、「ちょっと変わった子」、「落ち着きのない困った子」 の背景には、発達障害が隠れている可能性があります。

ちょっと前までは、「親のしつけが悪い」、「教育ができていない」などと言われ、脳機能の障害だとは理解されていなかったのですが、その後、脳科学の発達に伴い、発達障害は、脳の中枢神経の発達が損なわれて、脳が「歳」相応に発達できず、できる事とできない事の偏りが出来てしまう、生まれつきの障害であることが分かってきています。

■発達障害がある人はコミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手であることがわかってきました。さらに詳しく分析される中で、発達障害でも、症状が少しずつ違うことなどから、現在は多くの専門的な障害名が付けられています。

なお、発達障害は多様で、障害が複数重なって現れることもありますし、年齢や障害の程度、生活環境によっても症状は違ってくることを前置きしておきます。

 

「ADHD」、「アスペルガー症候群」の共通点

もう、社会に出てしまっている大人の「ADHD」、「アスペルガー症候群」の見分け方で言えば、基本的に、他人に対する関心が薄い、他人に関心が無い、感じの人が殆どです。

「ADHD」、「アスペルガー症候群」の違い

アスペルガー症候群を「察することの障害」で、ADHDは「我慢することの障害」

観察をしていると分かります。

■「ADHD」タイプの場合、
会社の中で上司にもこのようなタイプが居ますが、このような「ジャイアン」タイプの上司に、何を言われても、「3日前に初めてあった人」だと思えば、腹も立たないし、ストレスも大きくならないで済みますので、他人を変えるなど、そんな考え方は諦めましょう。

自分が考え方を変えればいいだけです。 腹は立ちますが。。。。他人の心を感知できないのですから、思いは全く、伝わらないのです。 相手は悩んでなんかいないのですから、あなたも悩む必要は全く無いのです。

■「アスペルガー」タイプの場合、
例えば、同僚や友人でも、何年も付き合いが有るにもかかわらず、自分の事しか感知しない奴などが、そうです。 たぶん、喧嘩しても、関心が無いので、根に持つことも無く、次の日、ケロッとしている場合が多いです。 ルーティーン作業中に、別の仕事を与えると、異常に怒り出す。

一番、大切な事は、このような方が、確かに存在していて、それを自分の頭で、ちゃんと認識していないと、被害者にも、加害者にも、両方なりうると云う事です。

障害により、他人との関係性、コミュニケーション能力が低く、普通の人間との関係性が上手くゆかない状態になっていますので、お互いにストレスを強く感じるのですが、ちゃんと脳のネットワーク、脳内伝達物質のメカニズムが違うと云う事を理解して、対処できるようになれば良いと思います。

学校内の「いじめ」、不登校などの事柄も、大きく関係する部分でもありますので、まずは、親が、ちゃんと認識していないと、何も始まらず、被害者や加害者を生んでしまいます。

母親が、「生きづらいと思ったら 親子で発達障害でした」と云うことも、十分あります。

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2)発達障害の二次障害

発達障害がある人に、もっとも多いのが「二次障害」があります。

二次障害とは
発達障害の特性が原因で引き起こされる精神疾患などを指します
特に青年期に精神的な葛藤などが他者に向けられる形で現れる症状のことを言います。反抗や暴力、家出、ときには非行などの反社会的な行動として現れることもあります。

精神・身体面
・抑うつ気分
・意欲の低下
・強い不安や緊張
・不眠(または睡眠過多)
・食欲不振(または増進)
・頭痛や腹痛など身体の痛み
・ひきこもりなど

行動面
・暴力や暴言
・反抗的な態度
これらの症状は、「内在化障害」と「外在化障害」の2つに大きく分類することができます3。

<二次障害の原因>

回りにいる人が発達障害に対して理解をすることが大切ですですが、理解ができていませんので、原因となるストレスの多くは、家庭や学校、職場といった環境やそこでの人間関係から発生しています。
この様なストレスを軽減するためには、発達障害の一般的な知識や、その人の特性、対応方法などを周囲が知っておく必要があります。また、本人が過ごしやすいよう環境調整を行うことも大切ですが、中々、社会の中では無知な人間が多すぎますので、上手く行きません。

