【書籍紹介】 欲望の時代を哲学する (マルクス・ガブリエル著)

2018年12月27日、
本日の書籍紹介は、 欲望の時代を哲学する (マルクス・ガブリエル著)です。

一瞬、この著者の名前、「カール・マルクス」と不確実性の時代の著者「ジョン・K・ガルブレイス」の名前を合わせたのか? と勘違いしてしまいました。。。完全にボケている。。

ボケた頭で紹介しますので、本書の内容に、ちっとも、具体的に触れない場合がありますし、そんなもん、自分で読んで初めて理解することですので、ネタバラシはしません。

ですが、千円しない文庫本ですが、この書籍には、色々な知識が必要ですので、望めばですが、ここから新しい「知識」を繋ぎ、広けるには、良い書籍でしょう。

著書が日本で異例の売れ行きを見せている“哲学界の新星”、マルクス・ガブリエル。2018年6月の来日時の滞在記録をまとめて大反響となったNHK番組「欲望の時代の哲学」を待望の書籍化。

 

欲望の時代を哲学する マルクス・ガブリエル著

目次
序章 哲学が生きるためのツールになる時
1章 静寂が叫ぶ国・ニッポンを哲学する―ガブリエル、東京・大阪・京都を行く(秩序と混沌の狭間で―東京にて;ヒトラーともわかり合えるはずだ―大阪にて;旅の終わりに―京都にて ほか)

2章 哲学は時代との格闘だ―ガブリエルの「戦後哲学史」講座(すべては哲学から生まれた;現代哲学を振り返る;哲学から見る戦後史 ほか)

3章 技術を獲得した果てに人間はどこへ?―哲学者・マルクス・ガブリエル×科学者・石黒浩(なぜ日本でロボットが受け入れられるのか;日本語は世界で最も複雑な言語?;言語が違えば概念も違う ほか)

終章 「欲望の時代」の柔らかな戦い方
————————————————————————-

先日、紀伊國屋書店で見つけて購入し、本日、スタバで読んでいて、まだ途中なのですが、家に帰ると、丁度、2018年12月27日(木) 午後10時00分(45分) NHK Eテレ「欲望の哲学史 序章~マルクス・ガブリエル、日本で語る~」を放送していましたので、観ていると、丁度、スタバで読んでいたページの部分と重なり、ちょっと得したように感じてしまいました。 書籍を読んで、ガブリエル氏の講義が聴ける。。。。なんて贅沢な時間なんでしょうか!!

私は、哲学と聞いて、昔はちょっとしり込みしましたが、思想的な立場から見れば、10年くらい前に構造主義の第一人者、文化人類学者の「レヴィ・ストロース」氏が亡くなり、その時に追悼で書店に並んでいたのが、彼の『野生の思考』(1962年)などの書籍で、読み漁りました。

その関連で、 フランスの哲学者、精神科医、精神分析家の「ジャック・ラカン」氏の存在も知り、もう、二人ともこの世には居ませんが、亡くなってまもなく、彼らの書籍に巡り合えるこのタイミングの悪さ、無知さに、自分自身、呆れてしまいました。

 

そうです!!!。
現代思想を語るとき、「サルトル」、「レヴィ・ストロース」、「ジャック・ラカン」、「ミシェル・フーコー」、「ジャック・デリダ」を知らずして語るなよ!!ですね。

本書を読む前に、「実存主義」、「構造主義」、「ポスト構造主義」などをかじっておくと、より理解できると思います。

「実存主義」はサルトル、「構造主義」はレヴィ・ストロース、「ポスト構造主義」は代表的な思想家でいえば、ミシェル・フーコー、ジャック・デリダが登場します。

この辺までくると、やはり書籍をちゃんと長年読んでいる人でないと何を言っているのか、聴いても読んでも理解することが難しいでしょうが、後追いすることは可能ですので、じっくりと時間をかけて書籍を読む、いいチャンスではないでしょうか。

私も、そうですが「無知」が露呈しますので。。。。。

 

お客様の会社で知り合った、非常に知能(IQ)の高い若者と、最近よくお話をするのですが、彼には「空気を読むな、本を読め!」と決して言いません。

何故なら、
多分、彼が書籍を本格的に読みだしたら、私など、完全に超えられてしまうからです。ですので、口が滑っても、「本を読め!」と決して言いわないようにしています。

ここは、ちょっと上から目線ですが、知能(IQ)が高くても、思想、哲学、歴史、人類学、脳神経学などを学んでいないと、「統計学」では決して分からない、人間の生まれもった「本質的」な部分が理解できないでしょう。 しかし、普通の人には無い「ひらめき」を持っていので、彼には人工知能の研究をしてもらいたいくらいです。

更に言えば、人間の本質が分れば、人工知能に置き換えるのは大変でしょう(不可能に近い)が、現段階の「人工知能」の事が分かるでしょうし、「人工知能」を研究していれば、人間とは、「知能」+「人間らしさ」の中で、「人間らしさ」とは何ぞや?にぶち当たるはずです。その時に、人体、脳科学、脳神経学、免疫学、人類学などの知識が無いと、「人間らしさ」などには、到底、近づけないでしょう。

もう一つ言えることは、
漠然と「人工知能に仕事を奪われる」と思っている時点で、自分がどんな仕事をしているのか?理解できていない証拠です。 そんな人の仕事は、あっという間に無くなるでしょうから、「何の問題も無い」のですが。。。。。

ちょっと、偉そうなことを言ってしまいましたが、この考え方は間違ってはいないと思います。

関連記事
若者の「ITリテラシー」は、年配より低い?
【「不都合な真実」シリーズ】 世の中は「簡単なこと」ができない人たちで溢れている!

【面白記事】 9割の悪事を「教養がない凡人」が起こすワケ

コメント