2025-07-02、
本日の書籍紹介は、美しく残酷なヒトの本性 遺伝子、言語、自意識の謎に迫る 長谷川 眞理子 (著) です。
本書は、人間とは何かという根源的な問いを、進化生物学の知見から分かりやすく解説していると評価されています。難解なテーマを平易な言葉で説明し、読者に新しい視点を提供してくれる点が魅力です。
【目次】
第1章:生き物の世界
第2章:ヒトに固有の特徴は何か
第3章:「遺伝か環境か」論争の不毛
第4章:ヒトは本来「利他的」なのになぜ争うのか
第5章:「現代病」に陥る人類
第6章:ヒトを育てる、人を育てる
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本書は、「ヒトは本来『利他的』な生き物である」という視点から、人類200万年の進化の歴史と最新の研究に基づいて、人間の本性を解き明かします。
赤ん坊のときは利他的な行動をとるのに、なぜ大人になるにつれて利己的になってしまうのか、「遺伝か環境か」という長年の論争がなぜ不毛なのか、チンパンジーにヒトのような言語能力があるのか、魚にも自意識があるのか、といった問いに、遺伝子、言語、自意識という3つの謎を通して迫ります。
要点としては、以下のような点が挙げられています。
・ドーキンスの『利己的な遺伝子』は誤解されている。
・チンパンジーは言語の意味を理解できない。
・魚にも自意識がある可能性がある。
・ヒトは本来、他者に優しい生き物である。
・潔癖、肥満、運動不足といった「現代病」についても考察する。
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・【書籍紹介】2018年4月 『利己的な遺伝子』 リチャード・ドーキンス著他
・「人類の進化」に関係した、DNAの変異に関する不思議なお話です。
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