 

7.ADHD(注意欠陥・多動性障害)

(注意欠陥・多動性障害)(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder = AD/HD)

ADHDは、年齢や発達に不釣り合いな注意散漫で、衝動性、多動性である特徴を持つ行動障害として、7歳以前に現れ、その状態が継続される。
主に脳の発達に問題があり、母親の妊娠中の喫煙や飲酒、水銀・鉛、環境ホルモン、遺伝子そのものに原因や関係性があると考えられています。

これも、知的発達に大きな遅れはありませんが、下記の様な特性の為、学習する時に集中ができないため、学力が著しく劣る場合があります。また、自分の欲求など、コントロールをすることが難しく、それが行動に現れることで問題視される障害です。

1)3つのタイプに分類されています。

多動・衝動性優位型 —– 混合型 —— 不注意優勢型
(ジャイアン型)             (のび太型)

最近、テレビなどで、発達障害と云う言葉を使うと、まずいと思うのか、「ドラえもん」に出て来るキャラクター「ジャイアン」とか「のび太」などと云う、言い方の発言が出てきていますが、上記の分類を言っているのです。

女子の場合、男子より、社会性やコミュニケーション能力が育ちやすいので、ちょっと分かりづらいですが、男子より少ないですが、観察していると、大体、分かります。

女子でも、よく言われている「不思議ちゃん」、「天然」系の子が、アスペルガーやADHDなどに当てはまる場合が多いと思います。

ちょっと分かりにくいのが、ジャイアン型とのび太型が合わさった混合型、またアスペルガーと併合している場合もあるそうで、観察だけでは分からない時が有ります。

 

2)下記の3つの要素がみられる障害です。

不注意
(集中力がない・気が散りやすい・人の話を聞けないため意思疎通がうまくいかない)
多動性
(気が散りやすい。じっとしていられない・落ち着きがない)
衝動性
(じっとしていられない、順番を待てない・考える前に実行してしまう、ルールが守れない)

※職場では、このような行動・傾向があるようです。

□会議や面談中に落ち着かず、ソワソワしてしまったり、席を離れてしまったりする

□会議中や面談中に、相手の質問を待っていられず途中で話し始めてしまう、他の人の言葉の続きを言ってしまうなど、自分の順番が待てない

□貧乏ゆすり、手足をもじもじ動かす、指で机をたたくなどの癖がある

□時間にルーズで、よく遅刻をする

□注意散漫で集中力がないので、仕事がはかどらない

□細部を見過ごす、作業が不正確だったり雑だったりする

□よく忘れ物や失くし物をする

□大事なものが管理できない

□仕事や約束の日時、期日や期限・締切を守れない

□上司に指示されたことをすぐに忘れてしまう

□いろんなことに手を付けては中途半端になってしまう

□物事の優先順位をつけられないので、一番にやるべき大切なことを後回しにしてしまったり、まだ先でよいものを先にやってしまったりする

□自分では頑張ってやっているつもりなのに、よく注意されたり怒られたりしてしまう

□(このような行動のクセを)自分でも気を付けようと思っているのに、なかなか直せない

参照:大人のADHDの特徴と職場で注意すべきポイント

 

3)ADHD 脳のメカニズム

これまでの研究で、ADHDである人のほとんどが、神経伝達物質「ドーパミン」の受容体が少ないというメカニズムが判明しています。 通常、ドーパミン受容体(レセプター)の活性化によって興奮性の変化やシナプス伝達の修飾が起きると云われています。

ドーパミンは幸福感や良い気分を作り出すもので、人が「楽しい」と感じる基となるもの。ドーパミンは快感、やる気、学習能力、運動機能や記憶力といった働きを司る「報酬系」と言われる神経伝達物質です。

しかし、ドーパミン受容体が少ない傾向にあるADHDの人は、どんなことでも「退屈」を感じやすく「楽しい」という感覚に鈍感なのです。また、fMRIを使った脳内スキャンで、一般的な人とADHDの人では異なる部分があることも特定されています。

一般的な人の脳は課題が与えられると、通常モードから活性化モード(Task-positive network)にスムーズに切り替えられます。しかし、ADHDの人の脳はこれがスムーズにできません。

通常モードから活性化モードに一気に変化することが多く、これは「集中ができない」という結果を招き出します。また、ADHDの人は脳の「大脳皮質(集中や感情をコントロールする部分)」が薄い傾向にあることも判明しています。

現在、シナプスのドーパミン受容性を活性化させる「リタリン」という薬が処方されていますが、長期間にわたって生じる副作用の問題が指摘されております。

また、この「受容体(レセプター)」に結合しなかった神経伝達物質は、「トランスポーター」と呼ばれる取り込み口から元の神経細胞に再び取り込まれますが、ADHDでは、この「トランスポーター」が過剰に働き、ノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質を再取り込みしすぎてしまう可能性も考えられています。

 

※人類の進化の過程の中で、狩猟・遊牧生活を送っていた時代。

「多動性」の特徴を持っていたADHDの人物は狩りの成功率が高く、本能的に警戒心が高いため敵から身や家族を守ることに優れており、生存競争上、有利である「優れた人」に分類できるものであったと指摘する意見があります。

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8.広汎性発達障害(ASD:自閉症スペクトラム症)

(Pervasive Developmental Disorders = PDD)

広汎性発達障害のうち、知的障害を伴わないものを高機能広汎性発達障害(高機能PDD)と云われる。

参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E6%B1%8E%E6%80%A7%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3

※下記の様な具体的な特徴があります。

世界保健機関(WHO)による「ICD-10(国際疾病分類第10版)」で云うと、以前は、一般的に『自閉症』や『アスペルガー症候群』、『特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)』といわれるものが広汎性発達障害です。

2013年に公表された第5版(DSM-5)では、細かな分類をなくし、自閉症の仲間を「自閉症スペクトラム障害障害(ASD)」という診断名に統合しました。「自閉症スペクトラム障害」と「広汎性発達障害」は、ほぼ同じ概念を指します。

特徴
・人と上手につきあうことができない。
・コミュニケーションをとりにくい。
・強いこだわりを持っている。
・特定のものへの感覚過敏(音、触)。
・歩き方や走り方などの動作がぎこちない。

これらの特徴が、生後1歳から2歳くらいまでに現れる事が多く、3歳くらいだと判断が難しいところですが、不安に思うことがあったら医師や専門家に相談する必要があるでしょう。

 

※広汎性発達障害(「自閉症スペクトラム障害障害(ASD)」)にみられる社会性の障害には、4つのタイプに分類されます。
参照:http://dditoguchi.jp/b01what-pdd.html

孤立型

幼少期の特徴としては、
・他の人が見えていないかのような行動をするタイプで、呼ばれても返事をすることはなく、すれ違っても全く反応はありません。
・人に対しての関心がなく、同情することもありません。
・孤立型は、無表情・クレーン現象(親や周りの大人の手を取ったり、手を引っ張って物事を要求する「要求行動」)が目立ちます。

■成長するにつれて、周りの環境にもよりますが、更に、下記の様な特徴を有してきます。

分かりやすく云えば、社会の中で、他人に対する「忖度」はもちろんせず、何かあると他人のせいにする「嫌われ者」だけれど、優秀さがあり、資本主義の世の中では、成功者になる場合もあるが、ほぼ、家庭では、パートナーとうまくいっていないタイプです。

独立型」の中にも、2つに分類できるようで、「大抑型」、「尊大型」です。

2つの内の「尊大型」が、少し厄介な特徴を有しています。「尊大型」にも種類が2つあり、IQが高い種類IQが低い種類

IQが高い種類
■孤立型—->尊大型になった種類で
、頭が良く、口が立つため、理屈で相手を追い込んでしまう。
尊大型のパートナーや家族は、うつのような「カサンドラ症候群」に陥りやすい。

IQが低い種類
■積極・奇異型—>尊大型になった種類で
、根拠が薄いのに自分の思い通りにしないと気が済まない。

尊大型」の特徴をまとめると
・幼少期の頃から理解や肯定をされていない。
・攻撃性が高く、嫌われやすい。
・頭がいい種類とよくない種類がいる。
・アスペルガーの中でも一番苦しんでいる種類。

 

受動型

他の人に自分から関わっていくことはしませんが、他の人からの接触は嫌がることはありません。言われたことには何でも従います。最も問題行動の少ないタイプです。
しかし、嫌なことも受け入れてしまうので、負担がかかり、パニックを起こしてしまうこともあります。

積極・奇異型

他の人に積極的に関わろうとしますが、自分本位な一方的である場合が多いです。
自分の好きな話を一方的に話し続けたり、同じことを何度も繰り返して話続けたりします。
高機能自閉症やアスペルガー症候群によくみられ、知的には高い場合が多いです。

形式ばった大仰な群

成人期以降に現れるタイプであり、非常に礼儀正しく、親に対してまでも堅苦しく振舞います。自分の知っている人付き合いのルールを、何としても守ろうとするこだわりがあります。
また、状況に応じて対応することが困難であるという一面もあります。

 

1)自閉症(Autism:オーティズム

自閉症は、言葉の発達の遅れ、コミュニケーション障害、対人関係や社会性の障害、一定のパターン化した行動やこだわりなどの特徴をもつ障害です。
最も知名度があり、現在は自閉症スペクトラム障害(ASD)の一部とされる。

100人に1人が発症し、文部科学省によると、自閉症と診断された全国の通常学級に通う公立の小中学生は約1万4千人いるとされる。

追記】 2016年9月8日
自閉症の発症メカニズムを突き止めたと、九州大生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授(分子生物学)らの研究グループが9月7日付の英科学誌ネイチャーに発表しました。自閉症の原因遺伝子がタンパク質に作用し、神経発達の遅延を引き起こす過程を解明したそうです。

遺伝子「CHD8」が半欠損したノックアウトマウスをつくり、自閉症を発症させて検証した結果、この遺伝子が神経の発達を制御するタンパク質「REST」を異常に活性化させ、神経発達の遅延を引き起こすことが分かった。

 

2)アスペルガー症候群(AS, AD) :「自閉症スペクトラム症(ASD)」

アスペルガー症候群の発見

1944年頃の第2次世界大戦開戦前のオーストリアの小児科医「ハンス・アスペルガー」が、「言葉の遅れがない、奇異な対人関係が目立つ4人の少年の症例」を論文にして発表したことから由来する。そして、もう一人、東ヨーロッパ出身の医師「レオ・カナー」がアメリカで自閉症の研究をしていましたが、自閉症の原因は「毒親」が引き起こす精神疾患であると結論づけ間違った研究結果を出してしまいました。

そして、当時は第二次世界大戦中で、「アスペルガー」の論文がドイツ語で書かれていたこともあり、さほど注目を浴びませんでしたが、その後1981年、ドイツ語が理解できるイギリスの児童精神科医「ローナ・ウィング」の論文によって、アスペルガーの症例が国際的な注目を集めることになり、陽の目を見ることになりました。

自閉症に含まれるタイプの一つで、コミュニケーションの障害、対人関係や社会性の障害、パターン化した行動、興味や関心のかたよりがあります。

原因について

アスペルガー症候群の原因は生まれつき症状がある先天性のものと、生まれたときには障害がなかったものの事故などの外傷によって、まれに発症する後天性のものとがあります。

大脳辺縁系、特に扁桃体・小脳の異常、セロトニン系の機能障害、ミラーニューロンの機能障害、オキシトシンの障害、神経接合不全などが、わかってきていますが、先天性のものについては原因がまだよく分かっておらず、現時点では遺伝的な要因が複雑に絡み合って起こる「脳機能の障害」という説が一般的です。

文部科学省によるとアスペルガー症候群とは、「知的発達の遅れを伴わず、かつ自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないもの」とされています。高機能自閉症と同じく、広汎性発達障害のひとつに分類されていて、2013年5月に、精神障害の診断と統計マニュアル「DSM」の改訂版「DSM-5」が発表され、「自閉症スペクトラム」という分類に統一されています。

大人のアスペルガー症候群との職場での特徴

・専門分野は、有能だけど、簡単な業務がまるでダメです。
・抽象的な言葉が理解しづらく、具体的な言葉で言われないとわかりづらい。
・高学歴だけど、電話応対、お客様との対応もまともにできない。
・人の気持ちを感じ取るのが苦手なため、雑談が苦手。
・空気を読まずに、トンチンカンな発言、失礼な発言をする。
・融通がきかず、予定を少し変えただけで怒り出す。
・共同作業に参加しなかったりします。
・指示待人間になりやすい。
・視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などに「過敏」もしくは「鈍麻」が見られる。

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最近、流行りの言葉で云えば、アスペルガー症候群の人は、一切、忖度(そんたく)と云う言葉の辞書を持ち合わせていないのです。ですので、通常の人間からすれば、自分の事しか考えていなく、思いやりのない人。。。と感じられる人間です。

これは「ADHD」の人たちもそうですが、通常、私たちはみんな「報酬」を得られる行動を無意識に繰り返す傾向があります。自分にとって好結果をもたらす行動はどれかを無意識で学んでいける心を持っていますが、彼らには、その「心」が無いのです。

ですので、普通の人か普通にやっている事が、脳のせいで、感じ取ることができないのです。

ただ言葉で、例えば、それは「出世に響きますよ」と言われると、まずいという事には気が付くのです。

自分の心の中に「他人」は、いないのです。 

他人がどう思うかと云う感じ取る「脳の機能」が働かないのです。
悪気があるのではなく、自分に取っての「報酬」を求めていないので、他人に関して無関心で居られるのです。 

ある意味、素晴らしいのです。 回りに気を使わない、こんな人でないと、世の中で「イノベーション」は起こせないのです。

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自閉症スペクトラム障害などの二次障害について

発達障害の二次障害の原因は、家庭、学校、職場などの環境(人間関係を含む)とのミスマッチによるストレスが原因で起こるものと考えられています。

自閉症スペクトラム障害には、下記の様な二次障害を併合する場合が有ります。
・「引きこもり」や「暴力」といった行動面の問題
・不安や抑うつなどの精神的な問題:うつ病、躁うつ病(双極性障害)
・身体の不調として現れる心身症など。
・パニック障害や社交不安障害などの不安障害
・強迫性障害
・ADHD(注意欠陥・多動性障害)
・学習障害(LD)
・チック
・睡眠障害
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「カサンドラ症候群」とは

■例えば、優秀で収入が多くて、良い人だと思って結婚したら「アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム症:ASD)」の旦那だった。。。と云う事も、多々あるのです。
アスペルガー症候群の配偶者と知らずに、夫婦関係に苦悩しても、他人に理解してもらえずに、自分の方が心身のストレス症状を抱え込んでしまう状態を「カサンドラ症候群」という。

アスペルガー症候群の配偶者は、社会や家庭生活でも、仕事は出来るがコミュニケーション能力の無い大人になってしまい、このような配偶者を持った女性が、アスペルガー症候群の配偶者の特性を何も知らず、自分が悪いのではないかと悩み、「カサンドラ症候群」になって苦しむ場合もあります。

■身体的症状として、偏頭痛や体重の増減、疲労感やめまい、肩こりなど自律神経失調症。
精神的症状として、自己評価が低くなり、自尊心を保てなくなります。パニック障害や抑うつ、強い不安感、無気力、罪悪感、感情の爆発など。 「うつ病」と間違えられやすいので注意が必要です。

アスペルガー症候群の配偶者は、「相手の気持ちを思いやったり、空気を読んだり、察することができない」生まれつきの脳機能の障害でですので治りません。

「相手を思いやる事」や「癒されること」が一生無い、この様な旦那だと気が付けば、あとは、自分の「損得勘定」と経済的「依存心」の度合いで、結婚生活を続けるかどうかを決断するしかないでしょう。結婚生活を続けるなら「覚悟」が必要でしょう。 なに「ロボット」だと思えばいいんです。

補足説明>————————————–
カサンドラとは、ギリシア神話に登場するイリオス(トロイア)の王女である。
アポローンの恋人になる代わりに予言能力を授かったが、同時にアポローンの愛が冷めて自分を捨て去ってゆく未来が見えてしまったため、アポローンの愛を拒絶してしまい、怒ったアポローンは、カサンドラに「予言を誰からも信じてもらえない」という呪いをかける。

つまり、カサンドラ症候群は、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム症)を配偶者に持ち、「家庭内の苦しみを周囲に信じてもらえない」状態にある人のことをいい、周りに理解してもらえず、身体的、精神的な変調をきたすこと。
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白い記事を見つけました。。「発達障害の夫、カサンドラな妻」です。
【書籍紹介】「カサンドラ症候群」 身近な人がアスペルガーだったら 岡田 尊司 (著)

 

3)レット症候群(女児のみに起こる進行性の神経疾患)

乳幼児期に症状が現れる発達障害で、ほとんどが女児に発症します。
知能や言語・運動能力が遅れ、小さな手足や、常に手をもむような動作や、手をたたいたり、手を口に入れたりなどの動作を繰り返すことが特徴です。

症状:
生後6ヶ月から1歳6ヶ月に発症し、発語や運動機能が退行します。
手の常同運動や情動異常、知的障害などの症状が年齢依存性に出現します。

治療:
根本的な治療法はまだ開発されていません。
現在、新規の治療薬開発が世界で開始されています。
現時点では、症状による対症療法が主に行われています。

 

4)小児期崩壊性障害 (CDD)(精神発達の退行・言葉がなくなる”有意味語消失”が特徴的)

広汎性発達障害の一種で、突然、2〜5歳で言語の理解や表出能力の対人行動、運動機能、排泄機能などを失い、退行がみられる。6ヶ月程度で退行が終わった後は、最終的には知的障害を伴った自閉スペクトラム症のような状態になる障害です。

症状:
2歳以降(10歳まで)に、獲得されたはずの発達期相応のスキルを失ってしまいます。
話せていた言葉が話せなくなる、できていたはずのコミュニケーションをとれなくなる、トイレで排泄できていたのにできなくなる、おままごとなどのごっこ遊びのバリエーションが乏しくなる、運動能力の低下などがあります。

原因:
小児期崩壊性障害の原因は現段階では解明されていません。

 

9.学習障害(LD)

知的発達に大きな遅れはありませんが、漢字が読めない、書くことができない、話すことが出来ない、計算になるとダメになる、推論することが出来ないなど、読む・書く・話す・計算などのある特定分野で困難を伴う障害のことです。

人は誰でも得意不得意があるものですが、LDは得意不得意の差(出来る出来ないの差)が大きく、偏りがあります。
知的な遅れはないので一見気づかれにくく、幼稚園や小学校に入ると発覚しやすいのが学習障害です。

※医師によると具体的には、各5つの特定分野で「苦手」に当てはまります。

聞くこと :相手の話す内容の正確な把握/意味を取ることが困難

話すこと :相手に適切・的確な伝達を言葉でおこなうのが困難

読むこと「読み取り障害(ディスレクシア)」  :文字や文章の意味を理解しながら読むことができない(読字障害)

■書くこと「書き取り障害(ディスグラフィア)」 :文字を読んで理解できるが、書き写すことが困難(書字表出障害)

計算すること「計算障害(ディスカルキュリア)」数の概念が身につかず、数系列の規則性などが困難

上記のような、ある1つのことは苦手だが、ほかのことは非常に得意だったりと、偏りがある事が多くあります。 ここが、知的障害と違うところです。

ハリウッド俳優のトム・クルーズは読み取り障害(ディスレクシア)であると公表しています。セリフ(脚本)は、録音された音声を聞いて覚えるそうです。

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